<NASAの水星探査機メッセンジャー!月と水星のクレ−タを比較してみました。>
NASAの水星探査機メッセンジャーが、水星の軌道に乗り、観測画像を送ってき始めた。
この水星のクレ−タの画像をみていると、月のクレ−タと共通していることに気が付く。
真ん中に衝突した水星の山、周囲に外輪山、その間は平たい板のような地形である。
このような地形を造るには、衝突した彗星が固い強固な平板に衝突したときに起きる。
月のクレ−タの殆どが、月の表面にある強固な外皮に衝突して造ったときにこのようになる。
この強固な外皮が月の特徴で、内部が空洞となる理由でもある。
従って、水星にもこのような地形が多数あれば、水星も月と同様の固い外皮をもっていて、内部が空洞ということになる。
そこで比較してみよう。
(地球比) |
太陽系の不思議なところは 地球と金星が双子惑星とでも呼べるほど似ている 次の通りである。
(地球比) |
金星と地球ほどではないが、水星と月も双子星とでも呼べるほど近い。
これは 偶然なのかわからないが、共通点である。
従って、月が空洞で固い外皮で保護されているとすると、水星も当然、空洞で固い外皮で保護されていると考えることができる。
水星と月の質量比は 0.06÷0.01=6.0であるが、同じ密度と仮定した計算では 2.768であるから、月の倍である。
言い換えれば、月の外皮の厚さに比較して、おおよそ 倍くらい金星の外皮が厚いことになる。
具体的に言えば、月の外皮厚が400kmであったとすると、金星の外皮厚は 約800kmくらいということになる。
分かりやすく言えば、月の内部空洞は 半径1738−400=1338kmの空洞となり、金星の場合は 半径2440−800=1640kmの空洞を持つことになる。
水星探査機メッセンジャーの水星のクレ−タの類似性から、水星の空洞の大きさを見積もってみた。
これからも、水星探査機は 多くのデ−タを送ると思う。
その時、昔、説明した水星の役割の説明と比較してみるのも良いと思う。
ナショナルジオグラフィック ニュース <光と影、水星のクレーター> National Geographic News August 19, 2011 NASAの水星探査機メッセンジャーが撮影した、北半球の小規模クレーター(8月15日公開)。 直径120キロの巨大クレーター、「オスキソン」の外縁部にある。 縁部の凹凸と滑らかな底部の違いが、太陽の光と影で際だっている。 3年あまり前からスイングバイを繰り返していたメッセンジャーは、今年の3月に水星の周回軌道に乗った。 撮影した画像を組み合わせて高解像度の地図を作成、最終的には地表の90パーセントが盛り込まれる予定だ。 荒れ果てた水星の地形を分析する手掛かりになることが期待されている。 Image courtesy NASA/Johns Hopkins/Carnegie Institution of Washington 関連コンテンツ |
(ももいちたろう)