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フミのミクラマ二『一二三解読・太陽の検証・文(ふみ)の御蔵』

フミのミクラマ二

一二三神示

「天」太陽の投稿記事

『終末と太陽の検証』

<最近、惑星Xが再度話題になってきたようですが・・・西天の宵の明星より明るい王星の東天の宵の明星がみえるかなあ~?!>
天空編11764~11769

http://slicer93.real-sound.net/0-hl-space-11764.html
(2010/09/19)

太陽(ミロク)さんのメール
<最近、惑星Xが再度話題になってきたようですが・・・西天の宵の明星より明るい王星の東天の宵の明星がみえるかなあ~?!>
コメント=====1~6=======
今まで幾らかの情報から、存在すると考えられる惑星Xの仕様を推測するとおおよそ次ぎのようである。

①惑星Xは 極めて巨大で、木星より巨大である可能性がある。
薄暗いが赤く光っているし最近の太陽の活動の変化から極めて巨大である可能性がある。
②この惑星Xは 黄道面に対して針のよに垂直の超長楕円軌道を執っている。
その軌道は見方によっては、黄道面を横からみると細い棒が立っているように見える。
③この惑星Xは この軌道の公転周期は地球の磁場の逆転の記録から12500年±15%くらいである。
④この惑星Xは どうやら通過する位置は火星と地球の軌道の間あたりのようである。
近場の火星に火星版のノアの大洪水があることから、地球だけでなく火星にも近いと考えられる。
⑤この惑星Xは 南極側から北極の方向へ移動する。
戻りの軌道では 北極から南極の方向へも移動するが、その時、地球上には人間がいなくなっているので検討しても意味がない。
⑥この惑星Xは 極めて巨大で木星の約2.5倍の直径と考えられる。
⑦この惑星Xは 木星と同様に太陽になり損ないと考えられ、表面温度は低く、褐色星と考えられる。
⑧この惑星Xは 木星と同様に多数の衛星を引き連れている可能性が高く、黄道面を通過するとき、他の太陽系の惑星に太陽と同様の顕著な影響を与え、衛星または破片が地球へ落下する可能性がある。

この惑星Xについて語られているものも多くあるが、6項「大本・ひふみ」から次ぎのようなものがある。

天に王星の顕れ、地上の学者知者の驚嘆するときこそ、天国の政治の地上に移され、仁愛神政の世(みろくの世、ミロクの世)に近づいた時なので、これがいわゆる三千世界の立て替え建て直しの開始である。

松の巻 第19帖(310)宵の明星が東へ廻っていたら、いよいよだぞ。
天の異変 気付けと、くどく申してあろうがな。

内惑星の金星と地球と太陽の位置関係から、「金星の宵の明星」は 西天に顕れ、「金星の明けの明星」は 東天に顕れる。
従って、「金星の宵の明星」は東天には顕れないから、この時、東天に顕れる王星は 外惑星・地球より外側の位置関係にあることになる。
この王星は 既存の太陽系最大の惑星の木星より大きいと考えられるから、低温の褐色惑星であったとしても、木星の輝度以上の明るさで太陽の光を反射すると考えられる。
そうであれば、木星以上の輝度を持つ「宵の明星」であるから、「金星の宵の明星」と誤解する位の輝度をもていると考えられる。
「金星の宵の明星」の最高輝度のタイミングは 大凡、明星が顕れる期間の中間くらいに位置していると考えられる。
上記の内容の「王星」と「東に廻った宵の明星」は 同一のものと考えられる。
そこで、「金星の宵の明星」のデ-タを5項の計算システムによって算出すると次ぎのようになる。
参考のため、明けの明星も計算した。

「金星の宵いの明星」
2010年02月09日←→2010年10月12日
2011年09月20日←→2012年06月01日
2013年04月22日←→2014年01月08日

「金星の明けの明星」 2010年11月05日←→2011年07月24日
2012年06月14日←→2013年02月09日
2014年01月15日←→2014年10月02日

噂の1012年12月の出来事が存在するとして、その前後について算出した。
そうすると、「金星の宵の明星」が現れるのは  2010年02月09日←→2010年10月12日と2011年09月20日←→2012年06月01日があることがわかる。
「東に廻った宵の明星」が見られるのが、これらの中間であるとすると、次ぎのようになる。
2010年02月09日←→2010年10月12日の場合、2010年6月11日頃
2011年09月20日←→2012年06月01日の場合、 2012月2月11日頃
現在は 2010年09月であるが、顕れた(一般人が視認出来た)と言う報告はないが、 後、1月の期間があるので注意して東の空をみるとともに情報の収集をしている。
ただ、惑星Xの推定される軌道要素からは 2010年代には視認出来ないと考えられるから、 次ぎのタイミングの2011年09月20日←→2012年06月01日の期間の「金星の宵の明星」の現れるのを目印として視認確認をすることになる。
もし、「王星」が顕れず見れなくなるとすると、次のタイミングは  2011月5月11日頃を中心とした期間に顕れることを想定して東の空を観測することになる。
ここで、問題となるのは 「宵の明星が東天へ廻っていたら、いよいよだぞ。」の「金星の宵の明星」との関係である。
なぜなら、下記のように二つの組み合わせがある。
1.西天にある「金星の宵の明星」と「東天の王星の宵の明星」が同時に上空に観測される。
2.西天にある「金星の宵の明星」が沈み観測出来なくなつた時、「東天の王星の宵の明星」が同時に上空に観測される。
その為に、「東天に宵の明星」が観測されるのは 普通は前者の1項であり先に検討したように下記の時期の何れかに東天に顕れるはずである。
2010年02月09日←→2010年10月12日の場合、2010年6月11日頃
2011年09月20日←→2012年06月01日の場合、2011月5月11日頃
しかし、後者の2項も考えなければならないことになる。
そうすると、つぎのようになる。
2010年10月12日←→2011年09月20日
2012年06月01日←→2013月04月22日 いずれを取るかが問題であるが、文章を素直に受け取ると、「金星の宵の明星」が現れる期間が終わり、西の空の「金星の宵の明星」は終わりと思っていたら、「東天に王星の宵の明星」が「金星の宵の明星」が方角を変えたように、東の空にあたかも地球を外回り廻り移動したように「王星の宵の明星」が顕れると受け取れるのである。
そうすると、その組み合わせは 凡そ次の様になる。
2010年02月09日←金星の宵の明星→2010年10月12日
2010年10月12日←王星の宵の明星の顕れる期間→2011年09月20日
2011年09月20日←金星の宵の明星→2012年06月01日
2012年06月01日←王星の宵の明星の顕れる期間→2013年04月22日
分かりやすく言えば、この予言を素直に受け取ると、 王星=惑星Xが顕れるのは 2010年10月12日以後 と 2012年06月01日以後の何れかとなるのである。
現在は 2010年09月16日であるから、2010年10月12日以後であれば、後一ヶ月間すれば該当するので、興味をもって夜空を見ている。
ただ、王星=惑星Xは 「ノアの大洪水」を起こす元凶と考えているので、噂のように2010年12月頃であるとするのなら、2010年10月12日以後では二年間も顕れ視認される状態が続くことを意味していて、軌道計算的には時期的に合わないので、 後者の2012年06月01日以後が有力となる。
もし、2012年06月01日以後であるとするのなら、その約半年後の2012年12月22日に「ノアの大洪水」となるので、スケジュ-ル的には 軌道要素からも整合性が取れ、惑星Xの軌道から人々が視認出来る状況になると考えられるのである。
http://slicer93.real-sound.net/0-hl-space-11765.html
次ぎに検討しなければ成らないのは もし半年前に顕れるとするのなら、その時の「王星=惑星X」と地球の関係を検討しなければならないことになる。
地球は 半年前となると公転軌道の180度ズレた段階である。
(「王星=惑星X」と地球は 2012年12月に向かって、地球は公転しながら接近、「王星=惑星X」は 南極から北極に向かっての方向で、黄道面に向かってほぼ垂直接近していることをイメ-ジされると良い)
地球は 自転軸が23.4度黄道面に対して傾斜している。
(地球の北半球からは 「王星=惑星X」は 黄道面に接近しないと北半球では見ることが出来ないはずであるが、幸い自転軸が23.4度傾斜しているので、条件が揃えば地平線・水平線の近くに、見つけることが可能となる。
もちろん、最接近すると、このような条件が緩和されてくるので、恐怖をもって視認出来るようになる)
図示すると容易に理解できるのであるが、省略した。
● この二つの予言と噂の2010年12月の予言から大凡の結論を纏めると次のようになる。
「2011年09月20日←「金星の宵の明星」→2012年06月01日」の期間、西の天に「金星の明けの明星」が見られ、2012年06月01日には「金星の明けの明星」は 沈み見ることができなくなる。
ところが、この時、「2012年06月01日←「王星の宵の明星の顕れる期間」→2013年04月22日」の期間の最初の時期(2012年06月01日前後)に、太陽のように西に沈んだ「金星の宵の明星」が地球を廻り東の空から顕れるということである。

