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フミのミクラマ二『一二三解読・太陽の検証・文(ふみ)の御蔵』

フミのミクラマ二

一二三神示

「天」太陽の投稿記事

『終末と太陽の検証』

<2003年10月のペンタゴンレポート>
<温暖化の頂点は2010年かもね?>
<来年から始まる、地球寒冷化と食料、エネルギー不足>
天空編11756~11763

http://slicer93.real-sound.net/0-hl-space-11756.html

太陽(ミロク)さんのメール(2010/09/13)
<2003年10月のペンタゴンレポート>
<温暖化の頂点は2010年かもね?>
<来年から始まる、地球寒冷化と食料、エネルギー不足>

ももいちたろうコメント:===1~2===

1項は <突発的気候変動(気候ジャンプ)シナリオとそのアメリカ合衆国>の原本の翻訳である。
少し長いので読み込むのに苦労するかもしれない。
2項は <地球寒冷化に関するペンタゴンレポート・1>は そのシナリオを簡単に要約していて目次などあるので、一目で理解するのには便利であるし、関連の画像がありイメ-ジ化しやすい。
3項は ヤス氏のレホ-トのダイジェストと現状の状況との比較検証的内容である。
この内容の主な物は 「2003年10月のペンタゴンレポート」に掲載されている地球の寒冷化に関する要約である。
前から、温暖化と騒いでいる段階で、氷河期が来るよと説明していたが、その原理的な内容と具体的な気象環境などの変化と社会的な影響の説明が記載されている。
ペンタゴンが予測していると言うことは 奴らが認識し計画を実施しているということである。

既に、海水の循環については案内した。
しかし、以前は その科学的仕掛けと観測結果の報告であったが、このレポ-トによれば、その変化に対する人類の環境の変化を具体的にペンタゴンが予測していることである。
エルニ-ニョ・ラニャニャなど海水の状態によって大気は容易に変化する。
多くの場合、親潮などの海面の表層の流れを教科書などでは教わるが、 深層海流については教育をうけないので、その重要性について理解・認識していない。
地球の気象パタン-の多くは海水の状態と強く関連していて、特に長い周期のパタ-ンについては 北極・南極から赤道を越える地球全体に渡って流れる深海の流れを理解していないと理解が進まない。
もっとも、これらの深海の海流について明らかになってきたのは 21世紀に入ってきてからで、多くの人々がその重要性についての認識が不足している。
現状を理解するには  深層海流の流れが温暖化のパタ-ンから寒冷化のパタ-ンに切り替わている真っ最中であることであることを認識することである。
その為に、気象の異状が今年2010年を見ただけでも容易に理解出きると思うのである。
参考にされたい。

--- 参考資料 ---------

1。 <突発的気候変動(気候ジャンプ)シナリオとそのアメリカ合衆国>
http://nobuokimura.hp.infoseek.co.jp/Pentagon%20Report.htm


2。 <地球寒冷化に関するペンタゴンレポート・1>
http://www.teamrenzan.com/archives/writer/hara/post_169.html


3。米国防総省が2004年にブッシュ政権に提出し、イギリスのガーディアン紙がすっぱ抜いた「気象変動予測」の内容を再度見て見た。

--- 参考資料 詳細---------



===1============

http://nobuokimura.hp.infoseek.co.jp/Pentagon%20Report.htm
<突発的気候変動(気候ジャンプ)シナリオとそのアメリカ合衆国>
国家安全保障との連座(密接な関係)
2003年10月
ピーターシュワルツ、ダグランドール著

思いもよらないことを想像すること
この報告の目的は、思いもよらないことを想像する為であり、最新の気候変化の調査研究がアメリカ合衆国国家安全保障に連座する(密接に関係する)ことを理解するよう推し進めるためであります。
科学者達はこの研究をサポートします、
しかし、筋書きが描写した警告は、2つの基本的な点で極端です。
初めに、彼らは、我々が概略を述べる出来事が全世界よりむしろ少しの地域でたぶん起こるだろうことを主張します。
第2に、彼らは、事象の大きさがかなりより小さいかもしれないとも言います。
(ところで)我々はたとえもっとも有望ではないとしても、アメリカ合衆国国家安全保障にとって直ちに熟考されるべきと判断する気候変化シナリオを作りました。

実施上の要約
かなりの地球の温暖化が21世紀の間に起こるだろうことを示す実質的証拠があります。
変化が今までのところ漸次であり、そして将来に渡って同様に漸次だと考えられるので、地球温暖化の影響は、ほとんどの国家にとって扱いやすい事柄であるとされています。
しかしながら、最近の調査結果は、この漸次の地球の温暖化は、海洋による熱塩循環コンベアーが比較的突然速度を落とすことに至ることを示唆しました。
(その結果)調査結果は現在世界の食料生産のかなりの部分を提供する地域でより厳しい冬の気候状況、激しい大気湿度の減少、および猛烈な風による影響がでる可能性があることを示唆したのです。
(このままの)不十分な準備では、その結果は、地球環境における生存収容力のかなりの低下かもしれないのです。
この調査結果は、気温が一旦ある境界値を超えれば、比較的突然逆方向の気候状況が現れることを示唆します。
(すなわち)それは変化の持続性があり、いくつかの区域で華氏5-10度(摂氏2.8-5.6度)の大気平均温度の低下を引き起こし、これが10年間で起こることを示唆しているのです。
古気候学的証拠は、このような変動する気候様式が8,200年前に海洋コンベアーが崩懐したときに起こり、それが1世紀もの間持続した事を示唆します。
また、極端な例では、12700年前のヤンガードリアスの時点では1,000年間に渡りこのような気候様式が持続したことも示唆します。
このレポートでは、一般的な漸次の気候温暖化のシナリオの代案として、約8200年前に起こった100年イベントを突発的気候変動(気候ジャンプ)シナリオの前提としました。
この突然の変化シナリオの特徴を以下に示します:

・ アジア、北アメリカにおいて、年平均気温が最大華氏5度(摂氏2.8度)低下します。
北ヨーロッパにおいては、年平均気温が最大華氏6度(摂氏3.3度)低下します。
・ オーストラリア、南アメリカ、及び南アフリカの大部分の所で年平均気温が最大華氏4度(摂氏2.2度)増加します。
・ 干ばつは、10年間に渡って持続します。
それはヨーロッパや東北アメリカの人口集中する農業地域や水資源地域を危機的状態とします。
・ 変化の衝撃を詳しく述べると、冬の嵐および風が激化します。
西ヨーロッパおよび北太平洋は、機能強化した風を経験します。
この報告書は突発的気候変動(気候ジャンプ)シナリオがどのように地政学的環境を潜在的に動揺させるか、すなわち、資源束縛の結果として小衝突が起こり、戦争となるかを報告します。
以下にそれを示します。
1) 最終的な全体的農業生産高の減少とその結果としての食糧不足
2) 主要な地域での降水量の変動を起因とする真水取得可能性の縮小と品質の劣化、そしてそれが原因の氾濫と旱魃。
3) 広範囲に渡る海氷及び嵐によるエネルギー供給の寸断
全体のそして地域の生存収容力(Carrying Capacity)が減少させられるので、世界中は緊張状態となり守備と攻撃という基本的な戦略を採らざるを得なくなるでしょう。
国家の資源管理は国家自身の資源保護のためその回りを仮想要塞化するかもしれません。
幸運な国家は少なく、多くの国家は大昔から隣国との敵意を持つ為、食料の調達、飲み水の調達に関して苦闘を始めるかもしれません。
防衛優先の同盟関係は在りそうに無く、生存目的の資源獲得が優先し宗教や観念論、国家的栄誉は2の次にされるでしょう。
このシナリオはアメリカ合衆国の新たな挑戦を主張します、
そして取られるべきいくつかの行動を示唆します:

・ どのようにまたどの場所で変化が起こるかを予期するために幅広いシナリオに基づく調査を行い、これらの前兆を察知する改良型気候モデルを作り出して下さい。
・ 食物、水、およびエネルギーの気候による影響に対応するための企画を改良する為、突発的気候変動(気候ジャンプ)の前兆を察知する包括的な気候モデル(に対応する情報)を集めて下さい。
・ (各々の)国が最も気候変動の受けやすさを予期する為、弱さの測定基準を作ってください。
それはすなわち世界の物質的混乱と潜在的暴力に関しての基準を意味します。
・水の管理機能の増進といった後悔の無い戦略を明らかにしてください。
・適応する為の答えを予行演習して下さい
・局所的連座(密接な関係)を調査して下さい
・気候を制御する地球科学技術の選択肢を調査して下さい。

