フミのミクラマ二『一二三解読・太陽の検証・文(ふみ)の御蔵』

第五章　人類の準備

ガイドたちは人類に二一世紀、すなわち目醒めの時代のはじまりについて知って欲しいと思っていますが、彼らは未来を順序だてて解き明かすことを欲しています。
そうするため、彼らはまずシフトそのものとその直後の余波について論じなければなりません。
一度ならず何度も、わたしはガイドたちに「これから起こること」へどう備えれば良いのか尋ねました。
ガイドたちは次の言葉でわたしとのやりとりをはじめました。

「
人類のオーラと意識は急速に変化し、進化しているので、これから生じる大変化の準備はできているはずだ。
世界の動きが速まったように感じられるだろうが、実際に急激に変化しているのは物質的な部分ではなく霊的世界だ。
ほんの子供や若者が、大人にとって難しいコンピュータの問題に対処でき
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るのと同じく、若者たちのより神秘的な能力の数々が急激に進歩している」

「
シフトが近づくと、先導者となる態勢のできた、新しい存在に見える者たちが大勢現れるだろう。
そうした若者たちはシフト後のリーダーとなり、シフト後の偉大な時代は人類の進化の時代となる。
よく覚えておいて欲しい。
シフトの時期は近づいている。
そしてそちら側の世界で肉体を持っている者たちは、シフトヘの準備を急速にととのえつつある。
何も怖がることはない。
〈流れ〉にのれない者たちはニュー・エイジで長く生き残ることはまず無理だろうが、霊という存在形式になる準備をととのえ、若者と、より有能な者に時代の再建を喜んで任せるだろう
」
どうすれば人間は「流れ」にうまく身を任せられるのかを尋ねると、こう答が返ってきました。
「
自分を例に考えてみるとよい。
君はしょっちゅう疲労困ぱいする。
なぜならそれは、君がエネルギー場−−流れの一部となる方法を学んでいないからだ。
エネルギー場の一部となるよう練習すると良い。
ベッドか床、あるいは寝椅子にうつぶせになってみなさい。
自分を感じなさい。
自分がエネルギ−の一部になるのを感じ、その時の状態に戻るとき、そのエネルギーを自分の名かへ引き込みなさい。
これは誰にでもできることだ。
加えて何よりも感清と肉体の状態の改善に役立つ。
この方法で大いなる宇宙のエネルギ喜と一つになるよう、一日に二度、エクササイズしなさい
」
わたしの過去の本のどれかでエネルギーの流れについて一章割いているはず、というおぼろげな記憶をたぐり、ついにそれが『我々のなかにいる見知らぬ人』であったことがはっきりしました。
過去にガイドたちはこう書きました。
「
この大宇宙全体がエネルギーである。宇宙はエネルギーで構成されているだけでなく、宇宙全体がエネルギーそのものなのだ。
そしてこの大宇宙の微細な一部である我々もまた、エネルギーそのものである。
したがって君たちが疲れたという時は、単に宇宙のエネルギー、いいかえれば大宇宙の流れと調和していないだけなのだ。
エネルギーの流れのなかに飛び込み、泳ぎ、潜りなさい。
自分が大宇宙の、脈うつ、生きた一部であることを感じなさい
」
例によってわたしは、ガイドたちの過去のこの助言にしたがうことを怠っていました。
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最近、臨床心理学者で友人のメアリー・ジエーン・レッドヤー博士がわたしに、「ニューエイジにおける組織的な宗教の役割」についてガイドたちに質問してくれないか、といってきました。
ニュー・エイジにおける宗教は人々が霊的に向上する手助けとなるのか、そしてシフト後も宗派の分裂は続くのでしょうか?
ガイドたちは次のように書きはじめました。
「
知っての通り、イエス.キリストは宗教を一切うち立てなかった。
帝国の正式な宗教と認められ、カトリック教会が組織されるまで、キリスト教は無秩序で規則が定まっていなかった。
何世紀もかけてキリスト教は次第に形式化され、ついにその厳格な定めに対してマルチン・ルターらが反抗して立ち上がり、キリスト教がさまざまな宗派に分かれて世界中に広まった。
もちろんすべては済んだことだ
」
「
覚えておくべき重要なことは、組織化されたさまざまな宗教が、人々の霊性を高め、〈黄金律〉に賛同する生き方をする手助けをしたという事実だ。
