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フミのミクラマ二『一二三解読・太陽の検証・文(ふみ)の御蔵』

フミのミクラマ二

一二三神示

「天」太陽の投稿記事

『終末と太陽の検証』
http://18.pro.tok2.com/~solht0920070/newmurmur_db/n270001/n270007.htm
より

地極回転とノアの大洪水と地球劇場 NO n270007

−−−−コメント 2015/07/27−−−−

{新27_地軸回転_ノアの大洪水と地球劇場_簡易解説_03}
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<:ノアの大洪水と地球劇場の探訪(その3):>

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コメント:

 天上の神々の地上人達への関与はさておいて、地上人達にとって直接的な問題は この大洪水の正体である
幸い、天上の神々のシナリオでは 地上人達に起こす地球物理的な出来事を土台にして作成しなければならないので、いろいろと細工して捏造をしても、その本質的なものは組み込まれていると考えられる
聖書(地上人達)、ギルガメシュ叙事詩(天の神々)、からは大凡下記のような内容になる

なお、洪水増加、洪水維持、洪水退き、と項目を細分化してある

−−−
 期間   聖書(地上人達)  ギルガメシュ叙事詩(天の神々)

初日以前  彗星落下     彗星落下
      褐色矮星ニアミス 褐色矮星ニアミス
初日当日   ・・・・    強風が吹き荒れる
       ・・・・    地上の神々は天に逃げ帰った

洪水増加  40日40夜続き   06日06夜(40.95日40.95夜)  ・・・・・  天の一日を地上の7日(6.825日)と換算
       ・・・・・   42日42夜(40.95日40.95夜)

洪水維持  150日間     07日(6.825日)から
地上で勢いを  期間不明・・
      失わなかった  ・・・・・

洪水退き  150日間後   ・・・・・
洪水は引いた  海は静まり、嵐はおさまり、
      ・・・・・   洪水は引いた
−−−

大洪水の駆動源と洪水の材料の水源が問題となる

■ 洪水の材料の水源
 大洪水を起こすにも地球にその水源がないと全ての話が始まらない
その水源の水量は 地球表面全体に3000m級の水位を維持しなければならない
案内の下記の資料によれば、「ありったけの水を放出しても、ノアの大洪水は起こせない」と結論している
この結論によれば、「洪水の水が無いのである」から、ノアの大洪水などはあり得ないことになる
この展開は 一般的な否定論者の論旨であるから珍しくもないことである

下記の論者は 下記の水源について検証している
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1.氷河
2.地下水
3.湖・河川
4.大気中の水蒸気
−−−
そして、これらの水源について水量の総量を見積もり地球上全面に展開したと仮定して推算している
その結果、いずれも、記述された水位では 3000m級の水位に遠く及ばないと結論している

この論旨の前提が誤っていることを指摘する
1・
伝説には水質を真水だけとはどこにも説明が無い、洪水は 海水でも良いのである
一番膨大な海水を検討していないことに気がつく、地球の表面の約2/3海水面で、その約 2/3は 6000mの水深であるから、地表面に平均的に存在すれば容易に3000m級の水位をいじすることが出来る
論者は 最初から伝説の内容を否定的に論じていることになり、否定的な結論を誘導していることに気がつく
2・
難しいのは この海水の全てを地球表面に平均的に広げることである
それも、「洪水維持期間(150日間)地上で勢いを失わなかった」とある
広げる維持する方法が解らなければ、直ぐに否定的な結論になる
この論者の問題は 「水の静的な特性」しか検討出来ない所で、「水の動的な特性」を検討していないことにある
「洪水維持期間(150日間)地上で勢いを失わなかった」、この記述を読んだら洪水が静止した存在で無いことは容易に理解出来る
何故なら、水が静止してたら貯水であって、流れる洪水ではないからである
ノアの大洪水とは 流れている動的な存在であることが洪水の維持の説明から、勢いを失わない=流れの動勢が維持されている、ことを意味しているのである
それと、地球が球体で、流れるとエンドレスに地球の表面を回転することが出来ることの認識が無いことである
もし、海水が地表をエンドレスに回転するように流れると約3000m級の水位に平均化しておおよそ水位は 維持される

問題は どのようにして海水を回転させて、おおよそ150日間も維持させるかである

−−否定的論拠の説明−−−
では、その2.5%の水はどこにあるのか?多い順に列挙すると、
1.氷河
2.地下水
3.湖・河川
4.大気中の水蒸気

さて、大洪水を引き起こすのはどれ?まず、「増水後、まもなく減水」を考慮すると、「1.氷河」はムリ
地球上の氷を一気に溶かし、その後、一気に冷やす?デススターから熱線砲を照射し、その後、冷却砲を浴びせる ・・・ まぁ、こんな程度の説明しか思いつかない
だいいち、北極海の氷に限れば、海に浮いているので、溶けても海面は上昇しない

「2.地下水」も、「増水後の減水」がクリアできない
もちろん、「3.湖や河川」は初めから地表にあるので、増水には貢献しない
ということで、大洪水の原因になりうるのは「4.大気中の水蒸気」のみ

蒸気は、雨や雪となって陸や海に降りそそぎ、それが蒸発して、大気にもどる
この循環で、地球の水の量は一定に保たれているわけだ
ただ、何かの理由で、この循環水が一気に地表に降り注げば、洪水になりうる
だが、問題は水の量だ
循環水が地表に表出したとして、海面をどれだけ押し上げるか?さっそく計算してみよう

循環する水量=490,000,000,000,000 トン
地球の表面積=509,949,000,000,000 平方メートル

なので、循環水が一気に地表に降り注ぐとすると、

海面の上昇=490,000,000,000,000÷509,949,000,000,000≒1メートル

たったの1メートル!この単純な計算は陸地のデコボコを無視しているので、実際はもう少し上昇するだろう
とはいえ、この程度では、地球を丸呑みにするのはムリ

そこで、「氷河+地下水+湖・河川+大気の水蒸気」のすべてが一気に地表に表出したとしよう
その場合は、海面の上昇=75メートル

海面が75メートルも上昇すれば、沿岸部の都市はすべて水没する
世界の主要都市の多くは海沿いなので、一応、地球規模の大洪水にはなる
とはいえ、地球を呑み込むにはほど遠い
現在、最も高地にある首都はボリビアのラ・パスで、標高3650メートル
なので、「地球上の生物を絶滅させる」ためには、3000メートル超の海面上昇が必要だ
つまり、ありったけの水を放出しても、ノアの大洪水は起こせない

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===NO n270006:参考文献の目次===

001:大洪水:wikipedia:
002:ノアの方舟:wikipedia:
003:大洪水時代T〜ノアの方舟〜:週刊スモールトーク (第142話):
004:世界的大洪水は、まさに世界規模のものだったのか?:ロシアの声:2012.11.30:
005:大洪水時代V〜ウトナピシュティムの洪水伝説〜:週刊スモールトーク (第144話):
006:大洪水時代W〜シュメール宇宙人説〜:週刊スモールトーク (第145話):
007:地殻移動理論(ポール・ワンダリング)と空中携挙:カテゴリ本山よろず屋本舗:2015年04月26日:
008:ポール・ワンダリング(地殻移動):本山よろず屋本舗:2011年1月7日:
009:ポールシフト(地軸移動)::2008年11月22日:
010:ポールシフト(その2)::2008年12月31日:
011:アヌ (メソポタミア神話):wikipedia:
012:アヌ Anu:kotobank:
013:2015年にグローバル・エリートが引き起こそうとしている出来事:カレイドスコープ :Sat.2015.02.14:
014:FRBの東海岸からの移転とウォルマートの地下トンネル網:カレイドスコープ:2015年04月29日:
015:第4章 〜ニビル考 補遺〜  30度のズレの謎:ケンぱぷ:2015年 3月12日(木)

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===NO n270006:参考文献の目次詳細===

===1===============

:大洪水:wikipedia:

案内 
翻訳 
原稿 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%B4%AA%E6%B0%B4

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曖昧さ回避 この項目では、世界の神話、伝説に共通して見られる洪水について説明しています
河川等が実際に氾濫して起こる災害としての洪水については「洪水」を、17世紀ポーランドの戦乱については「大洪水時代」をご覧ください

大洪水(だいこうずい)は、文明を破壊するために、天誅として神々によって起こされた洪水

大洪水(洪水神話、洪水伝説)は、世界の諸神話に共通して見られるテーマであり、聖書(旧約聖書)『創世記』のノアやノアの方舟、インド神話、ヒンドゥー教のプラーナのマツヤ、ギリシャ神話のデウカリオン、および『ギルガメシュ叙事詩』のウトナピシュティム(英語版)の物語は、よく知られた神話である
過去現在の世界の文化のうち大部分が、古い文明を壊滅させる「大洪水」物語を有している

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目次
1 諸文化における大洪水神話
 1.1 古代オリエント
  1.1.1 シュメール
  1.1.2 バビロニア (ギルガメシュ叙事詩)
  1.1.3 アッカド (アトラハシス叙事詩)
  1.1.4 カルデア
  1.1.5 ヘブライ (創世記)
  1.1.6 エノク書
 1.2 ヨーロッパ
  1.2.1 ギリシア
  1.2.2 ゲルマン
  1.2.3 アイルランド
 1.3 アメリカ
  1.3.1 アステカ
  1.3.2 インカ
  1.3.3 マヤ
  1.3.4 ホピ
  1.3.5 カドー
  1.3.6 メノミニー
  1.3.7 ミックマック
 1.4 極東
  1.4.1 日本
  1.4.2 中国
  1.4.3 朝鮮
  1.4.4 台湾・中国南部
  1.4.5 インド
  1.4.6 インドネシア
 1.5 ポリネシア
 1.6 アフリカ
  1.6.1 マンジャ
2 起源をめぐる説
 2.1 地域的洪水説
 2.2 地球大洪水説
3 関連する諺
4 脚注
5 参考文献
6 関連項目

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諸文化における大洪水神話

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古代オリエント

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シュメール

シュメールの神話では、エンキ神がシュルッパクの王ジウスドラ(英語版)(「命を見る者」という意味で、彼が神から不滅を約束されたことから)に、洪水による人類抹殺を予告する
しかし、神がなぜこれを決定したかという部分については、粘土板から失われている
エンキ神は、大きな船を作るように指示する
命令についての文章も、同じく神話から失われている
7日の氾濫の後、ジウスドラは供物と祈りをアン(空の神)とエンリル(最高神)にささげ、ディルムン(シュメールにおけるエデンの園)で神から永遠の命を授けられる

シュメール王名表も大洪水について言及している
その説明によれば、最初エリドゥに渡った王権は、次いでバド・ティビラ、ララク、シッパル、シュルッパクへと移る
イラクにおける発掘で、シュルッパクの洪水は紀元前2900年〜紀元前2750年頃、ほぼキシュの街まで及んだことが証明されているが、この街の王エタナは、大洪水の後、最初にシュメール王朝を成立したと言われる
ジウスドラの伝説はエリドゥ起源の粘土板断片のコピーであり、その楔形文字型から、紀元前17世紀と年代が特定される
[1]

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バビロニア (ギルガメシュ叙事詩)

アッカド語によるギルガメシュ叙事詩の大洪水の粘土板(粘土板11)
バビロニアのギルガメシュ叙事詩によれば、 Sin-liqe-unninnによる He who saw the deep版(タブレット11)の終わりのほうに、大洪水の参照がある
不死を追い求めていたギルガメシュ王は、一種の地上の楽園・ディルムンで、ウトナピシュティム(英語版)(シュメール神話のジウスドラ(英語版) zi.u4.sud4.ra2 をアッカド語に直訳した名前)に出会う
ウトナピシュティムは、大洪水によってすべての生命を破壊するという神の計画について、エア神(シュメール神話のエンキ神に類似)が彼に警告し、船を作って彼の家族や友人、財産や家畜を守るよう指示したことを語る
大洪水の後、神はみずからの行動を悔やみ、ウトナピシュティムに不死を与える

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アッカド(アトラハシス叙事詩)

バビロニアの『アトラハシス叙事詩』(紀元前1700年までに成立)では、人類の人口過剰が大洪水の原因であるとされている
1,200年間の繁栄の後、人口増加によって齎された騒音と喧騒のためにエンリル神の睡眠が妨げられるようになった
エンリル神は当面の解決策として、疫病、飢饉、塩害など人類の数を減らすための全ての手段を講じる神々の集会を援助して回った
これらの解決策が採られてから1,200年後、人口は元の状態に戻った
このため神々が洪水を引き起こすという最終的な解決策を取る事を決定した時、この解決策に道義的な問題を感じていたエンキ神は洪水計画のことをアトラハシスに伝え、彼は神託に基づく寸法通りに生き残るための船を建造した
そして、他の神がこのような手段に出るのを予防するため、エンキ神は結婚しない女性、不妊、流産、そして幼児死亡など社会現象の形で新しい解決策を作り出し、人口増加が制御不能になるのを防止した

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カルデア

神官ベロッソスの記述によれば、クロノス神がクシストロスに洪水の襲来を警告し、歴史を記録し、船を造るよう命じた
船はクシストロスの親類、友人、すべての動物を一つがいずつ乗せるために5スタディア×2スタディアの大きさに作られた
洪水が起こって水位が上昇し、船に乗り込んだ生き物を残して全てが殺戮された
水が引いた後クシストロスが船から鳥を放すと、全て戻ってきた
二度目に鳥を放すと足に泥を付けて戻ってきた
三度目に放すと鳥は戻ってこなかった
人々は船を離れ、神に供物を捧げた
クシストロスと妻、娘と、航海士は神の元へ運ばれ、神と共に暮らした

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ヘブライ (創世記)

旧約聖書『創世記』の大洪水についての詳細は、ノアやノアの方舟を参照

大洪水
ジョン・マーティン作
『創世記』のノアの方舟の物語によれば、エデンを離れてから何代かを経て、ネフィリムが生まれ堕落し、お互いに争うようになった
ヤハウェ・エロヒムは人間を作ったことを後悔し始め、全てを払拭するために大洪水を起こすことを決めた
ヤハウェは地上にただ一人、救う価値のある男性ノアを見出した
そこでヤハウェはノアに特別な大きさと設計の方舟を作るように告げた
方舟に乗せたのは、彼の妻、彼の三人の息子のセム、ハム、ヤペテ と彼らの妻、清い動物と鳥を雌雄7つがい(7匹か7組かの記述が異なる場合がある)、そうでない動物を2つがい、必要な食べ物すべてと苗木で、人間はもう一度白紙から始めるのである
ノアが600歳になった年、アダムの創造から1656年後、ヤハウェは大洪水を起こした

その説明によると、洪水は(1)40日間「天の水門」より降り続いた雨(これは『創世記』における最初の雨に関する言及である)と、(2)「とても深い泉」の水から生じている
『創世記』の文を分析すると、空(蒼穹)の上に、天上の海ともいうべき大きな水のかたまりを想定していたのではないかと推測される
「水の間に空間を作って水と水とを隔てなさい」エロヒムは空間を作って、空間の下の水と空間の上の水とを隔てた
そしてそうなった
エロヒムは空間を「空」と呼んだ
洪水の水は150日間地上を覆った

その月の17日目に、方舟はアララト山の上に流れ着いた
10か月め、その月の初日に、山の頂が見えた
ノアが601歳になった年、最初の月、最初の日に地表が乾いた
次の月の21日目には地が乾き、ヤハウェはノアに方舟を離れるよう指示した

洪水ののち、ノアは清い動物を供物にささげ、ヤハウェは、人間は幼いときから邪悪な性癖を持って生まれるのだからと、洪水で地上のすべてを破壊することは二度としないと約束し、自然の摂理を支えることを自身に約束した
神はノアとこの契約を交わし、これにより人々はすべての動物に対する優越を与えられ、すでに命を宿していない肉を食べることを初めて許され、新しい法の元で地上に繁殖するよう指示される
新しい法とは、人が誰かの血を流したら、彼自身の血も流されなければならない、というものである
ヤハウェは雲に虹をかけて、この永久不滅の契約の印とするとともに、のちの世代へのよすがとした

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エノク書

『エノク書』(エチオピア正教における旧約聖書の1つ)によれば、神は地上からグリゴリ及びグリゴリと人間の娘の間に生まれた、巨大な子供ネフィリムを抹殺するために大洪水を起こしたとされている
神は大洪水を起こす前に天使メタトロンを派遣し、神に対して叛いていないノアの一族以外の人間、グリゴリ並びにネフィリム達に処刑執行を通達させた
グリゴリ達はこれを聞き悲嘆にくれたが、神はネフィリムのヒヴァとヒヤ(ヒヴァ、ヒアという名はヘブライ語で人間が悲嘆したとき発する言葉で、日本語で「うわー」、「あー」などのという程度の意味)の名を人間が失敗した時に思わず発する言葉として残すことで、彼らが存在した証とすることで彼らを慰めた

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ヨーロッパ

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ギリシア

ギリシア神話には二つの洪水と二つの人類滅亡伝説がある (Ancient Greek flood myths)
「オギュゴス(英語版)王の洪水」は「銀の時代」を、「デウカリオーンの洪水」は「最初の青銅の時代」を終焉させた

オギュゲス王の洪水は、テーバイの創設者であり王であるオギュゴスの在任中に起きたことから名づけられる
世界中を襲った洪水は非常に破壊的だったので、ケクロプスの支配までは国は王のないまま取り残された
[2]

アポロドーロスの「ビブリオテーケー」でデウカリオーンの洪水として語られる物語には、いくつかノアの洪水伝説に共通する点がある
プロメーテウスは息子のデウカリオーンに櫃を作るよう助言する
他の人間は、高い山に逃げた少数を除いてすべて滅ぼされる
テッサリアの山は砕け、コリントス地峡とペロポネソスより向こうの世界はすべて沈む
デウカリオーンと妻のピュラーは、9つの昼と夜を櫃で漂い、パルナッソス山にたどり着く

ヘラニコスが語るさらに古い物語では、デウカリオーンの「方舟」はテッサリアのオトリュス山にたどり着く
別の記述では彼は Argolis、のちのネメアのおそらく Phouka の頂上にたどり着く
雨が止んだとき、彼はゼウスに供物をささげる
それからゼウスの言いつけに従って石を自分の後ろに投げると、石から男が誕生し、ピュラーが投げた石からは女が誕生した
アポロドーロスはここから、ギリシャ語の laos(人々)の語源は laas(石)にあるのだとしている

ゼウスの息子のメガロスは、鶴の鳴き声に導かれてゲラニア山の頂上まで泳ぎ、デウカリオーンの洪水を逃れた

地中海の大津波は、サントリーニ島の火山噴火によって起きたとする説がある
この噴火は、地質学上では紀元前1630年から紀元前1600年の間、考古学上では紀元前1500年に起きたとされ、これがデウカリオーンの神話へと発展した民間伝承の歴史的なベースになっているというのである

プラトンは「ソクラテスの弁明」(22)で「大洪水のすべて」に言及し、「クリティアス」(111-112)では「デウカリオーンの大破壊」に言及している
さらに、アテネとアトランティス以来「多くの大洪水は9,000年の間に起こっている」とする論説は卓越している

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ゲルマン

古代スカンジナビアの神話では、ベルゲルミルはスルードゲルミルの息子である
彼と妻は、ベルゲルミルの祖父ユミルの血の洪水(オーディンと彼の兄弟のヴィリとヴェーによる虐殺)を生き残った、最後の霜の巨人である
彼らは中が空洞になった木の幹に潜り込み生き残って、新たな霜の巨人を生み出した

神話学者の Brian Branston は、この神話と、アングロサクソンの叙事詩である『ベオウルフ』に述べられた事件との共通点に注目した
それらは伝統的に『聖書』の洪水と関連しており、したがって、アングロサクソンの伝統と同様、広くゲルマン民族の神話に一致する事件があったと思われる

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アイルランド

アイルランドの偽史書『アイルランド来寇の書』(Lebor Gabala Erenn)には不確かなところがあるが、アイルランドの最初の居住者はノアの孫娘ケスィル(Cesair)に導かれて、島にたどり着いた後40日の洪水によって死んだ一人を除いて全員だった
その後、パルソローン(Partholon)とネウェズ(Nemed)の人々が島にたどり着いた後、別の洪水が起こって30人を除いて全員の居住者が死んだ
30人は世界中に四散した

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アメリカ

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アステカ

アステカの神話にはいくつかの異説があり、それらの多くは正確さや信頼性に欠ける問題がある
大洋の時代になったとき、400年が過ぎていた
それから200年、次に76年が過ぎた
それからすべての人類が失われ溺れて魚になった
水と空は互いに近づいた
一日ですべてが失われ、4つの花が我々の肉のすべてを食べつくした
大いなる山は洪水に飲み込まれ、水は引かず、50と2つの春の間そこにとどまり続けた
しかし洪水が始まる前に、ティトラチャワン(Titlachahuan)はノタ(Nota)という男と妻のネナ(Nena)に
「プルケ(pulque)をもはや作る必要はない
大きな糸杉をくりぬいて、その月のトソストリ(Tozoztli)を中に入れなさい
水が空に近づこうとしている」
と警告した
彼らが従うとティトラチャワンがそれを封じ込めながら男に
「汝はとうもろこしの穂を一筋食べよ、汝の妻も同じくせよ」
と告げた
そこで彼らはとうもろこしの穂を互いに一筋食べて外に出る準備をし、水は凪いだ
[3]
−古代アステカ文書 Chimalpopoca 写本、大修道院長 Charles Etienne Brasseur de Bourbourg訳

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インカ

インカ神話では、ビラコチャは大洪水で巨人を倒し、2つの民族が地球に殖民された
ユニークな点は、彼らが密閉された洞窟で生き延びたことである

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マヤ

マヤ神話では、キチェ語で書かれた『ポポル・ヴフ(英語版)』の第1部第3章によると、風と嵐の神フラカン(「一本足」の意)が樹脂の大洪水を起こしたのは、木から生まれた最初の人類(キチェ族)が、神々を崇拝しなくなって怒らせたからであった
彼はおそらく洪水の水より上の霧の風に住み、地面が再び海から現れるまで「地球」を示した
のちには、第3部第3〜4章によれば、4人の男女が洪水後のキチェ世界に再び住み始めたが、その頃は混乱はあったものの全員が同じ言語をしゃべり、同じ土地に互いに集まってすんでいた
何度か証言されるように彼らの言語が変えられ、そののち、彼らは世界に散らばったという
珍しいことに、この記述には「方舟」が登場しない
「バベルの塔」は翻訳に依る
いくつかの訳は都市に着いた人々、他はとりでを表す

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ホピ

ホピ族の神話によれば、人々は創造主のソツクナングから繰り返し排除されたという
世界を破壊するのに、神は最初は火を、次には氷を使ったが、二度とも世界を作り直している間、まだ創造の掟に従っている人々を地下に隠して救った
しかし人々は三度目にも堕落して好戦的になった
そのため、ソツクナングは人々を蜘蛛女のところに導き、彼女が巨大な葦を切り落として人々を茎の空洞に避難させた
ソツクナングはそれから大洪水を起こし、人々は葦で水の上を漂った
葦は小さな陸地にたどり着き、人々は葦から出て出発できるだけの食べ物を得た
人々はカヌーで旅したが、それは内なる英知に導かれてのことだった
内なる英知は、頭頂にあるドアを通じてソツナングから伝えられるのである
彼らは北東に旅を続け、もう少し大きな島々を通り抜け、第四の世界にたどり着いた
彼らが第四の世界にたどり着くと、島々は大洋の中に沈んだ