今日、地球温暖化がthermohaline循環(熱塩循環・海洋底大循環)に対し著しく衝撃を与え始めるかもしれない境界値に達したいくつかの兆候があります。
これらの兆候では過去40年にわたって北大西洋が融解氷河や増進した降水流によって本質的に塩分を含んでいない真水状態にされている事を示しています。
この報告書は、突発的気候変動(気候ジャンプ)の潜在的に不吉な成り行きのため、危険がたとえ不確でたぶんとても小さいとしても、科学の討論を越えてアメリカ合衆国国家安全保障の懸案として持ち上げられること提案します。
(つづく)
http://slicer93.real-sound.net/0-hl-space-11757.html
突発的気候変動(気候ジャンプ)シナリオとそのアメリカ合衆国
国家安全保障との連座(密接な関係)
2003年10月
序文
ほとんどの人々が気候変動について考えるとき、彼らのイメージは気温の漸増と他の気象条件への緑の変化を想像します。
そのイメージは将来に渡っての時間的変化は平坦であるとあくまでも漠然と認識しているようです。
一般通念では、近代社会は我々の直面するどのような気候状況であってもそれに適応し、気候変化の速度は社会の適応能力を圧倒しないだろうというものであり、京都暫定協定のような具現化された我々の努力が環境変動の衝撃を緩和するであろうというものでもあります。
IPCC報告書による漸次の気候変化の兆候と食物や他の資源の人間活動への影響は安全保障に脅威を及ぼすほど厳しくは無いようです。
楽天主義者は気候変動の悪影響を技術革新の成果が払拭するであろうと主張します。
漸次の気候変化での解釈によれば、将来も農業は成功し続けるだろうし、農業に適切な季節は長くなるだろうとしています。
南ヨーロッパ、アフリカ、中央及び南アメリカが旱魃と熱波、水不足から減少させられた農業生産を患うだろう間、北部ヨーロッパ、ロシア、および北アメリカは、農業で栄えるとも述べています。
(漸次の気候変化での解釈に基づく)多くの典型的な気候シナリオのもとでは、全般的に世界的な食料生産は増加します。
気候変化に対するこの見解は世界中の地域ごとの強い暴風雨、季節風、洪水、旱魃による気象災害が増大していることに対する自己欺瞞的危険な行為であるのかも知れません。
気候に関する出来事は、それらがきれいな水、およびエネルギーへの入手と同様に、食物供給、都市および地域社会の状況、に影響するので、莫大な社会への衝撃を持っています。
例えば、オーストラリアの気候活動ネットワークによる最近の報告書は、気候変化が草地生態系で降雨を減少させそうであることを表明します。
それは草生産力で15パーセント低下に至るとしています。
これは、結果的に、著しく牛肉供給を減少させて、12パーセントもの牛の平均的な重さの減少に至ることを示します。
このような状況のもとで、乳牛による牛乳生産量はさらに30パーセント減少となり、そして、新しい病害虫が、果物を栽培する地域で蔓延しそうです。
その上、このような状況は、飲料水の10パーセント減少をも示唆します。
次の15-30年以内に同時に世界中の地域で生じる食物生産問題といった次なる変化の状況についての見込みのモデルに基づいて、社会の適応能力を気候変動に処置しやすくする挑戦的意識を形作るべきです。
今日、4億人以上の人々が乾燥地帯や亜熱帯に住んでおり、そしてそこはしばしば人口過剰であり、経済的に貧困な地域であり、気候変動とそれに続く結果の影響は政治的・経済的・社会的安定にとって厳しい危機に直面します。
資源が不足し非常に激しい状況に急いで適応する能力のない栄えていない地域では、問題は非常に悪化する事でしょう。
いくつかの国について、気候変動は大量の難民を発生させる事でしょう。
すなわち、絶望的な人々がより良い生活を求めてアメリカ合衆国といった資源と適応力を持った地域へ移動しだすということです。
一般に行き渡っている漸次の地球温暖化シナリオが描写したより以上の状況が想定されるため、企業のリーダー、エコノミスト、政策立案者、政治家達はさらに進んだ変化の為のプロジェクションを求めており、気候上の人への影響を制御する為働き出しています。
しかしこれらの努力は充分ではないかすぐには実行され得ないものなのかもしれません。
最近の証拠は、10年間かあるいは1世紀に渡る漸次の温暖化ではなく、より不吉な気候シナリオが開くかもしれないという可能性を示唆しています。
これが、突発的気候変動(気候ジャンプ)によって起因する食物供給、健康および病気、商業および貿易、およびこれらの国家安全保障に連座(密接に関係)する事柄をペンタゴンが調査する理由です。
突発的気候変動(気候ジャンプ)による気候変化後の将来の気候型、および特定の詳細を正確にあるいは大きい保証をもつほど予言することはできませんが、気候変化の実際の歴史は幾つかの役に立つ案内書を提供しています。
我々の目標はただ人類の経験上からすでに起こったひとつの事に類似しているもっともらしいシナリオを描写する事です。
そのことが即ちアメリカ合衆国国家安全保障に連座(密接な関係)する事柄をよく調査するということなのです。
(グリーンランドの氷コアのサンプリングから作った)上記のグラフは、特定の地域が一般的に温暖化の期間内に突然寒冷化する歴史的な傾向を見せます。

8,200年前の寒冷化事件
この報告書で概略を述べたシナリオは、グリーンランドの氷コアの記録によると、1世紀に及ぶ長い気候イベントで型どられる気候変化として8,200年前に起こりました。
現在の我々がそうであるとよく似た長期間に渡る温暖化の後に、急激な突発的寒冷化は起こりました。
グリーンランドの年平均気温は、およそ華氏5度(摂氏2.8度)落ちました、そして、同様な気温減少は、北大西洋地域の至る所で大々的に起こったのです。
8,200イベントの期間、ヨーロッパは厳冬となり、多くの場所で河が凍り氷河が拡大し農業生産力が失われました。
科学的証拠はこれらの事象がおそらく漸次の温暖化に続いて起こった海洋大循環(コンベアベルト)の崩壊に起因していると示唆しています。
より長い氷コア、および大洋の記録は、過去730,000年間において最大8回の急激な寒冷化が起こったであろう事を示唆します。
そして海洋大循環の急激な減少がまさに驚くべきことに共通してこのような気候シフトを起こす容疑者らしいのです。

ヤンガードリアス
約12,700年前に、thermohalineサーキュレーション(熱塩循環・海洋底大循環)の明白な崩壊がありました。
その結果、グリーンランドでは気温が最低華氏27度(摂氏-2.8度)まで低下し、北大西洋のいたるところで同様な気候変化が起こりました。
この状況は1,300年間持続したのです。
このヤンガードリアスイベントの注目に値する特徴は、それがおよそ5回の連続した10年間づつの気温低下で起こったということです。
そして、その後寒冷化乾燥化した気候が1,000年間以上持続したのです。
この事象はヨーロッパ周辺の海および陸地に甚大な影響を及ぼしました。
(氷山がポルトガルのような南の海岸から見えるほどだった)
(従って)その影響は今日以上に激烈だったようです。
より近代においては、土地の適切な居住可能性が寒冷化のために不安定になり、さらに人口が削減されることにより、文明変化を引き起こすことが明白です。

小氷河期
北大西洋の地域は、14世紀に始まって19中世紀中ごろまで継続した寒冷化を経験しました。
この寒冷化は、一般に考えられている太陽放射の減少及び/または火山の噴火が大洋変化を促した為かもしれませんが、大洋循環のかなりの速度減速によって引き起こされたのかもしれません。
しばしば小氷河期と呼ばれるこの1300年から1850年まで存続した時代は厳しい冬季をもたらし、突然の気候の変化、農業や経済への深刻な影響、そして政治的な影響をもヨーロッパにもたらしました。
この時代は恒常的な収穫量不足、凶作、疫病の蔓延、に特徴付けられており、おそらくもっともノルウェイ人や同様にバイキングとして知られアイスランドやもっと遠いグリーンランドに生活していた人々にとってそれが最も過激に感じられたと考えられます。
グリーンランドの海岸に沿った海氷の分布は、貿易商人が、グリーンランドへの彼らの船を近づけることや漁民が冬の間中魚を捕ることを妨害しました。
結果として、農民達は家畜の飼料や彼ら自身の食料が不足し、あまり肥えさせていない家畜までも解体することを強制されました。
しかもなお、魚肉や野菜、穀物も無く、(すなわち)人口を食べさせる(維持する)のに充分な食料がそこには無くなったのです。
その地域においてより激しい気象条件による凶作があり、1315年から1319年の間だけでも凶作が原因で数万人の餓死者が発生したとの報告があります。
全般的な寒冷化はまた明白にバイキング達をグリーンランドから追い立てました。
別の言い方からすれば(バイキングの)社会崩壊の原因は寒冷化であると言えます。
小氷河期のような気候危機だけが単独で文明国の終焉の原因であるとは言い切れませんが、気候危機は社会へ大きな衝撃力を持っていることは否定できません。
アイルランドのジャガイモ凶作のために100万人が餓死したのはほんの175年ほど前のことです。
この事もまた気候変化によってこの地域に誘発されたのです。
(つづく)
http://slicer93.real-sound.net/0-hl-space-11758.html
将来の気候変化シナリオ
突発的気候変動(気候ジャンプ)の過去の例は将来においても当然の事として突発的気候変動(気候ジャンプ)がありそれに注意を払うべきことを示唆します。
特にいくつかの最近の科学的発見は我々がこのような出来事に至る尖った先にいる可能性を示唆しているのです。
我々が構成した将来のシナリオは、今から8,200年前の出来事のに基づきます、それはヤンガードリアスよりもはるかに暖かく短時間であったのですが、小氷河期よりは厳しい状況であったようです。
このシナリオでは地球の一部が寒冷化、乾燥化、暴風化しそうであるというもっともらしい仮説を立てます。
強力な調査が仮説を洗練し補う事が出来たにもかかわらず、現在のモデルを基礎としたこの仮説を確認するためのいかなる方法もありません。
我々の目的は、どのように気候変化が起こるだろうかを予測することではなく、もし我々が気候変化への準備が出来ていなければ至るであろう社会的状況を劇的に表現することです。
我々が描写する具体的な気候状況及び連座(密接な関係)において、我々の目標は何が高い確実性の元に起こるかを綿密に予測する事よりもむしろ戦略上重要な議論を高める事なのです。
最も洗練されたモデルでさえも、気候変化がどのように展開し、地域社会にどちらから衝撃を与えるのか、また、どのように政府及び社会は応じるのだろうかを詳細に予測することなど出来ません。
しかしながら、在りそうも無い事を描写した以下のような極端な事例を科学的共通性とすることにより、一般的認識が明確になってくるのです。
多くの科学者はそれがどのくらいすぐに、どのくらい大きく、急激に、また気候変化が同時にいたる所で現れるかについて、このシナリオは極端であると考えるでしょう。
しかし歴史は時々極端な事例が存在することを我々に話すのです。
そして、このようなシナリオに注意を払うことが国防総省の仕事であり、そうしなければならない証拠がここにあるのです。
このイベントの継続時間が、10年間か、100年間か、もしかすると1000年間であるか、そしてそれが今年始まるのか遠い将来に始まるのかに思いを留めてください。
気候変化崩壊シナリオをここに提案し、我々は漸次の温暖化が2010年に至り終焉することに注意を払いそしてその後の10年間の概略を述べます。
(すなわち)8200年前のイベントのように突然の気候変化に伴う寒冷化パターンの気候状況変化が起こる事を述べます。