すべての人が〈組織化された〉宗教を必要としているわけではなく、また、霊的進化を求める際に必ずしも必要だというわけではない。
我々はそれぞれ、善悪の区別を知って生まれてくる。
子供のなかには、見下げはてた両親や伴侶からはずれる者、天国の智慧を授かっている。〈黄金律〉はキリスト教よりもずっと古く、自分がして欲しくないことを他人にすべきでないという根本的な原則を前もって定めている
」
「
このく黄金律Vの定めこそが霊性を語る者たちすべてにとっての基本的な哲学であり、この哲学は数千年の昔からずっと変わらずにきた。
その教えはシフト時、非常に重要な戒めとなるだろう。
というのは、物質的、肉体的な意昧で生き残ることを望む者には、人々はそれなりに手助けをするからだ。
いかなる善行も悪行もこちら側の世界のはずみ車(何かを変えるきっかけ)のなかで見失われることはない。
したがって、他者を助けようとする試みは、霊的レベルでの進歩への片道切符でもあるのだ
」
シフト後でも組織化された宗教は変わらず存在するのかを尋ねると、こう答が返ってきました。
「
シフト前よりも宗派の数はずっと少なくなるが、霊的目醒めはずっと深いものになるだろう。
なぜなら、肉体とともに生き残った者たちは、自分が物質的形式で生き続けることには目的があること、そして神の荘厳さはあらゆる命のなかで実現されることを悟るからだ。
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生き残った動物たち(鳥や魚など)は性質が穏やかになる。
動物のなかには依然として飢えを満たすために獲物を得るものもいるが、単なる楽しみや遊びで他を殺すことを禁じる〈一体感〉のようなものが存在するようになるだろう
」
では、カルトというレッテルを貯られることの多い、同じ心を持つ者たちのコミュニティはどうなるのでしょう?
ガイドたちの返事はこうでした。
「
なかには傑出した、みなが一つとなって共に礼拝する道を示す者もいるが、一方では完全武装し、非常に残忍なため、シフト後、〈食欲がそそられる放浪者〉を殺したがる者もいる。
そうした行ないは霊性のあらゆる.側面を平然と無視するものであり、そうした行為者の地球上での命は短い。
愛に身を捧げる生存者たちは地球を愛で満たす役に立つだろう。
そして新しい魂が物質的肉体に宿れば、創造主からの恵みとして喜んで歓迎されるはずだ
」
リリーがこうつけ加えました。
「
物質的肉体のなかで生き残るための準備ができている魂は数多くあります。
ただし、安全を求めてどこに行けば良いのかを正確に知っている魂は一つもありません。
運命の大きな輪、あるいは巨大なルーレットのようなもので、助かる者もいれば死を迎える者もいる。
もちろん、魂は　全て生き残りますが、かつての肉体あるいは魂のこれまでの住処を見つける手だてはないでしょう。
物質的肉体とともに生き残った者たちは、大災害に思えるものから辛くも逃げ出せたことに仰天するあまり、しばらくは快い感覚に満たされるでしょう。
ただし、飢えたホームレスたちの群れが、食料などの必需品が十分に保管されているように見える地域を襲いはじめるまでのことです。
それからは生存者の一部の野蛮な本性が現れ、他人を犠牲にしてでも自分の欲求を満たそうと、略奪、さらには殺しまでも試みるようになります。
自分の食料を奪われないようにしようとする者たちは大きな危険にさらされ、彼らのいる地域は結果として暴動が起こるでしょう。
しかし快く他者と食料を分かち合う者たちもいます」
ガイドたちは次のような情報を教えてくれました。
「
全員がシフトに備えて保存のきく食料を集めておく必要がある。
また、物質的形式で生き残りたいならば、シフト後、どの地域で生きたいのかを具体的に思い浮かべておかなければならない。
シフト後には食べ物をつくる新しい方法が開発され、おそらく地球人は、一日に三回も食事をつくる必要から解放される
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だろう。
シフトによって地球が浄化された後にはすばらしい時代が待っているのが我々には見える。
さらには進化した魂−−地球で生き残ったものだけでなく、〈未来の母たち〉という新しい媒体のなかから生まれる魂−−が地球上に新たに住んでいる様子もありありと見える。
恐れるものは何もない。
シフト後の時代は互いを愛する時代であるとともに、平和、静穏、そして目醒めの時代となるだろう
」