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フミのミクラマ二『一二三解読・太陽の検証・文(ふみ)の御蔵』

フミのミクラマ二

一二三神示

「天」太陽の投稿記事

『終末と太陽の検証』より

気象「普通の洪水と大洪水」情報 NO n320001

−−−−コメント 2012/02/04−−−−

{新32_気象「普通の洪水と大洪水」情報_異常気象_0_全地球_寒冷化_01}
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0413・カマキリさんたちの長期予報:ドンピシャ〜ピンポン!_01
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 昨年の秋頃、今年のカマキリさんたち行動、何か変よ!と案内しました
カマキリさんたちの予言によれば、明らかに来る冬は 豪雪となることを態度で予言していたからです
私の住む関東は 雨と寒波がミスマッチングして、雪になりませんでしたが、もし、マッチしていたら、二日間くらい降雪となり、記録破りの大雪となるのは間違いがなかったからです
ただ、晴れが続いているのですが、温度が上がらず、朝は水道が凍り付き、水が使えない日々が続いていて、これは 私の記憶では 連続記録で初体験です
過日、農家の方と話したのですが、関東には 2〜3月の別れ雪があり、それを境に春になる
過日は ときならぬ雨で大雪にならなかったが、近い内にカマキリさんの予言によれば、我々の住む南関東も大雪に見舞われるはずであると噂しました
それはさておいて、これらの大寒波は 日本だけでなく北半球全体に渡っていることです
氷河期が来ると説明してきました
奴等が仕組んだ「温暖化」華やかりし時は 嘲笑の的でしたが、今年あたりは 「温暖化!冗談だろう」と言うかたも奴等の提灯持ち以外の人たちの中から増えてきたようです
そこで、氷河期に関する連載がありましたので、案内します
何かの参考になると思います
それはそうと、ロックさんちの方は いかがですか?
報道に依れば、記録破りの豪雪と情報が流れていましたが・・・・

===NO n320001:参考文献の目次===

001:日本だけではない北半球の大寒波
002:欧州の大寒波、死者200人超に 週末も雪の予報:2012年02月03日 21:06 発信地:キエフ/ウクライナ
003:米国メディアで相次ぐ「近く地球は小氷河期入りする」という記事:12年02月03日
004:あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(1):2011年11月07日
005:あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(2) 「鎖国」と「富士山大噴火」を生み出した前回マウンダー極小期:2011年11月09日
006:あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(3) 強い太陽活動は 1800年代に終わっていた可能性:2011年11月10日
007:あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(4) 太陽活動極小期は何をもたらすのか?:2011年11月14
008:あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(5) 地球の天候への太陽の影響:2011年11月14日
009:我々は今、小氷河期の中にいる:2010年12月06日

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===NO n320001:参考文献の目次詳細===

===1===============

日本だけではない北半球の大寒波

http://ytaka2011.blog105.fc2.com/blog-entry-233.html#comment11235

日本だけが大雪、大寒波になっているのではありません
ヨーロッパはもっと深刻なようです
もちろんマスコミにでないが中国や韓国もアメリカも同様です
去年も正月あけに北半球は大変な大寒波に襲われた
ことしに始まったわけではない
小氷河期に突入との話もあるが
そうなると世界中で噴火、地震が勃発するらしいが・・・
それにしても日本だけがおかしいのではなく地球レベルで今回もおかしいのだ
今年もいろんなことが、どんどん加速して起きるんだろう
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2855268/8403191?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics


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===2===============

欧州の大寒波、死者200人超に 週末も雪の予報:2012年02月03日 21:06 発信地:キエフ/ウクライナ

http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2855268/8403191?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics

イタリアからウクライナまで欧州の広域を1週間にわたって襲っている大寒波による死者は3日、AFPの集計で218人に達した
東欧では各地で交通網が断絶し、多くの村が孤立している
数万人が避難所で寒さをしのいでいるウクライナでは、3日までに101人が死亡したと当局が発表した
多くは路上での凍死か、病院に搬送後に低体温症で死亡したという
予報によれば、厳しい寒さは週末も続く見通しだ
英気象庁(Met Office)は、寒波は欧州の広い範囲で引き続き停滞し、気温はやや回復する可能性があるものの、ウクライナの首都キエフ(Kiev)などでは3日夜も大雪が降るだろうとして警戒を呼びかけている
写真は、ルーマニアのコンスタンツァ(Constanta)で、黒海(Black Sea )の脇にある凍ったダムの上を歩く人々(2012年2月1日撮影)
(c)AFP/DANIEL MIHAILESCU