2010年までの温暖化
現代文明は過去100年間に急激なる温暖化を経験しました。
そしてその後、21世紀の最初の10年間には大気の温暖化が加速している事を確認したのです。
つまり、世界の平均気温が10年間当り華氏0.5度(摂氏0.28度)増加し最も激しい打撃を与えられる地域では10年間当り華氏最大2度(摂氏1.1度)増加している事を確認したのです。
このような気温の変化は地域によってまた季節によって全地球的には異なります。
(しかし)それは細かな目盛りの変化として平均的な変化より大きいかまたは小さいかだけです。
最も明確な事とは惑星が20世紀後半以降温暖化傾向を続けている事実なのです。
北アメリカ、ヨーロッパのほとんどの地域及び南アメリカの一部の地域では、1世紀前に比べて(年間)30%も多くの日数で華氏90度(摂氏32.2度)を超える最大気温となり、極端な例では氷点下以下の日が(年間)数日しかなくなりました。
温暖化に加えて、常軌を逸した気象パターン、即ち、異常出水があり、山岳地域が特にひどく、また穀倉地帯及び沿岸農業地帯での長引く旱魃、があります。
一般的に、気候変化は経済的に厄介な問題をもたらします。
それは一般的に地域社会に暴風雨や旱魃として作用し、(特に)日照りは農業や他の気候に依存する活動に衝撃を与えます。
(例えば、より多くのフランス人の医者は8月に勤務しつづけます)
しかしながら、気候バターンはまだそんなに厳しくなく、また世界規模ので社会事象やアメリカ合衆国国家安全保障を威嚇するほどではまだありません。

循環帰還増幅する温暖化
20世紀を通じて気温が上昇し、2000年代初頭では循環帰還増幅状態に至ったと確信できます。
つまり、加速した温暖化が年間華氏0.2度(摂氏0.11度)から遂には華氏0.4度(摂氏0.22度)に達してしまい、幾つかの場所では年間華氏0.5度(摂氏0.28度)にも達してしまったのです。
表面が暖まるので、水循環周期(蒸発、降水、流下)が一層の気温上昇により加速します。
水蒸気、最も強力な自然の温室効果ガス、は、更なる熱を閉じ込めて、平均的な表面気温を上昇させます。
蒸発が増すので、より高い表面気温は、動物が生息し農民が穀物を育てている森林や草原地帯を乾燥化させる原因となるのです。
木は枯れ焼け爛れ、森林の炭酸ガス吸収力は減退し、さらにまた地表面外気温は上昇し、激しく極端な山火事を抑制できなくします。
温暖化した気温は山岳地帯の万年雪を溶かし、地面を露出させ、高緯度のツンドラ地帯及び永久凍土地帯のような寒帯気候地帯の至る所の森林を溶け出させます。
太陽光線の多くは反射されずに地面に吸収され、気温は尚一層上昇します。
2005年までに、気候変化の影響は世界中のいたる所でより激しく感じられます。
より激しい暴風雨や台風は、ニュージーランドの近くのタラワやトゥバルと言った低地の島々を高潮が襲い洪水をもたらします。
2007年に、特に激しい嵐が原因で、オランダの堤防が破壊され、ハーグといった幾つかの主要な沿岸都市は居住に適さなくなります。
カリフォルニア中部を流れるサクラメント川流域の三角州の堤防は(破壊され)機能不全となり、カリフォルニアを北から南へ貫く給水システムが内海と分裂されて、その結果、乾季の間これらの地域は塩水を供給されるようになります。
ヒマラヤ氷河の融解速度が増し、その結果チベット人は移住しだすでしょう。
北極海の氷は1970年から2003年の間に既に大量に40%も失われており、2010年の夏までに大部分は消失する事でしょう。
氷結していた氷が溶けるので、海抜が上昇し、冬季の海の範囲が減少し、波浪は激しさを増し、沿岸都市は損害を受けるでしょう。
その上、何百万もの人々は世界中の洪水(2003年におよそ4回発生した)により危険にさらされ、また水産業は水温が変化する事で魚が新しい生息地に移動する為混乱し、漁業権をめぐる緊張が増大します。
これらの局所的災害の原因は各々の地域を包む厳しい気候の影響が自然の、人間のそして経済上の資源の減少を回復させようと奮起する為に起こるのです。
温暖化の明確な循環帰還加速的状況は以前には想像もされなかった反応を引き起こします。
すなわち小さな発展途上国には自然災害と嵐の天候は同時に起こるのです。
これらの衝撃は社会構造上、経済上、農業システム上の変化への対応力が組み込まれていない新興国にとってもっとも重大です。
グリーンランド氷床の融解は、毎年の降雪を超えます、そして、高緯度地帯の降水量からますます増大する淡水の流下があるので、北大西洋水域、即ちグリーンランドとヨーロッパとの間の海域は淡水化するようになります。
これらの海域の淡水化が海水の密度の低下を招き、熱塩循環システムの急激な減速を生じる道を開くのです。

2010から2020までの期間
熱塩循環の崩壊
熱塩循環の減速が60年経過すると熱塩循環(世界的な熱塩循環コンベアの北大西洋部)そのものの崩壊が始まります。
それは2010年に始まりメキシコ湾流の暖かい流れによりもたらされたヨーロッパの節度ある気候を混乱させます。
海洋循環のパターンは変化します。
すなわち暖流が北上しなくなる事により北ヨーロッパ東北アメリカの気候は急激にシフトします。
北大西洋はグリーンランドの氷床融解、さらに増やされた降雨と流水の影響から淡水化しつづけます。
高緯度が温暖化した10年間、降水量は増進し、塩分濃度の濃い北の海へ真水を供給しつづけました。
それは本来はメキシコ湾流から暖かく塩分濃度の濃い海水が供給されていたのですが(変わってしまったわけです)。
暖流のその大規模な流れは、もはや北大西洋へ遠く達しません。
気候への直接的影響はヨーロッパだけでなく北半球の多くの地域の寒冷化であり、主要な農業地帯や居住地帯の降雨量の劇的な低下です。
しかし、この10年間の間中、(熱塩循環の)崩壊の影響は伝統的な気候型が思い出したように再現する為に混乱させられつづけるでしょう。
熱塩循環の劇的な減速は何人かの海洋研究者によって予期されています。
しかしアメリカ合衆国はまだ充分にその影響、タイミング、あるいは強烈さを覚悟させられていません。
気候、および海洋システムのコンピュータモデルは、改良されましたが、政策立案者のための充分に一貫して、また正確な情報をプロデュースすることができないでいます。
気候パターンが崩壊の後でも年間の中で変化しているので、それがこれから将来に渡ってどのようなタイプの気候となるだろうかということがはっきりしないのです。
何人かの天気予報官が寒冷化と乾燥化は終わるだろうと信じている間、他の予報官は新しい氷河期あるいは世界的な旱魃がやってくると予報するでしょう。
政策立案者や一般大衆は将来の気候に関して極めて不確かな状態となり、何をどのようにしたら良いかを判断できなくなることでしょう。
緊急に非常に多数の人々が解決策を要求しているにもかかわらず、これほど貧弱で、抜本的変革の必要な地球気候を映し出す“レーダースクリーンの映像”しかないのでしょうか?
(つづく)
http://slicer93.real-sound.net/0-hl-space-11759.html
北半球大陸地域気候の寒冷化、乾燥化、強風化
気象通報:2010-2020
・ ヨーロッパおよび東北アメリカの主要な人口密集地帯の回りにある農業地帯は10年間を通じて危険な旱魃を持続します。
・ 平均的な毎年の気温は、アジアで華氏5度(摂氏2.8度)、北アメリカ華氏6度(摂氏3.3度)以上低下します。
・ オーストラリア、南アメリカ、および南アフリカのいたる所で気温が華氏4度(摂氏2.2度)上昇します。
・ 変化の影響を詳しく調べると、冬季の嵐と風は激化します。
・ 西ヨーロッパと北太平洋では激化した西風が吹き荒れます。