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カドー

カドー族の神話によれば、4人の怪物が力強く育って大きさが天に届くほどになった
そのとき、一人の男が中空の葦を植えるようにというお告げを聞いた
彼が実行すると、葦はとても早くにとても大きくなった
男は、妻とすべての動物を一つがいずつ、葦に入れた
洪水が起こり、葦の上部と怪物の頭以外は、すべてが水に飲み込まれた
そのとき亀が怪物の足元を掘り、怪物を溺れ死なせた
水が収まると、風が地球を乾かした

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メノミニー

メノミニー族の神話では、トリックスターのマナブス(Manabus)が
「復讐への渇望に火をつけられて」、遊んでいた地下の神を二人撃った
彼らが水に飛び込むと、大洪水が起こった
「水は上昇し・・・マナブスがどこへ行っても追いかけてきた」
彼は必死に逃げてミシガン湖まで来たが、水はますます早く追いかけてきたので、彼は山を駆け上がって頂上の高い松の木によじ登った
彼は木に向かってもう少し大きくなるように四回懇願し、木はもう成長できなくなるまで願いを聞いた
しかし水は上昇し続け、「上へ、上へ、ちょうど彼のあごの所まで来て、やっと止まった」
地平線には、広がる水以外には何もなかった
それからマナブスは動物に助けられたが、特に勇敢だったのはジャコウネズミで、彼が今日の私たちが知る世界を作った

−−−
ミックマック

ミックマック族の神話においては、人々はおのれの邪悪さから、お互いに殺しあう
創造主である太陽神はこれに大いなる悲しみを感じ、その流した涙が大洪水を引き起こす
人々は樹皮のカヌーで生き残ろうとするが、地球上に残ったのはただ一組の老夫婦のみであった
[4]

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極東

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日本

詳細は「山幸彦と海幸彦」および「洪水型兄妹始祖神話」を参照

記・紀神話以外のものとしては、沖縄諸島周辺に各伝説があり、例として、奄美には昔、大島を沈める大波がきて、アデツ(用安の地名)の兄妹がそれを知らずに山へ登っていたため、助かり、兄妹で用安を作ったといった語りや八重山でも、昔、鳩間島に大津波が襲い、多くの人が亡くなったが、兄妹だけが島の一番高い所に逃げて助かったという話がある
石垣島にも同様の話が見られるが、人の傲慢による世の乱れのくだり(原因)と神罰の内容がやや西洋の神話に類似する

洪水を逃れた兄妹の近親結婚という点では、後述の台湾・中国南部・東南アジア、アフリカのマンジャ族にも見られるが、長崎県西彼杵半島・五島列島の隠れキリシタンが伝える内容の「天地始之事」(江戸期末)では、生き残る前(洪水の前段階)に兄妹が近親結婚を行っているという点に特徴があり、人が増えて悪欲心が引き金となって、神罰が起こったとされるが、この近親結婚こそが洪水の原因と捉える研究者もいる

−−−
中国

『史記』巻1[5]、『山海経』海内経[6]、『書経』等の経籍は、夏王朝成立の頃に伝説的な洪水があったことを記す
帝堯の治世に「鴻水天に滔る」状態であったため、鯀を治水に当たらせたが、九年経っても「水は息せず」、治水に失敗した鯀は処刑された
鯀の子の禹が後を継いで治水にあたり、左手に測量縄を持ち、右手に定規を持って各地を巡り、十三年かけて治水に成功したとする

上記のように大規模な洪水の記録があるものの、九年洪水が続いても人間達が滅びることもなく、国家体制が何事もなく存続し治水事業が行われていることから、全土が水没するような大洪水とは異質であり、黄河の氾濫のような局地的かつ継続的な洪水であることがうかがえる

他にも伏羲と女?が巨大な瓢箪に乗って洪水の難を逃れたという神話も伝えられている

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朝鮮

むかし、巨大な桂と天女の間で木道令(木の若旦那)が生まれた
ある日、大洪水が起きて木道令は倒れた桂の上で漂流した
漂流のさなか、木道令は蟻と蚊、そして少年を助けた
やがて、桂は島に到着したが、そこには老婆が二人の娘(一人は実の娘, 一人は養女)と一緒に住んでいた
少年の悪巧みで木道令は試練を経験するが、蟻と蚊の助けで試練を乗り越えて老婆の実の娘と結婚する
木道令は善人の先祖で、少年は悪人の先祖だと言う

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台湾・中国南部

台湾原住民のタイヤル族、サイシャット族、ツォウ族、ブヌン族、ルカイ族、パイワン族、アミ族、パゼッヘ族などの神話では、異なる洪水伝説が記録されている

太平洋戦争中に台湾原住民の伝統音楽のフィールド調査をした日本人音楽学者黒澤隆朝は、アミ族の始祖伝説として以下の様な話を採録している

「太古、南方にあったラガサンという大陸が天変地異で海中に沈んだ
そのとき臼に載って辛くも逃れだした男女が海流に乗って北上し、台湾にたどり着いた
二人はその地に落ち着いて結婚し、子孫も増えた
そして『我々は北にやってきた』ことを記念し、北を意味する「アミ」を民族名とした
別の伝説では「ラガサン」は二人がもともと住んでいた土地の名ではなく、台湾に漂着したとき最初にたどり着いた山の名であるともいう

またアミ族の神話では、洪水を逃れたこの男女とは兄妹であったともされる
結婚して最初に生まれた子供は蛇やカエルなどの姿であり、これを見た太陽や月の神がしかるべき交わり方を教えると、ようやく人間の男の子や女の子が生まれたという筋になっている[7]
同じような大洪水神話は中国の西南地方に住む苗族、彝族、ヤオ族などをはじめ、中国南部から東南アジア、太平洋にまで見られる
これらの神話では、兄妹だけが大洪水から生き残り、樹木や山など高い物の周りを回ったあとに近親結婚して子供をもうけるものの、最初の子供は肉塊や動物であり、天や神から正しい交わり方を教えられて初めて人間の子供ができる、という共通する筋があり[8]、日本神話のイザナギ・イザナミ神話との関連性もみられる
生き残った兄妹による近親結婚を部族起源とする類型は後述の中央アフリカ・マンジャ族にもみられる

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インド

ヒンドゥー教の聖典(プラーナ、特にマツヤ・プラーナと、シャタパタ・ブラーフマナ I, 8, 1-6)によれば、ヴィシュヌ神のアヴァターラとして魚の姿のマツヤがマヌに、大洪水が来てすべての生物を流し去ってしまうだろうと警告した
マヌは魚の世話をして、結局魚を海に放した
そこで魚はマヌに船を作るように警告する
彼が船を作ると、洪水が起こり、魚は自分の骨につけたケーブルで船を安全に牽引した
マヌは北方の山(ヒマラヤと推測される)まで牽引された
世界にはマヌだけが残り、マヌが新たな人類の祖先となった

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インドネシア

バタクの伝承では、地球は巨大なヘビのナーガ・パドハ(Naga-Padoha)の上にあった
ある日、ヘビはその負担に耐えかねて、地球を海に振り落とした
しかしバタラ(Batara)神が海に山を送り出したおかげで神の娘は救われた
人類は生き延びた神の娘を祖先としている
のちに地球はヘビの頭上に戻された

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ポリネシア

ポリネシア人の間では、いくつかの異なる洪水伝説が記録されている
それらには、聖書の洪水に匹敵する規模のものはない

ライアテア(Ra'iatea)の人々の話では、二人の友人、テアオアロアとルーは釣りに出かけ、偶然釣り針で大洋の神ルアハトゥ(Ruahatu)を起こしてしまった
怒って、彼はライアテアを海に沈めると決めた
テ・アホ・アロア(Te-aho-aroa)とロオ(Ro'o)は許してほしいと懇願し、ルアハトゥは彼らにトアマラマ(Toamarama)の小島に家族を連れて行かなければ助からないだろうと警告する
彼らは出帆し、夜の間に島は大洋に沈み、次の朝だけ再び出現した
彼らの家族以外は助からず、彼らは マラエ(marae: 寺)を建ててルアハトゥ神に奉納した

同様の伝説は、タヒチにもみられる
特に理由もなく悲劇は起こり、 Pitohiti 山以外は島全体が海に沈む
一組の人間の夫婦が動物を連れてどうにかそこにたどり着き、生き延びる

ニュージーランドのノースアイランド、東海岸のマオリ族のンガーティ・ポロウ(Ng?ti Porou)の伝説によれば、ルアタプ(Ruatapu)は、父のウエヌク(Uenuku)が若い異母兄弟カフティア・テ・ランギ(Kahutia-te-rangi)を自分の前に上げたことに怒った
ルアタプはカフティア・テ・ランギと大勢の高貴な若い男たちを自分の船に誘い出し、彼らを海に放り出して溺れさせた
彼は神々に敵を攻撃するよう求め、初夏の大波になって戻ってこいと脅した
カフティア・テ・ランギは必死でもがいて、南のザトウクジラ(マオリ語でpaikea)に自分を海岸へ運んでくれるよう祈願する呪文を唱えた
それから、彼は名をパイケア(Paikea)と変えたが、生き残ったのは彼一人だった
(Reed 1997:83-85)

マオリのタファキ(Tawhaki)神話のいくつかは、主人公が洪水を起こして、嫉妬深い二人の義兄弟の村を破壊するというエピソードを有する
グレイの『ポリネシアの神話』の中の記述が、マオリが以前には有しなかった何かを彼らに与えたのかもしれない=A.W Reed がそうしたように
「ポリネシアの神話のグレイの言によれば、タファキの先祖が天の洪水を放ったとき、地球は圧倒されてすべての人類が死んだ - このようにグレイ自身の有する全世界的な洪水伝説をマオリに伝えた」
(Reed 1963:165 脚注)
キリスト教の影響は、タファキの祖父ヘマがセム(聖書の大洪水に出てくるノアの息子)として解釈しなおされた系図に現れている

ハワイでは、ヌウ(Nu'u)とリリ・ノエ(Lili-noe)という人間の夫婦が、大島のマウナ・ケアの頂上で洪水を生き延びる
ヌウは月に供物をささげたが、彼は自分の安全を感謝する相手を間違えたのである
創造主のカーネ・ミロハイ(K?ne Milohai)は、地球に虹をかけ、ヌウの間違いを指摘し、その供物を受け取った
[9]

マルケサスでは、偉大な軍神 Tu が妹の Hii-hia の批判的意見に怒る
彼の涙は天国の床を突き破って下界へ落ち、すべてを流し去るような雨の奔流を生み出した
ただ6人の人々だけが生き残った

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アフリカ

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マンジャ

中央アフリカのマンジャ族の神話にも大洪水によってほぼ人類が絶滅し、生き残った男女(兄妹)によって部族が成立したという物語がある
セト(または、ガラ・ワン・ト)と呼ばれる文化英雄がおり、部族の先祖と考えられ、立ち位置としてはノアにあたる(内容は天地創造と人類の起源も混合している)
洪水に関しては神によって起こされた(神罰)という考えはなく、突然の災害と伝え、また、アジア地域の伝説と同様、兄妹の近親結婚を部族の起源としている

至高神ガレによって大地が創造された後、一掴みの土と風で、最初の男女が創られた
次に杵を持たせ、地上へ遣わせた
ガレは男女をボゲルドゥ(杵の民)と呼んだ
彼らは多くの子を産んだ
だがある夜、大洪水が起こり、人類をほぼ絶滅させてしまう
セトという人とその妹だけは穀物をつく竿に乗って助かった
妹は長ずるに及んで次第に色目を使いだし、セトの方も自身の性欲を抑えがたく、惹きつけられていくが、妹は神聖なもので、人はその姉妹と恋を語らうことはできない
どうしたら目的は達せられるか
その後、占い師の老女の助言を得て、目的は達せられ、息子、娘と交互に産んでいき、マンジャの世界が成立することになる

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起源をめぐる説

これらの大洪水説話の起源については、さまざまな解釈が示されている
一つの解釈として、大洪水説話には、人々の悪徳を罰するために大洪水がもたらされ、限られた正しい人だけが生き残るという共通パターンがある
これは、人々に善を勧めるための寓話と解釈することができる
また、下記のように有史以前に起こった実際の洪水の記憶が大洪水説話の基となっているという説がある

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地域的洪水説

人類学者の研究では、ほとんどの古代文明が、土地の肥沃な川または海のそばで発達していることを指摘する
古代人たちにとって河川は農業用水をもたらす命の源であるとともに、ひとたび氾濫すれば全てを押し流す恐るべき存在である
狭い世界に住む古代人にとって、一つの大河の氾濫はまさに「世界を呑みつくす大洪水」であっただろう
そのような人々が洪水の強烈な記憶に対し、洪水にまつわる神話を生み出して、彼らの人生にとって欠かせない部分を説明し対処しようとするのは珍しいことではない
実際、河川の氾濫や、津波の被害を受けない地域の民族は、大洪水説話を持っていないことが指摘されている

メソポタミアの大河、たとえばチグリス川では雪解けの時期にアナトリアの山地で増水が起こり、時としてこれが下流で大氾濫をもたらす
下流のシュメールなどの人々にとって、前触れもなく突然押し寄せる洪水は大きな脅威であり、そこからこうした洪水を生み出した原因や結果を題材にする神話も生まれた
考古学者のマックス・マローワンとレオナード・ウーリーは、紀元前2900年頃に起こったユーフラテス川の氾濫がシュメール神話における大洪水説話を生み出し、これが伝播して旧約聖書を含めた各地の大洪水説話を生んだと主張した
聖書学者のキャンベルとオブライエンによれば、創世記の洪水神話ではヤハウェ資料による記述と祭司資料による記述の両方が、バビロニア追放(紀元前539年)以後に制作されたもので、バビロニアの物語に由来するという

アトラハシス叙事詩のタブレットIIIのiv、6-9 行めで明らかに洪水が地域的河川氾濫だと確認できる
「とんぼのように人々の遺体は川を埋めた
いかだのように遺体は船のへりに当たった
いかだのように遺体は川岸に流れ着いた」
シュメール王名表 WB-444 はジウスドラの支配の後に洪水を設定しているが、彼が、他の洪水伝説と多くの共通点を持つジウスドラ叙事詩における洪水の主人公である
考古学者のマックス・マローワン[10] によれば、創世記の洪水は「紀元前2900年頃、初期王朝の始まりに実際に起こった事象に基づいている」という
また、ギリシャの考古学者アンゲロス・ガラノプロスは、紀元前18世紀から15世紀のサントリーニ島の火山爆発によって起きた大津波の記憶が、ギリシャ神話のデウカリオンの洪水やアトランティス説話の起源となっているとの説を唱えた
また、ウィリアム・ライアンとウォルター・ピットマンは、紀元前5600年ごろ、地中海から黒海にかけて破壊的大洪水があったという黒海洪水説を唱え、この記憶がノアの洪水の起源になったと主張された

さらに年代をさかのぼれば、約12,000年前の最終氷期の終息による海面上昇が、神話に影響を与えたのだという主張もある

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地球大洪水説

これに対して、地球全土を襲うような大洪水が実際に起こって、これが全世界の大洪水説話を生み出したという主張がある
これらはしばしば疑似科学の分野に踏み入っており、また旧約聖書の記述であるノアの洪水が史実であるとするキリスト教根本主義と親和性が強い

主な説としては
イマヌエル・ヴェリコフスキーの説 金星が大接近して大洪水が起こった
ゼカリア・シッチンの説 未知の惑星ニビルが大接近して大洪水が起こった
アレクサンダー・トールマンの説 氷彗星が地球に衝突して大洪水が起こった
高橋実の説 未知の氷惑星が大接近して大洪水が起こった

また、月から水が降ってきて大洪水になったなどといった変わった説も含め、さまざまな「古代大災害説」が主張されており、百家争鳴の感がある

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関連する諺

我々の後に大洪水あれ
Apres nous, le deluge.(フランス語) 後は野となれ山となれ
なおle deluge(大洪水)とはノアの洪水のことをさす
我の後に大洪水あれ Apres moi, le delugeともいい、これは、ハプスブルク君主国のマリア・テレジアがフランスと組んでプロイセン王国のフリードリヒ2世と七年戦争をおこして1757年に敗れた際、ルイ15世またはルイ15世の愛人ポンパドゥール夫人が相手に言ったとされる

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脚注

1.^ Overview of Mesopotamian flood myths
2.^ Gaster, Theodor H. Myth, Legend, and Custom in the Old Testament, Harper & Row, New York, 1969. [1]
3.^ これらのアステカの翻訳は論議を呼んでいる
多くは確かな出典がなく、信頼性を証明できない
いくつかは Coxcox の絵文字で書かれた物語をベースにしているが、この絵文字を翻訳した他の文献は洪水には何も言及していない
もっとも問題なのは、これらの神話が地元の人々から聞き取られたときには、すでに宣教師が相当に定着した後なのである
4.^ Canada's Fist Nations - Native Creation Myths
5.^ Wikisource reference 司馬遷. 史記/卷001. - ウィキソース
6.^ Wikisource reference 山海?. 山海經/海?經. - ウィキソース
7.^ 吉田敦彦 「日本神話の源流」 講談社学術文庫、2007年 ISBN 978-4-06-159820-1、 p113-114
8.^ 吉田敦彦、 p115-117
9.^ この物語は完全にキリスト教の流儀に影響されており、聖書のノアの物語の知識がしっかりと根付いている
真のハワイ神話とはいえそうもない
10.^ M.E.L.Mallowan, "Noah's Flood Reconsidered", Iraq, 26 (1964), pp 62-82
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参考文献

Alan Dundes (editor), The Flood Myth, University of California Press, Berkeley, 1988. ISBN 0-520-05973-5 / 0520059735
Lloyd R. Bailey. Noah, the Person and the Story, University of South Carolina Press, 1989, ISBN 0-87249-637-6
Robert M. Best, "Noah's Ark and the Ziusudra Epic", Enlil Press, 1999, ISBN 0-9667840-1-4
John Greenway (editor), The Primitive Reader, Folkways, 1965
G. Grey, Polynesian Mythology, Illustrated edition, reprinted 1976. (Whitcombe and Tombs: Christchurch), 1956.
A.W. Reed, Treasury of Maori Folklore (A.H. & A.W. Reed:Wellington), 1963.
Anaru Reedy (translator), Ng? K?rero a Pita K?piti: The Teachings of Pita K?piti. Canterbury University Press: Christchurch, 1997.
W. G. Lambert and A. R. Millard, Atrahasis: The Babylonian Story of the Flood, Eisenbrauns, 1999, ISBN 1-57506-039-6.
山田仁史「大洪水(Sintflut)と大火災(Sintbrand)の神話」篠田知和基(編)『水と火の神話 「水中の火」』楽瑯書院、2010

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関連項目

アトランティス
アトラハシス
天地創造
ムー大陸
レムリア
黒海洪水説
Flood (mythology)

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===2===============

:ノアの方舟:wikipedia:

案内 
翻訳 
原稿 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%82%A2%E3%81%AE%E6%96%B9%E8%88%9F

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『洪水』(ミケランジェロ・ブオナローティ画、システィーナ礼拝堂蔵)
ノアの方舟(ノアのはこぶね、英語: Noah's Ark)は、旧約聖書の『創世記』(6章-9章)に登場する、大洪水にまつわる、ノアの方舟物語の事
または、その物語中の主人公ノアとその家族、多種の動物を乗せた方舟自体を指す
「はこぶね」は「方舟」のほか、「箱舟」「箱船」などとも記される[1]

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目次

1 『シュメルの洪水神話』(粘土板)における記述
2 『ギルガメシュ叙事詩』における記述
3 『創世記』における記述
4 形状
5 捜索
 5.1 残骸発見
6 大洪水について
7 脚注
8 関連項目

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『シュメルの洪水神話』(粘土板)における記述

壁のかたわらで、わたしはおまえにひとこと話そう
わたしのいうことを聞きなさい
わたしの教えに耳をかたむけなさい
われわれの・・・・・により、大洪水が聖地を洗い流すだろう
人類の種をたやすために・・・・
これが神々の集会の決定であり、宣言である
・・・・あらゆる嵐、しかもはなはだ強大なのが、ひとたばになって襲ってきた
同時に、大洪水が聖域を洗い流した
七日と七夜、大洪水が国中を洗い流し、大舟は嵐のために大波の上でもてあそばれた
そののち、太陽神ウトゥ(英語版)があらわれ、天と地を照らした
ジウスドラは大舟の窓をひらいた
英雄ウトゥは光を大舟のなかにさしこませた
王ジウスドラはウトゥの前にひれ伏した

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『ギルガメシュ叙事詩』における記述

アシの小屋よ、アシの小屋よ、壁よ、壁よ
アシの小屋よ聞け、壁よ察せよ
ウバルトゥトゥの子、シュルッパクの人よ
家をこわし、舟をつくれ
持物をあきらめ、おまえのいのちを求めよ
品物のことを忘れ、おまえのいのちを救え
すべての生きものの種を舟に運びこめ
おまえがつくるべき舟は、その寸法をきめられたとおりにせねばならぬ
その幅と長さとをひとしくせねばならぬ
ウトナピシュティムがつくった舟は七階だてで、各階には九室あったようだ
七日目に舟は完成した
洪水が起こると、彼は全財産、つまり銀や金、生きもの、家族、身よりの者、職人たちをすべて舟に乗せた
すると、六日と七夜、風と洪水がおしよせ、嵐が国土を吹きまくった
七日目になると、洪水をもたらした嵐は戦いに負けた
それは軍隊の攻撃のような戦いだった
海はしずまり、嵐はおさまり、大洪水はひいた
空模様を見ると、まったく静かだった
そしてすべての人間は粘土に変わっていた
見わたすかぎり屋根のように平らになっていた
天窓をあけると、光がわたしの顔にさした
わたしはうなだれ、坐って泣いた
涙がわたしの顔をつたって流れた
わたしは広々とした海を見回して岸を探した
十二の場所に陸地があらわれた
船はニシル山についた
山は船をとらえて動かさなかった
このようにして船は六日間ニシル山にとまっていた
七日目に、ウトナピシュティムはまず鳩をはなした
鳩は休み場所が見あたらずにもどってきた
つぎは燕をはなしたが同じ結果になった
そのつぎには大烏をはなしたところ、水がひいていたので餌をあさりまわって帰ってこなかった
そこで彼は山頂に神酒をそそぎ、神々に犠牲をささげた

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『創世記』における記述

『箱舟を出た後のノアによる感謝の祈り』
(1901年までの間に制作、ドメニコ・モレッリ(イタリア語版))
先述の旧約聖書『創世記』による物語の要約は以下の通りである

神は地上に増えた人々が悪を行っているのを見て、これを洪水で滅ぼすと「神と共に歩んだ正しい人」であったノア(当時500〜600歳)に告げ、ノアに箱舟の建設を命じた[2]
箱舟はゴフェルの木でつくられ、三階建てで内部に小部屋が多く設けられていた
箱舟の内と外は木のタールで塗られた
ノアは箱舟を完成させると、妻と、三人の息子とそれぞれの妻、そしてすべての動物のつがいを箱舟に乗せた
洪水は40日40夜続き、地上に生きていたものを滅ぼしつくした
水は150日の間、地上で勢いを失わなかった
その後、箱舟はアララト山の上にとまった[3]

40日のあと、ノアは鴉を放ったが、とまるところがなく帰ってきた
さらに鳩を放したが、同じように戻ってきた
7日後、もう一度鳩を放すと、鳩はオリーブの葉をくわえて船に戻ってきた
さらに7日たって鳩を放すと、鳩はもう戻ってこなかった[4]

ノアは水が引いたことを知り、家族と動物たちと共に箱舟を出た
そこに祭壇を築いて、焼き尽くす献げ物を神に捧げた
神はこれに対して、ノアとその息子たちを祝福し、ノアとその息子たちと後の子孫たち、そして地上の全ての肉なるものに対し、全ての生きとし生ける物を絶滅させてしまうような大洪水は、決して起こさない事を契約した
神はその契約の証として、空に虹をかけた[5]