<宵の明星が東へ廻っていたら、いよいよだぞ。・・・・>

要は 「宵の明星」とだけしか記載されていないので、「金星の宵の明星」と「王星=惑星X」の二つの天文的出来事を記載していることに気が付けば良いのである。
この「東の空に顕れる宵の明星」は 太陽系最大の木星より大きく、その反射する太陽光の輝度は 「金星の宵の明星」の明るさすら凌駕する。
それは、天の王の星とでも言う他は無い。
加えて、黄道面を公転軌道としていなくて、黄道面に対して殆ど垂直に近い超楕円軌道をとり、地球の南極の方向に接近するように軌道を取り接近する為に、特に北半球の人々にとっては、無知な地上の学者や物知りと言っていた連中が、何も言えなくなると予言していることになる。

<天に王星の顕れ、地上の学者知者の驚嘆するときこそ、天国の政治の地上に移される時期を意味している>
この時こそ、仁愛神政の世(みろくの世、ミロクの世)が近づいた印であることを指摘している。

<仁愛神政の世(みろくの世、ミロクの世)に近づいた時なので、これがいわゆる三千世界の立て替え建て直しの開始である>

二つの予言から、「王星=惑星X」を宵の明星的に考察した。
具体的に検討すると、結構、面白い結論がえられる。

「2011年09月20日←「金星の宵の明星」→2012年06月01日」の期間、西の天に「金星の明けの明星」が見られ、2012年06月01日には「金星の明けの明星」は 沈み見ることができなくなる。
ところが、この時、「2012年06月01日←「王星の宵の明星の顕れる期間」→2013年04月22日」の期間の最初の時期(2012年06月01日前後)に、太陽のように西に沈んだ「金星の宵の明星」が地球を廻り東の空から顕れたと誤解するような「王星の宵の明星」が顕れる。
最初の頃、2012年06月01日以後の最初の頃は まだ、「金星の明けの明星」くらいの輝度であるが、直ぐに「金星の明けの明星」の輝度を越え(当然、木星の輝度を超える)、見る見る王星は 大きくなり、大凡、2012年11月01日前後頃には 太陽・月の同じ位の大きさに見える視角を持つことになると考えられ、2012年12月頃以後には 地球上は軋み始めるため地震・噴火・異常気象とあらゆる異変のオンパレ-ドとなる。
そのあげく、2012年12月20日頃から地下のマントル層の境界が破断し巨大な破断音のオグミオンを発生してマントルの滑り回転=海水の回転反流=ノアの大洪水の開始と言う段取りとなりそうです。

関連情報がありましたら、連絡ください。

一項と二項は 最近の惑星X関連の情報である。
また、三項は 惑星Xに関連する情報である。

--- 参考資料----------

--- 参考資料 詳細----------




===1=============

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100705-00000045-san-soci

<海王星のかなた“惑星X”探せ 太陽系第9惑星の有力候補>

7月5日7時55分配信 産経新聞
拡大写真(写真:産経新聞)
□神戸大が昨秋から本格探査
「惑星X」は、海王星のはるか外側を周回しているとされる惑星サイズの未知の天体だ。
神戸大学の向井正名誉教授らが2008年、理論計算から「存在する可能性が高い」と発表した。
実際に見つかれば、太陽系第9惑星の有力候補となる。
天文学史に刻まれる大発見を目指して、神戸大の観測グループは昨年秋から、本格的に惑星Xの探査を始めた。
(中本哲也)
[フォト]NASA、2012年地球滅亡説は「ネットのデマ」と反論
■広い視野
神戸大の伊藤洋一准教授らの観測グループは、惑星Xの探査拠点として東京大学天文学教育センター・木曽観測所(長野県木曽町)を選んだ。
昨年の秋冬に通算で1カ月ほど観測を行った寺居剛さん(大学院博士課程)は「惑星Xを見つけるには、木曽観測所のシュミット望遠鏡が最適」だと説明する。
理論予測では、惑星Xの大きさは地球と同程度で、質量は地球の0・3~0・7倍とされる。
明るさは16~21等と予測され、口径1メートル程度の望遠鏡で発見可能。
ただし、大きな楕円(だえん)軌道は地球や木星などの軌道面(黄道面)から20~40度も傾き、どこに位置しているかは特定できない。
このため、探査には広い視野が必要とされる。
木曽観測所のシュミット望遠鏡は口径105センチで、一度に撮像できる範囲は50分×50分角。
視野の広さを誇る国立天文台のすばる望遠鏡の「満月1個分」(34分×27分角)を大きく上回る。
寺居さんは「天体を詳しく調べる性能では劣るが、見つけるだけならすばる望遠鏡よりもシュミットの方が有利」と解説する。
また、惑星Xは地球に対する相対速度が遅いので、数時間の間隔で撮像しなければ「動き」をとらえられない。
長期間にわたって一晩中観測できる体制も求められ、木曽観測所はこの条件も満たしている。