北ヨーロッパのいたる所で2010年から2020年の毎年について、平均気温の低下が見られます。
この地域の平均年間降水量は30%近く減少します。
そして、風は平均して15%強くなります。
気象条件は、北アジアおよび北アメリカの大陸内部地域でより激化します。
農業地帯、居住地帯において気温の低下による悪影響よりもむしろ旱魃の影響は破滅的です。
これらの地域の降水量の継続した減少により、湖は干上がり川の流量は減少し、そして真水の供給は、節約しても蓄えを使い果たしても、尚圧縮されます。
メガ干ばつは、南中国と北ヨーロッパの主要な地域で2010年ごろ始まり、まるまる10年間継続します。
同時に、過去数10年間にわたって比較的乾燥していて、伝統的に乾燥地農業に頼った地域は、猛烈な降雨と川の氾濫に見舞われます。
北大西洋から北アジアを横切る地域において、寒冷化は冬季の中心、12月、1月、及び、2月、季節を通じて長引く影響を受け、尚且つ寒冷化は予期し得ないほどますます猛烈に進行します。
山岳地帯での降雪量が増大する為、夏季にも寒冷化は広がります。
寒冷化及び夏季の乾燥化に加えて、地域性の増大により大気循環が増進し風力風速が巨大化します。
世界中において気候変化の始まりにより気候様式が混乱させられている間、(すなわち)熱塩循環崩壊後の最初の5年間、北ヨーロッパはその影響をもっとも受けると断言できます。
その後の5年間までに、この寒冷化や厳しい気象状況は南ヨーロッパ、北アメリカ、そしてその向こう側の地域へと深く広がります。
北ヨーロッパの寒冷化が長期化するに伴い、北大西洋は海氷が一面を覆い、冬季の表面気温はさらに進んだ寒冷状態となります。
極から赤道への強い温度勾配に伴い、気圧分布はそれを分配するため、強風が吹き荒れます。
寒冷な空気がヨーロッパ大陸を横切る為、農業にとって特に厳しい状況が引き起こされます。
風と乾燥の組み合わせは、広範囲にわたる砂嵐、および大地損失の原因となります。
ほとんどの大西洋の南方地域では温暖化の増進が見られますが、乾燥化は(北部と)同じです。
この10年間の終わりまでに、ヨーロッパの気候はほとんどシベリアのようになります。

もう一方の南半球シナリオ
南半球の気候力学については少なからず不確実性があります。
それは主として北半球に比べて利用できる古気候学のデータがあまりないためです。
南半球の主要な地域の気候様式は北半球のそれに従えば寒冷化乾燥化するでしょう。
即ち気候システムが熱力学の法則により釣り合いを取るように働き、暑さは回帰線から北半球へ流れ反対に南半球は寒冷化乾燥化するのです。
(それとも)二者択一的に、気候システムのバランスから北半球の寒冷化が南半球の温暖化、降水量暴風雨の増進に至るかもしれません。
つまり、温室効果ガスによる温暖化が海流(の変化)により閉じ込められることによりますます増進しそれが赤道地域からはなれて南半球を温暖化するということです。
どちらにしても、突発的気候変動(気候ジャンプ)における気候変化は世界中の主要な人口密集地帯、増進地帯をほぼ同時に極端な気象状況にするであろう事は疑う余地がありません。

2010年から2020年の地域状況
上記のグラフィックは、シナリオで描写した気候様式の解釈を簡単に示しています。
ヨーロッパ
気候変動の影響を最も激しく受けます。
つまり、10年間で年平均気温は華氏6度(摂氏3.4度)低下し、特に北西海岸に沿った地域では極めて劇的な変化となります。
北西ヨーロッパの気候はまさにシベリアのように寒冷化、乾燥化、暴風化します。
南ヨーロッパの変化はより僅かですが、それでも鮮明な断続する寒冷化、急激な温度変化にさらされます。
ヨーロッパの至る所で降水量が減少しそれが原因で土地が枯れ食料の供給が不足しだすでしょう。
ヨーロッパはスカンジナビアや北ヨーロッパの国民が暖かさを求めて移住してくることや同様にアフリカやその他の地域でひどい打撃を受けて移住してくる人たちとの間で問題が多発しだすでしょう。

アメリカ合衆国
寒冷化、暴風化、乾燥化はアメリカ合衆国の至る所で食物生産期間の短縮と食物生産量の減少を起こすでしょう。
特に合衆国の西南地域は乾燥化が長引くでしょう。
砂漠地帯はますます増大する暴風に直面します。
その一方で農業地帯は強風及び大地の乾燥化がおこり耕地の損失に悩まされます。
気候の乾燥化は特に南部の州で顕著です。
沿岸地帯は温暖化時代と同様に海岸線に沿って海水準が上昇する危険性を継続して受けます。
アメリカ合衆国は内政中心へとその政策を変換します。
即ち、合衆国自身の人口を食べさせる為の資源を確保しその境界を支えて尚且つ世界の緊張の増進を管理するようになるでしょう。

中国
巨大な人口が食料供給に対して高い必要性を持っている中国は季節風による降雨が規則性(信頼性)を無くすため激しく打撃を受けます。
夏場の季節風による時折の降雨は歓迎されるものでした、しかし一般に土地が裸にされた為氾濫を招き破壊的な影響を出すようになったのです。
より長くより寒い冬およびより暑く降水量が減少して乾燥化した夏は既に厳しいエネルギー供給、水供給に対して緊張を強いるものとなります広範囲にわたる凶作は無秩序と本質的な苦闘の原因となり、冷淡で空腹な中国の民はロシアを横切って西方の境界のエネルギー資源を嫉妬深く見つめるようになります。

バングラデッシュ
不断の台風襲来と海水面上昇はかなりの沿岸を侵食する原因となる強襲する大波を引き起こします。
そしてそれはバングラデッシュのほとんどを居住に適さないようにします。
さらに進んで、上昇してくる海水面は内陸奥地の飲料水の供給源を塩水化汚染し人道的危機状態となります。
大規模な移民が起こり、それが中国とインドの緊張状態の原因となり、そして彼ら自身が抱える国内的危機を処理する為奮闘し始めるでしょう。

東アフリカ
ケニア、タンザニア、およびモザンビークは、わずかに暖かい天候となります。
しかし、不断の旱魃にも直面します。
乾いた状況に慣れているこれらの国々は気候が変化する状況にそれほど影響を及ぼされませんでした。
しかし、彼らの食料供給は主要な穀物を製造する地域が困窮するにつれて食料供給の困難に直面するようになります。

オーストラリア
主要な食料供給者であるオーストラリアは世界中の食料を供給しようと努力します。
その農業は気候の変化がそれほどでなく厳しい衝撃をあたえられないでしょう。
しかし、南半球気候変化についての大きい不確実性は、この希望的な結論に疑問を呈します。