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形状

方舟は「長さ300キュビト、幅50キュビト、高さ30キュビト」で3つのデッキを持っている
これは、タバナクル(テント式神殿)の3倍の高さであり、タバナクルの前庭の3倍の広さとなっている
この大きさによって、神の考えにおける人類の魂の救済という意味が同時にこめられていることを聖書の著者が念頭においていたことが示唆される [6]

さらに長さ300キュビトは60の5倍、高さ30キュビトは60の半分であり、このサイズには、60という数字が根底にあると言われている [7]
(1キュビトを伝統に従って、メートル法で約44.5cmとして換算すると、およそ「長133.5m、幅22.2m、高13.3m」となる[8])

またこの「長:幅:高=30:5:3」の比率は、現在のタンカーなどの大型船を造船する際に、最も安定しているといわれる比率とほぼ同じとなる

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捜索

『旧約聖書』内の記述から、実際に多くの学者や冒険家たちによって、この方舟の捜索がなされてきた[9]

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残骸発見

現在までに、アララト山に漂着したとされる「方舟発見」(と、主張される痕跡)の報告が何例かなされている
引用元がないため、信憑性は低いが、下記に示す

古くは、紀元前3世紀に、バビロニアの歴史家ベロッソスが書き残していた
1世紀のユダヤ人の歴史家フラウィウス・ヨセフスは『ユダヤ古代誌』の中で残骸を見たと記述している
13世紀には、マルコ・ポーロが『東方見聞録』の中で言及していた
中世にはアララト山自体、神聖視されていたが、1840年の火山噴火により、付近一帯が壊滅状態となった(それ以降の噴火はない)
1883年の火山性地震により、ノアの方舟の残骸らしき、古い木材建造物が一部露出する
トルコ政府関係者が調査するも、内部が崩落する危険性があり、途中で断念
その際に、欧米諸国にニュースが報じられる
詳しい年代は定かとなっていないが(1880年 - 1910年頃であろうと推測される)アララト山周辺を勢力圏としていた帝政ロシアが大規模な捜索隊を編成しノアの箱舟の残骸を捜索しかなりの成果を収めたものの、ロシア革命の混乱が原因で公表される前にその資料が遺失してしまったという
1920年以降、様々なレベルで調査が、その都度行われている
標高はおよそ、5,000メートル付近といわれている(その後、地震や氷河の融解によって、渓谷を滑り落ち、下に移動していったとする説もあった
またこの近辺は、冬期間は完全に氷河に閉ざされてしまう)
戦後、米国の軍事衛星による撮影でCIA内部でも実在説を支持する勢力が増えたことがある
1950年代の複数の調査によると、氷河に閉ざされていた影の長さは120 - 130mあったと報告された
また、その数年後に調査したグループが、残骸から切り取ったとされる、ほぼ炭化しかけた、化石といってもよいような木材を、数箇所の大学や研究機関で、放射性炭素14法などを用いて年代測定したところ、およそ、カイロ博物館では紀元前3000年 - 紀元前4000年、エジプト農務省では紀元前5000年、マドリード大学などいくつかの大学では紀元前2000年〜紀元前3000年といった結果が出た
一方で、カリフォルニア大学など、アメリカのいくつかの大学では、およそ1200年前〜1400年前という結果が出たという
その材質はオーク材であった
『聖書』の「ゴフェルの木」は、一般に「イトスギ」と訳されているが、実は「ホワイトオーク」であったとする科学的な見解もある
ただし、この近辺1000km四方に、ホワイトオークは古来から存在しないため、証言どおりであるならば、明らかに、遠い過去の時点で、大量にその地帯に持ち込まれた、あるいは、運び込まれた材質であるといえる
1959年には、トルコ空軍による報告が残されている
1960年代に入ると、冷戦激化に伴い、旧ソビエト連邦と国境を接するこの地区には入ることが不可能となった
しかし、駐トルコのアメリカ空軍によって、この船影らしき長方形の黒ずんだ物体が、何度も確認されたという
これらは、アララト山北東斜面に集中しているといわれている
それらの情報を総合すると、箱舟伝説を信じる調査者たちの中では、現在は、北緯39°26′4″、東経44°15′3″、海抜1870m付近のものが有力とされる
ノアの方舟かどうかは不明ながら、現在、それらとは別のものと臆される船型地形の現地写真のみならず、人工衛星写真も撮られていて、こちらは、文字通り船型をしている
全体のサイズは、聖書の記述とほぼ合致するといわれている
掘削調査は行われていないが、非破壊の地中レーダー観測も行われ、竜骨など木製内部構造も調査されている
また、石材製の碇と思われる巨大なパーツや、同じく、石製のリベットらしきパーツも、その地形周辺から出土している

2010年4月27日 トルコのアララト(Ararat)山の山頂付近(標高およそ4000メートル地点)で、方舟の木片を発見
炭素年代測定を行ったところ、ノアの方舟がさまよったとされる今から4800年前と同時期のものであることが確認
発見された構造物はいくつかの部屋らしきものに分かれていたことから、普通の住居の残がいなどではあり得ないと結論
(標高3500メートル以上で人の住まいが発見されたことは過去にない事由による)

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大洪水について

詳細は「大洪水」を参照

古代の大洪水にまつわる伝説や神話(大洪水神話)は、世界中に存在し、その発生を主張する学者や研究者も多い
但し、それが、『創世記』やメソポタミア神話(特に『ギルガメシュ叙事詩』)にあるように、世界規模で起こったとする者は少なく、「メソポタミア近辺での、周期的な自然災害」、あるいは、「氷河が溶けた当初の記憶」などと見解の方が多く、「地球規模で発生し、人類や生物の危機となった」とする、それらの神話の記述との食い違いもみられる

メソポタミア地方周辺の地質調査の結果、実際に洪水跡と推測される地層の存在が確認されている
しかし、この災害が、この地方の神話や『聖書』内の大洪水の伝承の元となったとするならば、ローカルなレベルでの比較的大規模な洪水であったという域を出ず、世界的な大洪水の証拠とはならない
また、方舟に収容された「雌雄一対(つがい)の動物」とは、成体である必要はなく、洪水の期間や塩分濃度およびその間の餌の確保という(重大な)問題を除くなら、水中で生息できうる動物の収容の必要はない、との見解もある
『聖書』を信じる創造論者の中には、アメリカ合衆国のグランド・キャニオンなども、この大洪水が原因で生成されたとし、大陸移動や氷河期などもこれ以降に急激に発生し、恐竜などの絶滅もこれに起因し、各種化石もこの洪水の作用によって作られたとする説を唱えるものもいる
『灼熱の氷惑星』(高橋実著、原書房1975年発行、現在絶版)にノアの大洪水の原因について天文学的見地から仮説・検証を行っている
約3000年周期で地球を訪れる地球とほぼ同じ大きさの氷(水)で組成された彗星「天体M」によるものと記述されている
地球軌道に近づくにつれ、「天体M」は水の天体となり、地球に接近した時には大音響と共に地球に約600京トンの水をもたらした
その洪水(津波)は直撃地点付近で8750メートルとなり、地球全域を覆い、地球上の海面を100メートル以上上昇させた事が原因であるとし、さまざまな洪水伝説との類似点も検証している
地球は、惑星としてはあまりにも水が多く、その原因として著者は「天体M」を仮説として考えた
現在は地球に向かって来る後半の1500年以内に相当するものであると記述されている
疑似科学の一種であり、飛鳥昭雄などはこの説を継承している
現在の黒海が形成された際の洪水や(黒海洪水説)、エトナ山噴火に伴う津波が大洪水の原因という説が最近あげられつつある

−−−
脚注

1.^ ヘブライ語は、???????
出エジプト記2章3節の???????は「籠」「かご」などの翻訳、一部「箱舟」の訳もある
2.^ 該当既述箇所:創世記5章28節〜6章14節
3.^ 該当既述箇所:創世記6章14節〜8章5節
4.^ 該当既述箇所:創世記8章6節〜8章12節
5.^ 該当既述箇所:創世記8章13節〜9章17節
6.^ James D. G. Dunn and John William Rogerson, "Eerdmans Commentary on the Bible" (Eerdmans, 2003), p.44
7.^ "Mercer Dictionary of the Bible", art. Ark, p.63
8.^ 英語版によると、エジプトで用いられていた「キュビト」の場合に、最小で「長129m、幅21.5m、高12.9m」、最大で「長165m、幅27m、高16.5m」となり、その単位設定: 約43cm‐55cmで差が生じる
9.^ 『聖書』の記述から探索・捜索・発掘などがなされることはヨーロッパ諸国では珍しいことではなく、今までにも「エデンの園」「ソドムとゴモラ」「イエス・キリストの聖杯」など、常に捜索対象となっている

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関連項目

ウィキメディア・コモンズには、ノアの方舟に関連するメディアがあります
アブラハム、アブラハムの宗教、啓典の民
セム、ハム、ヤペテ
コーカソイド
選民思想
ガーネット(方舟の照明代わりに使われたとされる)
ピース (たばこ)
天地創造 (映画)
ノア 約束の舟
トヨタ・ノア - 名前の由来がおそらくノアの方舟、2007年のキャッチコピーがノアの方舟にひっかけて、「愛をはこぶね」だった

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:大洪水時代T〜ノアの方舟〜:週刊スモールトーク (第142話):

案内 
翻訳 
原稿 http://www.benedict.co.jp/Smalltalk/talk-142.htm

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大洪水時代T〜ノアの方舟〜

■呑み込まれる町

のんびり、砂浜で寝ころんでいると、不意に波しぶきがかかった
あれ?こんなところまで波が来ている
あわてて、ホテルの中庭まで移動した
ところがすぐに、次の波が足下をぬらす
え、なに?海を見ると、ひときわ高い波が ・・・ 津波?あわてて、ホテルの中に駆け込んだ

ホテルの窓から海を見ると、波の高さが異様だ
海全体が盛り上がっている
恐怖に駆られ屋上まで一気に駆け上がる
波は間断なく押し寄せ、屋上の高さに迫っている
ウソだろ?このままじゃ、海に呑み込まれる
周囲を見渡すと、隣に高いビルがある
あのビルに移動しよう、となぜか思った
本能的にジャンプすると、身体が宙を浮き、隣のビルの屋上にソフトランディング
あ、これ夢?

飛び移ったビルの屋上から見下ろすと、先のホテルはすでに浪の下
しかも、水位はまだ上昇している
あたりを見渡すと、屋上の片隅に細長いトンネルがある
早く、気づいてくれといわんばかり ・・・ まるで、ゲームだ
トンネルに入ると老人が手まねきしている
「早くしないと、間に合わないよ」

 脇目も振らず、トンネルを走り抜けた

トンネルを抜けると、そこは別世界だった
360度、地平線のかなたまで見渡せる
どうやら山の頂にいるらしい
ついさっきまで寝ころんでいた砂浜、ホテル、町、すべてが海に呑み込まれている
巨大な恐怖が意識を丸呑みにした

いつの間にか、そばに老婆が立っている
老婆は笑みを浮かべながら言った
「ここは、昔、『千の塔』とよばれていたのじゃ」
一つの塔の高さが1.3mとして千個で1300m
だから、標高1300m
なるほど、だから、「千の塔」なのだ、とスラスラ理解している
やはり、これは現実じゃない ・・・

夢から覚めても、身動きできなかった
住む世界すべてが、海に呑み込まれる光景は衝撃的だ
しかも、夢は「眼」でなく「意識」で見る
空間の3軸、それぞれ360度の映像が同時に飛び込んでくるので、インパクトは現実の比ではない
3D映像を超える4D映像?とにかく、夢は思考空間すべてを埋め尽くすので、逃げ場がない
これが、予知夢でないことを心から願った

−−−
■ 大洪水伝説

人間は死を怖れている
たとえ、1人の死であっても、本人にとっては世界の終わりだから
しかも、死は、富貴を問わず、誰にも訪れる
選択の余地があるとすれば死に方ぐらい?当然、苦しみながら死ぬのはごめんだ、と誰もが思っている
では、最悪の死に方とは?たぶん、「溺死」と「生き埋め」
絶命するまでに数分はかかるし、その間は窒息状態
こんな死に方はしたくない

「溺死」は津波、「生き埋め」は土砂崩れによる
だから、津波がイヤなら山へ、生き埋めがイヤなら海辺へ行けばいい
だが、どっちを選んでも、もう一つの窒息死が待っている
じゃあ、どこに住めばいい?

そんな迷いから開放してくれるのが、「大洪水伝説」だ
「旧約聖書」によれば、大洪水の後、ノアの方舟が流れ着いたのがアララト山
アララト山は標高5000m級の山なので、地球の大半が海の下
山だろうが海辺だろうが、関係ない
何の慰めにもならないが ・・・

じつは、ノアの方舟のような「大洪水伝説」は世界中に存在する
たとえば、ヘブライ、シュメール、ギリシャ、インド、中国、インカ、マヤ ・・・ なんと、すべての大陸を網羅している
もっとも、”洪水”は今でも起こっているわけで、特に不思議な現象というわけではない
ところが、”大洪水”伝説によれば、

「世界中が呑み込まれた」

これはただごとではない

こんな伝説が1つや2つなら、たぶん、ホラ
真に受けることもないだろう
ところが、同じような話が世界中にある
一体どういうわけだ?さては、どこかの誰かが創作して、世界中に言いふらした?ところが、伝説のほとんどが、紀元前3000〜紀元前500年に記されている
この時代、世界中に吹いて回るには、7つの海を越えなければならない
ところで、船はどうする?

地球上のほとんどの海は、沿岸沿いに航海できる
だから、古代のガレー船でもOK
ところが、外洋となると、話は別だ
地図を見ればわかるが、大平洋や大西洋を横断する沿岸ルートは存在しない
太海原を突っ切るしかないのだ
当然、外洋の荒波や強風に耐える堅牢な船が必要になる
ところが、そんな船(ガレオン船)が登場するのは16世紀に入ってから

もっとも、歴史上初めて大西洋を横断したのはバイキングらしい
11世紀頃、大西洋を横断し、北アメリカ大陸に移住したことが確認されている
カナダに住居跡があるし、植民を伝える神話も残っているから
ただし、この植民は最終的には失敗した

ところで、バイキング船は500年も未来のガレオン船に匹敵した?イエス!強靱な竜骨をもち、オールと帆を備えた優れたハイブリッド船だった
風を効率よく利用する点ではガレオン船に劣るが、堅牢さではひけをとらない
とはいえ、バイキング船が活躍したのは8〜11世紀
「大洪水伝説」が記された古代には存在しない
ということで、古代に大西洋や太平洋を横断するのはムリ

では、はるか昔、同じホラを吹く虚言癖が世界中に住んでいた?可能性はないことはないが、もっと素直に考えれば、

「地球を呑み込むほどの大洪水」

が本当に起こった ・・・

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■ ノアの方舟伝説

歴史上最も有名な大洪水伝説は、「ノアの方舟」だろう
以下、その要約

神ヤハウェは、地上の堕落した人々を洪水で滅ぼすことにした
ヤハウェは、神に忠実なノアとその家族だけ救おうと、方舟の建造を命じた
ノアとその家族は方舟を完成させ、動物のつがいを方舟に乗せた
やがて、予言どおり、洪水が起った
40日の間、雨は降りつづけ、地上の生き物はすべて死滅した
150日後、水が引きはじめ、ノアの方舟はアララテ山に漂着した
ノアと家族と動物たちは方舟を出た
こうして、ノアの方舟に乗っていたもの以外、すべて死に絶えたのである

これが、誰もが知るノアの方舟伝説だ
ところが、原典の旧約聖書「創世記」はもっと生々しい
たとえば、神ヤハウェが人間を滅ぼす決意をする部分 ・・・

【第6章5節】
  神は、地上の人が悪いことばかり考えているのを見た

【第6章6節】
  そして、地上に人を造ったことを後悔した

【第6章7節】
  神は言った
  「わたしは人を創造したが、これを地上から消し去ることにした
  人だけでなく、家畜も鳥も、肉なるものすべてを
  わたしはこれらを造ったことを後悔している」

  自分で造っておいてそれはないだろうと思うけど ・・・ 一神教の神は冷酷だ
  とくに、自分の意にそわない者に対して
  さらに、旧約聖書「創世記」の洪水シーンはもっと凄まじい ・・・

【第7章11節】
  深淵なる源が裂け、天の窓が開かれた

【第7章12節】
  雨が、40日間、地上に降り続いた

【第7章17節】
  水はどんどん増したので、方舟は大地を離れて浮かんだ

【第7章18節】
  水は勢いを得て、地上にあふれ出し、天の下にある高い山はすべておおわれた

【第7章21節】
  地上で動いていた肉なるものは鳥も家畜も獣も人もことごとく息絶えた

【第7章22節】
  乾いた地のすべてのもののうち、その鼻から息をするものはことごとく死んだ

なんとも凄まじい神の御業(みわざ) ・・・ 冷静に考えてみよう
これは正真正銘の「ジェノサイド(大量虐殺)」なのだ
つまり、民族や国家など特定集団に対する抹消、殺戮
神が悪徳と糾弾したこの地上世界でさえ、現在、「ジェノサイド」は禁じられている
(1948年国連総会でジェノサイド条約が採択)

旧約聖書は、神話(作り話)と歴史書(実話)の2つの側面がある
現時点では、ノアの方舟伝説が、どちらかはわからない
ただ、洪水は今でも起こっているわけで、それを地球規模に風呂敷を広げただけ、という説が有力だ
この論法は、ありえない神話の解釈によく使われる
やっぱり、ノアの方舟伝説はガセ?

ところが、別の視点から、ノアの方舟伝説が史実だと主張する人がいる
なんと、ノアの方舟が発見されたというのである
木製の船が、3000年も原形をとどめているとは思えないが、一応検証してみよう
手順はいたってシンプル
1.ノアの方舟伝説に記された舟のスペックを確認
2.それが、現存する舟と一致すればビンゴ!?
ということで、まずは舟のスペック

−−−
■ ノアの方舟のスペック

ネットや書籍で流布されるほとんどのノアの方舟は、ズングリムックリの木造船
一方、潜水艦や空飛ぶ円盤のようなものもある
人間の想像力には驚かされるが、まともに取り合っていては話が進まない
ということで、旧約聖書「創世記」にフォーカスしよう

【第6章14節】
  あなた(ノア)は、ゴフェルの木(杉?)の方舟を造りなさい
  方舟には小部屋をいくつも造り、内側も外側もタールを塗りなさい

【第6章15節】
  次のようにして、それを造りなさい
  方舟の長さを300アンマ、幅を50アンマ、高さを30アンマ

【第6章16節】
  方舟に明かり取りを造り、上から1アンマにして、それを仕上げなさい
  方舟の側面には、戸口を造りなさい
  また、1階と2階と3階を造りなさい

という具合で、けっこう細かい
記述にある「アンマ」は長さの単位で、手の中指の先からひじまでの長さ
どういわけか、観光地のお土産「孫の手」と同じ
そこで、「1アンマ=45cm」で計算してみよう
すると、

全長:300アンマ×45cm=135m
全幅:50アンマ×45cm=22.5m
高さ:30アンマ×45cm=13.5m

ということで、旧約聖書に記されたノアの方舟のサイズは、全長135m、全幅23m
けっこうでかい
偶然にも、日本の歴史的な戦艦「三笠」とサイズが同じ
三笠は、日露戦争の日本海海戦で、ロシアのバルティック艦隊を壊滅させた連合艦隊の旗艦
ちなみに、三笠の実寸は、全長132m、全幅23m
んー、ほぼ一致
もちろん、これで、ノアの方舟は現代テクノロジーにも匹敵する、だから、これこそ神の啓示、などと短絡するつもりはない
そう主張したい人はたくさんいるだろうけど

 しかし ・・・

このサイズには疑問がある
「ノアの大洪水」が記されている旧約聖書「創世記」は、モーセ五書の一つだが、複数のバージョンが存在する
たとえば、
1.ヤハウェ資料(J):編集時期は紀元前8世紀〜紀元前10世紀
2.祭司資料(P)  :編集時期は紀元前5世紀〜紀元前6世紀

つまり、ヤハウェ資料(J)は祭司資料(P)より、数百年も古い
ところが、ノアの方舟のサイズは、祭司資料(P)には記されているが、ヤハウェ資料(J)には記されていない(※)
時間が経つほど内容が詳しくなる?これはちょっと怪しい

いずれにせよ、ノアの方舟伝説が2500年前に書かれたことは確かそうだし、舟のスペックもはっきりしている
とすれば、そのスペックと一致した古い舟の残骸が見つかれば、伝説は真実?(ちょっと強引)

−−−
■ アララト山のノアの方舟

「ノアの方舟の残骸がアララト山にある」

は有名なウワサらしい
目撃証言、物的証拠もあるようで、もし本当なら大スクープだ
ただし、内容は一見してウソと分かるもの、念入りに理論武装されたもの、玉石混合
一応、証拠を列挙する

【19世紀末トルコ】
アララト山が噴火し、地震で多くの被害が出た
そこで、トルコ政府は、被害状況を調査すべく、アララト山に入った
彼らは、クレパス(氷河の裂け目)から、巨大な木片を発見する
ところが、アララト山は、5000m級の山で、巨木は存在しない
山のふもとから、わざわざ巨木を担いで登る物好きはいない
すわ、ノアの方舟の残骸では!?ところが、余震でクレパスがいつ崩壊するかわからないので、それ以上の調査を断念したという
よくわからない?

【ロシア】
20世紀初頭、帝政ロシアの時代
ロシア軍パイロットが、アララト山上空から、巨大な船影を発見した
報告を受けたロシア皇帝ニコライ2世は、大規模な調査を命じる
アララト山に入った調査隊は、そこで、巨大な木造船を発見する
写真を撮影し、船のサイズを測量、図面まで作成した
それによると、船長は約200mあり、船内は何百もの小部屋に分かれ、船体は防水用の天然樹脂が塗られていたという

ところが、1917年にロシア革命が起こり、ロマノフ王朝は崩壊する(これは史実)
そして、政権は共産主義へ
共産主義は唯物論を信奉するので、非物質的な存在や現象は否定される
つまり、宗教のたぐいは御法度
ノアの方舟?とんでもない!こうして、ノアの方舟の写真も図面も紛失したのだという
もし本当なら、何としてでも捜し出して欲しいものだ

【その他】
1950年代に入り、アララト山は何度か調査が行われた
結果、氷河に封印された船影は130m前後で、切り取った木片は紀元前2000年〜紀元前4000年のものだったという
旧約聖書に記された「ゴフェルの木」は杉の木と言われるが、標高5000mでは、そんな大木は生育しない
ということで、この船は外部から運び込まれた(漂着)?これは、先の【19世紀末トルコ】編と同じ理屈

どの話も興味はそそられるものの、決定的な証拠はない
氷河を叩き割って、方舟を回収するしかない
現在、露出した船影の写真が公開されている(氷河が溶けた?)が、確かにそれっぽい
もっとも、それがアララト山という証拠はないのだが

アララト山は、山頂がいつも氷河でおおわれており、旧ソ連の国境で入山が禁じられた時期もあった
そんなこんなで、調査できない都合の良い理由もあるわけで、神秘のベールで包まれていた
また、衛星写真で方舟の存在が確認されたという説、それはウソだという説、何をとっても賛否両論あり
まぁ、この手の話は、あれこれ妄想するのが楽しいのだが、それでは、身もふたもない
ということで、科学的な推論?をもとに、可能な限り真実に近づいてみよう

−−−
■ 真実

旧約聖書の「ノアの方舟」伝説は、古いバージョンより新しいバージョンの方が詳しいので、後世に追記されたことは確か
問題は、それが新しい証拠にもとづくのか、らしく見せるための虚偽か?今となっては分からないが、それが古代に書かれたことだけは確かだ

 そこで、推論の第一歩として ・・・

今から3000年ほど前に、大洪水がおこり、船に乗って難を逃れた一派がいた
これなら、聖書を持ち出すまでもなく、普通にありうる

だが、問題は船のサイズだ
そんな古い時代に、全長135mもある船が存在したか?しかも、創世記によれば、ゴアの方舟はゴフェルの木でできている
ゴフェルの木は杉と考えられているので、大した強度は望めない
そんなやわな材料で、135mもの長大なものをつくれば、「てこの原理」でポッキリ?