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===3===============

米国メディアで相次ぐ「近く地球は小氷河期入りする」という記事:12年02月03日

http://oka-jp.seesaa.net/article/250137995.html

(訳者注) 私個人は気温が低いほうが実は調子がいいということがあるんですが、しかし、やはり世界的にみれば、現在の寒さは深刻かと思います
欧州での大寒波は、今朝の NHK のサイトの報道では、死者が 120人を越えたようです ▲ ウクライナでは氷点下30度まで下がり、1週間で 63人が死亡
フランスでも北部はマイナス 25度にまで下がったそうです
下は NHK の報道からの抜粋です
ヨーロッパでは、強い寒波の影響で、先週から東欧を中心に、所によっては氷点下30度を下回る厳しい寒さや大雪に見舞われています
このうち、ウクライナとポーランドでは2日、路上で生活する人たちなど合わせて29人が新たに死亡し、寒さで死亡した人は、この2か国だけで92人に上っています
ヨーロッパでは比較的気候が温暖なイタリアやギリシャなどでも、記録的な寒さや積雪に見舞われており、寒波による死者はヨーロッパ全体で120人以上に上っています
さらに、旧ユーゴスラビアのセルビアでは、南西部の山あいにある道路が大雪のため寸断され、住民ら1万1000人が孤立しているということです
そして、寒波ではなく大雪ですが、日本でも死者は 50人を越えています
・ 今冬の死者、56人に=日本海側、大雪続く (時事通信 2012.02.02)
大雪に関しては、以前の記事の「岩見沢の大雪
そして、サハラ砂漠の雪」に書きましたが、以前に降り積もった雪の「下の層の部分が氷と化して」、その上にさらに新しい雪が積もっていく、これからが特に危険な時だと思います
私も子どもの頃、落雪で何度か重傷を負いましたが、毎年雪には慣れていても、そういう事故は起きていましたので、近年、雪の少なかった地方ではご注意されてください
特に、子どもたちは危険が(どこにあって、何が起きるのかが)わからないかもしれませんので、親の方々はご注意なさって下さい
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Yahoo! に出現した「富士山を取り囲む 999」ところで、毎日、Yahoo! 天気情報などで、明日の気温と天気をチェックするのですが、3日ほど前、関東の気温を見ましたらこんな表示でした
「へえ・・・明日は東京から前橋まで 999度かあ・・・」(笑)
何かのエラーでしょうが、こういう表示エラーを見たのは初めてだったので、スクリーンショットに撮った次第です
しかし・・・ただ、上の感じって、「富士山をグルッと囲むように 999度になっている・・・」ような気もしたりしまして、私なんか、自分の子どもがその時、横にいたので、つい聴いてしまいました
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私 「ここから富士山見えるじゃん」
子 「うんうん」
私 「噴火するかな」
子 「ずっとしないんじゃない?(自分が)小学校にあがってからくらいだよ」
私 「あんたはこの4月から小学生だぞ」
子 「ああそうか」
というわけで、彼は自分が小学生になることにも気づいていないようでしたが、いずれにしましても、「 999度の表示」のことを書いてみたりいたしました
結構長い時間 Yahoo! 天気に表示されていましたので、ご覧になった方も多いのではないかと思います
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さて、無駄なことを書いてしまいましたが、いろいろと寒さや大雪がニュースとなり続けている中、米国などでは毎日のように、メディアで「地球が寒冷化に入るのではないか」という見出しが躍り続けています
そして、これはいろいろな大学や研究機関、NASA や米国気象庁などから出されている発表見であるということから、「寒冷化の原因はさまざま」だということが挙げられます
たとえば、 In Deep で昨年、シリーズとして書きました、・ あらかじめ予測されていた小氷河期の到来では、NASA の太陽物理学者のインタビューを軸として記事にしたのですが、その学者や NASA の一部の人々は、
「今の太陽活動(サイクル24)と、次の太陽活動(サイクル25)はここ百年で最も弱い太陽活動となると推測される」
という説をもとに予測を展開していて、すなわち、「過去の例から見ると、太陽活動の低下によって、地球の咽喉や気温も影響を受けるかもしれない」ということを言っています
そして、もうひとつ懸念としては、上の「小氷河期」のシリーズで書いた「 「鎖国」と「富士山大噴火」を生み出した前回マウンダー極小期」という記事にある通り、「小氷河期には世界中で火山の噴火が頻発する」という歴史的なサイクルがあるようです
その理由はわかっていませんが、ただ、私は個人はこの数年、「それは太陽活動と宇宙線の相互関係の何かなんだろうなあ」とは思い続けています