天然資源への衝撃
気候様式の変更と海洋温度の変化は農産物、水産物、野生動物、水、およびエネルギーに影響を及ぼします。
作物の産出量は気温と水のストレスと同じようにその作物が生長している期間が10-20%減少することに影響されます。
そしてまた、そのことはどの地域が温暖化から寒冷化する傾向にあるかを予測し得ないのです。
いく種類かの農業病害虫は気温変化のために死にますが、他の種類は乾燥化強風化のために簡単に拡大するでしょう。
つまり、代わりの殺虫剤をもちい取扱を厳しく統制することが必要になります。
一般的に特定地域に漁業権を持っている商業漁民達は彼らの獲物が大規模な移動をする為漁業装備を整えなおす災難に見舞われます。
世界において(アメリカ合衆国、オーストラリア、アルゼンチン、ロシア、中国、インド)この地域はたった5ないし6種類の穀物を栽培している状態であり、一部の地域での気象条件が悪化した場合世界的な食料の差引勘定からの余剰は不十分となります。
世界の経済上の相互互助制度は、局所的な気候の変化によって引き起こされた主要な農産物の経済上の混乱および世界の人口数が多すぎる事により、ますますアメリカ合衆国を窮地に陥れます。
悲劇的な水とエネルギーの不足は-それは今日現在でも世界中で言われていることですが-迅速に克服されるはずはないのです。
(つづく)
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国家安全保障への衝撃
人類文明は地球の気候が安定化温暖化することにより始まりました。
気候の不安定な寒冷化は人類が農業を発展させずに頻繁な移住をする必要性を促しました。
ヤンガードリアスの終了時点で気候が温暖化安定化し、その後、人類は農業のリズムと気候が生産力を維持するような場所に定住することを学んだのです。
現代文明はこのシナリオで概略述べたような絶え間ない混乱した気候状態を経験したことがありません。
結果として、この報告書で概略述べた国家安全保障との連座(密接な関係)は単に仮説です。
実際の衝撃は気候状態への認識の仕方、人間の適応性、政策立案者の方策によっては非常に異なることでしょう。
突然の気候変化によって引き起こされるであろう緊張した暴力的混乱状況は今日我々が慣れている国家安全保障への脅威とは異なるタイプです。
軍事的な対決は、イデオロギー、宗教、国家的栄誉の争いではなく、エネルギーや食料や水といった天然資源に対する絶望的な必要性から引き起こされるかも知れません。
立ち向かう為の動機付けを誘発する為には国家は安全保障の脅威を現存する警告としてもっと社会が敏感になるようにする事でしょう。
各国が争う事の調査として資源強制と自然環境挑戦への長く続く学研的範囲をこえた討論があります。
ところで、何人かの人は国家は単独で2国間がお互いに攻撃するようにできると信じている一方で、他のものはそれらの主要な影響が先に存在している国家のグループに対してその国家間での争いを誘発すると主張します。
とにかく、厳しい環境問題が世界的な争いへとエスカレートするであろう事を、否定できないようです。
共同観察者と大統領によって設立された太平洋の環境と安全保障に関する研究開発組織のピーターグリックは突発的気候変動(気候ジャンプ)により当惑される国家安全保障に関して3つの基本的な挑戦しなければならない難問を提起します。

1. 農業生産の減少の結果における食糧不足
2. 洪水や干ばつの結果の真水の利用可能性と質の劣化
3. 海氷や暴風の結果の戦略上重要な鉱物資源への入手の分断
突発的気候変動(気候ジャンプ)の場合には、食料、水、エネルギーの強制が第一に経済問題を通り越して政治的に行われるかもしれません。
そして外交上は条約破棄及び通商禁止といった方法を採るかもしれません。
時間がたつにつれて土地と水をめぐる争いはより厳しく乱暴になりそうです。
そしてますます絶望的な状態になるので、交戦の為の圧力は増大するでしょう。

生存収容力の減少
このグラフは突発的気候変動(気候ジャンプ)が、生態系の変化によって(人類の生存する為の)資源の不足から戦争を誘発して生存収容力を減少させることを示唆しています。
今日、地球そしてその自然生態系が人類社会の経済文化システムをサポートしておりこの惑星が養いうる生存収容力には限りがあるという現実に(我々人類は)世界中で挑戦されようとしているのです。
国際エネルギー機関によると、全世界の石油の需要はこれからの30年間に66%増大するとしています。
しかし、どこがそれを供給するのか明確になっていません。
きれいな水は、世界中の多くの地域で同様に強奪されます。
(今現在でも)世界では8億1500万人の人々が生存するのに不十分な状態に置かれており、このような状態の地球は(既に)我々を生存させる生存収容力を失っていると表現する事が出来ます。
(すなわち地球には)我々の生存を支える充分な天然資源が(既に)ない事を意味しています。
全地球の生態系を管理する手段としての可能性のある多くの技術開発、 如何にも技術進歩が時とともに生存収容力を増進しているように見えます。
世紀を超えて、我々はより多くの食料を生産する方法や、エネルギー、水の供給を確保する方法を学習しました。
しかし、この筋書きで概略を述べられたような危機に直面するとき、新しい科学技術の潜在力は充分効力があるのでしょうか?
突発的気候変動は、(科学技術による対応策による)生存収容力増進の試みを打ち砕き、まさしく地球の生存収容力は限界を超える危機的状態になりそうです。
そして、生存収容力が再編成されるような大自然の傾向や要求があります。
突発的気候変動(気候ジャンプ)が全世界の生存収容力を低くする結果、食料や水、エネルギーをめぐって攻撃的な戦争が起こりそうです。
戦争による死者と同様に餓死、病死が人口減をもたらし、最終的には地球の生存収容力と再び釣りあるようになるでしょう。
生存収容力を地域や国家のレベルで見る場合、一部の国家は高い生存収容力を明白に持っていそうです。
たとえば、アメリカ合衆国や西ヨーロッパは現在の彼らの人口サイズから考えると突発的気候変動に対してもっとも的確に対応できそうです。
この事が持つ者と持たない者との心理をより厳しい状況に押し上げるかもしれません。
即ち、高い生存収容力を持つこれらの国家へ怒りが向けられるという事です。
その事は、金持国家はより多くのエネルギーを消費する傾向があり、より多くのCO2といった温室効果ガスを大気中に排出してきた事に対して、指差し非難するに至るかもしれません。
CO2排出と気候変化との因果関係が科学的に証明されているかどうかが重要なのではなく、国家が遭遇している知覚された現実が重要なのです。

生存収容力と戦争状態との関連
Steven LeBlanc と言うハーバード大学の考古学者が生存収容力「Carrying Capacity」と名付けた新刊書で生存収容力と戦争との関係を描写しています。
豊富な考古学のまた民俗学のデータを基にして、LeBlancは歴史的に人類は多種多様な理由により組織的な戦争状態を起こしてきたが、その中に資源や環境の争奪が原因の戦争状態があった事はたしかであると主張しています。
人類は彼らの持っている自然環境の生存収容力を勝ち取る為に戦います。
狩猟民族/農耕民族の略奪者、権力者、から初期の複合社会が成立する過程で、戦争は起こり、人口の25%の成人男性は死にました。
生存収容力が上がったときに平和はやって来ました。
即ち、農業技術が発明された時がそうであり、効率的な官僚政治が新たに起こったときがそうであり、遠方との貿易が可能となったときがそうであり、科学技術が発展した時がそうでした。
また、大きな時間目盛りで捉えてみた場合、例えば疫病は長時間の後、死または再生を作り出します。
ヨーロッパは主要な疫病によってそうでした、また北米の原住民はヨーロッパから持ち込まれた疫病によって抹殺されました。
(ジェームズダウン植民地の失敗とプリマスロック植民地の成功との違いもそうです)
しかし、このような穏やかな期間は短命です。
なぜならば生存収容力が押し上げる為人口はもう一度急激に増加するからです。
まあ、1000年間単位では、ほとんどの社会は、彼らの戦争を行う能力に従って彼ら自身明確にします。
そして戦士文化は深く染み込んでいるようになります。
最も闘争的な社会は、残存するものなのです。
しかし、過去3世紀について、LeBlancは指摘します、たとえ個々の軍事および大虐殺が一定規模においてより大きくなったとしても、高度な国は、着実に死者数を低くしました。
伝統的な彼らの敵国をすべて虐殺する方法ではなく、国家は勝利を得るのに充分なだけ殺し、そして、それから彼らの新たに拡張された経済圏における仕事をさせる生存者を残したのです。
国家はまた、彼ら自身の官僚組織を使って、生存収容力を高める先端技術や国家間がより念入りな国際協調を結ぶような国際的取り決めを作ろうとします。
すべてのこれら進歩している行いが崩壊してしまったとしたら、至る所で生存収容力は突発的気候変動(気候ジャンプ)によって突発的に徹底的に低められるでしょう。
人間性は減少する資源のために人間性本来の標準的な恒常的戦争状態に戻るでしょう。
そして長期的には戦争自身が気候の影響をはるかに超えて資源の減少をもたらす事でしょう。
もう一度、戦争状態は人類の生存を限定するでしょう。
(つづく)
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気候変動からの帰結としての衝突シナリオ
ヨーロッパ
アジア
アメリカ合衆国

2010-2020
2012: 厳しい旱魃と寒冷化は北欧人たちを南方へ押し出し、EUから押し返されます。
2015: 食料及び水供給に端を発した小衝突と国家間の緊張がEU域内で起こります。
2018: ロシアはエネルギー供給者としてEUに加わります。
2020: スペインおよびイタリアへオランダおよびドイツのような北国からの移住します。

2010:バングラデッシュ、インド、中国との間で国境を巡って小競り合いと衝突が起こり、大量の住民がビルマへ向けて移動します。
2012: 地域の不安定性に対処する為、日本はその企画能力を軍事展開指揮します。
2015: シベリアとサハリンのエネルギー資源に関して日本とロシアとの間に戦略上重要な協定が結ばれます。
2018: 中国は反逆者犯罪人により定期的に分断されたパイプラインを守る為、カザフスタンに侵攻します。

2010: 水に関する合衆国とカナダ、メキシコとの間の意見の相違は緊張を増します。
2012: カリブ海の島々からアメリカ合衆国南東部及びメキシコへ避難民の洪水が押し寄せます。
2015: (大部分は金持の)ヨーロッパ人達がアメリカ合衆国へ移住します。
2016: 西欧諸国が漁業権をめぐって衝突します。
2018: 北アメリカの安定のためにアメリカ合衆国とカナダ、メキシコは安全保障同盟関係を結びます。
2020: 国防総省はカリブ人およびヨーロッパ人の避難民の為、国境を管理します。