現在、世界最大の木造船といわれるのが、海上自衛隊の「やえやま型掃海艦」
掃海艦は、機雷を排除するための軍艦である
機雷は磁気に反応するので、船が鋼鉄製なら地球の磁気が乱れて、ボン
そこで、磁気に反応しない木造船というわけだ
問題は、そのサイズだが、全長 67m、全幅 11.8m
現在のハイテクを用いても、これが木造船の限界?

ところが、地球の歴史には、ノアの方舟と同じサイズの木造船が他にも登場する
1405年の中国、明王朝時代
永楽帝の命を受け、鄭和(ていわ)率いる大艦隊が出航した
高校の歴史にも登場する有名な「鄭和の大航海」である
この航海は、何度も行われ、インドのカリカットをへて、遠くアフリカ東岸まで達したという
そして、その中の最大の船(宝船)が全長137mもあったというのだ
ただ、清の時代の「明史」に記されているだけで、現物は残っていない
鄭和の航海は史実だし、大きな船であったことも確かだが、寸法のほうは確かではない

鄭和の船は、中国古来の木造帆船「ジャンク船」、それ以外に考えられない
最大の特徴は帆
竹の短冊を並べて吊り下げ、帆の面を構成する
また、人間の背骨にあたる竜骨が無い
かわりに、船体を多数の隔壁で区切り、強度を保つ
自動車の「モノコックボディ」と同じ発想だ
じつは、ノアの方舟もこの方式
しかも、鄭和のジャンク船とノアの方舟の全長はほぼ一致する
とすれば、小部屋で区切るタイプの木造船の限界サイズは135m?んー、誰かが喜びそうだ

また、船の長さではなく、長さと幅の比率に言及するむきもある
この比率(全長÷全幅)は、船の性能にかかわる重要なパラメータだからだ
細長ければ航行は安定するが、横波に弱い
一方、幅広なら、横波に強いが、走行が安定しない
黄金比率があるに違いない、というわけだ
たとえば、現在主流の30万トン型タンカーは、全長333m、幅60mなので、

全長÷全幅 = 5.6

16世紀〜18世紀に活躍した帆船の王者「ガレオン船」は、

全長÷全幅 = 4

一方、ノアの方舟は、

全長÷全幅 = 5.7

おぉ、16世紀のガレオン船より、古代のノアの方舟のほうがハイテクじゃないか!

「ノアの方舟=現代のハイテク船」 → 「ノアの方舟は神の設計」

ただし、この主張をより確かなものにするには、船の構造にも言及すべきである

−−−
■ 防水隔壁

旧約聖書【第6章14節】には、「方舟には小部屋をいくつも造り ・・・」という記述がある

1912年4月14日、タイタニック号は氷山に接触し、翌日沈没した
この海難事故が歴史上有名なのは、タイタニック号が「浮沈船」といわれたからである
もちろん、根拠はあった
船体が防水隔壁で16の区画に区分され、穴が空いても、浸水はその区画で止められる
しかも、2〜4区画まで浸水しても沈没しない
じつは、この仕組みは、先の「方舟には小部屋をいくつも造り」と酷似している

もっとも、船体を小部屋で区切ったところで、防水でないと浸水する
ところが、旧約聖書【第6章14節】には、

「・・・ 内側も外側もタールを塗りなさい」

と明確に指示されている
つまり、完全防水

「タール」は、有機物に熱を加えることで得られるネバネバした油状の液体
原料は石炭だが、石油、木材、植物からも取り出せる
おそらく、先の一節に記された「タール」は「木タール」だ
木タールは、木材を加熱することで得られるタールで、数千年も前から知られていた
防水作用があり、ネバネバしているので、船の外壁を密封するのに都合がよい
実際、そのように使われていた

−−−
■ ノアの方舟伝説はパクリ

さて、結論
旧約聖書の記述によれば、ノアの方舟は複数の部屋で区切られ、壁には防水処理が施されていた
これは、「水密構造」とよばれ、タイタニック号どころか、現代にも通じるハイテク技術だ
一方、ノアの洪水がおこったのは、紀元前3000年から紀元前2000年とされる
もちろん、証拠はないが、記されたのは、少なくとも紀元前6世紀〜紀元前5世紀
つまり、2500年も前にハイテク技術が「記された」ことは確かだ

では、ノアの洪水伝説は真実か否か?火のないところに煙は立たないように、どんな伝説にも種はある
とすれば、「大洪水が起こり、船で難を逃れた一派がいた」ことは十分考えられる
つまり、地球を呑み込むほどの大洪水だったかどうかは別として、真実であった可能性は高い
しかし、別の意味で、旧約聖書の「ノアの方舟伝説」は信用できない
この伝説が、もっと古いギルガメシュ叙事詩の洪水伝説に酷似しているからだ
つまり、パクリ?

《つづく》

参考文献:
(※) 「ギルガメシュ叙事詩(ちくま学芸文庫)」 矢島文夫 著/筑摩書房

by R.B

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===4===============

:世界的大洪水は、まさに世界規模のものだったのか?:ロシアの声:2012.11.30:

案内 
翻訳 http://jp.sputniknews.com/japanese.ruvr.ru/2012_11_30/sekaitekidaikouzui/
原稿 

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世界的大洪水は、まさに世界規模のものだったのか?

wikipedia.org

米航空宇宙局の専門家達は、今年の12月21日にこの世の終わりがやって来ることはないと、公式に声明を出した
これは、まさにこの日にマヤの古代暦が終わるため、もうすぐこの世の終わりが来るとの噂が広まっている事からくるものだ
しかし一連の宗教の信徒達は、それでもやはりこの世の終末はやって来ると確信している

では、その終末とは、一体どんなものと予言されているのか? ある説によれば、聖書に記されたような大洪水が新たに世界中を襲うのだという
しかし実際に、そうした大洪水はあったのだろうか? もしあったとしたら、それは本当に世界中に及んだものだったのだろうか?

歴史学者から地質学者に至るまで専門家の間では、聖書に記された世界的な大洪水は「現実にあったと理解されるべきだが、それは世界的規模のものではなく局地的なものだった」と考えられている
つまり、ノアが住んでいた場所では、実際に何らかの大洪水が起きたという意見で、そこで言う「世界」とはノアが見たすべて、つまり彼個人が生活していた場所の全てに過ぎない

その一方で、大洪水は実際に世界中に及んだことを証明する事実も存在する
それは多層貫通化石と呼ばれるもので、まず第一に、堆積した地層を垂直方向に貫通する巨大な木の幹の化石である
数十メートルに達する厚みを持った地層は、常識的には何百年もかかって形成されるべきものであるが、木の幹が垂直な形で化石化した層は、わずか数日か数週間のうちにできたらしい事が分かっている
つまり「破滅の化石」とも言われるこの多層貫通化石は、まさに何らかの「破滅的」状況の結果できたという事だ
例えば、大洪水によって、巨大な森が一瞬にして飲み込まれるといった状況の結果である

「破滅の化石」
origins.org

聖書の中に記述された洪水の事実は、貝や魚などの化石が、現在海からはるか遠い場所、それもエベレストも含めた山の頂上から発見される事も物語っている
この事は、古代には海が今よりもずっと深かった事を意味するものではない
山々は現在のように高くなく、大洪水をもたらした地球のマントル内部の緊張の結果、地面あるいは水面が隆起したのだ
また、一瞬にして死んだ様々な種類の動物の化石が多数まとまって見つかる事も、世界的な洪水が実際にあった事を裏付けている

こうした証拠を無視し、世界的な大洪水など非科学的だと斥ける事も可能だ
しかし、世界中の多くの民族の言い伝えの中に洪水伝説や神話が残っている事を、どう説明できるだろう
民族学者らは、北米の原住民の中に59、南米では46、中東で17、アジアでは23、古代ヨーロッパでも31、さらにはオーストラリアやオセアニアにおいても37を数える、大洪水に関する伝説を採集している

「デフカリオンと彼の妻達は、巨大な船に身を隠した
そこへは、イノシシや馬、獅子や蛇など他の獣達もやって来たので、デフカリオンは、彼らを船に乗せてやった」
これは、古代ギリシャの神話からの抜粋だ
大洪水については、アポロドル、ヘラニク、ピンダー、ルキアンといった古代の作家達も言及している

小アジアには、大洪水との関係を誇る町、フリギアのアパメヤがあった
この町は、ギリシャ風にはキボトスと呼ばれていたが、これは「箱」とか「箱舟」の意味である
この町でかつて鋳造されたコインには、二人の人間を乗せ水面を行く箱舟が描かれていた
箱舟の隣に、男女一人ずつの人間が立っており、箱舟の上にはオリーブの枝をくわえた二羽の鳥、カラスと鳩が飛んでいる
そして箱舟には、ノアの名前がギリシャ風にノエと記されている
コインに描かれた二人の人間が、ノアとその妻である事は疑いが無い

キューバの原住民の間には「ある老人が巨大な船を造り、そこに自分の家族の全てとたくさんの動物を乗せた」との話が残っている

「ヌウという男が、巨大なカヌーを作り、食べ物や動物、植物を集めて、それに乗った」―これは、ハワイの昔話だ

アステカの神話では
「神は洪水を起こす事を望み、ノタと彼の妻に『巨大なイトスギを削れ
おまえはそれに乗り救われる
波は空までの高さになる』
と伝えた
それで彼らは、それに従い、神は扉を閉めた」
と書かれている

又フィージー諸島には
「怒り狂った神ムベンガは、雨雲を集め、そこから水が重荷を負った地面に流れ出た」
という神話が残っている

ウェールズでは「ある悪い小人のエイデンスが、ある湖を氾濫させ、世界中が水浸しになった」と伝えられている
同じような話は、遠く南太平洋のニューへブリデス諸島にもあり、そこでは「タガロという男の家の中庭に塩水の池があったが、子供達が悪戯をして囲いを壊してしまい、池の水が世界中を水浸しにした」とされている
さらにアラスカのエスキモー達は
「大洪水は、見た事もないような大地震と一緒にやって来た」
と考え、南米のインディオ達は
「火山が噴火し、平地ではコルディレラが隆起し、空から熱いタールが流れるように降り注いだ」
と伝え、北米のインディアン達は
「大変動のあと、海はかなり長い間、凍りついた」
という話を残している

なおオーストラリアのアボリジニーの言い伝えには、現代人の目から見ても決して作り話とは思えない興味深い記述がある
それは「大洪水の水が引いた後、珍しい数々の魚が残った」というものだ
これは恐らく、海の水が前代未聞の規模でかき乱された事で表面に上がってきた深海魚に違いない

こうした多くの言い伝えは、細かい点では差異はあるが、すべて3つの点で共通している

第一に、巨大な洪水があった事
第二に、人間や動物などを救った船が存在した事
第三に、救われた人間は、一家族数人だった事だ

最も少なく見積もっても、少なくとも一つ特徴的なディテール(ノイ、ヌウ、ノトといった名前の一致を含めた、いくつかの中にあるものではなく)において、213の言い伝えが偶然に一致する確率は、75万1,065分の一のチャンスである
そうした事が偶然起こるとは思えない
ゆえに大洪水が世界的規模で地球を襲ったという事は、実際のところ真実だったと信じてよいのではないだろうか
続きを読む: http://jp.sputniknews.com/japanese.ruvr.ru/2012_11_30/sekaitekidaikouzui/

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:大洪水時代V〜ウトナピシュティムの洪水伝説〜:週刊スモールトーク (第144話):

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原稿 http://www.benedict.co.jp/Smalltalk/talk-144.htm

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大洪水時代V〜ウトナピシュティムの洪水伝説〜

■ ギルガメシュ叙事詩

シュメールの町ウルクに、ギルガメシュという王がいた
1/3が人間、2/3が神という超人である
その姿は神々しく、膂力(りょりょく)は天下無双だった
ために、ギルガメシュはわがまま放題、やりたい放題、民は苦しむばかりだった

そんな横暴を見かねた神々は、英雄エンキドゥをウルクに送り込む
ギルガメシュを抑えるためである
ギルガメシュとエンキドゥは死闘を繰り返したが、なかなか決着がつかなかった
やがて、2人は闘いをやめ、互いに讃え合い、無二の親友となった

ある日、ギルガメシュはエンキドゥを誘い、旅に出る
森に住む怪物フンババを退治するためである
フンババは知力と膂力をそなえた恐ろしい怪物だったが、二人は力をあわせ打ち倒す
勝利したギルガメシュは、フンババの頭を切り取り、ウルクの町に凱旋した

 ・・・

これが、「ギルガメシュ叙事詩」のプロローグ
そして、この中には、神話学者ジョーゼフ キャンベルの持論「英雄伝説の普遍的パターン」がかいま見える

つまり、
「英雄は旅に出て、成し遂げ、帰還する」
そう、ギルガメシュ叙事詩も「英雄伝説」なのだ
ところが、その後、物語は微妙に変化していく
無双の英雄であるはずの盟友エンキドゥが病で倒れ、ギルガメシュは人生を、生命を意識するようになる
物語は、華々しい冒険活劇から、深淵な哲学へ

悩めるギルガメシュは荒野をさまよい、やがて、女主人と出会う
女主人はギルガメシュに言った
「ギルガメシュよ、あなたはどこまでさまよい行くのです
あなたの求める生命は見つかることがないでしょう
神々が人間を創られたとき、人間には死を割りふられたのです
生命は自分たちの手のうちにとどめておいて、ギルガメシュよ、あなたはあなたの腹を満たしなさい
昼も夜もあなたは楽しむがよい
日ごとに饗宴を開きなさい
・・・
あなたの手につかまる子供たちをかわいがり、あなたの胸に抱かれた妻を喜ばせなさい
それが人間のなすべきことだからです」(※)

美しい詩だ
詩人リルケが絶賛しただけのことはある
人間の魂は、4000年の間、進化していないのかもしれない

ところが、ギルガメシュはそれでも安らぎを得ることができなかった
ギルガメシュは旅を続ける
そしてついに、永遠の生命をもつウトナピシュティムの元へ
さて、ここからがギルガメシュ叙事詩の第11書版「大洪水伝説」 ・・・
ギルガメシュはウトナピシュティムに、どうやって永遠の生命を得たのかを尋ねた
ウトナピシュティムは答えた
「ギルガメシュよ、お前に秘事を明かそう
そして、神々の秘密をお前に話そう
シュルッパクは、お前も知っている町だが、ユーフラテス河の河岸に位置している
それは古い町で、中に神々が住んでいた
彼らは、大いなる神々に洪水を起させたのだ」(※)

ここに登場する「シュルッパク」は実在した町で、古代の「シュメール王名表」が出土している
それによれば、シュメールに大洪水が起こり、その後、ウルク第1王朝が興り、第5代王にギルガメシュが立ったという
じつは、これには物証もある
S・ラングドンが、シュメールの都市キシュ、シュルッパク、ウルクで、洪水によってできた地層を発見したのである
しかも、時代も一致する
仮に、ギルガメシュ叙事詩が創作だったとしても、史実を元にしていることは確かだ

さらに、
「シュルッパクの町の中に神々が住んでいた」
この一文が、シュメール文明の奇想天外な仮説を生むことになる
それは後にして、ギルガメシュ叙事詩をつづけよう

ウトナピシュティムは語り、ギルガメシュは聞き入った

神々は言った
「シュルッパクの人、ウバラ・トゥトゥの息子よ(ウトナピシュティムのこと)、家を壊し、舟をつくれ
持ち物をあきらめ、おまえの命を求めよ
すべての生き物の種子を舟に運び込め
お前が造るべきその舟は、その寸法を定められたとおりにせよ」(※)

「シュルッパクの人、ウバラ・トゥトゥの息子よ」の一文は興味深い
「ウバラ・トゥトゥ」の名は、大洪水を歴史的な事件として記録した文書「プリズム形刻文W・B444」にも、「シュルッパクの王ウバル・トゥトゥ」として登場するからだ(※)
ギルガメシュ叙事詩の史実性はここからも見てとれる
また、この一節は旧約聖書・創世記「ノアの方舟」ソックリ
神に選ばれしウトナピシュティムはノアであり、「すべての生き物の種子を舟に運び込め」(ギルガメシュ叙事詩)は、「動物一つがいづつを運び込め」(ノアの方舟)と同じこと
しかも ・・・
「お前が造るべきその舟は、その寸法を定められたとおりにせよ」はノアの方舟にもある
旧約聖書・創世記の祭司資料(P)によれば、ノアの方舟の寸法は、全長135m、全幅23m

一方、ギルガメシュ叙事詩は ・・・
私(ウトナピシュティム)は、5日目に骨組みを築き上げた
その表面積は1イクー(60m×60m)、その4壁の高さは10ガル(60m)、その覆い板の幅はそれぞれ10ガル(60m)(※)

意味不明だが、ひょっとして、舟は直方体か立方体?これは意味深だ
考えてみれば、この大舟は航行する必要はなく、水が引くまで浮いているだけいい
であれば、静止安定に有利な直方体・立方体がベスト?また、寸法はよく分からないが、文面からは60m〜120m?さらに注目すべき記述もある
ギルガメシュ叙事詩の次の部分 ・・・

・6シャルの瀝青を私はかまどへ注ぎ込んだ(1シャル:1リットル強?)
・3シャルのアスファルトを内部へ注ぎ入れた(※)

ここで、「瀝青(れきせい)」とは、天然の「アスファルト」や「タール」のことで、古代より、防水剤や接着剤として使われてきた
そして、創世記「ノアの方舟」にも、 「内側も外側もタールを塗りなさい」とある
舟の寸法から防水処理まで、事細かに指示されている

 そして、いよいよ、船は完成する

 第7日目に船は完成した

 ・・・ 私(ウトナピシュティム)は、家族や身寄の者のすべてを船に乗せた
野の獣、野の生きもの、すべての職人たちを乗せた(※)

ここまでは、ノアの方舟と同じ
ところが、この後、ギルガメシュ叙事詩にはノアの方舟にはない記述がある

一日のあいだ台風が吹いた
風は強く、速さを増し、戦いのようにお互いに見ることもできず、人びとは天からさえ見分けられなかった
神々は洪水に驚きあわてて、退いてアヌの天へと登って行った(※)

神々があわてふためき、天に逃げた?ノアの方舟にはこんなシーンはない

だいたい、ユダヤ教は一神教だし、神は超然としていて、こんな人間臭くない
この部分が、創世記「ノアの方舟」でカットされたのはそのため?そして、とうとう、神々はパニックに陥る ・・・

神々は犬のように縮こまり、外壁に身をひそめた
女神イシュタルは人間の女のように叫びわめいた

「古き日々は、見よ、粘土に帰してしまった
私が神々の集いで禍事を口にしたからだ
なぜ、神々の集いで、禍事を口にしたのだろう
この私こそ人間たちを生み出した者であるのに
魚の卵のように彼らは海に満ち満ちたのに」 アヌナンキの神々は、彼女とともに鳴いた(※)

「イシュタル」は性愛をつかさどる女神で、「アヌナンキ」は神々を集合的に表す言葉だ
神々が人間が死滅したことを嘆く様子が描かれている
自分でやらかしておいて、それはないだろうが、じつは、大洪水の実行犯は他にいた
物語はつづく ・・・

さらに、天地をかき乱す大洪水が続いた
6日6晩、風と洪水が押しよせ、台風が国土を荒らした
7日目がやって来ると、海は静まり、嵐はおさまり、洪水は引いた
そして、すべての人間は粘土に帰していた
・・・
ニシル山に、船はとどまり動かなくなった
7日目がやってくると、私(ウトナピシュティム)はハトを解き放った
ハトは立ち去ったが、舞いもどって来た
休む場所が見あたらないので、帰ってきたのだ
私はつばめを解き放った
つばめは立ち去ったが、舞いもどって来た
つぎに、私は大ガラスを解き放った
大ガラスは、陸地を見つけ、ものを食べ、帰って来なかった(※)

こうして、ウトナピシュティムは水が引いたこと知る
そして、ノアの方舟にも同じ記述がある
「ノアはハトを2度放ったが、2度とも戻ってきた
とまるところ(陸地)がなかったからである
7日後、もう一度ハトを放すと、ハトはオリーブの葉をくわえて船に戻ってきた
近くに陸地があったからである
さらに7日たってハトを放すと、ハトはもう戻ってこなかった
ハトが暮らせる場所(陸地)があったからである」

ところが、この後、ギルガメシュ叙事詩にはノアの方舟にない記述がある
大洪水の真相が明かされるシーンだ ・・・

ウトナピシュティムが、神に献げ物をすると、そこに、神々がやってきた
そして、神々の王アヌは言った

「この日々を心にとどめ、けっして忘れはしまい
神々よ、犠牲の方へ来てください
エンリルは犠牲の方へ来てはならぬ
なぜなら、彼は考えなしに洪水を起こしたからだ
そして私の人間たちを破滅にゆだねたからだ」(※)

大洪水を起こしたのは風と嵐の神エンリルだったのだ

そこに、エンリルがやって来た
そして、船を見るなり腹を立てた
イギギ(天の神々の総称)の神々に対して、心は怒りで満たされた

「生き物が助かったというのか
一人も助かってはならなかったのに」

ニヌルタは口を聞いて、勇ましきエンリルに言った

「エア以外のだれがそんなことをたくらもう
エアだけがすべてを知っていたのだから」(※)

エンリルが仕組んだ大洪水を、ウトナピシュティムにこっそり教えたのはエアだったのだ
エアは創造、知識、工芸を司る神で、地の王として知られている

エアは、エンリルに言った

「神々の師である君が、なぜ、考えなしに洪水など起こしたのだ
罪ある者には彼の罪を、恥ある者には彼の恥を負わせるべきだ
だが、根を絶つ必要などない
・・・
それに、
ウトナピシュティムに、神々の秘密を明らかにしたのは私ではない
ウトナピシュティムに夢を見せたら、彼は神々の秘密をききわけたのだ」(※)

苦しい弁明だが、さすが地の王、人間の肩を持っている
エアはエンリルにたたみかける

「今となっては、彼(ウトナピシュティム)のために助言をしてやるべきではないのか」

そこで、エンリルは船のなかへ入って行った
彼は、私(ウトナピシュティム)の手を取って私を乗船させた
私の妻を乗船させ、私のかたわらにひざまずかせた
祝福するために私たちのあいだに入り私の額に触れた
エンリルは言った

「これまでウトナピシュティムは人間でしかなかった
今より、ウトナピシュティムとその妻はわれら神々のごとくなれ」(※)

こうして、ウトナピシュティムは永遠の命を得たのである
メデタシ、メデタシ
ドラマチックな筋書き、深みのあるセリフ、詩を読むような心地よさ

「声に出して読みたくなる書」とは、このようなものをいうのだろう

さて、ギルガメシュ叙事詩「洪水伝説」はここまで
これらを考え合わせれば、
「ギルガメシュ叙事詩・洪水伝説≒創世記・ノアの洪水伝説」
それに、ギルガメシュ叙事詩が成立した時期は、創世記よりはるかに古い
この2つの事実から、