http://slicer93.real-sound.net/0-hl-space-11766.html
■理論予測
1846年に見つかった海王星は、理論予測が発見に結びついた成功例だ。
向井名誉教授らの理論予測の方法は「天王星の軌道のふらつきから海王星の存在を予言した19世紀の手法に似ている」という。
天王星に相当するのは、「カイパーベルト」と呼ばれる海王星の外側の領域で見つかった多数の天体だ。
向井名誉教授はブラジル人研究員のパトリック・ソフィア・リカフィカさん(現近畿大学助教)と共同で、100個を超すカイパーベルトの小天体の軌道を解析し、複雑な軌道分布を説明するために惑星Xの存在を仮定。
膨大なシミュレーションに基づいて「精度の高い仮説」を築いた。
準惑星となった冥王星の発見(1930年)も、きっかけは理論予測だった。
「海王星の外側にも惑星が存在する」と予言した米国の天文学者、ローウェルは、未知の惑星を「惑星X」と呼んだ。
ところが、理論計算が間違いだったことが後に判明。
“予言通り”に未知の天体(冥王星)が見つかったのは、奇跡的な偶然だった。

■ライバル
惑星Xの発見を目指しているのは、神戸大の観測グループだけではない。
米国、台湾などの国際グループは、ハワイに建造する4つの望遠鏡で、太陽系の天体を網羅的に探し出す「パンスターズ計画」を進めている。
1号機はすでに完成しており「本格的に稼働すれば、木曽観測所のシュミット望遠鏡では太刀打ちできない」(寺居さん)という。
強力なライバルが軌道に乗る前に、発見するしかない。
そのためには運も必要だ。
「木曽観測所で探査できるのは、惑星Xの軌道の半分程度。
現在の位置が反対側だったら、いくら探しても見つからない」
文字通り、運を天にまかせて、寺居さんらは歴史的な発見に挑む。
伊藤准教授は「日本発の理論予測だから、できれば日本で発見したい」と話した。

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===2=============

http://www.astroarts.co.jp/news/2008/02/28planet_x/index-j.shtml

太陽系外縁部に未知の惑星の存在を予測

【2008年2月28日 神戸大学 大学院理学研究科】

太陽系の惑星は9個になるかもしれない。神戸大学の研究者が、太陽系外縁部の理論的な研究から、未知の惑星の存在を予測した。大規模なサーベイ観測が開始されれば、この惑星は10年以内に発見される可能性があるという。


「惑星X」の想像図。直径10000~16000キロメートルの、氷でおおわれた天体と考えられる。右側の光点ははるかなる太陽。クリックで拡大(提供:Fernando D'Andrea/Southlogic Studios)

予想される「惑星X」の軌道(赤線)。海王星(青線)の倍以上遠い。軌道面は20~40度傾いている。クリックで拡大(提供:Patryk Sofia Lykawka/Kobe University)

サイズ比較。「惑星X」は既知の準惑星よりも大きい。クリックで拡大(提供:Patryk Sofia Lykawka/Kobe University)

神戸大学大学院理学研究科のパトリック ソフィア リカフィカ(Patryk Sofia Lykawka)研究員と向井 正教授は、太陽から80天文単位(120憶キロメートル。1天文単位は地球から太陽までの距離)よりも遠いところに、未知の惑星が存在するという予測を発表した。

海王星軌道よりも外側の領域に多数見つかっている太陽系外縁天体(TNOs=Trans-Neptunian Objects)の軌道分布には、いくつかの謎があった。円軌道のTNOsが50天文単位付近よりも遠いところに見当たらないのはなぜなのか。海王星の影響が小さい50天文単位以遠に大きくゆがんだ軌道や大きな軌道傾斜角を持つTNOsがあるのはなぜなのか。これらを矛盾なく説明できる定説はこれまでなかった。リカフィカ氏らは、TNOsの軌道進化の数値シミュレーションを行う際に、未知の惑星(仮に「惑星X」とする)の存在を仮定すると、現在の軌道分布をうまく説明できることを突き止めた。研究論文はアメリカ天文学会発行の『Astronomical Journal』誌2008年4月号に掲載される。

提案されたモデルにより、太陽系外縁部の40億年にわたるシナリオが示された。太陽系形成初期には、当時の天王星・海王星軌道付近に「惑星X」が存在し、それが重力散乱で遠方に飛ばされ、海王星と6:1の共鳴軌道(海王星6周の時間で1周する軌道)に捕獲された。当時の海王星は、現在の位置よりも10天文単位ほど内側にあったが、マイグレーションと呼ばれる外向きの惑星移動で現在の位置、太陽から30天文単位まで大移動した。その影響により「惑星X」の軌道も80天文単位以遠へ移動したはずであり、そうした仮定のもとに数値シミュレーションを行ってTNOsの軌道進化を追跡したところ、TNOsの軌道分布が現在観測されている分布によく似たものになったという。「惑星X」の現在の軌道は、近日点距離80天文単位以上、軌道長半径100~175天文単位の楕円軌道で、軌道傾斜角は20~40度。「惑星X」は地球質量の0.3~0.7倍、サイズは地球よりもやや小さい氷惑星と予測される。

「惑星X」の存在が理論的に予測されるという展開は、1846年の海王星の発見の経緯を思わせる。海王星は、ひとつ内側をまわる天王星の軌道のふらつきから位置が予測されて見つかった。『理科年表』によると、海王星の発見者は、理論予測したルベリェとアダムス、そして実際に観測して発見したガルレの3名ということになっている。

もし「惑星X」が発見されたら、発見者は誰になるのだろうか。国立天文台の渡部潤一准教授によると、「海王星発見のように理論予測した人が発見者に加わるかどうかは、今のところ明確な基準がない」という。また、太陽系の惑星の定義に当てはまるかどうかを判定するにあたっては、「軌道上に似た天体が無いことを確かめる必要があり、時間がかかるだろう」ともコメントしている。