2020-2030
2020: 海を越えて渡ってくる移住者との小競り合いが頻発します。
2022: フランスとドイツとの間にライン川の商業利用権をめぐって小競り合いが起こります。
2025: EUは崩壊に近づきます。
2027: アルジェリア、モロッコ、エジプト、イスラエルと言った地中海諸国への移住がますます増大します。
2030: 10%近くのヨーロッパ人の人口は異なる国々へ移住します。

2020: 南東アジアは絶え間ない衝突状態となる:ビルマ、ラオス、ベトナム、中国
2025: 中国の国内の状態は、内戦、および境界戦争に至り、劇的に悪化します。
2030: ロシアのエネルギーを巡って中国と日本との間に緊張が高まります。

2020: ペルシャ湾、カスピ海での衝突が石油供給を脅かす為、石油価格が高騰します。
2025: サウジアラビアの国内問題を発端として中国及びアメリカ合衆国の海軍は港(ペルシャ湾)を巡り直接対決に至ります。

この図表は気候変動と軍事との連座(密接な関係)についての幾つかの可能性の概要だけを記したものです。
気候変動の結果として起こる突然の生存収容力の減退による最もありそうな反応は大きく2分類されます。
それは即ち防御するか攻撃するかです。
アメリカ合衆国とオーストラリアの方策は彼らの国の周りをあたかも防御要塞とします。
何故ならばこれらの国々は自給自足できる資源と資産を持っているからです。
さまざまな気候に変化していく中でも、富や科学技術、豊富な資源はアメリカ合衆国を悲劇的な損失なしで厳しい気候状態により周期的に成長を減じられたとしても生き延びる事が可能であるとするでしょう。
カリブ海から(特に厳しい問題を持った)、メキシコや南アメリカからの必要とされない飢えた移住者を押しとどめる為に国の周り全体の国境は厳重にされるでしょう。
エネルギー供給は(経済上、政治上、道徳上)高価な代償を通して支えられるでしょう。
エネルギー供給の選択肢とは原子力、水素エネルギー、そして中東との契約の継続です。
漁業権の面倒な小競り合いを超えて、農業援助、災害援助は普通に行われるでしょう。
アメリカ合衆国とメキシコとの間の緊張が増し、アメリカ合衆国はコロラド川からの水の流れを保障する1944年の条約を取り消します。
交替労働者は東海岸の南部に沿っての洪水と内陸部の激しい乾燥状態に対応するために動員されるでしょう。
しかし、この続けざまの非常事態でさえ、他の国々に比較するとアメリカ合衆国は充分幸せな立場だといえるでしょう。
国家が直面する手に負えない問題は世界中で起こる軍事的緊張を静める事でしょう。
突発的気候変動によりもたらされる凶作、疫病、気象災害の襲来のため、多くの国々はその本来の生存収容力を失い、生存需要を満たす事が出来なくなるでしょう。
この事は自暴自棄の意思を作り出す事でしょう。
それは優位を取り戻す為に攻撃的な侵略行為に至りそうです。
東ヨーロッパ諸国は食料、水、エネルギーの供給が落ち、彼らの国民を生存させる事に奮闘していると想像されます。
そして彼ら東欧諸国はすでに人口が衰退しているロシアに注意深く目を向け、穀物、鉱物、及びエネルギー供給を受けようとします。
あるいは、日本の状況は沿岸都市が洪水により被害を受け、真水供給設備が汚染され、海水脱塩工場及び農業生産強化の為のエネルギー源としてサハリンの石油及び天然ガスに注意深く目を向けているでしょう。
すべて核武装しているパキスタン、インド、中国の国境での避難民が川の水や耕地を巡って起こす小競り合いを構想してください。
スペインとポルトガルの漁民は、漁業権をめぐって実際に海上で武力衝突するでしょう。
そして、アメリカ合衆国を含む国々は彼らの国境をより完全なものにするでしょう。
200以上の川の流域は多数の国家に面しているので、飲料水を引き込み輸送する為に衝突が起こるであろう事を我々は予想する事が出来ます。
ドナウ川は12の国家に属しています。
ナイル川は9つの国家を流れ、アマゾン川は7つの国家を流れています。
このシナリオで、我々は、都合よい同盟国を予想することができます。
アメリカ合衆国とカナダは国境管理を簡単にして1国になるかもしれません。
あるいは、カナダは、アメリカの引き起こすエネルギー問題に対する為、その水力発電能力を自国に保っておくようにするかもしれません。
北朝鮮と韓国は、1つの専門的博識、即ち核武装させた実体を作るために、提携するかもしれません。
ヨーロッパは攻撃者からの保護を考慮に入れて、ヨーロッパ人の国家間で移住問題を抑制する統一されたブロックとしての役目をはたすかも知れません。
その豊富な鉱物、石油、天然ガスをもつロシアは、ヨーロッパに加わるかもしれません。
この世界の闘争する国々では原子力兵器の拡散は不可避です。
寒冷化が需要を押し上げるので、現存する炭化水素の供給は薄く張り詰められます。
エネルギー供給の不足により、入手する必要性が増大し、核エネルギーは決定的な力の源となるでしょう。
そしてこれは各々の国家の国家安全保障を隔日にする為、核濃縮技術及び核再処理能力開発を促し核兵器は拡散するでしょう。
中国、インド、パキスタン、日本、韓国、グレート・ブリテン、フランス、およびドイツはすべて核兵器能力を持つでしょう。
それに、イスラエル、イラン、エジプト、および北朝鮮もすべて同様になるでしょう。
軍事的政治的緊張、即ち時折の小競り合いから戦争の脅威、これらを管理する事は一種の挑戦となるでしょう。
日本といった国、即ちたくさんの社会的選択肢をもっており政府がその行政手法を変えるときにその人口を有効に活用出来る意味において、このような国は多分もっとも幸運でしょう。
その多様性が故に既に衝突を生じている、インド、南アフリカ、インドネシアのような国々は、規律を維持する問題が生じるでしょう。
資源入手可能性と適応性が鍵となるでしょう。
おそらくもっとも挫折感を引き起こす事とは、我々人類にとってどのくらいの期間それが続くのかを予測できないことです。
即ち、突発的気候変動(気候ジャンプ)への挑戦が、気候変化シナリオへの突入からいつまで続くのか、何年続くのか、つまり、10年間か、100年間か、1000年間かということであり、熱塩循環が新たにスタートを始め、温暖化した元の気候状態になるまで生き残っていられるのかと言う不安であります。
生存収容力が突発的に低下したとき、文明は今日では想像できない新しい挑戦に直面します。