「ノアの洪水伝説はギルガメシュ叙事詩のパクリ」

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:大洪水時代W〜シュメール宇宙人説〜:週刊スモールトーク (第145話):

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原稿 http://www.benedict.co.jp/Smalltalk/talk-145.htm

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大洪水時代W〜シュメール宇宙人説〜

■ 大洪水の仕組み

大洪水伝説のいくつかは史実だろうし、文明が丸ごと破壊されたこともあっただろう
だが、 「地球を丸呑みにする大洪水」となると話は別だ

科学的に考えてみよう
地球を丸呑みにするには、膨大な水が必要だが、そんなものをどこからもってくるのだ?
問題はまだある
ノアの方舟やギルガメシュ叙事詩によれば、大洪水の後、しばらくして、水が引いたとある
ということは、「地球を呑み込むほどの大量の水が放出し、その後、全部消えた?」これは説明が難しい

地球は水の惑星と言われるが、その97.5%は海水である
すると、残り2.5%の水で、地球を丸呑みする必要がある

では、その2.5%の水はどこにあるのか?多い順に列挙すると、
1.氷河
2.地下水
3.湖・河川
4.大気中の水蒸気

さて、大洪水を引き起こすのはどれ?まず、「増水後、まもなく減水」を考慮すると、「1.氷河」はムリ
地球上の氷を一気に溶かし、その後、一気に冷やす?デススターから熱線砲を照射し、その後、冷却砲を浴びせる ・・・ まぁ、こんな程度の説明しか思いつかない
だいいち、北極海の氷に限れば、海に浮いているので、溶けても海面は上昇しない

「2.地下水」も、「増水後の減水」がクリアできない
もちろん、「3.湖や河川」は初めから地表にあるので、増水には貢献しない
ということで、大洪水の原因になりうるのは「4.大気中の水蒸気」のみ

大気中の水蒸気は、雨や雪となって陸や海に降りそそぎ、それが蒸発して、大気にもどる
この循環で、地球の水の量は一定に保たれているわけだ
ただ、何かの理由で、この循環水が一気に地表に降り注げば、洪水になりうる
だが、問題は水の量だ
循環水が地表に表出したとして、海面をどれだけ押し上げるか?さっそく計算してみよう

循環する水量=490,000,000,000,000 トン
地球の表面積=509,949,000,000,000 平方メートル

なので、循環水が一気に地表に降り注ぐとすると、

海面の上昇=490,000,000,000,000÷509,949,000,000,000≒1メートル

たったの1メートル!この単純な計算は陸地のデコボコを無視しているので、実際はもう少し上昇するだろう
とはいえ、この程度では、地球を丸呑みにするのはムリ

そこで、「氷河+地下水+湖・河川+大気の水蒸気」のすべてが一気に地表に表出したとしよう
その場合は、海面の上昇=75メートル

海面が75メートルも上昇すれば、沿岸部の都市はすべて水没する
世界の主要都市の多くは海沿いなので、一応、地球規模の大洪水にはなる
とはいえ、地球を呑み込むにはほど遠い
現在、最も高地にある首都はボリビアのラ・パスで、標高3650メートル
なので、「地球上の生物を絶滅させる」ためには、3000メートル超の海面上昇が必要だ
つまり、ありったけの水を放出しても、ノアの大洪水は起こせない

■ 津波説

一方、水が地球外から持ち込まれたという説もある
これなら、水の量に制限はないが、「増水後の減水」はやはり説明できない
地球空洞説を容認するなら別だが
そこで、発想を変えて、「じつは大洪水ではなく、大津波だった」
これなら、増水後の減水も説明がつくし、海面を1キロメートル上昇させることも可能だ
ただし、地震による津波ではムリ
地形にもよるが、波高が30メートルを超えることはまれだからだ

今から、6500万年前、地球に直径10kmの隕石が衝突した
場所は、南北アメリカのつなぎ目、ユカタン半島
その時の衝突エネルギーは、核弾頭ミサイル6000万個分
想像を絶する大破壊で、地球上の生物種の60%、海洋生物の75%が絶滅した
この衝撃で、高さ数千メートルの津波が発生し、メキシコ湾沿岸には高さ1キロメートルの津波が押し寄せた言う
地球を呑み込む大洪水ならこれしかない

ところが、「地球大洪水」には、もっと”まともな”説もある
「地球を呑み込む大洪水」        → じつは、地域限定の小洪水
「すべての動物のつがいを船に乗せた」 → 食用に、庭の家畜を乗せた

面白くも何ともない
そう、頭が良くて、常識のある識者というのは、こんな”まとも”な発想しか出てこないのだ

たとえば、ギルガメシュ叙事詩に記された大洪水はシュメールで起こっている
この地には有名なティグリス河・ユーフラテス河が流れている
中でも、ティグリス河は山の支流が本流に合流するため、増水しやすい
1日で水位が4メートルも上昇したこともあったという
古代の町なら、丸ごと水没だ
高地から見下ろせば、地球を丸呑みにする大洪水 ・・・ なるほど、これで一件落着

ということで、なんとも退屈な落とし所に落ちてしまった
これで終わり?いや、真実がみんなが納得する「常識的な答え」とは限らない
そもそも、大洪水伝説はノアの方舟とギルガメシュ叙事詩だけではないのだ

■ 全長1kmの大船

旧約聖書によれば、ノアの方舟は全長135m、全幅23m
一方、ギルガメシュ叙事詩のウトナピシュティムの船は全長60m〜120m、全幅60m
木造船にしては大きいが、じつは、もっとデカイ船もある
出典はバビロニアの神官ベロッソスが記した「バビロニア史」
この書版が成立したのは紀元前3世紀なので、ノアの方舟やギルガメシュ叙事詩より新しい

「バビロニア史」にも大洪水の記述があり、内容はノアの方舟、ギルガメシュ叙事詩ソックリ
違いは主人公の名前くらいだ

1.ノアの方舟     → ノア
2.ギルガメシュ叙事詩 → ウトナピシュティム
3.バビロニア史    → クシストロス

という具合

ところが、大きく食い違う点がある
舟のサイズだ
「バビロニア史」に登場する舟のサイズは、全長5スタディオン、幅2スタディオン(※1)
スタディオンは、古代バビロニアで使われた長さの単位で、1スタディオン≒180メートル

すると、全長900メートル、全幅360メートル!ちなみに、2010年、世界最大の船で全長458メートル
なんとその2倍

これほど長大だと、テコの原理が効いて、船体にとてつもない力が加わる
木造なら船体構造を維持することさえ難しい
もっとも、舟と言っても洪水が引くのを待つだけなので、航行する必要はない
剛性(丈夫さ)だけが取り柄の「浮かぶ箱」でもいいわけだ

また、「バビロニア史」には、舟はアルメニアの山脈に漂着したとある
アルメニアは高地にあり、3000メートル級の山も珍しくない
その一つがアララト山だ
アララト山は、古くから、アルメニア人のシンボルとされてきた
また、ノアの洪水伝説によれば、方舟が漂着したのがこのアララト山

ベロッソスの「バビロニア史」によれば、近くに住むアルメニア人たちはノアの方舟のアスファルトをはがし、持ち帰って毒消し(お守り)にしたという(※1)
ベロッソスは、ギルガメシュ叙事詩を原典にしつつ、アルメニアに伝わる方舟伝説も書き足したのかもしれない
とすると、信憑性が高い
それがノアの方舟だったかどうかは別として

■ 洪水伝説の系譜

ということで、世界にはたくさんの大洪水伝説がある
ヘブライ、メソポタミア、ギリシャ、インド、アステカ、マヤ、南米のインカ、北米のホピ族、そして中国 ・・・ 枚挙にいとまがない
ただ、次の4つのイベントを含んだ洪水伝説は、ヘブライとメソポタミアに限られる

1.神は、地球上の生物を滅ぼすため、大洪水をおこした
2.神は、大洪水から逃れる方法を1人の人間に教えた
3.彼は、言われるまま舟を造り、家族と動物を乗せた
4.洪水の後、舟は山に漂着し、彼らだけが助かった

じつは、この「ノアの方舟系・大洪水伝説」にはオリジナル(元祖)が存在する
「古代シュメール語版・大洪水伝説」だ
ここで、ノアの方舟系・大洪水伝説の系譜を整理しよう

【古代シュメール語版】 →【ギルガメシュ叙事詩】 →【ノアの方舟】
              |              |
              |               →【バビロニア史】
              |
              |
                            →【アトラ(ム)・ハシース物語】(異端の書?)

つまり、すべては「古代シューメル語版」に通ず
この「古代シューメル語版」は、20世紀初頭、シュメールの町ニップルで発見された
ところが、残念なことに、全体の2/3が消失している
しかも、ギルガメシュ叙事詩のように類似の書板が見つかっていないので、消失部をおぎなうこともできない
一方、書かれた時期は紀元前3000年〜紀元前2500年なので、ギルガメシュ叙事詩の最古バージョン「古バビロニア版」より1000年も古い

 ここで、「古代シュメール語版」を要約しよう

1.神々が人間を創造した後、5つの町をつくった
2.その5番目の町がシュルッバクだった
3.神々は人間の種を滅ぼすために大洪水をおこそうとした
4.神エンキはシュルッバクの主ジウスドゥラに大洪水の計画を教えた
5.ジウスドゥラは船を作り、大洪水から逃れ、人間と動物の種子を守った
6.ジウスドゥラは氷遠の生命を与えられ、楽園ディルムンに住んだ

ジウスドゥラは、この物語の主人公で、ノアの方舟のノア、ギルガメンュ叙事詩のウトゥナピシュテムに相当する
ちなみに、「ジウスドゥラ」とはシュメル語で「永遠の生命」の意味
ということで、

ノアの方舟系・大洪水伝説の起源はシュメールだった ・・・

 ところで、そのシュメールだが、何から何まで謎だらけ

■ 謎の文明シュメール

紀元前3500年頃、シュメールは歴史上初の都市国家を建設した
灌漑農耕により農地が拡大し、人口が増え、支配階級や職人・商人も出現した
さらに、歴史上最古の「楔形文字」を使い、他国と交易も行った

 ところで、その頃の日本は ・・・

縄文時代中期、人々はまだ竪穴式住居で暮らしていた
小さな集落を形成し、木器や土器をつくり、ドングリやクリを食べていたのである
生きるのに精一杯 ・・・ 今もたいして変わらない気もするが

ということで、シュメールが高い文明をもっていたことは確かだ
つぎに、シュメールの歴史年表を見てみよう

【紀元前3500年】メソポタミア南部に都市国家シュメールが出現する
【紀元前2600年】ギルガメシュ王が都市ウルクを統治する
【紀元前2350年】都市ウルクがシュメールを初めて統一する
【紀元前2300年】アッカド王国が興り、シュメールを併合する
【紀元前2250年】アッカド王国に異民族が侵入し、大混乱になる
【紀元前2200年】混乱に紛れ、シュメール都市ウルがアッカド王国から独立
【その後間もなく】ウルにエラム王国が侵攻し、シュメールは完全に滅亡する

上記の年表によれば、シュメールは紀元前3500年頃、メソポタミア最南端のティグリス・ユーフラテス河畔に”突然”出現する
ここで、”突然”としたのは理由がある
じつは、この地方には紀元前8000年頃からウバイド文化という農耕文明が存在した
ところが、この文明の担い手はシュメール人ではないらしい
しかも、後を継いだはずのシュメール人はウバイド文化をほとんど継承していない
つまり、紀元前3500年頃、シュメール人はこの地に”突然”高度な文明を築いたのである
文明は、たいてい小さな集落から始まり、段階的に発展していく
だから、高度な文明が”突然”出現するのは不自然である
このような例外文明はまだある
古代インドの都市モヘンジョダロだ
この町はインダス文明最大の都市で、突然出現し、突然破棄された
モヘンジョダロとシュメールにはもう一つ共通点がある
初めに高度な文明が出現し、その後、ほとんど進化しなかった点だ
モヘンジョダロにいたっては、むしろ退化している
誰かに与えられただけなので、自力で発展させられなかった?

シュメールの歴史年表にもどろう
その後、サルゴン王がアッカド王国を建国し、地中海やアナトリア半島まで領土を広げた
やがて、この地域は、セム系語族(アラビア語・ヘブライ語など)が優勢になり、シュメール人は歴史から完全に消える
しかも、彼らが使ったシュメール語は地球上のどの言語系統にも属さない
つまり、シュメールは地球の文明の中で完全に孤立しているのだ
だが、シュメールの謎はこれだけではない

■ シュメール宇宙人説

シュメールの謎に大胆不敵な説を唱える人がいる
ニューヨーク在住のゼカリア・シッチンだ
彼は、古代ヘブライ語をはじめ、様々な言語を学び、フリンジ(疑似科学)な著作に余念がない
ただ、一部熱心な信奉者がいるので、神経を逆なでするようなツッコミは差し控えたい
以下、ゼカリア・シッチンの著書「失われた王国」(※3)より ・・・

−−−
紀元前4000年、惑星ニビルは大気が薄くなり、惑星表面の熱を保持できなくなった
そこで、惑星ニビルの科学者たちは、金の粉末を空高く浮遊させ、大気の機能を回復させることにした
惑星ニビルの統治者アヌ(メソポタミア神話の神々の王)は、地球に基地を建設し、金を採掘するよう命じた

ある時、金鉱で採掘作業をしていたアヌンナキ(メソポタミア神話では神々の総称)が反乱をおこした
彼らは本来は宇宙飛行士なので、肉体労働がイヤになったのである

そこで、エンキ(メソポタミア神話の創造神エア)は、アヌナンキに代わる労働者を創ることにした
地球の東アフリカに生息する猿人に、アヌンナキの遺伝子をくわえ、「合成労働者」を創造したのである
この人造人間には生殖能力がなかったが、エンキとニンフルサグは改良を重ね、完全なモデルをつくりあげた
彼は「アダム」と名づけられた

こうして、「合成労働者」が金の採掘を行い、アヌナンキは肉体労働から解放された
ところが、アヌナンキの中に人間の娘を妻とし子供を産ませる者もあらわれた
エンリル(メソポタミア神話の風と嵐の神)は、これを苦々しく思った

ある時、科学者たちが驚くべき報告をする
地球の南極にある氷冠(氷の塊)が不安定になっており、次に惑星ニビルが地球の近くを通りすぎる時、その引カで、氷冠が大陸から滑り落ちるというのだ(惑星ニビルは3600年周期の超長楕円軌道で太陽を周回するという)
そうなれば、世界中で大洪水がおこり、太洋と地表の温度が突然変化し、未曾有の大嵐が吹き荒れるという(大嵐の記述はギルガメシュ叙事詩にもある)

この報告を聞いたエンリルは地球を放棄することにした
そして、宇宙船で脱出する命令をくだしたのである
すると、人間(合成労働者)の生みの親エンキとニンフルサグは、「人間はどうするのだ?」と尋ねた
エンリルは言った
「人間は抹殺する」
そして、エンリルはすべてのアヌンナキたちにこのことは秘密にしておくように誓わせた

ところが、壁に話しかけるふりをして、エンキは自分に忠実なジウスドゥラ(古代シュメール語版・洪水伝説の主人公)に「ティパツ」をつくるように指示した
それは潜水できる船で、大洪水がきても、ジウスドゥラと家族、そして動物たちは生きのびることができる
そうすれば、地球上の生命が絶えることはない

やがて、巨大な洪水がおこり、その後、水は引いた
エンリルは、人間が生きていたことを知り激怒したが、すぐにおさまった
アヌンナキが地球上にとどまるごとができるとわかったからである
人類が生きながらえ、増加し、アヌンナキの助けになれるように、人類に3つの文明が与えられた
これが、人類文明の起源となった

−−−
さては、奇想天外なトンデモ説

 ところが ・・・

シュメールから出土した粘土板に、これを暗示するような記述がある
たとえば、ウェルド・プランデルのプリズム形刻文「W・B444」には、つぎのように書かれている
「大洪水が起こった
大洪水が来たあと、王が天より降った
王はキシュにいた」(※1)
キシュとは古代シュメールの実在した町

これをシッチン風にアレンジすると、
「大洪が起こった
大洪水が来たあと、支配者(エイリアン)が天より舞い降りた
支配者はキシュに住み、人間を統治した」

ここで留意すべきは、プリズム形刻文「W・B444」は、「神話」より「歴史年表」に近いという点だ

一方、ギルガメシュ叙事詩にも同じような記述がある

「シュルッパクは、お前も知っている町だが、ユーフラテス河の河岸に位置している
それは古い町で、中に神々が住んでいた」(※1)

たいていの神話では、神は天にいるものだ
間違っても、町で人間と暮らしたりはしない

ところが、「町中に神々が住んでいた」

じつは、神々とはエイリアンのことで、人間を統治し、人間に知恵を授けるために、町に住んでいた?

前述したノアの方舟系・大洪水伝説の系譜で、最も興味深いのは「アトラ(ム)・ハシース物語」だ
この書版は、ギルガメシュ叙事詩の発見者ジョージ・スミスが、アッシリアの古都ニネヴェで発掘したものである
内容はギルガメシュ叙事詩ソックリだが、他の書版にない驚くべき記述がある・・・

労働を肩代わりさせるために創造された人間が増えすぎ、神々を悩ました
立腹したエンリル神は人間を滅ぼすことをもくろむが失敗する
そこで、大洪水をおこすことにした
ところが、エア神から洪水を知らされたアトラ(ム)・ハシースは船に家族や動物を乗船させ、大洪水から逃れた
アトラ(ム)・ハシスが助かったことでエア神は神々から非難された
そして、再び人間が増えすぎることのないように戦争と不妊が定められた(※2)

さて、「アトラ(ム)・ハシース物語」はギルガメシュ叙事詩系の書版でありながら、異色の洪水伝説にみえる
正典でありながら、異色の聖書とされるヨハネの黙示録を彷彿させる
だが、こんなこと、大した問題ではない
問題は、
「労働を肩代わりするために創造された人間」
シッチン説は荒唐無稽、と言い切れない理由がココにある
じつのところ、我々は何も分かっていないのかもしれない

《完》
−−−
参考文献:
(※1)「ギルガメシュ叙事詩(ちくま学芸文庫)」 矢島文夫 著/筑摩書房
(※2)「シュメル―人類最古の文明(中公新書)」 小林登志子 著/中央公論新社
(※3)「失われた王国―古代「黄金文明」の興亡と惑星ニビルの神々」 ゼカリア・シッチン著 竹内 慧訳/徳間書店

by R.B

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:地殻移動理論(ポール・ワンダリング)と空中携挙:本山よろず屋本舗:015年04月26日:

案内 http://blog.livedoor.jp/genkimaru1/archives/1930668.html#more
翻訳 
原稿 http://homepage2.nifty.com/motoyama/index.htm

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地殻移動理論(ポール・ワンダリング)と空中携挙

本山よろず屋本舗さんのサイトより
http://blog.livedoor.jp/genkimaru1/archives/1930668.html#more

−−−開始−−−

前回の記事「UFOコンタクティー、スミヤさんのブログ」で、スミヤさんから教えていただいたアルケミー達からの情報をこれから記事に書いていくとお知らせしました
今回の記事は、その下準備となる記事です

当HPの2011年1月7日の記事「ポール・ワンダリング(地殻移動)」で、プレートテクトロニクス理論では説明できない、大陸移動の痕跡があることを示しました
現在主流となっているプレートテクトロニクス理論は、アルフレッド・ウェグナーの大陸移動説を説明するために生まれたものです
このプレートテクトロニクス理論では、大陸の移動はマントル対流が原因としているので、1年に30cmほどしか移動しないことになります
しかしチャールズ・ハブグッドは実際に調査することにより、過去8万年の間に極地方になった大陸は、少なくとも3回大きく移動していることを突き止めます
3回のそれぞれの移動距離は、「緯度で30度、距離にして3600キロメートルに及んでおり、それは赤道と北極の3分の1に相当する」といいます
プレートテクトロニクス理論では1年に30cmしか移動しないので、3600キロ動くのに1200万年ほど掛かる計算になります
過去8万年の間に3回もこうした大規模な地殻移動があったことは、プレートテクトロニクス理論では全く説明できません
そこでチャールズ・ハブグッドは、マントル対流とは関係なく地殻が移動するというポール・ワンダリング(地殻移動)説を唱えました

私はチャールズ・ハブグッドのポール・ワンダリング(地殻移動)説を知ったとき、神秘家ドランヴァロ・メルキゼデクさんの記事を思い出しました
過去の記事で引用したことがありますが、2008年末に発売された(と思われる)月刊誌『アネモネ』、から再度引用させていただきます

・・・<『アネモネ(2009年1月号)』、p13〜p14から抜粋開始>・・・

眠れる預言者、エドガー・ケイシーもこの時期にポールシフトがあり、世界が永遠に変わってしまうだろうと予言しています
半年前にヒストリーチャンネル(歴史エンタテイメント専門の衛星放送チャンネル)で、ポールシフトについての番組が放送され、それは「近いうちに地球の磁極の転換があり、その後、実際の極転換が起こる」という内容でした
前回、前々回のポールシフトの時も、実際の極転換の前に磁極が動くということが裏付けられています
1年前に、ある科学者が、25年以内に磁極が逆転するとインターネット上で発表したのですが、11日後に政府によってWEBサイトを閉鎖されてしまいました
その半年後にも彼は「地球の磁気がものすごく落ちているので、この状態ならいつポールシフトが起こってもおかしくない」と発表しましたが、また政府から閉鎖されてしまったので、ヒストリーチャンネルに行って情報を暴露し、放送されたというわけです
実際、北極がどこに移動するかも明言しており、現在より17度ズレて、モスクワ(ロシア)が北極点に入るそうです
話は戻りますが、ケイシーは16度ロシア側に動くと予言しており、ほとんどズレがありません

今の科学界では、ポールシフトのメカニズムは完全に解明されていません
軸を中心に回転している地球がなぜ突然20時間で極転換するのか……それには、想像を絶するパワーが必要です
しかし、このような仮説があります
卵を想像してください
地球は卵型ではないですが、丸に近いですよね
地球の表面にあるマントル(地球内部の地殻と核の中間にある層)は、卵の殻みたいなものです
そのマントルの下には岩があり、すべてを覆っています
その岩の構造物は、地球の磁場が支えています
磁場が0になる時、岩の結晶体が液状化します
だから地球自体が動くわけではなく、その表面がグルッと動くのです
では何がその表面を動かすのでしょう
南極の場合、中心からズレるようにして氷が張ります
深さ2万マイルにも及ぶ南極の氷が、地球のスピンと共に動いたズレを計算すると、北極がロシア側に17度動くという数値がはじき出されたのです

 ・・・<抜粋終了>・・・

ポールシフト(極移動)というと、磁極の移動を意味したり、地球の地軸が移動するといった意味で使われたりします
磁極の移動と地軸の移動は違う物理現象なので、本来であれば明確に分けて考えるべきです
なぜならこれらが人類に及ぼす影響は全く違うものになるからです
磁極の移動だけなら人類が滅亡するといった事態は考えなくてよいでしょうが、地軸が移動するとなるとそうはいかないからです
しかし磁極の移動と地軸の移動は、過去において同時期に起こっているという話もあります

上記ドランヴァロさんの記事は、私にとって大変興味深いものでした
今の科学ではそういった理解はありませんが、地磁気の減少が地殻の急速なズレをもたらすという説は、チャールズ・ハブグッドのポール・ワンダリング(地殻移動)説の裏付けとなるからです
ドランヴァロさんはこうしたポール・ワンダリングは、1万3000年周期で地球に何度も起きていると言っています
今から1万3000年前に起きたポール・ワンダリングによって、アトランティス大陸は1日で海の底に沈んだといいます
ポール・ワンダリングによる地震の規模はM(マグニチュード)20にも達するといいます
大陸が1日にして海に沈むといったことは、通常の地震や火山活動では説明できません
やはり20時間で地軸が17度ずれるといった超自然現象があって初めて起こることだろうと推測します
これは今の科学が認めていることですが、地球の磁場は急速に弱っています
近いうちにポール・ワンダリングが起こるというのは、けっして荒唐無稽なことではないと私は考えています