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● 太陽と宇宙線と火山活動と寒冷化の関係東工大の地球惑星科学専攻の教授の丸山茂徳という人が、何年か前にテレビの深夜番組で語っていたという動画を持っていて、この丸山教授は「地震も火山も宇宙線が関係している」と言っています
その中の、火山の部分だけを抜粋します
上の丸山教授の話には、実は専門的な用語がたくさん出ていて、意外とわかりにくいですので、文字として簡単におこしておきます
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「火山の噴火も、地震も、そして雷も、そういうのはすべて宇宙線がトリガー(引き金)になっている
それはどういうことかというと、高エネルギーの宇宙線というのは、ものすごくエネルギーが高いんです
質量の大きいものは別にして、ミュー粒子(宇宙線の一種)のような、ほとんど質量のないような小さなものは我々の体を通り抜けていきます
地球も通り抜けていきます
しかし、ニュートリノ(宇宙線の一種)もそうですが、小さくても、それが何のイタズラもしないかというと、そうではない
サイズの大きな宇宙線の粒子がどういうイタズラをするかというと、たとえば、火山の噴火にしてみますと、(コップのコーラを例えて)、触れずに宇宙線がマグマの中からガスを作ることが可能であるらしいんですね
」−−−−−−−−−−−−
ということで、今まで宇宙線のことにはずいぶんと気にかけて、また多く書いていましたが、昨日の「太陽嵐がヴァン・アレン帯から電子を消し去っていることが判明」という記事などを見ても思いますが、「太陽と宇宙の作用のハーモニー」が、ほぼすべての「地球の環境」というものを作り出しているのではないかと思わざるをえません
さて、そんな感じで、前振りが長くなってしまいましたが、今回は今朝のニューヨーク・タイムズにあった「火山の噴火と小氷河期の関係について」の記事をご紹介します
ちなみに、私個人はたとえば、今年ものすごく寒くなるとか、そういうようなことを思っているわけではありません
過去の小氷河期にしても、極端に気温が下がったというわけではないからです
しかし、過去の小氷河期に「極端な気候」が多かったのはある程度事実で、飢饉などを含めて、厄介ごとは多かったようです
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それではここから記事です
なお、ここでの小氷河期とは、14世紀から19世紀頃まで続いた寒冷な期間のことを言い、いわゆる「マウンダー極小期」という太陽活動が弱かった 1645年から1715年までの期間とは違います
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In the Little Ice Age, Lessons for Today
ニューヨーク・タイムズ(米国) 2012.01.31
過去の小氷河期に学ぶ
1780年の冬、当時のニューヨーカーたちはマンハッタンからステタン島までの約 8キロの道のりを氷の上を歩いて行き来することができた
その時はちょうど小氷河期と呼ばれる時代で、 13世紀の終わり頃から 19世紀まで続いた寒冷な期間の間に起きたことだった
現在、米国コロラド大学の地質学者であるギフォード・ミラー教授が率いる研究チームは、その「小氷河期」についての新しい調査と洞察を勧めているチームは、カナダの北極地方にあるバフィン島の氷の中から凍った植物のサンプルを集めることから調査を始めた
そのサンプルを放射性炭素年代測定法を使用して、それらが 1275年から 1300年の間に急激に水を浸してきた氷によって滅んでいったと断定した
この北極の氷の突然ともいえる拡大は、1250年から 1300年の間に起きた4つの大きな火山の噴火から生じたと考えられている
そして、チームは、この時の火山噴火での火山灰と硫酸塩が大気中に拡散していく様子をコンピュータでモデリングした
それは大西洋の海流の循環を順次弱めていき、そして、北極への暖かい海流の流入を減少させ、その結果として、北極の氷量が急速に拡大した
ミラー教授は今回の調査結果については以下のことを強調する
「これは、いつ小氷河期が始まるかという正確な時期を予測するためのものではなく、それよりも重要なことは、過去の小氷河期での寒冷化の速度が急速であったということを示したものです」
この研究には、現代の気候変動に関しての議論への重要な含みがあると、気候学者のベティ・オットー氏は下のように言う
「私たちの時代に小氷河期に入る可能性があると私は思っています
たとえば、世界の気温が1度下がった
そして近い将来、平均気温が6度、7度と下がっていく予測が現実として現在あるのです」
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[地球寒冷化]関連の In Deep 過去記事・ 太陽活動極小期は何をもたらすのか?:2011年11月14日
・ 我々は今、小氷河期の中にいる:2010年12月06日