これは本当に起こるのでしょうか?
世界的にもっとも格式がある組織の海洋、大地、大気に関する何人かの科学者達は、過去10年間に渡った新しい証拠を暴露しました。
そしてその証拠は、ほとんどの科学組織が主張していた事より、またおそらくすべての政治的組織が準備していたよりも、厳しく急激な気候変動が起こる可能性が非常に高い事を示唆しているのです。
もしその事が起これば、この驚くべき現象は一般的に知られた漸次の地球温暖化傾向を中断させるでしょう。
そして古気象学の証拠はこのような突発的気候変動(気候ジャンプ)が近い将来始まる事を示唆します。
Woods Hole海洋学研究所は、北大西洋を囲む海が過去40年間を通じて塩分濃度が減少した事を、そして北大西洋の深海の塩分濃度が次々と減少しつつある事を報告しました。
この傾向は大洋循環が崩壊または減速し突発的気候変動(気候ジャンプ)が始まる事を意味します。
(つづく)
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Representational Graph
上記のグラフは早い証拠を見せます。
その証拠とは熱塩循環崩壊が差し迫ったかもしれないという事です。
つまり、北大西洋は周囲の海がこの40年間を通じてあまり塩を含まなくなり、その為ますます淡水化していると言う事です。
1950年以来フェロー諸島岸の水路が運ぶ北欧海から大西洋に至る水流が減少している。
北部大西洋深海の急激な淡水化が過去40年間に渡って起こっていた。
2 Adapted from I Yashayaev, Bedford Institute of Oceanography as seen in Abrupt Climate Change, Inevitable Surprises, National Research Council.
上記の2つのヘッドラインは、2001および2002に別々に自然マガジンに載りました。
これらは、北大西洋の塩分水準が低下し、熱塩循環が崩壊する見込みを増やしている事を示唆します。
地質学の記録の中に少なくとも8回の突発的気候変動(気候ジャンプ)があります。
それは以下のような質問事項を提起するでしょう。
:それは何時起こるのですか?
:そのことにより何に影響が出るのですか?
:そして、我々はその事にどのような方策で対処すれば良いのですか?
:もっともそれより、そのことは本当に起こるのですか?
我々は歴史がまた同じ事を繰り返すためそれへの準備をすべきなのでしょうか?
気候変化による人間活動への影響について世界中の新聞で討論があります。
経済的繁栄がエネルギー使用と温室効果ガスの排気と関連させられている為、それはしばしば経済進歩が気候変動を誘発したのだと主張されます。
色々な証拠は、人間活動が気候変動を生じさせるであろう事を示唆します。
それにもかかわらず、気候変動は現実に目に見える形で現代社会に起ころうとしているのです。
地球環境の人間への影響を理解する事は重要です。
それとともに、何が加速したか減速したか、(あるいはおそらく逆回転したか)を気候変動の傾向として理解する事もまた重要なのです。
燃料や温室効果ガスの排出抑制及び省エネ努力はどちらか一方やってみる価値があります。
さらに我々は突発的気候変動(気候ジャンプ)による不可避の影響の為の準備をすべきなのです。
すなわち、人間活動の努力にもかかわらず突発的気候変動(気候ジャンプ)はたぶんやって来ます。
ここに突発的気候変動(気候ジャンプ)に対応する為のアメリカ合衆国が準備すべき幾つかの勧告があります。 :
1) 予測する為の気候モデルを改良して下さい。
さらに進んだ調査は行なわれるべきです。
その事により、より多くの信頼性が気候変動予測に対して生じるのです。
海洋パターンと気候変動との間の関係についてより深い理解を得る必要性があります。
この調査は歴史上の、現在の、将来の軍事力にも焦点を当てるべきです。
そしてまたその目標は突発的気候変動(気候ジャンプ)への理解を進める事です。
即ち、どのようにそれは起こり、どのように我々はそれが起こっている事を知るのかという事です。
2) 気候変化モデルが予測する包括的な影響についての情報を収集してください。
実質的な調査は、突発的気候変動(気候ジャンプ)が自然生態に対して、経済に対して、社会に対して、政治に対してどのような影響を及ぼすかを調べてください。
洗練されたモデルおよびシナリオは、可能なかぎり局所的な状態を予期するために、開発されるべきです。
システムは、気候変動が社会上の、経済上の、そして政治上の全体的な状態にどのように衝撃を与えるかを明らかにするために、作り出されるべきです。
これらの分析結果は実際に衝突が起こる前にそれを軽減する潜在的情報源として利用する事が出来ます。
3) もろさの測定基準を作って下さい。
測定基準は国家がもつ気候変動より受ける衝撃へのもろさを理解するために作られるべきです。
測定基準は、生存する為の農業、水、鉱物資源:技術力:社会の団結力、社会の適応性、これらを含むかもしれません。
4) 後悔のない戦略を見分けて下さい。
後悔のない戦略とは、食料供給、水の供給について信頼できる入手手段を確実にするよう識別して実施することです。
そしてそれが国家安全保障を確実にする事なのです。
5) 適応反応をリハーサルしてください。
適応反応の為の組織は設立されるべきです。
それは不可避の気候変動が迫っている事を演説し用意させる為です。
すなわち、大規模な移住や病気、感染症の発生、食料及び水の不足に対応する為なのです。
6) 局所的な連座(密接な関係)を調査して下さい。
気候変動の最初の影響は局所的です。
一方、我々は変化に対してあらかじめ手を打つ事が可能です。
それは害毒が優勢で、厳しく、かつ農業生産性が変化してもです。
(観察者の)一人はとても明確に位置を特定するように観察する必要があり、害毒がもたらす懸念を熟知していて、作物や地域が傷つきやすく、またどのくらい厳しく影響を受けるであろうかを見つけ出すのです。
このような分析は特に戦略上重要な食糧生産に関わる地域で引き受けられるべきです。
7) 気候を制御する地球科学の選択肢を調査してください。
今日、それは気候を寒冷化させるよりも温暖化させるほうがより簡単です。
そして、それは寒冷化した大気に(hydrofluorocarbonsのような)様々なガスを加えることにより可能でしょう。
このような行為はもちろん注意深く研究されるでしょう。
即ちそれは国家間の衝突を悪化させる潜在的能力を持っているわけですから。

結論
10年間以内に差し迫った突然の気候変化の証拠がはっきりして、信頼できるようになることが事実上明確です。
我々のモデルがもっと我々が成り行きを予測できるようにすることが、同様に可能です。
この出来事において、アメリカ合衆国が必要とするであろう緊急措置を実施する事により、かなりの衝撃を軽減できます。
外交上の取り組みにより、特にカリブ海諸国、アジア諸国に対して、これら地域に潜伏している地域衝突の危険性を最小限にする必要性があるでしょう。
しかしながら、このシナリオから大規模な人口移動は不可避です。
これらの人口がどのように処理されるかを知れば、これら避難民が起因して起こす国境の緊張は決定的でしょう。
新しい形式の安全保障条約はエネルギー、食料、水、の必要性を明確に取り扱うものとなるでしょう。
要するに、合衆国がそれ自身で比較的暮らしが楽であり、より多くの適応できる収容力をもつだろうとしても、世界全体としてその事を見た場合、ヨーロッパの内部では苦悩があり莫大な数の避難民がその海岸線を埋め尽くし、同じようにアジアにおいては食料と水を巡る決定的な危機があるのです。
混乱および争いは、生存する上での風土的特徴となるでしょう。

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===2=============

http://www.teamrenzan.com/archives/writer/hara/post_169.html
<地球寒冷化に関するペンタゴンレポート・1>
2004年6月に日本でも公開された「デイ・アフタートゥモロー(The Day After Tomorrow)」はカリフォルニアが竜巻に教われ、二ューヨークが大雪に見舞われる異常気象を描いて観客を驚かせた。
この映画の基礎になったのが、ここでいう「ペンタゴンレポート」である。
出典
この報告書は原題を“An Abrupt Climate Change Scenario and Its Implication for United States National Security”(急激な気候変動とそれが米国国防に持つ意味)と言い、2003年の10月にピーターシュワルツとラグランドールがまとめて報告した。
もともとは秘密報告であったはずなのだが、2004年2月にオブザーバー紙がその存在を公表した。
ここからシナリオを書いていたのでは4ヵ月後の2004年6月に日本で公開することは難しいだろう。
映画制作者はなんらかのルートで情報をその前に入手していたものと思われる。
出典
原文は下記で読める。
原文
以下にこの報告書の小見出しを書き上げてみる。
これでおおよその内容が予想できるだろう。
何回かに分けて、この内容を順番に紹介し、私の考えをまとめることにする。
考えられないことを想像する(序)
要約
はじめに
歴史を振り返る
8,200年前の寒冷期
ヤンガードライアス期
小氷河期
予測される気候変動
2010年までは温暖化
温暖化の結果
2010年から2020年に何が起るか
海洋熱塩循環の崩壊
南半球の場合
自然資源への影響
国防との関連
輸送力の低下
輸送力低下と戦争
気候変動による紛争の予想
本当に起るのか
歴史の繰り返しに備える

結論

要約
21世紀中に温暖化はゆっくりと進むと思われている。
その変化は緩やかなので、大抵の国は対策を取ることができるだろう。
しかし、最近の研究によりこの緩慢な温暖化が、突然海洋熱塩循環を遅らせることによって、世界の食糧生産国の冬の寒さを厳しくし、土壌の水分を減少させ、強風に襲われるようになる可能性があることが分かってきた。
これに対する備えが不十分だと、世界中の輸送能力が大幅に落ちるかもしれない。
(つづく)
http://slicer93.real-sound.net/0-hl-space-11763.html
海洋熱塩循環
この研究によれば、気温がある閾値を越えると、突然10年間に3~6℃の速度で気温が下がり始め、それが長期間続くことがあると言う。
例えば、8,200年前に海洋熱塩循環が崩壊した時には寒冷な気候が約1世紀続いた。
極端なのは12,700年前のヤンガードライアス期でこの時は1000年続いた。
8,200年前の気候変化
・ 毎年平均気温がアジア・北アメリカで2.8℃、北ヨーロッパで3.6℃下がった。
・ 毎年平均気温がオーストラリア、南アメリカ、南アフリカで2.2℃上がった。
・ ヨーロッパ、アメリカ東北部では旱魃が10年間続いた。
・ 冬の嵐が起った。
西ヨーロッパと北太平洋では風が強く吹いた。

このように気候が突然変わると、争いが起き易く戦争になることもある。
1. 農業生産が減ることによる食糧不足。
2. 洪水と旱魃が頻発することによる上水の不足。
3. 海の凍結と嵐によるエネルギー不足。

資源のある国はその資源を守るために守りを固める。
ない国は近くの仲の悪かった国の資源を強奪しようとする。
宗教、イデオロギー、国の名誉よりも生存するための資源が重要になる。

米国は次のような対策を取るべきだ。
・ 天気予報の改善。
・ 突然気候が変わった時に食料、水、エネルギーにどのような影響が出るかを予測する。
・ 気候変動に最も弱い国を予想する。
その国は暴力的になるかもしれない。
・ 今何をしておけば後悔しないで済むかを明らかにする(水管理など)。
・ 柔軟な対処ができるように演習する。
・ 近隣諸国との友好。
・ 気候をコントロールする方法の開発。