もし「惑星X」が現在80天文単位付近にあれば、明るさは14~18等程度であると考えられる。「惑星X」を最初に見つけるのは、大規模な自動サーベイシステムか、それともアマチュアによる捜索か。黄道から20~40度離れた領域に身をひそめ、「惑星X」は今夜も発見されるのを待っているかもしれない。

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===3===========

http://wkp.fresheye.com/wikipedia/%E6%83%91%E6%98%9FX
<惑星X>
惑星X(わくせいエックス、Planet X)とは、海王星よりも遠い軌道を公転していると仮定される惑星サイズの天体である。
X はローマ数字の10を表すのではなく、「未確認」を意味するアルファベットのエックスである。


目次
1 概要
2 天王星・海王星の軌道を説明するための惑星X
2.1 冥王星の発見
2.2 さらなる惑星Xの探索
2.3 惑星Xへの反証
3 外縁天体の分布を説明するための惑星X
4 関連項目
5 脚注
6 外部リンク


概要
惑星Xが存在するという説は、ガス惑星、特に天王星と海王星の軌道運動に理論との矛盾が見られたことから、最初は9番目の惑星として、1930年の冥王星発見以降は第10惑星として主張されてきた。
この矛盾の多くは後の観測ではほぼ解消したが、20世紀末以降に多数の太陽系外縁天体が発見されたことで、それらの分布を説明する根拠として再び惑星Xの存在を仮定する説が唱えられている。
冥王星は惑星Xの探索の過程で発見された天体であったが、研究者が捜し求めていた惑星Xではなかった。
2006年8月24日、IAU(国際天文学連合)総会において太陽系の惑星の定義が決定され、太陽系の惑星は海王星までの8つとされた。
今後惑星サイズの天体が発見されたとしても、IAUの定義に照らして惑星と認められるかどうかは不明である。
大衆文化においては、惑星Xは未発見の太陽系天体や第10惑星(冥王星の準惑星への再定義後は第9惑星)を指す一般的な代名詞となっている。
http://slicer93.real-sound.net/0-hl-space-11767.html
天王星・海王星の軌道を説明するための惑星X
19世紀の終わり頃、多くの天文学者は海王星の外側に惑星が存在すると推測していた。
海王星は、天王星や土星、木星の軌道運動の観測結果と理論計算との間にあった矛盾を説明するものとして、ジョン・クーチ・アダムズやユルバン・ルヴェリエといった数学者の計算に基づいて発見された。
しかし海王星の発見後、これらの惑星の軌道になお僅かながら誤差が存在すること、また海王星自身の軌道にも誤差があることが明らかになった。
この事実は海王星の外側に別の惑星が存在するためであると考えられた。
火星の運河を観測したという主張で最も良く知られている天文学者のパーシヴァル・ローウェルは、この仮想的な惑星を「惑星X」と呼んだ。
当時は8個の惑星しか知られておらず、このXはローマ数字の10ではなく未確認 (unknown) の意味である。
ローウェルはまず1909年まで探索を行い、続いて新惑星の位置予測を修正して1913年から1915年まで再度探索したが、惑星を発見することはできなかった。
この後、ローウェルは自分が計算した惑星Xの軌道パラメータの仮説を発表した。
皮肉にもこの1915年に、ローウェル天文台では冥王星の暗い画像が2枚撮影されていたが、当時これらは惑星だとは認識されなかった。

冥王星の発見
1916年にローウェルは死去したが、1928年にローウェル天文台で別の探索が開始され、1930年にクライド・トンボーによって冥王星が発見されることとなった。
発見当初は冥王星こそ惑星Xであると考えられたが、冥王星の質量は海王星の軌道を説明するには小さすぎることが明らかになったため、探索はその後も続行された。

さらなる惑星Xの探索
冥王星の発見の後も、トンボーは別の遠方の惑星を求めて黄道上を探索し続けた。
彼は数多くの小惑星や変光星、彗星を発見したが、惑星は見つからなかった。
冥王星の後、長い間にわたって太陽系外縁天体は見つかっていなかったが、1992年に(15760) 1992 QB1が発見された。
これ以降、千個以上の外縁天体が発見されている。
これらの天体は現在ではその多くがエッジワース・カイパーベルトに属すると考えられている。
エッジワース・カイパーベルト天体 (EKBO) は海王星の外側の黄道面上を公転する氷に覆われた天体で、太陽系の形成時に取り残された天体だと考えられている。
現在では冥王星自身も、最も大きなEKBOの一つであるとされている。
このことから、冥王星を惑星と呼ぶべきどうかについて議論が起こり、2006年に定められた太陽系の惑星の定義により、冥王星は惑星から外れることとなった。

惑星Xへの反証
宇宙探査機パイオニア10号・11号、ボイジャー1号・2号によって、ローウェルが仮定した惑星Xの存在は二つの面から否定されている。
第一に、これらの探査機が外惑星の近くを通過した際に惑星から受けた重力による加速度の値から、これらの惑星の質量が高精度で求まった。
これによって、地上観測に基づく計算から得られていた外惑星の質量は最大約1%小さかったことが明らかになった。
この修正された質量に基づいて外惑星の軌道を決定することで矛盾は解消した。
第二に、これらの宇宙探査機の軌道からは、太陽系内にある未発見の大きな惑星の重力を考えなくてはならないような誤差は検出されなかった。
多くの天文学者はこの事実から、惑星X仮説は役割を終えたと考えた。
もっとも、天体の質量が小さい場合にはこの手法では検出できず、外惑星の軌道にも目に見えるような影響を与えないので、地球と同程度の質量を持つ天体が存在する可能性は依然として排除されていない。