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===4===============

あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(1):2011年11月07日

http://oka-jp.seesaa.net/article/234015326.html

・あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(1)
・あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(2)
  鎖国と富士山大噴火を生み出した前回マウンダー極小期
・あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(3)
  強い太陽活動は 1800年代に終わっていた可能性
・あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(4)
  太陽活動極小期は何をもたらすのか?
・あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(5)
  地球の天候への太陽の影響
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(訳者注) 米国の アースファイル に、 NASA のマーシャル宇宙飛行センターに所属する太陽物理学者のデイビッド・ハザウェイという人のインタビューが掲載されていました
その要旨は、
・ サイクル24の太陽活動は過去100年で最も弱く、今後、太陽活動の極小期に入る可能性が高い
というものでした
それをご紹介したいと思います
長い論文とインタビューということもあり、また、小さな氷河期(あるいは極小期)に入るということ自体、それなりに私たちの実際の生活などで準備や変化への対応が求められる部分もあるように思いますので、丁寧に取り扱いたいために何回かにわけて書きます
ちなみに、ハザウェイさんによると、どうやらこのことは、米国やグローバルな科学界の認識としては、少なくとも数十年前から予測できていたようです
なので、今になって出てきたという問題ではないようですが、具体的な時期や、どのように気候が変化していくかはまだわからない部分が大きいと思われます
まあ実際、日本なんかも毎日暑くて、氷河期の実感は今イチですしね
なお、太陽には現在、黒点 1339という2005年以来、最も巨大な黒点群が地球面に向いてきています
これは地球から肉眼でも見えるほど巨大な黒点群です
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NOAA では高いフレア予測(Mクラス以上で70パーセント)を出していますが、そのあたりはどのようになるのかよくわかりません
現時点では、この黒点 1339が発生させた太陽フレアは M3クラスのものまでです
▲ 11月1日から今日11月7日までの太陽フレア
4日前に小さなXフレアが発生していますが、地球に影響はほとんどなかったようです
太陽活動の極小期とは
ちなみに、太陽活動の極小期とは、長期間にわたって太陽に黒点などが出ず、太陽活動が弱まることを言います
最近では、370年くらい前から 70年間近く続いたマウンダー極小期という期間があります
「マウンダー」とは人の名前で、他の意味はありません
Wikpedia から抜粋します
マウンダー極小期とはおおよそ 1645年から 1715年の間の、太陽黒点数が著しく減少した期間の名称
(中略)
マウンダー極小期は中世における小氷期中頃の寒冷期の遠因と目され、この時期のヨーロッパ、北米大陸、その他の温帯地域において冬は著しい酷寒に震え、暦の上では夏至であっても夏らしさが訪れない年が続いた
という期間で、 Wikipedia には、他に、
マウンダー極小期における太陽活動の低下は、地球への宇宙線輻射量に影響を及ぼした
というくだりや、
ある論文によれば、マウンダー極小期の真最中である1666年から1700年に掛けては太陽の自転が遅くなっていると指摘
などがあります
まあしかし、世界の他の国でも、あるいは日本などでも(マウンダー極小期の時の日本は江戸時代)、飢饉や不作はありながらも、滅亡せずに文明は存続しています
地球の気温は10万年程度の周期で規則正しく上げ下げを繰り返している私たちは地球に普通に生きているわけで、つまり、「地球の法則」から外れて生きるというわけにはいきません
「氷河期が来る」なんて話は何となく大変そうなのですが、今でなくとも、来るものは来るわけで、氷河期という言い方ではなくとも、上に書いた太陽黒点がほとんど出ない数十年間が続く「極小期」というのは、Wikipedia によれば、
> 過去8000年間に18の極小期があり
となっていて、特別なものではないことがわかります
また、もっと大きな時間のサイクルで考えれば、地球の気温が10万年くらいのサイクルで大きく上下していることがわかっています
下の図は、こちらの資料集にある「南極での気温の変化」を現したグラフです
これを見ると、現在の地球の気温が、1万年少し前あたりから急激に上がっていることがわかります
そして、それ以前を見ても、同じように周期的に気温が上がる時期があり、そして、「上がると次は下がる」という繰り返しになっています
ただ、見てみると、そのグラフは、気温の上昇は急激ですが、下り方はゆっくりとしていて、「数千年かけて平均気温が2、3度下がる」というもののようです
もちろん、平均気温が2、3度変われば大変なことなのですが、しかし、たとえば今年とか昨年の気候に対して感じること
実際の平均気温はそんなに変化していないとしても、「なんだか異常気象だなあ」と感じるのではないでしょうか
多分・・・まあ・・・なんとなくですが、要するにこんな季節の感覚がこれから何千年も続いていくような気もするし・・・まあ、そうではないかもしれないですが、いずれにしても、極小期とか小氷期といっても、寿命がせいぜい数十年の人間個人にとっては、その劇的な変化を感じ取れるようなものかどうかは不明です
食べ物とかは少なくなりそうですが
そんなわけで、NASA の人が言うようにこれから太陽活動が小さくなっていくのかどうかは今はわからないですが、仮にそうだとしても、「突然、劇的に何かが変わるというものでもないかもしれない」という感じはします
何しろ、ご存じの通り、すでに気候も天候も自然災害も十分に異常です
今は私たち人類が「異常慣れ」していく期間だと最近は感じます
−−−−−−−−−−−>ここから翻訳記事です
今回は、インタビュー記事の概要を翻訳しました
Will Solar Cycle 24 Maximum Be Weakest in 100 Years and Go Into Grand Minimum without Sunspots?
Earthfiles 2011.10.31
太陽活動「サイクル24」は過去 100年で最も弱い太陽活動なのか?
そして、それは太陽活動の極小期へと布石へとなるのか?
2011年10月の第三週、科学者たちは、アメリカ・ニューメキシコ州にあるサンスポットに集まった
ニューメキシコ州サンスポットは、米国の国立太陽観測所「アパッチ・ポイント天文台」がある場所として知られている
▲ ニューメキシコ州サンスポットにあるアパッチ・ポイント天文台今回の会合の目的は「今、太陽に何が起きているのか」に関してのワークショップを太陽物理学者たちで行うことだ
現在の太陽活動であるサイクル24では、現在の期間の前に約3年間、太陽黒点のない状態が続いた
多くの太陽学者たちは、これらの太陽の動きに対して、ずっと疑問を感じていた
「何かが違う」
多くの専門家がそのように思っていたが、今回の会合ではそれらの異変と、そして、これが、何十年もの間、太陽黒点の出ない期間のいわゆる「極小期」というものへの段階的に突入していくのかどうかについての議論を行う
ニューメキシコ会議の1ヶ月前には、皮肉にも、太陽表面では、約 10万キロの長さにまで伸びた磁気構造による巨大なXフレアが発生しており、太陽活動は活発になってきているようにも見える
その際の、太陽黒点の中心部の黒いコアの面積は地球よりも大きかった
▲ 2011年9月24日にXフレアを発生させた黒点群 1302
太陽黒点は強い磁場となっている
その磁場は太陽の内部からの熱の表面への流れをさまたげる
2011年まで、太陽にはほぼ3年間の間、黒点がない状態が続いたが、この時期には、科学界ではこの状態に関して大きな論争が起こっていた
その最大の論争の論点は、
「サイクル24はこの100年間で最も弱い太陽活動なのだろうか」
という点だ
そして、この状態はは次の太陽活動であるサイクル25から太陽活動の極小期の始まりとなることを示唆しているのだろうかと
今回のニューメキシコでの会議に参加した中のひとりに、 NASA のマーシャル宇宙飛行センターの太陽物理学者、デイビッド・ハザウェイ博士がいる
▲ デイビッド・ハザウェイ博士
ハザウェイ博士は 2013年に最大期を迎える太陽活動サイクル24は、この100年間で最も弱い太陽活動になるだろうと推測している
そして、サイクル25から太陽活動が極小期に入るかもしれないという予測を支持するデータが増加していると博士は言う
そのハザウェイ博士にインタビューを試みた
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今回はここまでです
次回から、少しずつインタビューを掲載します