近年北大西洋では過去40年間に、氷河の解凍、雨量の増大、水の流出により海水の塩分が減っている。
これは海洋熱塩循環を遅らせる可能性がある。
出典

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米国防総省が2004年にブッシュ政権に提出し、イギリスのガーディアン紙がすっぱ抜いた「気象変動予測」の内容を再度見て見た。
今年の夏は熱波が北半球を襲い、寒波が南半球を襲うという異常気象だったが、今の状態を比較的正確に予見しているように思えた。
前回はこのような内容を解説した。
▼今回の記事
前回紹介したペンタゴンの「気象変動予測」の全文が公開されていることを知った。
さっそく全体を読んで見た。
ガーディアン紙のスクープは要約的な記事だったが、全体を読むとはるかに衝撃的な内容であった。
2003年10月に作成されたこの報告書によると、気候変動の転換点になるのは2010年だというのだ。
今年の異常気象は、もしかしたらこの転回点を迎えたことの結果であるのかもしれない。
▼2003年10月のペンタゴンレポート
この報告書の主筆は、著名な未来学者のピーター・シュワルツである。
シュワルツは未来予測で有名な研究機関、「ロングナウファウンデーション」の創設者である。
以下が報告書の要約である。
● 過去に何度もあった寒冷化
地球の歴史で寒冷化は珍しいことではない。
過去、73万年の間に寒冷化の期間は8回あった。
もっとも近い時期では、12700年前のヤンガー・ドレイヤス期と呼ばれる1000年間続いた寒冷期、8200年前に発生し、100年間続いた小氷河期、そして1300年から1850年まで続いたゆるやかな寒冷期の3つである。
このうち、1300年から1850年の寒冷期は気温の低下が比較的にゆるやかだったのに対し、8200年前の小氷河期は急激に気温が低下した激烈な寒冷化の時期であった。

● すべての寒冷化の原因、温暖化と熱塩循環の崩壊
考古学的な記録から、これらのどの時期にも温暖化が先行して起こっていることは分かっている。
これは、温暖化が次の時期の寒冷化の引き金になっているからである。
それは、世界的に天候を維持するシステムである熱塩循環が温暖化によって崩壊するからである。

・ 熱塩循環
世界の気候は熱塩循環という海流の循環によって維持されている。
メキシコ湾海流のような海の浅いところを流れる海流は北極で深く沈み込み、北大西洋深層水となる。
この深層水は数百メートルの深さで海流を形成し、1200年かかって北東太平洋で表層に再度出て来る。
海流の移動は、熱やガス、そしてあらゆる溶解物質を運ぶ。
これは地球の大気に影響し、気象のパターンにも影響する。

・ 地球の温暖化と熱塩循環の停止
ところで、地球の温暖化が進むと水循環が活発となり、さらに温暖化が進む。
水循環とは、海水が蒸発して雲になり、そして雨となって海水になり、また蒸発するという循環である。
これが活発になると、いっそう多くの水蒸気が蒸発して雲が厚くなるため、地上の熱が上空に逃げにくくなる。
このため温暖化が進行するが、それが原因でさらに多くの水蒸気が蒸発し、温暖化が加速する。
他方、温暖化の加速と降雨量の増加で、地表の氷河や万年雪が大量に溶け出し海へと流れ込む。
これにより海水面が上昇すると同時に、海水の塩分濃度が低下する。
海水の塩分濃度の低下があるレベルに到達すると、世界の気候を維持していた熱塩循環が停止し、気象変動の引き金となる。
過去3回の寒冷化は、温暖化を引き金とした熱塩循環の停止が原因で起こったことが分かっている。
地球の温暖化は60年間続いている。
温暖化はそろぞろピークに達し、過去同様今回も熱塩循環の停止から寒冷化の時期に入ることが予想される。
そしてそれは、8200年前に起こった急激な寒冷化に近い状態となると思われる。
温暖化のピークは2010年だろうと思われる。
それ以降毎年寒冷化は進行し、2020年には世界の平均気温は3.6度ほど低下するにいたる。
● 2010年から2020年までの変化
この時期には以下のような変化が予想される。
・ 熱塩循環の停止で暖かいメキシコ湾流はヨーロッパまで到達しなくなる。
このため北ヨーロッパや北西ヨーロッパの平均気温は低下する。
この地域では砂漠化が進行し、2020年頃にはシベリアのような状態になる。
平均気温は3.3度低下する。
・ ヨーロッパや北アメリカで干ばつが頻繁に起こり、食糧不足が深刻になる。
・ アジアと北アメリカの地域では平均気温は2.7度低下する。
・ オーストラリア、南アメリカ、南アフリカなどの南半球では平均気温は逆に2.7度上昇する。
・ 冬には強烈な嵐と風に見舞われるようになる。
特に西ヨーロッパと北太平洋は西からの強風に襲われる。
このような深刻な気象の変化により、干ばつや天候異変で耕作地は縮小し、また水源地も失われることから、2020年前後には世界的な規模で水、食糧、エネルギー、資源の不足が発生する。
これらの不足のため、国家間の関係は緊張し、国家同士の争奪戦が発生する。

● 2030年までに予想される変化
以下が、資源やエネルギーの不足から各地域で予想される出来事である。
・ ヨーロッパ
2012年:寒さのため、スカンジナビア半島から人口が南ヨーロッパに大挙して移動する。
2015年:EU諸国で食料と水を巡る争いが頻繁に発生し、外交関係が緊張する。
2020年:水と移民を巡りEU諸国で紛争が激化する。
2022年:ライン川の使用権を巡り、ドイツとフランスが対立する。
2025年:EUは崩壊寸前の状態になる。
2027年:ヨーロッパから、アルジェリア、モロッコ、イスラエルなどさらに南の諸国に移民が押し寄せる。
2030年: ヨーロッパの人口の10%が移民として流出する。

・ アジア
2010年:ビルマに向けて大きな人口移動が発生するので、バングラデシュ、インド、中国との間で小競り合いが起こる。
2012年:周辺地域は不安定化するので、これに対処するため日本は再軍備に乗り出す。
2015年:ロシアと日本の間で、シベリアとサハリンの資源やエネルギーを共同で開発する合意ができる。
2018年:カザフスタンのパイプラインを保護するため、中国が軍隊を派遣する。
2020年:ビルマ、ラオス、ベトナム、中国などの諸国で頻繁に小競り合いが発生し、緊張する。
2025年:中国の国内情勢が悪化し、内戦と国境紛争が激化する。
2030年:資源とエネルギーを巡って、ロシア、中国、そして日本の間で緊張が激化する。

・ アメリカ
2010年:水資源の使用を巡ってアメリカ、メキシコ、カナダの間で問題が発生する。
2012年:カリブ海諸国からアメリカ南東部に多くの移民が流入する。
2015年:ヨーロッパの富裕層のアメリカ移民が激増する。
2016年:漁業権を巡ってヨーロッパ諸国と対立する。
2018年:北アメリカを移民の流入などから守るため、アメリカ、カナダ、メキシコの間で安全保障条約が結ばれる。
2020年:ヨーロッパ、およびカリブ海諸国からの止まることのない移民の流入を阻止するため、国防総省が国境の管理に乗り出す。
2020年:エネルギーを巡って中東やカスピ海地域が緊張するため、原油価格がこれまでになく高騰する。
2025年:サウジアラビアの内紛から同国が混乱する。
アメリカと中国は中東に海軍を送り、正面から対峙し緊張が高まる。
以上である。
2003年に書かれたこの報告書には、寒冷化による資源や水、エネルギー、食料の不足で各国でどのようなことが起こるのか細かく書いているわけではない。
したがって日本で何が起こるかはほとんど書かれていない。
しかし、今年が温暖化の頂点であり、来年から寒冷化が始まるとするならば、今後資源、水、エネルギー、食料の不足は避けられなくなるのかもしれない。

▼ ウェブボットの最新報告書
ところで、8月15日、ウェブボットの最新報告書が公開された。
いま翻訳中である。
今回は、2010年から2013年までの長期予測が中心である。
非常に興味深いことに、今回の報告書には地球の寒冷化がに関する記述が多数あるのだ。
以下である。
・ 2011年から21012年の北半球の冬は、2011年の7月の後半から始まり、そのまま2012年の7月まで継続する。
つまり、北半球では断続的だが2011年の7月から翌年の7月まで雪が降るようなことが起こるのである。
・ これはまさに小氷河期の始まりなのだが、それは2010年の秋から実質的に始まるともいえる。
2010年の秋は、これまで経験したことのないような嵐や暴風雨にみまわれ、非常に破壊的な新しい気象パターンがはっきりと現れる。
・ この秋の天候異常は、2011年から始まる本格的な天候異変の前触れである。
人々はこれまでとは大きく異なる天候に対処する必要から、落ち着かない状況が長く続く。
・ 天候異変は2010年にどんどん激しくなり、世界的な食糧供給と海産物の供給に非常に大きなマイナスの影響を与える。
・ 2010年の終わりに始まる天候異変は、2012年の夏の半ばになってもまだ続いている。
この天候異変は大変に激しく、現代文明に適応を迫るものとなる。
この突然の天候異変を主要メディアもこぞって報道するようになる。
2003年のペンタゴンレポートにある通り、ウェブボットでも今年の終わりから寒冷化が始まるとしている。
ウェブボットは、環境異変に関する予想では大変に定評がある。
これまでも、アイスランドの火山噴火やトンガの海底火山噴火など多くの予測を的中させてきた。
今回はどうなるだろうか?


(ももいちたろう)



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