外縁天体の分布を説明するための惑星X
比較的円に近い軌道を持つEKBOの分布は、太陽から55天文単位付近の距離で突然終わり、その外側には離心率や軌道傾斜角が大きな散乱円盤天体 (SDO) が存在することが知られており、これは55天文単位より外側に火星と地球の中間程度の質量を持つ天体が存在するためではないか、という推測がある。
厳密に言えば、これは昔から言われている惑星Xとは別の仮説に基づいているため、旧来の惑星Xとは別物である。
カリフォルニア工科大学の研究者によって2002年、2004年、2005年にそれぞれ発見(または軌道が確定)されたクワオアーやセドナ、エリスといった天体は、質量が小さすぎるためにこういった新しい惑星X仮説には当てはまらない。
セドナについては新しい惑星X仮説と比較して距離も遠すぎる。
2008年には神戸大学のパトリック・リカフィカ、向井正らが惑星Xの予想軌道を算出した[1]。
この予想軌道は、天王星や海王星はもともと現在の位置より内側で誕生し、木星や土星の重力による摂動で外側へ移動(ミグレーション)したという仮説に基き、現在の海王星の軌道付近で誕生した天体が海王星に押し出されるように外側へ移動したと仮定してシミュレーションしたものである。
「惑星X」の質量は地球の0.3 - 0.7倍(冥王星やエリスの質量は地球の約0.002倍)、
直径は地球よりやや小さい程度、
軌道傾斜角は20 - 40度、
軌道長半径は100 - 175天文単位(ケプラーの法則に基いて計算すると、公転周期は約1,000 - 2,300年)で
近日点は80天文単位以遠、
近日点付近での明るさは14 - 18等とされる。
この予想に基づき、2009年秋から東京大学木曾観測所とハワイ諸島のパンスターズ1による探査計画が始動しており、仮説が正しくかつ条件が整えば5年以内に「惑星X」が発見される見込みである[2]。
2006年のIAU総会で決議された太陽系の惑星の定義には「自らの軌道上から他の天体を一掃している」という項目があり、カイパーベルトの外側に惑星サイズの天体が発見されたとしても、上記の項目に該当していなければ惑星とは呼べないことになる。

関連項目
太陽系の形成と進化
惑星
冥王星
セドナ (小惑星)
エッジワース・カイパーベルト
散乱円盤天体
オールトの雲
ネメシス (恒星)
バルカン (惑星)
架空の惑星一覧
仮説上の天体

脚注
^ 太陽系外縁部に未知の惑星の存在を予測(アストロアーツ・2008年2月28日)
^ 太陽系「惑星X」発見するぞ…長野・ハワイの天文台、観測スタート、読売新聞、2009年10月5日

外部リンク
SEDS on Planet X Planet X: No Dynamical Evidence in the Optical Observations -
ジェット推進研究所の E. Myles Standish, Jr. による1993年の論文。
修正された惑星質量を用いると軌道の摂動はなくなることを示した。
神戸大学大学院理学科 惑星科学研究センター プレスリリース

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 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E6%98%9F
<金星>
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: ナビゲーション, 検索 この項目では、太陽系の惑星について記述しています。
その他の金星については「金星 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

金星Venus
1974年2月5日、マリナー10号により撮影。
仮符号・別名 明星
明けの明星・宵の明星
太白
分類 地球型惑星
軌道の種類 内惑星
発見
発見方法 目視
軌道要素と性質
元期:2008年1月1日[1]
太陽からの平均距離 0.72333199 AU
平均公転半径 108,208,930 km
近日点距離 (q) 0.718 AU
遠日点距離 (Q) 0.728 AU
離心率 (e) 0.00677323
公転周期 (P) 224.701 日(0.615207 年)
会合周期 583.92 日
平均軌道速度 35.0214 km/s
軌道傾斜角 (i) 3.39471 度
近日点引数 (Ω) 131.6758 度
昇交点黄経 (ω) 76.7520 度
平均近点角 (M) 182.7158 度 太陽の惑星
衛星の数 0
物理的性質
赤道面での直径 12,103.6 km
表面積 4.60×108 km2
質量 4.869×1024kg
地球との相対質量 0.81500
平均密度 5.20 g/cm3
表面重力 8.87 m/s2
脱出速度 10.36 km/s
自転周期 243.0187 日(恒星日・逆行)
116.7506 日(太陽日)
アルベド(反射能) 0.65
赤道傾斜角 177.36 度
表面温度 最低 平均 最高 228 K* 737 K 773 K
大気圧 9321.9 kPa
二酸化炭素 ~96.5%
窒素 ~3.5%
二酸化硫黄 0.015%
水蒸気 0.002%
一酸化炭素 0.0017%
アルゴン 0.007%
ヘリウム 0.0012%
ネオン .0007%
硫化カルボニル わずか
塩化水素 わずか
フッ化水素 わずか (*最低温度は雲の上層部のみで観測される)
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同縮尺の金星(左)と地球(右)金星(きんせい、英語 Venus)は太陽系の太陽に近い方から二番目の惑星である。
地球型惑星であり、太陽系内で大きさと平均密度が最も地球に似た惑星であるため、「地球の姉妹惑星」と表現されることがある。
また、太陽系の惑星の中で最も真円に近い公転軌道を持っている。
地球から見ると、金星は明け方と夕方にのみ観測でき、太陽、月についで明るく見える星であることから、明け方に見えるのが「明けの明星」、夕方に見えるのが「宵の明星」として別々に扱われていた。
これは金星が地球よりも太陽に近い内惑星であるため、太陽からあまり離れず、太陽がまだ隠れている薄暗い明け方と夕刻のみに観察できるためである。
最大離角は約47度と、水星の倍近くあるため、その時期[いつ?]には日の出前や日没後3時間程度眺めることができる。

目次
1 物理学的性質
1.1 大気と温度
1.1.1 金星と地球の大気
1.1.2 スーパーローテーション
1.2 自転
1.3 地形
1.3.1 誤解
2 観測
2.1 目視
2.2 朔望
2.3 金星による影
3 人類と金星
3.1 歴史と神話
3.2 占星術
3.3 惑星記号
3.4 金星探査機
3.4.1 ソ連
3.4.2 アメリカ合衆国
3.4.3 欧州宇宙機関
3.4.4 日本
3.4.5 計画中
4 金星を扱った作品
4.1 小説
4.2 漫画
4.3 絵画
4.4 音楽
5 脚注
6 関連項目
7 外部リンク

物理学的性質
大気と温度
パイオニア・ヴィーナス1号による金星の雲
(1979年2月26日、紫外線画像)詳細は「金星の大気」を参照
金星には二酸化炭素を主成分とし、わずかに窒素を含む大気が存在する。
大気圧は非常に高く地表で約90気圧ある(地球での水深900mに相当)。
膨大な量の二酸化炭素によって温室効果が生じ、地表温度の平均で400℃、上限では 500℃に達する。
温室効果のため、金星の地表は太陽により近い水星の表面温度よりも高くなっている。
金星は水星と比べ太陽からの距離が倍、太陽光の照射は75% (2660 W/m2) である。
金星の自転は非常にゆっくり(自転と公転の回転の向きが逆なので金星の1日はおよそ地球の117日)なものであるが、熱による対流と大気の慣性運動のため、昼でも夜でも地表の温度にそれほどの差はない。
大気の上層部の風が4日で金星を一周していることが、金星全体へ熱を分散するのをさらに助けている。
雲の最上部では時速350kmもの速度で風が吹いているが、地表では時速数kmの風が吹く程度である。
しかし金星の大気圧が非常に高いため、地表の構造物に対して強力に風化作用が働く。
さらに二酸化硫黄の雲から降る硫酸の雨が金星全体を覆っているが、この雨が地表に届くことはない。
その雲の頂上部分の温度は?45℃であるが、地表の平均温度は464℃であり、わかっている限りでは地表温度が400℃を下回っていることはない。