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===5===============

あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(2) 「鎖国」と「富士山大噴火」を生み出した前回マウンダー極小期:2011年11月09日

http://oka-jp.seesaa.net/article/234297612.html

・あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(1)
・あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(2)
  鎖国と富士山大噴火を生み出した前回マウンダー極小期
・あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(3)
  強い太陽活動は 1800年代に終わっていた可能性
・あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(4)
  太陽活動極小期は何をもたらすのか?
・あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(5)
  地球の天候への太陽の影響
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▲ 通常に考えると、太陽活動の極小期には数十年間に渡って、宇宙線の地球での観測量が増え続けると思われます
前回記事では、世界中の太陽物理学者たちなどが、過去でいえばマウンダー極小期と呼ばれる「太陽活動が弱い時期」に入るのではないかということが議論されていることを書きました
本来なら、今回はその記事に出てきた NASA の太陽物理学者のインタビューの翻訳の続きなのですが、今回はいろいろと書きたいこともあって、翻訳は後回しになるかもしれません
書きたいことについては、大まかに2つで、1つは前回のマウンダー極小期と呼ばれる「太陽活動の極小期間」の前後の時期(1645年から1715年)に、「日本では何が起きていたか」ということ
もうひとつは、最近、久しぶりに毎晩、夜中、夢によって叩き起こされていて、そこで見たことなどをクレアでくるったように書き殴っているのですが、昨晩の夜中に書いた「覚醒とは何か(7) この世に「真空があること」を許さない宇宙線の存在」という記事に宇宙線のことにふれました
太陽活動が弱いと地球への宇宙線の到達量は増えます
つまり、「太陽活動の極小期間」というのは、「長い期間に渡って、地球と人間が宇宙線の影響をふだんより受ける期間」ということもいえそうな気がします
何しろ、宇宙線はどこでも通過していきますので、人間の細胞や DNA に常にふれているはずです
そして、体内の物質とも核反応を常時起こしているはずで、その数十年間は「いつもの数十年とは少し違う感覚や感情」が生まれる可能性もあります
なので、過去の歴史では極小期とは何が起きて、どんな感じだったのか
それを考えてみようかと
約 300年前の日本のことです
・ 前回のマウンダー極小期に、日本で起きたこと
ところで、「マウンダー極小期」という言葉は一般的には馴染みのない言葉のように思いますので、以下、「太陽活動の極小期間」という一般名詞と併記します
この「太陽活動の極小期間」は、1度突入すると数十年のあいだ、太陽に黒点が出ずに、弱い太陽活動が続く期間ですが、過去 8000年で 18回も突入しているので、近代の歴史の中だけでも、特別異常な状態とはいえず、サイクル的にやってくる、わりと普通の自然現象です
日本の四季では、春→夏→秋→冬というように季節は回りますが、年によって、季節の到来の時期が少しズレることがあっても、「秋はいつかは来る」
それと同じで、「マウンダー極小期もいつかは来る」ということでよろしいかと思います
前回記事で私は、「小氷河期」というような言い方をしていますが、いわゆる本当に寒くなるような氷河期の到来は過去 45万年のサイクルからいえば、10万周期以上のサイクルですので、少なくとも、あと 9万年くらいは氷河期のようなものは来ないと思います
ちなみに、私は「太陽活動の極小期間」というものがもたらすものは、気温の低下などによる「太陽の直接の影響」よりも、どうも「人の心」というものと関係しているような気がしてなりません
前回のマウンダー極小期は、1645年から1715年とされていますが、下のグラフを見ると、実際には1630年代の終わりから急速にその黒点の数を減らしていることがわかります
このマウンダー極小期の直前の「急激な黒点の減少」の時期に何が日本で起こっていたか
実は、この時期は日本の近代史の中で最もダイナミックなイベントが完成した時期でした
それは、鎖国です
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鎖国令(Wikipediaより)
・ 1633年 第1次鎖国令
奉書船以外の渡航を禁じる
  また、海外に5年以上居留する日本人の帰国を禁じた
・ 1634年 第2次鎖国令
・ 1635年 第3次鎖国令
  外国船の入港を長崎のみに限定
  日本人の渡航と帰国を禁じた
・ 1636年 第4次鎖国令
・ 1639年 第5次鎖国令
ポルトガル船の入港を禁止
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太陽黒点の減少から、「太陽活動の極小期間」に向かうまでの期間に沿うように、日本で鎖国が完成していくことがわかります
この「鎖国令」というのがおざなりな法律ではなかったことはおわかりかと思います
日本はこの後、本当に鎖国という状態に突入していきます
日本は「マウンダー極小期に導かれるように」鎖国という、世界でも前代未聞の政策を実行します
鎖国と共に始まった「日本のマウンダー極小期」
