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良い宇宙人と悪い宇宙人の話地球編

NO13「人間から自由時間を奪う方法を思いつく」

  • 悪い宇宙人は人間から自由時間を奪う良い方法がないか必死で考えました。
    そうだ、人間が朝から晩まで働かないと生活ができなければいいんだ。
    経済をコントロールしよう。
    そうすれば人間は必死で働くぞ。
    朝から晩まで働かそう。
    人間は仕事から解放されてもほんの少ししか自由時間が無いぞ。
    自由時間が無ければおれたちのことをたとえ調べたいと思っても無理だからな。
    仕事から解放された後のほんの2.3時間の自由時間も奪ってしまえば完璧だ。
    どうやって自由時間を奪う?
    そうだ"スリーS"だ。
    スポーツ、セックス、スクリーンがいいぞ。
    これなら人間が夢中になっておれたちのことを調べようなんてやつは出てこないぞ。
    スポーツを盛んにさせよう。
    野球もサッカーもとってもいいな。
    これに夢中にさせよう。
    スクリーンのある映画やテレビでセックスを宣伝させよう。
    そうすれば、一石二鳥ではないか。
    人間の頭の中をセックスで一杯にしよう。
    テレビも映画もセックスも人間から時間を奪うには最高だ。
    おれたちはなんて頭がいいんだ。
    これで人間の自由時間はゼロになったぞ。
    スリーSに夢中にならないやつが出てきて何か言ったらどうしよう。
    そうだ御用学者に一言否定させればいいんだ。
    みんな頭の中はスリーSで一杯だぞ。
    スリーSに夢中にならない変わり者の言うことなぞ相手にしなくなるぞ。
    おれたちのことが話題に上らなければ、おれたちは存在しないと同じなんだ。
    宇宙人の話より今ではテレビ・映画スターのスキャンダルのほうがずっと存在感が濃いぞ。
    完璧だ!完璧だ! 
    おれたち宇宙人はだてに年をとっていないな。
    不死になると退屈だが良いアイディアが結構浮かんでくるじゃないか。
    こうなったら人間に或る程度科学力を持たせてもこれで大丈夫だ。
    おれたちは安泰だ。
    ゲゲ! 大事件だ!
    今までの完璧な計画がこれからどうなるのだ!!

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