金星と地球の大気
一見したところ、金星大気と地球大気は全くの別物である。
しかし両者とも、かつてはほとんど同じような大気から成っていたとする説がある。
この説によると、太古の地球と金星はどちらも現在の金星に似た濃厚な二酸化炭素の大気を持っていた。
惑星の形成段階が終わりに近づき大気が冷却されると、地球では海が形成されたため、そこに二酸化炭素が溶け込んだ。
二酸化炭素はさらに炭酸塩として岩石に組み込まれ、地球大気中から二酸化炭素が取り除かれた。
金星では海が形成されなかったか、形成されたとしてもその後に蒸発し消滅した。
そのため大気中の二酸化炭素が取り除かれず、現在のような大気になった。
もし地球の地殻に炭酸塩や炭素化合物として取り込まれた二酸化炭素をすべて大気に戻したとすると、地球の大気は約70気圧になると計算されている。
また、成分は主に二酸化炭素で、これに1.5%程度の窒素が含まれるものになる。
これは現在の金星の大気にかなり似たものであり、この説を裏付ける材料になっている。
一方で、地球と金星の大気の違いは地球の月を形成したような巨大衝突の有無によるという考え方があるが、金星の地軸の傾きの原因は巨大衝突だという説もあるため、これらは両立しない。
また、地球に生命が誕生した、という事実も見逃すべきではない。
なぜなら、地球に生命が誕生していなければ、金星のような姿になっていた、という仮説も存在するからである。
この説によれば、地球では海が形成されたため、そこに二酸化炭素が溶け込んだ。
二酸化炭素はさらに炭酸塩として岩石に組み込まれ、地球大気中から二酸化炭素が取り除かれた。
だが、生命が誕生し、微生物によって二酸化炭素の吸収及び固定が進まなければ、海が形成されたとしても、温室効果のため後に蒸発し消滅した可能性がある。
結果、海中ならびに岩石中の二酸化炭素が再び放出され、金星のような大気になっていたとも考えられる。
さらに生命がなければ植物による光合成も起こり得なかった。
結果、大気中に酸素が放出される事もないので、地球上に於いて冷却効果による寒冷化は起こらなかった。
もちろん、オゾン層も形成されないので陸上に生命が進出する事もなかった。
二酸化炭素の固定に伴う大気中の二酸化炭素の減少は、多細胞生物が出現する古生代に活発になる。
が、生命が地球上にいなければ、このような変化は起こりえなかった。
それどころか、現在に至るまで、金星のような大気を持ったまま何の変化も起こらなかった事も考えられる。
このように、生命誕生がなければ、金星と地球はほぼ同じ姿になっていたとも考えられている。

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スーパーローテーション 金星大気の上層部には4日で金星を一周するような強い風が吹いている。
この風は自転速度を超えて吹く風という意味でスーパーローテーションと言われる。
風速は秒速100mに達し金星の自転の実に40倍の速さを持っていることになる。
このことが実際に確かめられるまでは、昼の面で暖められた大気が上昇して夜の面に向かい、そこで冷却して下降するという単純な循環の様式が予想されていた。
この現象は多くの人々の興味を引くこととなり様々な理論が提示されてきたが、未だに解明には至っておらず、金星最大の謎の一つとされている。

自転
金星の赤道傾斜角は178度である。
即ち、金星は自転軸がほぼ完全に倒立しているため、他の惑星と逆方向に自転していることになる。
地球など金星以外の惑星では太陽が東から昇り西に沈むが、金星では西から昇って東に沈む。
金星の自転がなぜ逆回転をしているのかはわかっていないが、おそらく大きな星との衝突の結果と考えられている。
また、逆算すると金星の赤道傾斜角は、2度ぐらいしか傾いておらず、自転軸が倒立しているとは言え、ほぼ垂直になっていることになる。
このため、地球などに見られるような、気象現象の季節変化はほとんどないと推測されている。
金星の自転は、地球との接近周期とシンクロしており、最接近の際に地球からはいつも金星の同じ側しか見ることができない(接近周期は金星の5.001日にあたる)。
これが潮汐力の共振によるものなのか、単なる偶然の一致なのかについてもよくわかっていない。

地形
金星の地図 金星はきわめて自転が遅いため、回転楕円体ではなく球形となっている。
しかしながら、地表には凹凸があり最も高い白い部分は黒で示した平均半径 (6052km)、いわば「標高0m」から約12km程度持ち上がっている。
経度0度、北緯65度の地点である。
白と赤、黄色、緑はこの順で高く、青は標高0m未満の部分であり、最大1.5km窪んでいる金星の地名には各国の神話における女神の名が多く冠せられている。
例えばアフロディーテ大陸、メティス平原、フェーベ区域、ディオーネ区域、レダ平原、ニオベ平原、アルテミス峡谷(以上ギリシア神話)、ディアナ峡谷(ローマ神話)、イシュタール大陸(バビロニア神話)、ラクシュミ平原(インド神話)、セドナ平原(イヌイット神話)、ギネヴィア平原(アーサー王伝説の王妃)などがある。
金星表面には地球にある大陸に似て大きな平野を持つ高地が二つ存在する。
イシュタル大陸はオーストラリア大陸ほどの大きさで北側に位置する。
高さ11kmのマクスウェル山を含むラクシュミ高原などがある。
南側の大陸はアフロディーテ大陸と呼ばれ、南アメリカ大陸ほどの大きさである。

誤解
有名な金星表面の立体画像としてマゼランが観測したデータに基づくものがある。
しかしこの画像は、レーダーによって観測された地形データに着色し起伏を10倍に強調したコンピューター画像で、実際の金星の地表の様子からかけ離れたものであるので注意が必要である。
実際の金星の表面は地球や火星と比較するとむしろ起伏に乏しいとされる。