他にはどんなことがあったのでしょうか
簡単になりますが、印象的なことを挙げておきます
・ 富士山の宝永大噴火(1707年)
現在までにおける歴史上最後の富士山の噴火となっていて、歴史時代の富士山三大噴火の一つとして数えられる宝永の大噴火が起きたのもマウンダー極小期でした
▲  宝永の富士山噴火の様子を記した伊東志摩守日記の写本
  富士山の宝永大噴火より
上記イラストの掲載されている『富士山の宝永大噴火』というページには、その様子がこのように書かれてあります
駿河国の駿東郡から神奈川県域にかけては、大量の火山からの噴出物の降下に見舞われ大被害となった
数グラム〜10数グラム、中には190グラムもある石が降り始め、夕刻からは黒砂に変わって大雨のように降り続いた
隣家との行き来もできず昼間でも火を灯して食事をした、と足柄上郡篠窪村の名主はその様子を記録している
砂の深さは、駿東郡では1メートルをこえた
このような大噴火でした
富士山とは関係ない話かもしれないですが、仮に宇宙線が火山の噴火に関係あるのだとすると、宇宙線量の放射量が何十年も増え続ける太陽黒点の極小期に、大きな火山の噴火が頻発するのは理解できなくはありません
実際、現時点で火山活動は全世界で非常に活発です
ところで、火山の噴火はいつでも「悪いもの」としてばかり取り上げられます
しかし、「上なるものは下のごとく」で有名なヘルメスのエメラルド板を知ってから、私はその考え方を変えつつあります
上のリンクの記事で訳した中に「この世界の創造の秘密」の中に、それは地上から天へ昇り、また再び地へと戻り生まれ変わります
そして、上のものと下のもの両方の力を身につけます
とあります
In Deep のいくつかの記事などでは「上のほうから来るもの」についてはイヤというほど取り上げています
宇宙から降りてくる、降ってくる、いろいろなもの
では、下からは?下から「来る」ものが上からのものと同じように存在しなければ、この世は成り立ちません
下からのもの
つまり、地球内部から地上へ向けて物質が大放出される大きなイベントがあります
それが噴火です
噴火の正体はこのあたりにあると考えます
火山の噴火は大災害と人間生活への苦しみを伴いますが、しかし、それと同時に「地下から表に出なければならない何か」を噴出する役割だと感じたりします
まあ、これは漠然と感じただけですので、テキトーな話ですが、「災害は何もかも悪い」と考え続けてきた近代文明から脱出する考え方のひとつが、実は西洋神秘学や日本の神秘学にもあるのかもしれません
私は相変わらず死ぬほど不勉強で、そのあたりのことがわかりませんが、火山にしろ太陽フレアなどにしろ、ガンマ線バーストなどにしろ、「上から来るものだろうが、下から来るものだろうが、それらには意味がある」と確信めいています
▲ ヘルメスのエメラルド板
  これは17世紀版
何だか長くなってきている感じがしますが、この「鎖国」と「富士山の大噴火」は、共に日本にとっては大きなイベントだったはずですので、いろいろと書きました
その他に個人的に印象的だったことをいくつか
・ 生類憐れみの令
江戸時代、当時の将軍だった徳川綱吉さんが発令した、世界的にも珍しい「生類憐れみの令」もマウンダー極小期に出されています
生類憐れみの令は、
1687年 「魚鳥類食料禁止」
から始まり、
1700年 「活魚の売買禁止」
までかなりの数が出されますが、しかし、今回調べていて、この「活魚の売買禁止」にまで及んでいたというのは驚きました
この法令の途中では、「1691年 犬・猫・鼠に芸を覚えさせて見世物にすることを禁止」
などというものもありました
よくわからないですが、将軍さん自身、相当いろいろと考えて、次第に混乱してきたのかもしれません
「動物を保護しよう」という姿勢が悪いわけはないですが、人間との共生という意味で混乱したようです
しかし、「この人間と動物の関係に対しての考え方」は、世界でも例を見ない、ある意味では先駆的なものだったのかもしれません
天下の悪法と言われながらも、人々が今に至るままで心に引っかかったままの「生類憐れみの令」という日本での法律も、マウンダー極小期に起きたものです
・ 飢饉
マウンダー極小期は飢饉と関係していると言われますが、確かに多少は関係ありそうです
この時期の大きな飢饉は、江戸四大飢饉というページによりますと、江戸の四大飢饉と言われるものが、寛永の大飢饉 1642年〜1643年 全国
享保の大飢饉 1732年 中国・四国・九州地方の西日本各地
天明の大飢饉 1782年〜1787年 全国
天保の大飢饉 1833年〜1839年
で、他にも、
元禄の飢饉 1691年〜1695年
宝暦の飢饉 1753年〜1757年
延宝の飢饉 1674年〜1675年
天和の飢饉 1682年〜1683年
それと、名前はないながら、
1619年の飢饉
1675年の飢饉
1680年の飢饉
も被害は大きかったようです
この中で、マウンダー極小期のあたりに該当するものとしては、寛永の大飢饉、延宝の飢饉、天和の飢饉などがそれにあたるようです
上のページにもありますが、江戸時代は全体として寒冷な時代であったといい、凶作や飢饉が絶えなかったようです
以上、大ざっぱでしたが、前回のマウンダー極小期に、日本で何があったかを書いてみました
宇宙線の量とマウンダー極小期の関連については、少し長くなりすぎると思いますので、いつかの機会にしたいと思います
よろしければ、クレアの昨晩の日記「この世に「真空があること」を許さない宇宙線の存在」という記事で宇宙線のことに少しふれていますので、ご参照いただければ幸いです
ただ、クレアはこちらの In Deep とは違って、今ではまるで「夢の記録日記」と化していて、ただ夢で見たことを無意識で書き殴っているだけみたいなもので、何も調べないですし、内容の検証もしていませんので(書き終わるまで何が書き上がるか自分でもわからない自動書記状態)、あくまで娯楽としてお読みいただければ幸いです
次回は、 NASA の太陽物理学者のインタビューの翻訳に戻ります



