千成さん
殺菌の歴史は人類の歴史です。
人口爆発の大きな要因でもあり、今後の方向性を問う、余りにも大きなテーマです。
地に満ちることが生物としての人類の大きな目的であるとしたら、人口爆発は大きな成果の端的な表れであった筈なのですが、地球上を有限とすれば人口爆発の結果は余りにも明確な終焉を意味しています。
人口を十分の一にする事が終焉を回避する最良の道だと、本気で考えている人がいても不思議ではありません。
それでなくとも我が国では放射能によって免疫力が低下し感染症が心配されます。
手をこまねいていると極ありふれた細菌による感染症の蔓延も避けられません。
ヒトの腸内には一人当たり200〜300種類の100兆個以上の腸内細菌が生息しています。
糞便のうち、約半分が腸内細菌またはその死骸であるとも言われています。
人間の細胞が60兆個ですのでその倍近い細菌によって生命が維持されているのです。
人間にとって良い菌も居れば悪い菌も居ます。
悪い菌と云っても数が増えすぎると病原菌と成ったり毒素を作り出す可能性のある菌のことで、一番多いのが日和見菌という通常は害のない菌ですが、微妙なバランスの上に成り立っています。
総ての腸内細菌を殺菌してしまうと生命活動に大きな支障を来たします。
人間は腸内細菌と共生しているとも云われます。
その意味では平時においては殺菌は無用の長物で乳酸菌などの有用菌を増やす事が健康の秘訣とも云えます。
殺菌が人口爆発の大きな要因だと書きました。
食糧事情の改善や医療の進歩が有ったのも事実ですが、圧倒的に大きな要因は上下水道の塩素殺菌による乳幼児の水系感染症の激減です。
経済的理由で上下水道の塩素殺菌が出来ていない国では今も乳幼児の死亡率が高く成っています。
日本の江戸時代後期であっても平均寿命は男女共に二十八歳と推定されますが、産まれた子供の75%が乳幼児の内に亡くなってしまうために平均寿命がこんなにも短いのです。
飲み水から伝染病に罹り下痢による脱水症が最大の死因でした。
赤痢やコレラが激減したのも塩素殺菌によるものです。
胃ガンなども塩素殺菌によって有意に減少しているとも云われます。
世界人口の推移を見ましても100年で急増したことが分かります。
そして塩素殺菌の歴史も100年です。
塩素殺菌の始まり 1896年 アメリカ 日本での浄水処理 1923年 |
塩素殺菌によってトリハロメタンが出来る事で癌になると云って浄水器が今も売られています。
1974年に米国のハリスが塩素殺菌が発癌の原因ではないかと言い出した事から始まり、過剰反応したペルー政府が1991年に飲水の塩素殺菌を止めた結果、30万人がコレラに罹り3年間で1万人が亡くなるという悲劇がおきたと云われます。実はトリハロメタンにはコーヒーの25分の1程度の発がん性の可能性もないのです。 米国環境保護庁(EPA)はトリハロメタンによる発癌は世界で一例もの証明されていないと表明し、現在ではWHOも塩素殺菌を奨励しています。
浄水器を売りたかっただけではなく、人口爆発に歯止めを掛けるには、塩素殺菌の評判を落とすことが最も近道なのです。
今年はO157などの腸管出血性大腸菌感染症が急増していますが、
http://news.cabrain.net/article.do?newsId=35221
気になるのは例年と異なるウイルス感染症の動向です。
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/weeklygraph/06HFMD.html
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どうもまとまりのない文章に成っていますが、メールを改めて、ここ2年間何をしようとして何が出来たのかを書いてみようと思います。
ルフランさん、人類が爆発的に増加できた理由は塩素の利用が開始されたからなのですかぁ!
わたしは、産業革命によってエネルギー問題が解決したからだと思いこんでいました。
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この↑情報もビックリ!
トリハロメタンは、怖いものだと思いこんでいました。
またもやカルチャーショックです。