 * * * * *

私はずっとポール・ワンダリングが起こる時期である「End of Time」(時間の終焉)が、いつから始まるか追求してきました
それはこれまでの文明が終わり、人類の新たな文明が始まる時期であるからです
しかしながら私は一つの問題点を常に抱えていました
それはポール・ワンダリングでM20もの超巨大地震が起こったら、地球上で安全な場所などないのではないか、ということです
唯一逃れる場所があるとすれば、空中しかありません
しかし現在の地球において文明を継承するほどの大規模な人数を空中に避難させるテクノロジーを人類は持っていません
というよりポール・ワンダリングが近々起こるかもしれないといったコンセンサスすらありません
ポール・ワンダリングが起こると言っている私は、よくて奇人変人、悪くて、頭がおかしいと思われるのが現状だと思います

現代文明より遙かに科学技術が進んでいたアトランティス文明では、空中を自由に移動するUFOのような乗り物を持っていたといいます
しかしそれでも天変地異で、ほとんどのアトランティス人が亡くなったといいます
わずかに生き延びたアトランティス人が世界に散らばり、現在ではアトランティスは伝説の類(たぐい)となってしまいました

私の中の問題点とは、アトランティス文明よりはるかに遅れている現在の科学技術では、(文明を継承できるほどの)大勢の人々がポール・ワンダリングによるM20の超巨大地震から逃れる術がないということです
もし何もしなければ、間違いなく人類は滅亡してしまうでしょう
そうなれば人類が新たな世界を造るといったことは夢物語となってしまいます

そこで語られるのが地球外知的生命体による、人類救済の空中携挙です
私は長らく空中携挙に対して、否定的な見方をしていました
人類が危機に瀕したからといって、地球外知的生命体がUFOを駆使して人類を救いに来るという、(人類にとって実に虫の良い)話があるのかという思いがあったのです
宇宙では、惑星の自然な進化の過程に干渉することは禁止されているといいます
だとすれば今の地球に来ている多くの(ポジティブな)地球外知的生命体は、単に観察に来ているだけであって、空中携挙によって人類を救うという目的ではないのではないかと考えていました
しかしこれには例外があるのかもしれません
以下の2つのケースを考えました

@その惑星の住民の行動によって、その惑星以外の天体に深刻な悪影響を及ぼすとき
Aその惑星の環境変化によって、住民が絶滅の危機に瀕しているとき

@は 核の使用などです
核実験や核兵器の使用によって、地球が汚染されるのみならず他の天体へも悪影響があるなら、地球外知的生命体は積極的に干渉してくるだろうと思います

Aは あくまでも善意によるものです
現在の地球の科学技術では、1万3000年前に起こったものと同程度のポール・ワンダリングが起こったら、人類は滅亡してしまうでしょう
私は何年か、「何か方法があるのではないか」と考えていましたが、結局のところ何も思いつかなかったとしか答えられません

ドランヴァロさんは、地下に避難施設を造っている人たちがいるが、無駄だと言っていました
当然だと思います
M20の揺れが起こったら、地下だからといって生存できるとは、とても思えません
映画「2012」にあったような、潜水艦型の船なら可能かもしれません
ポール・ワンダリングが起こったときに、潜水艦に乗っていた人達は助かるかもしれません
しかしわずかに生き残った人数では、文明の継承は不可能でしょう

私は空中携挙について、考える時期がきたかもしれないと思っています
なぜなら(スミヤさんを通じて)アルケミー達から教えてもらったことは、その空中携挙が起こるということだったからです
そして、空中携挙こそ「日月神示」が言うところの、「神一厘の仕組み」かもしれないと考え始めています

 次回は、空中携挙について書こうと思います

(2015年4月24日) −−−終了−−−

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:ポール・ワンダリング(地殻移動):本山よろず屋本舗:2011年1月7日:

案内 
翻訳 
原稿 

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これまで当サイトではポール・シフトに関して、2年前に「ポール・シフト(地軸移動)」と「ポール・シフト(その2)」の2つの記事を書いてきました
発端はドランヴァロ・メルキゼデクさんが2年前に日本で行なったイブニング・セミナーで、ポール・シフトが起きると言ったことです
私はそのイブニング・セミナーに参加していませんでしたが、知人からこの話を聞き、仰天してネットの情報を調べてみました
最初の記事は、そこで得たネットの情報を基に書いたものです
興味深いことに、地震や火山の噴火などの天変地異の予言はたくさんありますが、ポール・シフトが起きると言っている人は、(私が知る限り)ドランヴァロ・メルキゼデクさんだけです(あと故エドガー・ケイシーがそうです)
神秘家ゲリー・ボーネルさんは、わざわざポール・シフトは起きないとまで言っています
しかし、私には、ドランヴァロさんほどの人物が、そんないい加減なことを言うはずがないという思いがあります
そこで以前取り上げた話題ではありますが、再度ポール・シフトについて書きたいと思います
ドランヴァロさんがポール・シフトに関して語ったことが活字になっているものとして、2009年1月号の『anemone(アネモネ)』と、『StarPeople』(Vol.27)があります
これらの雑誌から、ドランヴァロさんの語るポール・シフトを簡単に紹介したいと思います

まず、マヤの予言として当初広まったものは、本当のマヤの予言ではなかったといいます
よく言われている2012年12月21日にマヤ暦が終わるというのは、間違いだそうです
マヤ人は文書の形で予言を残しておらず、口承で伝えてきたといいます
低地に住むマヤ人の末裔には、そうしたものが不完全な形で伝わっていたのですが、ホゼ・アグエイアス氏がそれを基に2012年12月21日を計算し、それが世界に広まってしまったそうです
(マヤ暦に関する秘密の情報を持っているのは、グァテマラの高地に住むマヤ人だけだそうです
実際のマヤ暦の終焉はこの日から2ヶ月後だといいます)
イブニング・レクチャーの情報によると、マヤ族というのはアトランティスから来た種族だそうです
そして13個のドクロの形をした水晶に、人類の歴史に関する予言の情報を入れたそうですが、それがすべてマヤ人の処に戻ってきたんだそうです
(ドランヴァロさんがポール・シフトについて語っているのは、この水晶ドクロからの情報からかもしれません)

200年前からのマヤの予言に、

「『時間の終焉』の始まりの兆候として青い星が現れ、その終わりにを示す兆候として赤い星が現れる」

とあるといいます

2007年10月24日に、ホームズ彗星が大バースト(大増光)し、太陽よりも大きい青い光の球体が現れたのが、予言の青い星の兆候だったといいます
『時間の終焉』は7〜8年続くとのことで、その終わりに赤い彗星が現れるだろうとのことです
そしてこの時期に大きな災害が起こるとして、それがポール・シフトだというわけです
ドン・アレハンドロ・オクスラというマヤの長老は、2010年〜2012年5月頃にポール・シフトが起きるかもしれないと語っているそうです

大陸が移動するというアルフレッド・ウェグナーの大陸移動説を裏付ける根拠として現在広く認知されているのが、プレートテクトロニクス理論です
地殻の下のマントルが対流しており、そのマントルは比較的堅い上層部のマントルと、もろくて柔らかい下層部のマントルでできている
地殻と堅い上層部マントルをあわせて岩石圏と呼ばれ、流動体の下層部マントル(岩流圏)の流れに乗って、その上の岩石圏が徐々に移動するというものです
ただそのスピードは1年に30cmほどで、1キロ動くのに3千年という長い期間が必要となります
しかし、こうしたプレートテクトロニクス理論では全く説明のつかない事実が判明しています

『謎多き惑星地球(下)』(浅川嘉富著、徳間書店)から抜粋します

−−−
・・・<『謎多き惑星地球(下)』、p159〜p160から抜粋開始>・・・

そこで、ハプグッドは世界中に残された火山岩の「古地磁気」が示す方位を調べ、過去8万年の間に極地方になった大陸は、少なくとも3回大きく移動していることを突き止めた
最初、北極があったのは、現在のカナダのユーコン川が流れる一帯である
その後、東に移動し、グリーンランド海上のおよそ北緯73度、東経10度の地点へと移動
再び西に転じて、5万年前にはハドソン湾内の北緯60度、西経83度の地点が、北極となっている
そこに1万8千年前から1万7千年前頃まで留まった後、1年間に約300メートルのペースでカナダの北の北極圏に向かって移動を始め、現在の北極点に達している
この一連の動きが終了したのは、およそ1万2千年前(紀元前1万年)である
またそれぞれの移動幅、緯度で30度、距離にして3600キロメートルに及んでおり、それは赤道と北極の3分の1に相当する

 ・・・<抜粋終了>・・・

火山の噴火のよって地上に出た溶岩は、すぐに冷えて火山岩となります
そのときにできる火山岩には、地球磁気の痕跡(その時代の地磁気の方向)が残ります
それをハプグッドは丹念に調べてみたわけです
すると北極の位置が1年間の300メートルというペースで移動している事実をつきとめました
これは1年間に30cmしか移動しないプレートテクトロニクス理論では、説明できません
そこでチャールド・ハプグッドは、この事実を説明するものとして新たに地殻移動説を唱えたのです
プレートテクトロニクス理論は、マントル上部と地殻がマントル下部の対流に伴い、少しづつ動くというものです
ハプグッドは、このマントル対流に関係なく、地殻そのものが大きく動くと主張しました
これは地球の軸が動くポールシフトとは違う現象で、地殻のみが動くという意味で、これを地殻移動理論(ポール・ワンダリング)といいます
このハプグッドの地殻移動理論が発表された当時は、アインシュタインなどの著名な科学者が興味を示し、検討に値すると賛辞を贈ったそうです
しかし、アカデミズム全体の反応は冷ややかだったそうです
それが最近はアカデミズムでも、この地殻移動理論を容認する学者が増えてきたといいます
それは古地磁気以外でも、その証拠と思われる事実が発見されてきたからです
その一つがアフリカのサハラ砂漠で発見された氷床跡です
南極では厚さ2000メートルもの氷床の重さによってその下の大陸は数百メートルも沈み込みます
その規模は、氷河とは全く違ったもので、極地域にしかみられないものです
それがアフリカのサハラ砂漠で発見されたのですが、さらにインドでも見つかったといいます

このように極の位置は短時間に、急速に移動してきたという証拠が発見されていますが、ドランヴァロさんの主張はさらに驚くべきものです
ドランヴァロさんは、マントルの下に岩石層があり、これを地球の磁場が支えているといいます
その地球磁場がゼロになってしまうとその岩石層の結晶体が液状化してしまうそうです
そしてその上に乗っているマントルが地殻ごと、ぐるりと回転してしまうんだそうです
1万3千年前のアトランティス大陸が海に沈んだのは、このポール・ワンダリングが起こったためだといいます
そしてその時間は、なんとたったの20時間だったといいます!
極の大規模な移動が、きわめて短時間に起きたと思われる証拠があります
よく言われるマンモスの冷凍ですが、浅川さんの本にその様子が詳細に書かれているので、抜粋します
ちょっと長い引用になりますが、とても判り易くまとまっています

・・・<『謎多き惑星地球(下)』、p140〜p147から抜粋開始>・・・

■ マンモスの氷漬けと「シベリア温帯説」

シベリアとアラスカを襲った急激な寒冷化現象を語るには、当時その地に生息していたマンモスの絶滅の状況を調べてみるのが手っ取り早い
広大なユーラシア大陸の北の果て、北部シベリアの凍てつく平原で、厚い体毛に覆われた新生代の巨大哺乳類・マンモスの冷凍遺体が最初に発見されたのは、1692年のことである
その後もシベリアやアラスカ北部の永久凍土の下から、多数の氷漬け遺体が発見されている
なかでも有名なのが、ほぼ原形のまま発見された次の二頭だ
一頭は、1900年にベレゾフカで発見された「ベレゾフカ・マンモス」で、他の一頭は1977年に運転手ディマによって発見された「ディマ・マンモス」である
マンモスが寒冷地に住む動物だと信じていた学者たちは、冷凍死体が極寒の地で発見されたと聞かされても、さして驚きはしなかったようだ
しかし、その後の研究で、マンモスが決して寒冷地に生息する生物でないことが明らかになるにつれ、その発見は衝撃的なものとして、脚光を浴びる
我々は、子供の頃から厳寒の猛吹雪の中を、威風堂々と群をなして歩くマンモスの姿を、図鑑や絵本の中で目にしている
全身が太く長い体毛で覆われている外観から受ける印象は、まさに極寒の地に生きる生物そのものだ
それゆえ一般の人々は、マンモスは寒冷地に生きる象の一種と思っていたし、ほとんどの動物学者までもが、そう考えていた
しかし、見た目の印象とは違って、マンモスは氷点下を下回る寒冷地では生きられない体の構造をしていることが、冷凍死体の研究から明らかになったのである
多くの動物には、「皮脂腺(ひしせん)」と呼ばれる半流動体の脂肪性物質を出す腺がある
寒冷地では、これがないと冷気が皮膚の水分を奪い、細胞が瞬く間に脱水症状を起こして、死に至ると言われている
つまり、寒冷地で生きる動物にとっては、「皮脂腺」はなくてはならない体の組織なのである
冷凍されたマンモスの皮下組織を調べたところ、そこには、この「皮脂腺」が見当たらなかった
つまり、マンモスはもともと寒帯性の生き物ではないということだ
マンモスを極寒の地に棲む動物と信じていた学者たちは、その毛深い外観に長い間だまされてきたのである
考えてみれば、体毛の長い動物ならオランウータン、ナマケモノ、アンゴラウサギからペルシャネコに至るまで、さまざまな動物が温帯から熱帯にかけて生息しているわけで、体毛が長いという外観だけから寒帯性の生き物と判断したのは愚かなことであった
凍てつく寒さから身を守るためのものと思われていた10センチメートルほどもあるマンモスの皮下脂肪は、耐寒用の組織というより、むしろ当時の北シベリアに、餌となる植物が十分にあったことの証と見るべきだったのである
またマンモス温帯性動物説を裏付けるものも、冷凍遺体の胃や食道、口内から発見されている
体内のこれらの器官の中に残され未消化の食べ物の中に、細かいスゲ科の植物やイネ科の植物、さらに柔らかいキンポウゲなどの温帯性植物が含まれていたのである
イネやスゲが温帯性の植物であることはよく知られている
キンポウゲもまた、摂氏4度以上の気候でないと、絶対に生育しない植物で、日照時間が長く、さらに晴れや雨の日が交互に繰り返すことが、生育の絶対条件である
このことは、数十万頭のマンモスが生息していたシベリア北部は、温帯性気候に属し、彼らに突然の死と冷凍化が起きる直前までは、たくさんの温帯性植物が繁茂していたことを示している
つまり、一年のうちほんの数ヶ月の間、蘇類(せんるい)と菌類が生えるだけの不毛の地である現在のシベリアは、驚くことに、ある時代までは穏やかで温暖な地であったということである
現に、マンモスが発見されたのと同じ黒泥土(マック)から、虎、ライオン、ピューマ、野牛、オオカミなどの動物の骨や、サーベルタイガー、マストドンなどの絶滅動物の骨が大量に出土しているが、これらもみな温帯性気候に生息する動物である
また、マンモスの牙や骨が最も多く発見されているニュー・シベリア諸島が、当時は温暖な気候であったという点について、生物学者のアイヴァン・サンダーソンは、次のように述べている

ニュー・シベリア諸島には、あらゆる種類の樹木が生えていた
スモモと同じ仲間の木もあり、実も葉もついていた
発見者であるバロン・トールによると、その実は熟していたということである
そして、木の根も氷結土の中で原形を保っていたそうである
しかし、現在では、ニュー・シベリア諸島から2000マイル(約3200キロメート)以内の地域に、そのような闊葉樹は全く育たない
したがって、当時の気候は現在とは大幅に異なっていたにちがいない
それに、当時の地面が石のように固い氷結土であったとすれば、木は埋まることはできなかったであろうし、あるいはそれらの木がもっと暖かい地方から流れついたものだとしたら、葉はとれてしまっていただろう
それらの木は、その地に生えて育ったものにちがいない
そして気候は、ただ暖かいだけではなく、葉を茂らせ、実をつけることができるほど夏が長かったということになる
したがって、現在の北極地方は、当時はオレゴン州ほどの気候であったか、あるいはその地域がもっと別の位置にあったかのどちらかである
地球物理学者が、北緯72度の地点が暖かかったからといって、地球全体の温度が高かったと言うわけではない
そんなことになったら、熱帯地方は煮えたぎってしまう!
このように検討を進めてくると、最終的に、地球全体の地殻が動いたか、あるいはその一部が移動したという考え方が有力になってくる

■ 温暖な地シベリアは一瞬にして極寒の地となった!

さらに学者を混乱に陥れたのは、発見されたマンモスの遺体のうちの数頭は、立ったままの状態で冷凍されていて、それらのマンモスの胃や口の中から消化途中の大量の食物が見つかったことである
この事実は、シベリアの地に生息していたマンモスに訪れた死が、極めて急激なものであったこと、死後冷凍が短時間のうちに起きたことを物語っていた
そうでなければ、遺体は横たわった状態で発見されたはずだし、胃や口内の食物も腐敗して、原形を留めていることなどありえない
さらに・マンモスを一瞬にして死に至らしめ、冷凍化した未曾有の大寒波がいかに急激だったか、次のような事実が裏付けている
その一つは、発見されたマンモスの遺体の肉は鮮度が高く、犬ぞりを曳(ひ)く犬やオオカミだけでなく人間ですら食することができるほどであったという点である
事実、かつてアラスカ州のフェアバンクスのレストランでは、マンモスステーキをメニューに載せていて、「繊維が多く、霜ふりのようだ」とか「馬か牛の冷凍肉のようである」と書かれた報告書も残されている
冷凍マンモスの研究のために、自ら冷凍食品技術者にまでなった生物学者のサンダーソンは、
「味を損なわずに肉類を冷凍するには、氷点下摂氏30度以下で、しかも非常に急速に冷凍しなければならない」
と述べている

肉が凍るときには、細胞に含まれている水分やその他の液体が結晶となるが、冷却の速度が急速であればあるほどその結晶は小さく、鮮度が保たれるからである
マンモスのように全身を厚く体毛で覆われた巨大動物を、瞬間フリーザーで凍らせるには、零下100度以下の凄まじい寒気が必要である
また、マンモスの体の内部、特に胃は死後もしばらく暖かいので、そのくらいの温度で急速冷凍されない限り、食べ物と一緒に、胃そのものが腐敗してしまう
サンダーソンの考えを裏付けるように、ジョン・ホワイトも次のように述べ、シベリアで見つかった牙の状態が、短期間での気候の激変の証明であるとしている

ランゲルという旅行者は、シベリアの北部の象牙は「アフリカの象牙と同じくらい白くて新しい」と報告したということである
確かに、牙が腐って使い物にならないようであれば、象牙業者は見向きもしなかったに違いない
ランゲルの言うように、牙が十分役に立つ状態であるということは、急速に凍り付いた証拠である
またリチャード・リデッカー教授が1899年、スミソニアン研究所に報告したように、もし普通の状態で野ざらしになっていたら、象牙の質はすぐに低下したに違いない

また、冷凍マンモスのペニスが勃起状態であった点に着目したのは、超古代世界やUFOなどについて独自の考えを展開し、数多くの著書を持つ超常現象研究家の飛鳥昭雄氏である
彼は著書『アスカ・ファイル』の中で、驚異的な大寒気が、信じがたいほどの速さでシベリアの地を襲ったはずだという見解を示し、その根拠を次のように述べている

マンモスは寒さで凍え死んだのではない
摂氏マイナス100度以下の殺人的な超寒気を肺に吸い込み、何呼吸かする暇もなく、最初の一呼吸直後に絶命したのである!
すなわち、最初の一呼吸で超寒気が肺内部に吸い込まれ、無数の微小な肺胞を一瞬にして全て氷結させたのだ
結露と氷結がほとんど同時に発生した
それほどの凄まじい寒気だったのである
そうなれば当然、肺による酸素交換などできようはずもない
マンモスは、瞬時にショック状態で死に至り、そのまま窒息状態で死亡したということなのだ
そういう場合、窒息死特有の現象が体に現れるが、ベレゾフカ河畔の冷凍マンモスのペニスが、勃起状態だったことがそれを証明している
窒息死の場合、雄はペニスを勃起させたまま死亡するからだ
同時に、ペニスが勃起状態だったことは、その直前まで生体として生きていたことを証明し、その死が一瞬だったことを示唆している
それは冷凍マンモスの口と胃に残された、未消化の植物が暗示する意味とも共通し、これは当時の状況を物語ると共に重要な物的証拠でもあるのだ

温暖なシベリアでキンポウゲを食するマンモスを、マイナス100度という驚異的な超寒波が突如として襲い、彼らを一瞬にして冷凍化してしまったことが、おわかりになられたであろう

 ・・・<抜粋終了>・・・

ドランヴァロさんは、こうした地殻の急激な移動は地球の地軸の歳差運動に関係しているといいます
2万6千年で1周する歳差運動ですが、半分に分かれていて1万3千年が男性的で残りの1万3千年が女性的だといいます
そして2012年12月21日は、その男性的な歳差運動が終わる日で、これから女性的な歳差運動が始まるのだそうです
そしてその変わり目の時期に地殻の急激な移動が起こったといいます
今から1万3千年前はアトランティス大陸を海中に沈めるほどの地殻変動が起こったし、それから1万3千年前も同じようなポール・ワンダリングが起こったといいます
そのどちらもわずか20時間で完了するという、劇的な大変動だったといいます
ドランヴァロさんの主張は、ポール・ワンダリングの原因は地球磁場の減少です
良く知られているように、地球磁場は減少を続けており、その度合いは加速している状態です
以下は気象庁から引用したグラフです

地心双極子(地球磁場を棒磁石と見なした磁力)の減少

ここから私の仮説を紹介します
私は前回のポール・ワンダリングが20時間という極めて短い時間で完了したけれども、今回は10数年という長い期間で起こるのではないか
そしてポール・ワンダリングは、すでに始まっている可能性があると考えています
その理由ですが、「ヤスの備忘録」さんの2010年11月3日の記事に、カナダ北部のイヌイットの興味深い証言が載っているので、その部分を紹介します

「われわれは5歳ぐらいになると、毎日朝起きるとすぐに外に出て天気を確認するように親から言われて育った
だがいま空を見ると、太陽は本来沈むべき位置からなんキロもずれた位置に沈んでいる
さらに、夜空の星の位置も本来あるべき場所とは大きく異なっている」

こうした証言は日本でもあるようです
「ヤスの備忘録」さんではいくつか紹介されていますが、以下はその1つです
http://naturalism9923.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-e9fa.html

もちろんNASAを含め、地軸が移動していることを今の科学界は全面否定しているようです
ただその否定の度合いが、妙に強硬であるところに不自然さを感じてしまいます
ドランヴァロさんによると、ある科学者が、25年以内に磁極が逆転するとインターネットで発表したら、11日後に政府によってそのサイトを閉鎖されてしまったそうです
さらにその科学者は半年後に、
「地球の磁気がものすごく落ちているので、この状態ならいつポールシフトが起こってもおかしくない」
と発表したら、また政府から閉鎖されてしまったそうです
私はわざわざ政府がサイトを閉鎖するという行為に、大いに興味をそそられます
政府として絶対に国民に知らせてはならない事実があると思ってしまいます
私は、ポール・ワンダリングは起こっているのだけども、その変化が現時点ではあまりにもわずかなので、科学者は無視することができる
しかし数年たってその動きが加速してくると、科学者も認めざるをえなくなるのではないかと予想しています