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あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(3) 強い太陽活動は 1800年代に終わっていた可能性:2011年11月10日

http://oka-jp.seesaa.net/article/234529048.html

・あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(1)
・あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(2)
  鎖国と富士山大噴火を生み出した前回マウンダー極小期
・あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(3)
  強い太陽活動は 1800年代に終わっていた可能性
・あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(4)
  太陽活動極小期は何をもたらすのか?
・あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(5)
  地球の天候への太陽の影響
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Will Solar Cycle 24 Maximum Be Weakest in 100 Years and Go Into Grand Minimum without Sunspots?
Earthfiles 2011.10.31
太陽活動「サイクル24」は過去 100年で最も弱い太陽活動なのか?
そして、それは太陽活動の極小期へと布石へとなるのか?
▲ NASA マーシャル宇宙飛行センターの太陽物理学者、デイビッド・ハザウェイ博士
以下、デイビッド・ハザウェイ博士の話:
太陽活動の極小期に入る可能性は確かにあります
なぜなら、以前から私たちはその徴候を掴んでいたからです
実際、今から 400年前のマウンダー極小期と呼ばれている太陽黒点がない時期があって、これは 1635年から 1715年までの長期間に渡って続きました
その1630年代には、ポルトガルの太陽観測者が太陽の黒点数を記録し続けていたのですが、次第に黒点数が少なくなっていることに気づいたのです
そして、この 20年から 30年の間、私たちはその1630年代と同じような太陽活動の低下を目の当たりにしているのです
今回のニューメキシコ州サンスポット(国立太陽観測所のアパッチ・ポイント天文台がある)での会議での主要な目的は、その400年前のガリレオの時代に戻って、当時の黒点数についてさらによく学ぶためということがあります
太陽観測のために望遠鏡が用いられるようになった直後に、ガリレオなどの人々が注目した最初のもののうちのひとつが太陽黒点でした
それで、私たちもまた、1610年にまで戻って、太陽の観察をしようと思っています
▲ マウンダー極小期の存在を発見したエドワード・マウンダー
歴史上の太陽観測の問題は、望遠鏡の性能によって観測される黒点数が違うということでした
あるいは、当時は地上からの観測でしたので、地上の天候によって黒点観測も左右されました
そんな中、 1800年代の中盤に、スイスのチューリッヒ天文観測所の責任者だったルドルフ・ヴォルフは、太陽黒点をグループ別に特定するほうが簡単であるとしたのです
その方法により、1849年からは相対的な黒点数を数えるという方法を使ってきましたが、しかし、黒点数に関する話には他にもいくつかの面白い話があります
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(訳者注) この「黒点をグループ別に特定してカウントする」というのは今でも続いている方式で、たとえば、太陽黒点のカウントと、その番号付けは下の写真のように行われています
これは 18世紀から続く歴代の黒点数カウントだと思われ、なかなか歴史のあるナンバリングです
その中に「ひとつひとつの黒点」が下のようにあります
そのひとつひとつの黒点も今では宇宙からの太陽観測で正確にカウントできますが、昔の太陽観測は(当然ながら)地上から行われていました
当時の地上からの観測では、望遠鏡の性能により観測数に違いが出たり、あるいは天候(曇りが続くと太陽観測が正確にできないなど)などにより黒点観測の正確さが保てなく、そのために、1800年代に上のスイスの人が「グループ別に黒点をカウントする」と決めて、現在に至っているのだと思われます
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● 秘かに変更された黒点のカウント方法以下、デイビッド・ハザウェイ博士の話:
第二次大戦後の 1945年、スイス連邦観測所のマックス・ワルドマイヤー氏は、太陽黒点を数える方法をひそかに変更しました
彼は明らかに、太陽黒点群の数を 10以上増やした数で合計していました
彼は、すべての黒点群が同等なものではないと考えていたと思われます
たとえば、小さな黒点群(黒点が集まっているその数が少ないグループ)を「1」として数えた場合、それよりも大きな黒点群があった場合に、それを「2」とか、あるいは「5」と数えて集計していたようです
この話を聞いた時に私はショックを受けましたが、事実です
ワルドマイヤー氏の集計方法だと、太陽の黒点数は実際に出ている黒点数より大きな数で報告されます
多分、実際の黒点数より 20パーセントほど多く集計されていたのではないでしょうか
マウンダー極小期が終わった 1715年からは、太陽活動サイクルでの黒点数は、サイクルごとに増えていき、そして、20世紀の中頃には、マウンダー「最大期」と言われるほど黒点数は増大しました
この、現在に至る巨大な太陽黒点周期は、1945年に始まったと見られています
しかし(笑い)、ワルドマイヤー氏が 1945年からおこなっていた黒点の数え方による「黒点のインフレ」を考えてみると、むしろ、太陽活動は、1700年代や 1800年代に活動期の大きなサイクルがあったと考えられます
現在の太陽活動が、過去何千年の間で最も活発だという人たちもいますが、しかし、それは太陽黒点数がワルドマイヤー氏の手によって多くカウントされ続けていたという事実によって、疑問視する必要もあるということかもしれません