観測
目視
明けの明星公転軌道が地球より内側にある金星は、天球上では太陽の近くに位置することが多く、最大離角は約47度、最も見かけ上の明るさが明るくなるときの離角は約40度である。
普通はそれでも太陽の強い光に紛れて金星を肉眼で確認することは簡単ではないが、夜明けや夕暮れ時など、太陽が地平線の下に隠れて空が暗くなっている間に、金星が地平線より上に現れていることがある[いつ?]。
その最大光度は1等星の約170倍にもなり、まだ明るさの残る空にあってもひときわ明るく輝いて見える。
その夕方の西天に見えるものを「宵の明星」、明け方の東天に見えるものを「明けの明星」という。
その神秘的な明るい輝きは、古代より人々の心に強い印象を残していたようで、それぞれの民族における神話の中で象徴的な存在の名が与えられていることが多い。
また地域によっては早くから、明けの明星と宵の明星が(金星という)同一の星であることも認識されていた。
金星では「新月」形と「半月」形の間で最も明るくなる。
これは軌道の(地球軌道に対する相対的な)大きさに関係しており、水星とは異なる。

朔望
金星の観測モデル 満ち欠けがない外合時に観測上の視直径は最小となり、地球に最も近づく内合時(の直前)に視直径が最大となる。
地球から見た金星は、月のような満ち欠けの相が見られる。
これは内惑星共通の性質で、水星も同じである。
内合の時に「新金星」、外合の時に「満金星」となる。
内合のときに完全に太陽と同じ方向に見える場合、金星の日面通過(あるいは太陽面通過)と呼ばれる現象がまれに起こる。
最大離角の時には半分欠けた形になる。
西方最大離角の時には日の出前に最も早く上り、東方最大離角の時には日没後に最も遅く沈む。

金星による影
金星が最も明るく輝く時期には、金星の光による影ができることがある。
オーストラリアの砂漠では地面に映る自分の影が見えたり[2]、日本でも白い紙の上に手をかざすと影ができたりする[3]。
なお、地球上の物体に影を生じさせる天体は、現在は太陽、月、金星、天の川のみ[3]である。

人類と金星
歴史と神話
欧米ではローマ神話よりヴィーナスと呼ばれている。
メソポタミアでその美しさ(明るさ)故に美の女神イシュタルの名を得て以来、ギリシャではアフロディーテなど、世界各国で金星の名前には女性名が当てられていることが多い。
天使の長にして悪魔の総帥とされたルシファー(Lucifer、光を帯びた者)も元々は明けの明星の神格化である。
日本でも古くから知られており、日本書紀に出てくる天津甕星(あまつみかぼし)、別名香香背男(かがせお)と言う星神は、金星を神格化した神とされている。
時代が下って、平安時代には宵の明星を「夕星(ゆうづつ)」と呼んでいた。
清少納言の随筆「枕草子」第254段「星はすばる。
ひこぼし。
ゆふづつ。
よばひ星、すこしをかし。
」にあるように、夜を彩る美しい星の一つとしての名が残されている。
ヨーロッパでは、明けの明星の何にも勝る輝きを美と愛の女神アプロディテにたとえ、そのローマ名ウェヌス(ヴィーナス)が明けの明星すなわち金星を指す名となった。
キリスト教においては、ラテン語で「光をもたらす者」ひいては明けの明星(金星)を意味する言葉「ルシフェル」(Lucifer) は、他を圧倒する光と気高さから、唯一神に仕える最も高位の天使(そして後に地獄の闇に堕とされる堕天使の総帥)の名として与えられた。
仏教伝承では、釈迦は明けの明星が輝くのを見て真理を見つけたという。
また弘法大師空海も明けの明星が口中に飛び込み悟りを開いたとされる。

占星術
金星は七曜・九曜の1つで、10大天体の1つである。
西洋占星術では、金牛宮と天秤宮の支配星で、吉星である。
妻・財産・愛・芸術を示し、恋愛、結婚、アクセサリーに当てはまる[4]。

惑星記号
女性を象徴する手鏡を図案化したものが、占星術・天文学を通して用いられる。
また、転じて女性を示すシンボルとしても利用されている。

金星探査機
ソ連のベネラ8号。
1972年到達。
ESAのヴィーナス・エクスプレス。
2006年到達。
ソ連 [編集]
打ち上げ失敗など
命名無し - 1961年2月4日
命名無し - 1962年8月25日
命名無し - 1962年9月1日
命名無し - 1962年9月12日
コスモス21号 - 1963年11月11日
命名無し - 1964年2月19日
コスモス27号 - 1964年3月27日
ゾンド1号 - 1964年4月2日打ち上げ、金星へ向かう途中で通信途絶。
コスモス96号 - 1965年11月23日
コスモス167号 - 1967年6月17日
コスモス359号 - 1970年8月22日
コスモス482号 - 1972年3月31日

ベネラ計画
ベネラ1号 - 1961年2月12日打ち上げ。
金星へ向かう途中で通信途絶、5月19日に金星から10万km以内を通過と推定。
ベネラ2号 - 1965年11月12日打ち上げ。
金星へ向かう途中で通信途絶、1966年2月27日に金星から 24,000 kmを通過と推定。
ベネラ3号 - 1965年11月16日打ち上げ。
金星へ向かう途中で通信途絶、1966年3月1日に金星へ衝突と推定。
ベネラ4号 - 1967年6月12日打ち上げ。
10月18日に金星へ着陸カプセルを投下、推定高度25kmで通信途絶。
ベネラ5号 - 1969年1月5日打ち上げ。
5月16日に金星へ着陸カプセルを投下、推定高度18kmで通信途絶。
ベネラ6号 - 1969年1月10日打ち上げ。
5月17日に金星へ着陸カプセルを投下、推定高度22kmで通信途絶。
ベネラ7号 - 1970年8月17日打ち上げ。
12月15日に金星へ着陸カプセルを投下、地表到達から23分後に通信途絶。
ベネラ8号 - 1972年3月27日打ち上げ。
7月22日に金星へ着陸カプセルを投下、地表到達から63分後に通信途絶。
ベネラ9号 - 1975年6月8日打ち上げ。
着陸カプセルを切り離し後、母船は金星周回軌道へ投入。
カプセルは10月22日に着陸、初めて金星の地表を撮影する。
ベネラ10号 - 1975年6月14日打ち上げ。
着陸カプセルを切り離し後、母船は金星周回軌道へ投入。
カプセルは10月25日に着陸、地表を撮影する。
ベネラ11号 - 1978年9月9日打ち上げ。
着陸カプセルを切り離し後、母船は双曲線軌道へ移行。
カプセルは12月25日に着陸したが、地表の撮影には失敗。
ベネラ12号 - 1978年9月14日打ち上げ。
着陸カプセルを切り離し後、母船は双曲線軌道へ移行。
カプセルは12月21日に着陸したが、地表の撮影には失敗。
ベネラ13号 - 1981年10月31日打ち上げ。
着陸カプセルを切り離し後、母船は双曲線軌道へ移行。
カプセルは1982年3月1日に着陸、地表の撮影や表土の分析を行う。
ベネラ14号 - 1981年11月4日打ち上げ。
着陸カプセルを切り離し後、母船は双曲線軌道へ移行。
カプセルは1982年3月5日に着陸、地表の撮影や表土の分析を行う。
ベネラ15号 - 1983年6月2日打ち上げ。
10月10日に金星周回軌道へ投入、1984年7月まで稼動。
ベネラ16号 - 1983年6月7日打ち上げ。
10月14日に金星周回軌道へ投入、1984年7月まで稼動。