私は、ポール・ワンダリングが起こっている可能性を述べましたが、これによって人々を恐がらせたいわけではありません
巨大地震や火山の噴火といった天災の予言は、ネガティブな印象を人々に与え、さらに恐怖を煽って事態を悪化させるという意見があります
そういう一面はたしかにあると思いますが、自然の大災害をネガティブと捉えるか、ポジティブと捉えるかは、個々の人々の自由であると私は考えます
(人為的な地震兵器で起こった地震でない限りは)地震にしろ火山の爆発にしろ、周期的に繰り返される自然の営みの一つと言えます
私達は、そういった巨大な地殻変動が起こったときに、何が起こっているかわからず恐怖に陥るよりも、事前に最大限の備えを講じる人々の叡智を信じたいと思います
ドランヴァロさんが、2009年1月号の『anemone(アネモネ)』で語っている部分を抜粋します

「この地球の変化は、1万3千年前にアトランティスが沈んだ時と同じものです
この時は、何が起きているのかわからないという恐怖によって、たくさんの人が死んだので、今度はその情報を出していくのです
恐れることはありません
これから来る変化は、素晴らしい贈り物です
私たちは死なないばかりか、高次への意識へと進化するチャンスなのです」

もしこの変化が20時間で起こるとしたら、凄まじい破壊が起こるのは避けられないと思います
しかしこの変化が十数年で起こるゆっくりとしたものであるならば、人類は破壊を最小限に抑えて、充分に対処していけると思うのです

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:ポールシフト(地軸移動)::2008年11月22日:

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原稿 

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最近私は、驚くことがありました
今回の記事の題名は「ポールシフト」ですが、その驚きの始まりの話からしたいと思います
ゲリー・ボーネルさんの『光の12日間』(VOICE)という本があります
初版は1999年3月です
ゲリーさんは最初は、人類のアセンションの時期を2001年か2011年のうちの12日間とみていました
ですがこの本で、2001年から2012年の12年間と解釈し直したとあります
だとすれば、2008年の今は、もうすでに世界のどこかでアセンションは始まっているはずです
私はゲリースクールで、ゲリーさんにこのことを質問したことがあります
するとゲリーさんの答えは、実際には『光の12日間』で書いてある形でのアセンションは人類に起きていないといいます
しかし報道はされないけれども、宗教家の中でアセンションを起こしている事実はあると言っていました
ゲリーさんの答えはそれで終わったので、私はそんなものかと納得していました
しかし新しく発売された『新・光の12日間』(徳間書店)が読んでいて、あっと声を上げそうになりました
ゲリーさんは私の質問では答えてくれなかったことを、この『新・光の12日間』で述べていたからです
アセンションの期間を、2011年の12月16日からの12日間と改めて設定し直してあったのです
私の質問に対するゲリーさんの答えを聞いて、なんとなくアセンションは起きないかのような雰囲気を持っていた私は、驚くことになりました
さらに私が驚いたのは『5次元世界はこうなる』(徳間書店)にもふれてあることですが、2026年に現在の地球の人口である65億人が、5億人まで減ると書いてあったことです
その部分を抜粋します
・・・<『5次元世界はこうなる』、p79から抜粋>・・・

でも、2011年以降は、ものすごくリアルな体験として別々の体験をそれぞれがするということです
もしあなたが何か考えを持っていたら、それが現実化するわけです
だから、いわいる批判、判断を手放すのがものすごく大事になってきます
要するに悪い想念を持っていろいろなことを思うと、そちらも現実化してしまうのです
そして、恐らく命がなくなるでしょう
悪い想念で殺されてしまいます
それが一番大きな問題です
地球の人口は、今は65億人ですが、おそらく5億人にまで減るでしょう
いきなり5億人に減るのではなく、徐々に減っていきます
アセンションも起きますし、それで多くの人が上のほうに行ってしまう
私の乗っている飛行機のパイロットがそうしないことを祈ります(笑)

 ・・・<抜粋終了>・・・

これを素直に読む限り、地球の人口が60億も減ることはショックですが、破滅的な戦争や自然災害ではなく、アセンション等で徐々に減るという感じがして安心するものがあります
私は、それはそれで地球に住む人類の避けられない運命であれば、いいのではないかと思っていました
しかし、先週ゲリースクールの仲間から、あることを告げられて、本当にびっくりしました
彼は、こんなことを私に言ったのです

「モトさん、ドランヴァロさんが2010年にポールシフトが起きると言っていますが、知ってました?」

 私は思わず、

 うそぉ!!

と叫んでしまいました
あのドランヴァロさんが言ったのだから聞き捨てなりません
ポールシフトが本当に起こったら、人類滅亡の危機といっても過言でない話です
しかも2010年といったら、ゲリーさんのいうアセンションよりも早くきてしまいます
私は、正直いって大いに動揺しました
ドランヴァロさんは、10月31日に行なわれたイブニングセミナーでポールシフトのことを言ったようです
イブニングセミナーに出席された方が、その様子をブログに書いておられます

http://love.ap.teacup.com/lumiere-hikari/379.html

このブログによると、2009年4月18日に、アリゾナのホピ族の聖地で、世界中の100を越える部族の長老達が集まり「先祖の帰還」という儀式が行なわれる
この儀式が終わった後の2009年後半に、シリウス人が人類の前に姿を現す
そしてポールシフトはその翌年の2010年5月に起こるというのです
2010年5月なら、今からちょうど1年半後です
近いです!
上記のブログでは、ヘミシンクの坂本政道さんがおなじようなことを言っていると紹介されています
調べてみると、坂本政道著『楽園実現か天変地異か』(アメーバブックス)という本にその記述がありました
坂本さんによると、人類を指導するグループに穏健派と急進派がいて、議論が続いていたがまとまったという話です
そのまとまった部分が箇条書きになっているので抜粋します

・・・<『楽園実現か天変地異か』、p170から抜粋>・・・

(1) 2008年からの2年間に人類の気付きや覚醒を促すようなさまざまなことが起こる
それにはピラミッド構造の活用が鍵を握る

(2) それによって2009年末までに、人類が生きているままで卒業することができるようになる場合は、地上に楽園が生まれる

(3) 人類が生きたままで卒業することができない場合は、2010年から隕石衝突などの天変地異が始まり、大量死が起こる
人々は死後世界のフォーカス27で生命エネルギーを得て卒業へと向かう
この場合でも、大量死は卒業のために必要なプロセスだと認知させることが重要であり、パニックにならないように啓蒙活動が大切である

・・・<抜粋終了>・・・

天変地異というと、ジュセリーノ氏が頭に浮かびますが、調べてみると確かにジュセーリーノ氏とポールシフトに関連した記述がありました
『続 未来からの警告』(たま出版)で、韮澤氏がジュセリーノ氏が指摘した将来寒冷化が起こる地域と安全な地域を比較してみたら、ポールシフトが起きる可能性を発見したという話です
ただしその時期は、2050年以降となっていて、ドランヴァロさんの時期とかなり違います
以下、
韮澤氏がジュセリーノ氏の預言を下に、ポールシフトを検証した部分を抜粋します

・・・<『続 未来からの警告』、p326から抜粋>・・・

そこで私は、世界地図に安全地帯を記入してみた
そうすると、その場所は、南米中部、アフリカ中部の北方、ユーラシア大陸中部、シベリア・・・と、ほぼベルト状になったのだ
そしてこのベルト状の部分が暖かいとすると、現在の熱帯エリアというものが移動することになるのではないか、そしてひょっとすると、その中央部が赤道になるのかなという考えが、頭の中に浮かんできたのである
これは、有名な予言者エドガー・ケイシーが同じようなことを言っていたからである

私は地球儀を持ってきて、そのベルトの真中に輪ゴムをかけてみた
すると輪ゴムはちゃんと地球を一周してしまったのである
そうすると、南極と北極も移動するのだろうか
輪ゴムからみると、極点は、北はアメリカ合衆国北部、これはニューヨークに近い
南はアフリカのマダガスカルのはるか洋上になった
これが北極点と南極点になるのだろうか
この輪ゴムのかかったミニ地球儀は、私の会社の机の上に、もう半年ほども置いたままになっている
ともかくこのことは、地軸の変動ということを考慮しなければならなくなることを示唆するが、そのうち、ジュセリーノ氏が、ポールシフト(地軸の移動)について、日本の政治家に発言したといううわさが伝わってきた

・・・<抜粋終了>・・・

本山です
ドランヴァロさんの著作『サーペント・オブ・ライト』(ナチュラルスピリット)が発売されています
この本の中に、これに関連した記述がないかと思い読んでみました
まずp388に宇宙人との会見と思われる部分があったので抜粋します

「バーニーによれば、ワイタハ族の予言では2009年8月15日が歴史上重要な意味を持つ日になると言われているそうです
この出来事が公に知られることになるかどうかは定かではありませんが、それは人類にとっての新たな夢の始まりとなるに違いありません
その内容は“天国が開かれて宇宙から我々の兄弟姉妹が出現する”というマヤの予言とほぼ一致しています」

もう一つ紹介します
p405です

「2009年は、ほかの世界の生命体との真の交流が実際に起きる最初の年となるでしょう
これは「融合グリッド」がある特定の状態で機能していなければ決して起こり得ないことです
マヤ族とワイタハ族を含むいつくかの土着の部族はこのことの実現を予言しています」

次にポールシフトという言葉はないのですが、そのことが起きると思わせるような記述がありましたので抜粋します
p406です

「そして2013年の2月18日〜19日にかけて、マヤ族は新しいサイクルにおける最初のセレモニーを行なうことになります
このセレモニーによって、全宇宙に偏在するすべての生命の時代の幕が開き、従来の人間の“個人的な”あり方との交代劇が引き起こされるはずです
そして、人類は残された人々への急速な癒しを開始するでしょう
2013年2月19日の時点において、地球の人口は劇的に減少してしまっている可能性が高いのですが、このとき地球に生き残っている人々は、新たな世界のあり方として、愛と思いやりを真に表現し始めるでしょう」

 * * * * *

ゲリーさんの預言はアカシックからのものですが、ドランヴァロさんの今回のポールシフトの話は、マヤ族などの原住民の部族に伝わる預言が元になっているようです
それをどうとらえるかは、個人の判断です
もし関心を持たれた方がおられましたら、ドランヴァロさんの『サーペント・オブ・ライト』を読まれることをお勧めします
当サイトの基本方針として、情報を載せますが、それを読んだ方がどう解釈するかは全く関知しません
それにしても今回のポールシフトは刺激的な話です
私自身はどうかといえば、これを一笑に付す気にはとてもなれません
とりあえず今はせっかくゲリースクールのアカシック専科に行っているのだから、一日も早くアカシックに入れるようになって、自分で情報を確かめられればいいなあと思っています

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:ポールシフト(その2)::2008年12月31日:

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ポールシフト(その2)...2008年12月31日

11月22日付けの「よろず屋寸話録」で、ドランヴァロ・メルキゼデクさんのポールシフトに関する話を紹介しました
そのドランヴァロさんのポールシフトに関するさらに詳しい話が、月刊誌アネモネの2009年1月号に載っていたので、その部分を抜粋して紹介したいと思います

・・・<「アネモネ2009年1月号」p12、ドランヴァロ・メルキゼデクさんの記事から抜粋開始>・・・

私は最近、ドン・アレハンドロ・シリオ・オクスラ氏というマヤの長老と、長い時間を一緒に過ごしてきました
マヤ暦では、「時間の終焉(エンド・オブ・タイム)」と呼ばれる時間の間に、大きな変化がたった1日で起こると言われています
実は、この時期は2007年10月24日に始まりました
なぜこの日に始まったかというと、「『時間の終焉』の始まりの兆候として青い星が現れ、その終わりを示す兆候として赤い星が現れる」という200年前の予言で言われていた兆候が出たからなのです
この日、ホームズ彗星が大バースト(大増光)し、肉眼より見える太陽よりも大きい青い光の球体となって地球に現れたのでした
それが去年のことなので、これから6〜7年後に、赤い彗星が現れることでしょう
そして、いつとは教えてくれませんが、マヤ族によると、7〜8年間続く「時間の終焉」の時期にすごいことが起こると言われており、それは災害系の予言にあたるそうです

・・・(中略)・・・

そしてマヤの人たちは、地球でポールシフト(極移動)が起こるだろうと言っています
これによって信じられないくらいの変化が起こり、地球上ではほとんど建物が残っていない状態にあるでしょう
科学的にも裏付けがあるのですが、前回は1万3千年前にポールシフトが起こり、アトランティス大陸が沈みました
そして2万6千年前にもまたポールシフトがありました
私たちは再びそのポイントにさしかかっているのです
なんと前回の2回のポールシフトは、わずか20時間で完了しています

・・・(中略)・・・

しかし、アレハンドロは2012年12月21日が「時間の終焉」で予言されている変化の日となることはないだろうと言っています
断言ではありませんが、彼らは2010年の初めから2012年5月頃にポールシフトが起こるかもしれないと示唆しています

・・・(中略)・・・

眠れる預言者、エドガー・ケーシーもこの時期にポールシフトがあり、世界が永遠に変わってしまうだろうと予言しています
半年前にヒストリーチャンネル(歴史エンタテイメント専門の衛星放送チャンネル)で、ポールシフトについての番組が放送され、それは「近いうちに地球の磁極の転換があり、その後、実際の極転換が起こる」という内容でした
前回、前々回のポールシフトの時も、実際の極転換の前に磁極が動くということが裏付けられています
1年前に、ある科学者が、25年以内に磁極が逆転するとインターネットで発表したのですが、11日後に政府によってWEBサイトを閉鎖されてしまいました
その半年後にも彼は「地球の磁気がものすごく落ちているので、この状態ならいつポールシフトが起こってもおかしくない」と発表しましたが、また政府から閉鎖されてしまったので、ヒストリーチャンネルに行って情報を暴露し、放送されたというわけです
実際、北極がどこに移動するかも明言していおり、現在より17度ズレて、モスクワ(ロシア)が北極点に入るそうです
話は戻りますが、ケイシーは16度ロシア側に動くと予言しており、ほとんどズレがありません
今の科学界では、ポールシフトのメカニズムは完全に解明されていません
軸を中心として回転している地球がなぜ突然20時間で極転換するのか・・・それには、想像を絶するパワーが必要です
しかし、このような仮説があります
卵を想像してください
地球は卵型ではないですが、丸に近いですよね
地球の表面にあるマントル(地球内部の地殻と核の中間にある層)は、卵の殻みたいなものです
そのマントルの下には岩があり、すべてを覆っています
その岩の構造物は、地球の磁場が支えています
磁場が0になる時、岩の結晶体が液状化します
だから地球自体が動くわけではなく、その表面がグルッと動くのです
では何がその表面を動かすのでしょう
南極の場合、中心からズレるようにして氷が張ります
深さ2万マイルにも及ぶ南極の氷が、地球のスピンと共に動いたズレを計算すると、北極がロシア側に17度動くという数値がはじき出されたのです

・・・<抜粋終了>・・・

本山です
まずドランヴァロさんの今回の記事で注目したいのは、ポールシフトが起こるという時期です、以前は2010年5月と言っていましたが、今回の記事では2010年初めから2012年の5月頃までの間となっています

それと前々から気になっていたのですが、ポールシフトが起こるというのは、あくまでもマヤ族などの先住民に伝わる預言であるということです
ドランヴァロさんが預言したものではないのですが、それを人々に伝えているのですから、ドランヴァロさん自身は、相当にその可能性を感じているのは間違いないと思います

さらに蛇足ですが、ポールシフトはそのまま訳せば極移動であり、それが磁極(磁場の極)なのか地軸(地球の自転軸)なのかはっきりしません
私がネットやその他で色々読んだ感想では、人によって磁極だったり、地軸だったりと勝手に解釈して使っているようです
磁極の移動と地軸の移動では、人類に与える影響は雲泥の差があります
一般的にはポールシフトは、地軸の移動の意味で使うケースが多いようですが、やはりきちんと定義して使うべきだろうと思います

ちなみに英語で地軸は polar axis で、磁極は magnetic pole というようです
さらに厳密にいうと、磁極の北極(磁北極)は the North Magnetic pole で、磁極の南極(磁南極)the South Magnetic pole です

私が知らなかったのは、磁場と地軸の移動は、別々の現象ではなく、時期を同じくして起こるというドランヴァロさんが紹介した仮説です
地球の磁場が急速に減少しているのは、科学的に証明されている事実です
ですからこの仮説が本当なら、地軸の移動が起こらないと決め付けてはいけないだろうと思います
ドランヴァロさんは、1万3千年前にこのポールシフト(地軸の移動)が起こり、アトランティス大陸が海に没したといいます
残念なのは、そうしたことが科学的に証明されていないことです
なにしろ科学はアトランティス大陸の存在はもちろん、古代において今の人類より高度に発達した文明があったということを認めていません
ですから研究の対象にすらならないのでしょう
いよいよ脱線しますが、一般の人々に歴史とはこうだと信じてほしい人間がいて、都合の悪い情報を公開しないようにしているようです
ダマヌールのフェニーチェ・フェルチェさんの講演に行ったとき聞いた話ですが、フェニーチェさんによると、研究者によって何百万年前、何千万年前の地層から、ゴムの長靴とか、壊れたネガネや時計が出土することがあるそうです
もちろんそれらは回収されて、いったんは博物館の蔵に収蔵されるそうですが、けっして一般に公開されることはないそうです
そしてそうした遺物は、いつのまにか消えてしまうそうです
おそらく極秘に焼却処分されているのでしょう
フェニーチェさんは、これらはタイムマシンによって遺物となったものだと言っていましたが、過去にアトランティスのような高度に発達した文明の遺物も、けっして公開されたり本格的に研究されてこなかったではないかと思えます
ただすべてを隠し切れるものではないので、時々オーパーツとして世の中に出てくるのだろうと想像します

話がそれてしまいましたが、ポールシフト(地軸の移動)に話を戻します
私は、ドランヴァロさんのポールシフトの話に対して、アカシックレコードにはどう書いてあるのか気になりました
そこでゲリーさんのサイトを覗いていたのですが、以下の記事を見つけました
 私は英語が大の苦手なので、前回同様に英文と私の意訳を載せます
今回は英文の意味がよくわからないところがあって、その部分は訳していません
一番ほしい情報は赤い部分です

・・・<ゲリーさんのサイトから抜粋と私の(いい加減な)意訳開始>・・・

Hello,

I've gotten several e-mails from members wanting to know if there is anything to be concerned about regarding the recent reporting of unusually large tears in the Earth’s magnetic field.

First, this is a natural phenomenon that has happened since the upper atmosphere was formed. Some scientist feel that we need the sun’s particles that leak into our atmosphere through these tears.

Responding to the posts at other sites:
1) There is no connection between the one-thousand year thick band of transition energy we are currently at the center of and the increasing tears in the magnetic field.
2) The shift into unified consciousness that begins in 2012 is only affecting human consciousness ? the rest of life on Earth is in unity.
3) The Earth’s magnetic field is a shield that protects us from large masses of matter coming from our sun.
4) These very short lasting tears (about an hour) happen when the Earth’s and sun’s magnetic fields are aligned and have nothing to do with magnetic alignment or polar alignment as is being stated in some internet postings.
5) The poles will not shift, nor is the axis of Earth being affected.

こんにちは

私は、尋常でない地球磁場の大きな裂け目に関する最新のレポートに関して、そこで何が起こっているか知りたいと思っている方々からeメールをいくつかもらいました

まず最初に、これは大気の上層部が形成されて以来起こっている自然現象だということです
幾人かの科学者は、この裂け目を通して太陽から大気に漏れ出している粒子は、人類にとって必要なものではないかと感じています

他のサイトに投稿されたメールに関して、

1)千年の幅を持つ遷移エネルギー(我々は現在その中間点にいますが)と、この増加する地球磁場の裂け目とは何の関係もありません
2)2012年から始まるユニティへの意識へのシフトは、人類の意識へのみ影響を与えます
3)地球の磁場は、太陽から降り注ぐ大量の粒子から我々を守るシールド(遮蔽幕)です
4)地球と太陽の磁場が整列したとき、非常に短い時間(約1時間)の磁場の裂け目が起こりますが、ネットの投稿のような磁場の整列や地軸の整列になんの影響も及ぼしません
5)地球磁場はシフトしないでしょうし、地軸は影響されないでしょう

・・・<ゲリーさんのサイトからの抜粋と意訳終了>・・・

本山です
このようにゲリーさんは、ポールシフト(地軸の移動)は起きないと言っています
さらにアカシックリーダーの一人である辻麻里子さん(『22を超えてゆけ』の著者)も同様なことを言っています
『StarPeople(vol.27)』から抜粋します

・・・<『StarPeople(vol.27)』、p28から抜粋開始>・・・

Q 地球と人類のアセンションは12年後なのか? 天変地異は?
A 人類は部分的にイエス
  人類のうちの全てではないので
  地球もイエス
  天変地異に関しては、通常起こりえる数値と同レベルです

Q ポールシフトは起こるのか?
A 現在のところ、意識の「極性」が変わるだけです
  地球の極が変わる確率は低いです

・・・<『StarPeople(vol.27)』からの抜粋終了>・・・

本山です
このようにアカシックレコードには、ポールシフトが起こるとは書いてないようです
実は先日、新宿でゲリースクールの第二期生の方を含めた会合(飲み会?)があって、私は酔っ払って、こういった話をしていたのですが、Iさんがその後、ポールシフトに関するメールを送ってくれました
そのメールの一部を抜粋します

・・・<Iさんからのメールの一部抜粋開始>・・・

ところで、先日の新宿での会合の際、本山さんがお持ちしていたゲリーさんの予言に関して、裏付けとなるような科学的な見解レポートがあるようですので、ご紹介したいと思います
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=27959626&expand

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=29284732&expand

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=54743752&expand

それと、やはりドランヴァロさんも、ポールシフトを直接体験することはないと書かれています
『フラワー・オブ・ライフ第2巻』p305より、

「地球の磁場の動き方はいろいろありますが、みなさんのアセンションにはあまり関係ありません
私たちはすでにその次元レベルの地球にはいないのですから、この変更を直接体験することはないのです」

おそらく人類が直接経験しないので、アカシャに記録がないのではないでしょうか?