ベガ計画
ベガ1号 - 1984年12月15日打ち上げ。
着陸機と気球を収めたカプセルを切り離し後、母船は金星をフライバイしてハレー彗星へ向かう。
カプセルは1985年6月11日に大気圏へ突入、着陸機は推定高度20kmで通信途絶。
ベガ2号 - 1984年12月21日打ち上げ。
着陸機と気球を収めたカプセルを切り離し後、母船は金星をフライバイしてハレー彗星へ向かう。
カプセルは1985年6月15日に大気圏へ突入、着陸機は地表到達から56分後に通信途絶。

アメリカ合衆国[編集]
マリナー計画
マリナー1号 - 1962年7月22日打ち上げ失敗。
マリナー2号 - 1962年8月27日打ち上げ、12月14日に金星から 35,000 kmの地点を通過。
マリナー5号 - 1967年6月14日打ち上げ、10月19日に金星から 4,000 kmの地点を通過。
マリナー10号 - 1973年11月3日打ち上げ、1974年2月5日に金星から 5,768 kmの地点を通過、水星へ向かう。
パイオニア・ヴィーナス計画 パイオニア・ヴィーナス1号 - 1978年5月20日打ち上げ。
12月4日に金星周回軌道へ投入、1992年8月まで稼動。
パイオニア・ヴィーナス2号 - 1978年8月8日打ち上げ。
本体と4機のプローブに別れ、12月9日に金星大気圏へ突入。
本体は地表到達前に、プローブ3機は到達と同時に、残り1機は68分後に通信途絶。

ガリレオ - 1989年10月18日打ち上げ。
1990年2月10日に金星から 16,130 kmの地点を通過、木星へ向かう。

マゼラン - 1990年5月4日打ち上げ。
8月10日に金星周回軌道へ投入、1994年10月まで稼動。

カッシーニ - 1997年10月15日打ち上げ。
1998年4月26日に金星から 287.2 kmの地点を、1999年6月24日に 617 kmの地点を通過、土星へ向かう。

メッセンジャー - 2004年8月3日打ち上げ。
2006年10月24日に金星から 2,992 kmの地点を、2007年6月5日に 338 kmの地点を通過、水星へ向かう。

欧州宇宙機関 [編集]
ビーナス・エクスプレス - 2005年11月9日打ち上げ。
2006年5月7日に金星周回軌道へ投入、稼働中。

日本 [編集]
あかつき(PLANET-C) - 2010年5月21日午前6時58分打ち上げ[5]。

計画中 [編集]
ベピ・コロンボ(日本 / 欧州) - 2014年打ち上げ、金星をフライバイして水星へ向かう予定。
ヴィーナス・エントリー・プローブ(欧州) - 2013年打ち上げ予定。
ベネラ-D(ロシア) - 2016年打ち上げ予定。

金星を扱った作品
20世紀前半のSFなどでは、地球の熱帯に似た、またはもっと蒸し暑い密林の星として描かれることがあった。
金星の探査が進むにつれてそうした光景は存在しないことが明らかになったが、後にはテラフォーミングなどによって人工的にそうした環境を作り出すという設定の作品も登場している。

小説
金星シリーズ(エドガー・ライス・バローズ)
『創星記』(川又千秋)
『金星探検』(アレクサンドル・ベリャーエフ)
『金星応答なし』(スタニスワフ・レム)
『3001年終局への旅』(アーサー・C・クラーク) - 小惑星を落としてテラフォーミングをはじめて300年という設定になっている。
『長雨』(レイ・ブラッドベリ) - 短編集『刺青の男』収録。
上記の20世紀始めのイメージに基づく金星が舞台となっている。
漫画 [編集]
『0マン』(手塚治虫)
『雲界の旅人』(あろひろし)
『暁星記』(菅原雅雪)
『ヴイナス戦記』(安彦良和)
『ブラックマジック』(士郎正宗)
『美神曲』(星野之宣)
『荒川アンダーザブリッジ』(中村光)

絵画 [編集]
『夕星』(東山魁夷)

音楽
組曲『惑星』第2曲「金星、平和をもたらす者」(グスターヴ・ホルスト)

アルバム『時空の水』第10曲「金星」(平沢進)

脚注 [編集]
^ 天文年鑑2008年版より
^ 田舎移住者の星日記
^ a b 星影を楽しむ - 渡部潤一
^ 石川源晃『【実習】占星学入門』 ISBN 4-89203-153-4
^ 金星探査機「あかつき」18日打ち上げ 雲や暴風など観測

関連項目
金星人
ケツァルコアトル
金星の日面通過
金星の植民
アシェン光

外部リンク
ウィクショナリーに金星の項目があります。
ウィキメディア・コモンズには、金星に関連するマルチメディアがあります。
灼熱の惑星に挑む(1)(ベネラ計画の紹介)

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===5=============

 <宵の明星、明けの明星の計算>
http://star.gs/cgi-bin/scripts/wakusei_i.cgi
水星と金星は、地球より太陽の近くを回っています。
この2つの惑星は地球から見ると、太陽から大きく離れない為、日の出前や日の入り後のみ観測することができます。
宵の明星、明けの明星と呼ばれる由縁です。
水星、金星の、日の出、日の入り時刻の高度、方位を計算します。

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===6=============

 <天に王星の顕れ、地上の学者知者の驚嘆するときこそ、天国の政治の地上に移され、仁愛神政の世(みろくの世、ミロクの世)に近づいた時なので、これがいわゆる三千世界の立て替え建て直しの開始である>
http://www51.tok2.com/home/slicer93190/10-4790.html

松の巻 第19帖(310)
宵の明星が東へ廻っていたら、いよいよだぞ。
天の異変 気付けと、くどく申してあろうがな。


(もも いちたろう)



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