この話は大変な朗報ですよね

 ・・・<Iさんからのメール抜粋終了>・・・

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===11===============

:アヌ (メソポタミア神話):wikipedia:

案内 
翻訳 
原稿 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8C_(%E3%83%A1%E3%82%BD%E3%83%9D%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%82%A2%E7%A5%9E%E8%A9%B1)

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アヌ

アヌ (メソポタミア神話) - アッカド神話系(バビロニア神話、アッシリア神話)の神
シュメール神話のアン
アヌ (ケルト神話) - ケルト神話の神
アナ、アーニャ、アナンとも
アヌ (インド神話) - インド神話の登場人物
月種族の王ヤヤーティとシャルミシュターの子
アヌ王 - ラオスにあったヴィエンチャン王国最後の王
⇒アヌウォン −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
この項ではアヌ (Anu) またはアン (An) と呼ばれる神について述べる

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アヌ

アヌはアッシリアやバビロニアの天空や星の神であり、世界の礎を築いた神々の王である
アヌは、バビロニアの天地創造神話『エヌマ・エリシュ』によると、アンシャルとキシャルの間に生まれたとされる[1]

アヌは罪を犯したものを裁く力があり、星はアヌの兵士として創造されたと信じられている
アヌは神々の集団「アヌンナキ」の父である
アヌはしばしば玉座に座り、王杓や司令官の杖を持ち王冠を被った男性の姿や、ジャッカルの姿で描かれる
雄牛の角を持つ王冠はアヌを表している
アヌンナキの会議には必ず出席し、議長や判事のような役割を務める

フルリ人の神話では、アヌはすべての神の父である
かつては天神アラルに仕えていたが、謀反によってその王位を奪った
アヌの息子にして大臣のクマルビはアヌの性器を噛み切って三柱の神を生み出した
その中の一人である天候神テシュブによってクマルビは神々の王位の座を追われた

−−−
アン

アンはシュメールの神話で「太陽の頂き」あるいは「天」という意味の名前を持つ神である
アンはシュメール神話の神々の中では、大地の神エンリルや深淵の水の神エンキと並んで最も古い神である
エンリルが、シュメールとアッカドの事実上の最高神となるまでは、アンが最高神であった[2]
アンはアッカド神話ではアヌと呼ばれる

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===12==============

:アヌ Anu:kotobank:

案内 
翻訳 
原稿 https://kotobank.jp/word/%E3%82%A2%E3%83%8C-26436

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アヌ 翻訳|Anu

アッシリアおよびバビロニアのパンテオンの最高神
天空の世界アンシャルと地上の世界キシャルから生れた
「アヌの空」と呼ばれる最高のところに住み,配偶者である女神アンツに助けられて,宇宙を司った

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インド哲学用語
サンスクリット語で「微小な」「原子」の意
自然界を構成する最小単位とされ,漢訳仏典では極微と訳される
インド六派哲学の一つバイシェーシカ学派によれば,地水火風の4元素におのおの性質の異なる無数の原子があるという
本文は出典元の記述の一部を掲載しています

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません

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百科事典マイペディアの解説
アヌ
古代シュメールの天空神にして,神々の父
エンリル,エンキとともにシュメール最古の三体一座をなす

出典|株式会社日立ソリューションズ・ビジネス
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世界大百科事典 第2版の解説
アヌ【Anu】

古代オリエントのシュメール人,セム人の宗教の最高神
宇宙の3領域の天,空,地のうち天を支配する
アヌはシュメール語アンAnのセム語形
anは元来星形(アステリスク)*の字で,天,神を意味し,また神格決定詞として他の神名の前につけて用いられた
アン(アヌ)の諸神殿のうち前4千年紀から前3千年紀前半にかけて栄えたシュメールの都市ウルクのエアンナ(〈アンの家〉の意)神殿が代表的である
【後藤 光一郎】

出典|株式会社日立ソリューションズ・ビジネス
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それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません
また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
アヌ
あぬ
Anu

シュメール語で「天」を意味し、同時に天神の名でもあるアンがアッカド語に取り入れられ、セム人の神となったもので、古くはアヌムともよばれた
セム人の天神としてはエルがいたが、アヌはこれと同一視され、あるいはこれにとってかわる最高神として尊崇された
シュメールの天神アンは、中部メソポタミアのウルクのエ・アン・ナ(アン神殿)に祀(まつ)られていたが、ここを中心にアヌ神崇拝はずっと後代のギリシア系セレウコス朝まで続いた
シュメールの天神アンには対偶神として地神キがいたが、これに対してアヌの対偶神はアントゥムであり、女神イシュタルはアヌとアントゥムの娘とされる
[矢島文夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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世界大百科事典内のアヌの言及
【ギルガメシュ叙事詩】より

… ギルガメシュはウルクの城主で,3分の2が神,3分の1が人間であった
はじめ暴君だったのでウルクの人びとは天神アヌにこのことを訴え,アヌの命令で粘土から野人エンキドゥEnkiduが創り出される
動物たちに交じって野原にいたエンキドゥはウルク神殿に仕える遊び女によってウルクへ連れてこられ,ここでギルガメシュと力比べをした
・・・

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:2015年にグローバル・エリートが引き起こそうとしている出来事:カレイドスコープ :Sat.2015.02.14:

案内 
翻訳 
原稿 http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-3404.html

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2015年にグローバル・エリートが引き起こそうとしている出来事

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「2015年の秋、アメリカ東海岸で大津波と大洪水を引き起こす壊滅的な事象が起こる」
「グローバリストは、世界的な金融崩壊を2015年の9月から10月に起こそうとしている」

ビデオ「SPECIAL EVENTS SCHEDULED FOR 2015」の要点

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DVDのプロモーションビデオ(画像クリック)

1) ISIL(イスラム国)が、この2、3年、急激に台頭してきた理由
シリアのアサドが、中東全域を再構築する計画を進めている欧米のグローバル・エリートの意向に従わないため、計画を前に進めることができないでいる

アサド政権が、西側が強引に押し付けて来る新世界秩序を徹底的に拒絶しているロシアの支援を得ているため、なかなか陥落しないので、イスラム国というイスラム過激派(と銘打っているが、実は単なる殺人集団)による人工国家を急ごしらえして、シリアを乗っ取ろうと方針転換したためである

2) イスラム世界の問題は、2015年に不和と戦争をいっそう煽るために使われる

3) 2015年の秋、アメリカ東海岸で大津波と大洪水を引き起こす壊滅的な事象が起こる

4) グローバリストは、世界的な金融崩壊を2015年の9月から10月に起こそうとしている
最後の「ブラッド・ムーン(Blood Moon)」は、2015年9月から10月の間に来る

5) 米金融当局(連邦準備制度)が「金利を上げる」と言う時、この6年もの長きにわたって続けられてきたバブルゲームが完全に終わる時
(金利が上がってからではなく、「金利を上げる」と宣言されたとき)

6) 最初にアメリカの株式市場が崩壊し、その後で金融デリバティブが破裂する

7) グローバリストは、数千ものアメリカの銀行を潰して、(当局が「大きすぎて潰せない」と、2008年の金融クライシスのときでさえ保護してきた)上位10銀行に統合したいと考えている

8) そのとき、金、銀などの貴金属は急騰している

9) その崩壊が、あまりにも深刻なため、人々は金融システムを定着させようとする政府に命乞いをし、また嘆願するようになる

10) そのとき、グローバリストは、新世界秩序を解決策として人々の前に差し出す
それは、世界政府、新しい通貨制度、新しい銀行制度などである

11) そのとき、サブプライム住宅ローンの崩壊とはまた違う住宅市場の崩壊が起こる

12) 企業の大規模な破綻が相次ぐ

13) 医療保険制度(おそらくオバマケア)は失敗する

14) 2015年に「神の介在」がある

リンゼイ・ウィリアムズ(Lindsey Williams)が、彼の友人であるグローバル・エリートから、前々から聞かされていた「2015年に起こること」について「SPECIAL EVENTS SCHEDULED FOR 2015」と題するDVDにまとめています

その許される限りの要約です

詳細については、楽観的で人生に前向きの方だけメルマガでどうぞ

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:FRBの東海岸からの移転とウォルマートの地下トンネル網:カレイドスコープ:2015年04月29日:

案内 
翻訳 
原稿 http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-3580.html

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FRBの東海岸からの移転とウォルマートの地下トンネル網

カレイドスコープさんのサイトより
http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-3580.html

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世界最大のスーパーマーケット・チェーンのウォルマートが、全米のトンネル・ネットワークとつながる

(以下は、記事の一部抜粋です)

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「災害時に備えて万全の体制を」とぼかすFRB

・・・確かに、東海岸の低地に位置しているニューヨーク連銀は、シカゴに移転するのです
これは事実です
しかし、どうも、このロイターの記事には含みがあります
サイバー攻撃から保護する、というより災害から守ることが本当の目的である、と言外の意味を汲み取れといわんばかりです

・・・ただし、中枢の秘密の機能はデンバー移転を済ませていて、CIAの活動範囲を縮小し、世界統一政府に対応できるように改組しているのかもしれません
このことは「デンバーの地下都市は英国王室の避難場所」に、すでに書いているので参照ください

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アメリカ東海岸寄りに落下する小惑星による巨大津波を想定

・・・法的には、アメリカ国内でテロや暴動が同時多発的に起こった場合(つまり、他国からの明確な攻撃ではない場合)、FEMAが出動して、米軍を始めとするすべての政府機関がFEMAの支配下に置かれることが決められています
国が姿が完全に変わってしまう瞬間です

しかし、多くの陰謀論者は、大西洋のアメリカ東海岸寄りに落下する小惑星による巨大津波を想定しています

これは、リンゼイ・ウィリアムズが、友人のグローバル・エリートから聞いたという「2015年に起こること」 の中に、「グローバル・エリートの計画では世界的な金融崩壊が2015年の9月から10月に起こそうとしている」という予測や、「2015年の秋、アメリ カ東海岸で大津波と大洪水を引き起こす壊滅的な事象が起こる」という予言含まれていることが大きく影響しているのです

この「リンゼイ・ウィリアムズが、今年の9月24日、小惑星が地球に衝突すると予言した」という動画が、youtubeやVimeoにアップされたことによって、一気に不安が広がったようです

しかし、彼は、自身の公認サイトで、「そんな予言などしていない」ときっぱり否定しています
ただし、リンゼイ・ウィリアムズは、確かに「2015年の秋、東海岸で大津波と大洪水が起こる」と警告は出しています
日にちを9月24日と特定していないだけです

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動画の、ちょうど2:00あたりから、2枚のイルミナティー・カードが出てきます

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・・・まず、彼は「グローバリストは2015年の9月から10月に世界的な金融崩壊を起こそうとしている」と警告しています
ロイターは、こう報じています

[ワシントン 3日 ロイター]
米議会予算局(CBO)は3日、連邦債務上限が引き上げられなければ、10月もしくは11月に財務省の資金調達手段が尽き、資金が枯渇するとの予想を示した
CBOはこれまで、上限が引き上げられなかった場合の資金枯渇時期は9月もしくは10月としていた
また、リンゼイ・ウィリアムズは、津波と大洪水について、「秋」と言っています

2015年の秋、アメリカ東海岸で大津波と大洪水を引き起こす壊滅的な事象が起こる

この警告と、プエルト・リコの著名な予言者であるエフレイン・ロドリゲス(Efrain Rodriguez)の予言とが似通っている、ということから、予言大好きおじさんの憩いの場「Prophecy Club(予言クラブ)」がメディアで広げたという経緯があります

・・・また、ワシントン・ポストは、3.11の3日後に、こんな記事を掲載しています
以下抜粋

・・・高さが200フィート(約60メートル)の津波が起これば、内陸の20マイル奥まで津波が到達して、東海岸の人や家もろとも飲み込んでしまうという確固とした科学的根拠がある

高さ60メートルの津波が起こるなど、ありえないと考えるかもしれないが、もし起こった場合は、生命と財産に計り知れない損害が生じ、それは想像を絶するものとなるだろう

ワシントン・ポストは、なぜ「東海岸」と特定した記事を書いたのでしょう

・・・これは、アメリカのデフォルト懸念と、利上げ観測のダブルパンチに加えて、リンゼイ・ウィリアムズやエフレイン・ロドリゲスによる津波・大洪水の警告や彗星落下の予言と重なっているので、人々の不安をいっそうかき立てているのです

FRBのイエレン新議長は、3月20日(木)日本時間未明に、FOMC(米連邦公開市場委員会)でこう発言しました
年内のQE3(量的緩和策第3弾)を終了、6ヵ月後に利上げ開始の可能性がある
6ヵ月後ということは、9月中です

これだけ揃えば、アメリカの陰謀論者が「壮大な仕掛けがある」と考えるのも無理はないでしょう

ウォルマートの店舗と地下トンネル網とをつなげる秘密裏の工事

・・・しかし、ウォルマートが国土安全保障省(DHS)とともに協働している可能性があること、そして、あまりにも好奇心の強い市民に対して、詳細な理由をこまごまと説明することなしに重機を持ち込むことができるようにするため、いわゆる配管工事を理由とすることは、十分考えられることです

しかし、この重機は、いったい何のために使われるのだろうか

一説によれば、ウォルマートは、政府の地下トンネル網を拡張して、国土安全保障省(DHS)と連携して働き、クライシスの間、必要物質と人を移動させるよう設計された「国家非常事態対応ネットワーク」にそのトンネルを統合しようとしている、というのです

実は、ウォルマートの各店舗と政府のトンネル網を接続するために店舗を工事期間中、閉鎖するに違いない、とするこの情報を追及していくと、異なった地域におけるプロジェクトがあることが分かったのです

何も、それは、ウォルマートに限ったことではない、ということなのです
今のところ、店舗を地下トンネル・ネットワークに接続しようというプロセスを、首尾よくいっているようです

これが、まさに実際の状況なのです
実は、この工事は数年前に始まったことです

これは、核兵器、生物化学兵器や他の攻撃から米国市民の安全を確保するための国家安全保障の一環として予算化され、議会を通過していることが分かったのです
まさしく、国家安全保障局(NSA)、国防総省(DOD)、国土安全保障省(DHS)・・・などによる戦略的な合同事業に違いないのです

(つづく)

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・パート1
−人心操作術−
スピリチュアル(精神世界)な人々の操心術
−日本解体阻止−
日銀が完全民営化されるとき、日本政府は乗っ取られる

・パート2
−新世界秩序−
FRBの東海岸からの移転とウォルマートの地下トンネル網の謎
−編集後記−
本当に恐ろしいのは、「善人の沈黙」

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:第4章 〜ニビル考 補遺〜  30度のズレの謎:ケンぱぷ:2015年 3月12日(木):

案内 
翻訳 
原稿 

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20]

投稿者:ケンぱぷ
投稿日:2015年 3月12日(木)19時13分35秒
adsl-west-11294.enjoy.ne.jp
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第4章 〜ニビル考 補遺〜
 30度のズレの謎

第1章で「奈良の亀石」を紹介しました時に、広島の葦嶽山にある獅子岩も同じ方角を向いているということに触れましたが(そのことについてはこれからちょっと訂正します)、何年か前葦嶽山へ行った時に撮ってきた写真を眺めていたら、ある事実に気が付きました
これまで考察してきたことの一つの裏付けとなると思ったので検証してみます
まずこれがその写真です
11c
方位石と呼ばれる石の、北を指していると思われる切れ目が、実際の北から30度(西寄り)ずれていると書かれています
(サビサビなのでこれまで気が付きませんでした)
ちなみに方位石というのがこれです
8c
(私にはこれが、一部の先生方が言われるような、たまたま自然に出来た割れ目とはどうしても思えません) さらに 30度もずれてなあにが方位石だあ と言う人もいるだろうと思いますが、しかしこの30度のズレこそが、奈良の亀石に纏わる古い言い伝えを裏付けるものの一つとなるかもしれません

言い伝えによれば、
「亀石は最初北を向き、次に東を向いた
西を向く時、奈良盆地は一円泥の海と化す」とのことなので、順序的に見れば {北→東→(現在)→西}の(現在)に入るのは南になりそうなものですが、実際は南西となっています
そこで第1章では、ニビル最接 近時の影響で地球が揺さぶられた際に生じた方角のズレは、実際は105°くらいであったろうと予測しましたが、よく考えてみたら亀は玄武ということで北を意味するので、1回目(14600年前)の接近通過後に西向きに設置されたという仮説を訂正して、2回目(11000年前)の接近通過後に北向きに設置されたということにします
そうすれば、ニビルの接近によって地球が摂動を受けた際のシフト角は110°となり、設置後2回目(4回目の3600年前)で南から40°西寄りの南西となります

では葦嶽山の方位石(現在北から30°西寄り)や獅子岩(現在真西から30°南寄り)については1回目の接近通過後に設置されたものとして(おそらく13000年くらい前)シフト角110°をあてはめていくと、これがばっちり現在の角度となるわけです
よって方位石は当初きちんと北を指しており、獅子岩は真西を向いていたということがわかります

何年か前にボスニアで、これまでで最大級(高さ約220m)といわれるピラミッドが発掘されましたが、付着していた有機物の放射性炭素による年代測定をしたところ、約12000年前のものであることが判明しています
土や樹木で覆われていたために、地元ではこれまで自然の山と思われていたのです
そういうことなら広島県の葦嶽山も、ぜひとも本格的に発掘調査をしてほしいものです

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やっぱり天体現象だね

神道とキリスト教、日本書紀と新約聖書、一見全く違う世界のもの、関係ないもののように思われますが、実はそうでもなさそうなんです
そこで今回は第2章でもとりあげました、黙示録の「赤い竜」に関する記述と、日本書紀にある「ヤマタノオロチ」についての記述を見比べてみたいと思い ます

日本書紀 第八段一書(二)

〜いざ産む時になって彼の八岐大蛇が戸口に現われ、子を呑もうとした〜

新約聖書 黙示録12章4節

〜この竜は、子を産もうとしている女の前に立っていた
子どもが生まれたら、それを食い尽くすためであった〜

非常に似通っていますが、ちょっとがっかりしたのが、日本書紀で危機一髪助けられた子どもは「マカミフルクシイナダヒメ」という名前の女の子(というか 女神)であるのに対して、黙示録の方は男の子が生まれているのです
(ちなみにこの男の子は鉄の杖で全ての国民を治めることになっている)

まあ細かい事を抜きにして見てみれば、なかなかのシンクロ率ではないでしょうか
ただしニビラーとしては、これは文字通り解釈すべきものではなく、やはり天体現象として考えたいとこです
しかし残念ながら天文学の知識はまったくなので、ここは頭のいい方々が、もし”ニビル”が存在したらと仮定した場合に予測されるパラメータを使って算出したという軌道の推定についての記述から引用します

〜ここから〜

「これらのパラメータが表しているのは、端から端まで475AU(1AUは地球・太陽間の距離)ある楕円軌道だ
この楕円の長径は、太陽とこの軌道の近日点と 遠日点を通っており、この線は黄道面の下12度のところにあるくじら座の方向を指している
黄道面とは黄道十二宮のすべてが見つかるところだ
この線はある面に横たわっているが、冥王星の軌道と違って、この面はほんの少し傾いているというわけではない
この軌道は実際に傾いており、遠日点は黄道面の下にある
しかもこの軌道は85度の角度で長軸の周りを回転しており、まるで転覆する船のようだ
惑星Xが近日点を通過するときは、太陽の極のほぼ上を飛び越える
おうし座の基準点からカウントし始めれば、昇交点から黄道面の上のどこに来るかが分かる
これは毎回必ずおとめ座とてんびん座付近で黄道面を突き抜ける
勿論、すべて太陽から見ての場合だが

  パラメータ    値
 平均距離(a)   237.50AU
 離心率      0.988
 傾斜角度     85.00度
 昇交点      200.00度
 近点引数    12.00度
 平均近点角   358.71度
 元期       2451545(ユリウス通日)

離心率とは、太陽から惑星Xの近日点までの距離と、軌道長軸の半分の長さとの間の比率のことだ
もし、この離心率がゼロなら値はすべて同じとなり、その軌道は円となる
離心率が1なら、軌道は広がって放物線を描くことになる
離心率=((a)−近日点)÷(a) となり、(a)は平均距離となる
このパラメータから得られる解は、周期約3661年の楕円軌道で、20xx年12月21日に黄道面を突き抜けて上昇し、 20xx年(翌年)2月初旬に近日点に到達することになる
これが、元期と組み合わせた平均近点角の意味だ
平均近点角は 0から360までのうち、近日点を0としてカウントし始めたときに網羅されている角度を意味する
358.71という数値は、元期の数値で表された日付け に再び近日点に接近しているという意味だ
元期の数値は、先発ユリウス歴〜紀元前4713年1月1日から数えた日数のこと〜における日数を表している」

〜ここまで〜
(訳:宮本俊夫 (R.I.C.Publications))

もう何がなんだかわかりませんが、この文章の中で、一つ おっ! と目を引いたのは、くじら座内の現在の位置からして、20xx年12月21日に黄道面を通過する軌道に合う近日点の位置が、おとめ座とてんびん座内にあるということです
これはもうまさしくこういうことになります

褐色矮星である惑星Xは赤みを帯びた怪物のように見える
予定時間ぴったりにおとめ座の足元を通過する
つまり、分娩中の女性の足元で待ち構え、子供が生まれるや、これを食らおうと狙っている

もし、黙示録や日本書紀に書かれてあることが天体現象を表しているとしたら、大昔の天文学が”ドえらい”水準に達していたということになります
というかもうすでに、世界中で発見発掘されてきた遺跡や古文書等から、高度な天文学が早くから確立していたということが判明しています

ウ〜ン・・
超古代人(人間かど うか怪しい)、恐るべし!!

 小出しニュース

三週間くらい前のニュースですが、ついに小出ししてきたなあといった感じです
ではまずその記事からご紹介します
 〜ここから〜

7万年前に恒星が最接近、地球に彗星の嵐か
太陽系をかすめた赤色矮星、ネアンデルタール人も見たかもしれない
2015.02.20
z1

今から7万年前、太陽系を通過するショルツ星と褐色矮星(手前)のイラスト
太陽(左後方)は、明るい恒星に見えただろう
この連星系は現在、20光年の 距離にある
(ILLUSTRATION BY MICHAEL OSADCIW, UNIVERSITY OF ROCHESTER)
今から7万年前、太陽系の内側に、ある星が飛来した
現生人類がアフリカからの移動を始めようとしており、ネアンデルタール人も絶滅していない時代である
学術誌『Astrophysical Journal Letters』に発表されたレポートによると、地球から1光年未満の距離をかすめ去ったその星は、史上もっとも接近した、恒星と地球のニアミス事故だった
「ショルツ星」と呼ばれるその赤色矮星は、ふつうは薄暗くて肉眼では見えない
しかし、地球への接近時には、初期人類の目に、その燃え上がる姿を見せた ことだろう
科学者が、ショルツ星の軌道を計算したところ、太陽系の0.8光年(約7.6兆km)まで接近していたことがわかった
0.8光年といえば、 太陽系の外縁、オールトの雲と呼ばれる、数兆個単位の彗星で埋め尽くされた広大な領域の内側である
彗星の嵐が地球を襲った?
オールト雲を直接観測することはできないが、それを構成する彗星の一部は定期的に太陽系の中ほどまで訪れていると言われている
しかし、恒星のような巨大な物体がオールトの雲を通過したと仮定するなら、もっとたくさんの彗星が地球に飛来したはずだ
彗星の嵐は、地球上の生命に壊滅的な被害をもたらしただろう
そこで天文学者らは、この接近劇がどれほど一般的に起きるものかを突き止めようとしている が、今のところ心配はいらなそうだ
次に恒星が近づくのは今から24〜47万年後で、オールトの雲には突入しないと予想されている
褐色矮星とともに連星系を構成するショルツ星は、最近発見されたばかり
横道にそれることなく、まっすぐ地球に近づき、そして去っていったと考えられており、その奇妙な動きに注目が集まっている

 〜ここまで〜

反ニビル論者の方々からすれば
「これこそがニビル伝説の元となった星だわ
であるからしてニビルはもうおしまいっ!二度と来ないよ〜んw」
となるんでしょうが、ニビラーの私からすれば信念が揺らぐどころか実にワクワクさせてくれるようなニュースです

例えば、北欧神話『エッダ』の
〜突如として、真っ赤に燃える星が出現した直後、世界が洪水で沈んだ〜
や、古代中国の『墨子』にある

〜夜に太陽が現れ、血の雨が三日間降った〜大地は裂け、水が噴き出した〜等の謎の天体に関する記述の信ぴょう性が、これでグンと高まったわけです
勿論上の記事にある星は、断じてニビルではありませんし、世界各地に残る天変地異伝説が、7万年も前に起きた出来事のことであると考えるのもかなり無理があります

そんなわけでこれからも”小出しニュース”に注目していきたいと思います

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====参考文献終わり====



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