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あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(4) 太陽活動極小期は何をもたらすのか?:2011年11月14日

http://oka-jp.seesaa.net/article/235102279.html

・あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(1)
・あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(2)
  鎖国と富士山大噴火を生み出した前回マウンダー極小期
・あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(3)
  強い太陽活動は 1800年代に終わっていた可能性
・あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(4)
  太陽活動極小期は何をもたらすのか?
・あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(5)
  地球の天候への太陽の影響
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(訳者注) 「今後、太陽の活動が長期間に渡り、縮小していくかもしれない」という考えを持つ NASA の科学者のインタビューの4回目です
その前に、同じ「太陽関係」の話題で、スペースウェザーに興味深いニュースが出ていましたのでご紹介しようかと思います
それは「太陽では、地球方向以外の面では非常に激しい活動が続いている」というものです
それが「その活動領域が地球の方向に向くと、それらの活動が起こらなくなる」というのが何ヶ月も続いています
そのことが書かれていたスペースウェザーの記事より
REMARKABLE SOLAR ACTIVITY
Space Weather 2011.11.14
驚くような太陽活動の姿
この数日、強い太陽フレアがまったく発生しない状態が続いている
しかし、太陽活動がないというわけではない
いくつかの印象的な太陽活動が太陽で進行している
そのひとつが、下の写真の「巨大なプラズマの壁」だ
太陽の南東側で発生している
11月11日に撮影された
今回のものは、今まで目撃された同様の現象の中では最大のものだろうと、世界中の太陽学者たちが驚いている
しかし、これより大きなものが発生する可能性もある
太陽の表面上の磁気フィラメントが、ときに長さ数十万キロメートル以上になることがある
このフィラメントは「ハイダーフレア」と呼ばれる巨大な太陽爆発現象を誘させることがある
活動領域が地球に向いている時にハイダーフレアが発生することがないとは誰にも言えない
上の記事にある「ハイダーフレア」というのは、普通の太陽フレアは「黒点から発生する」のですが、そうではなく、磁気フィラメントという「太陽の表面を這っているようなヒモのように見えるもの(動くので龍やヘビのようにも見える)」が結合して爆発する広範囲のフレアのことです
上の記事の写真にもあります
全体像としては、下の矢印のような部分となります
この磁気フィラメントの長さは 100万キロメートルにも及ぶこともあります
ハイダーフレアに関しては、昨年の In Deep で何度か記事にしましたので、リンクしておきます
・ 米国の科学者が「太陽全体爆発フレア」発生について発表
・ 太陽フレアの原因ともなりうる巨大なフィラメントが地球の方向面で成長中
昨日の太陽の動きを含めて、現在の太陽活動を見ると、現時点では「太陽活動が弱まっている」とはいえないように見えます
ところが、今日ご紹介するインタビューに出てくる米国太陽観測所の科学者が集計したデータを見ると、「1992年から一貫して太陽活動が弱くなっている」ことが明らかとなるのです
うーむ・・・どっちにどうなるんだか
では、ここから NASA の太陽物理学者デイビッド・ハザウェイ博士のインタビューの続きです
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Will Solar Cycle 24 Maximum Be Weakest in 100 Years and Go Into Grand Minimum without Sunspots?
Earthfiles 2011.10.31
太陽活動「サイクル24」は過去 100年で最も弱い太陽活動なのか?
そして、それは太陽活動の極小期へと布石へとなるのか?
▲ NASA マーシャル宇宙飛行センターの太陽物理学者、デイビッド・ハザウェイ博士
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もし、太陽が活動極小期に入った場合、何が起きるのか?
[記者の質問]
太陽活動が今のサイクルの中で段階的に弱くなっていくとした場合、どんなことが起こると考えられますか?
今回の太陽に関しての会議で、太陽活動が弱まっている可能性があると発言したのは、アメリカ国立太陽観測所の科学者であるビル・リヴィングストン博士とマット・ベン博士でした
彼らが集計したデータによると、現在のサイクル24の以前の活動周期である「サイクル 23」の終わり頃には、太陽黒点の磁場の数値が弱くなっていたようです
▲ ビル・リヴィングストン博士とマット・ベン博士が集計した1992年から2009年までの太陽磁場の推移
1992年以来、減少していることがわかる
つまり、現在の傾向はサイクル23の時から続いているようにも感じられますが、このあたりは、まだ結論づけるには研究に多くの時間を要します
ただ、実際に、現在のサイクル24の太陽活動は、前回サイクル23の時の太陽活動と比較しても著しく小さくなっています
最近の太陽活動のピークは 2000年でしたが、それからは以前のサイクルより小さくなり続けています
そして、サイクル23もそれ以前のサイクル(サイクル22)より太陽活動が弱いのです
私たち太陽学者はその傾向を見ていて、「このサイクル24が今後数十年で最後に黒点を見られるサイクルになるのだろうか」と考えたりすることもあります
しかし、まだサイクル24の活動最大期は来ていませんので、その活動の最大時点を見てみないと何とも言えません
サイクル24は、 2013年の中頃にその活動が最大に達すると見られています
それによって次の太陽活動であるサイクル25がどのようになるかを知りたいと思っています
[記者の質問]
もし現在の太陽活動のサイクル以降、太陽に黒点が出ないとすると何が起きると思われますか?その場合、良い面と悪い面があります
良い面に関しては、太陽フレアの発生が減少することで、衛星や地球上の通信などに対しての影響が少なくなり、太陽フレアによる通信障害等が減ると思われます
それと、地球温暖化という議論がありましたが、もし、太陽活動が極小期に入った場合、その議論に対しての答えが出る可能性があります
つまり、地球の気温と太陽活動の関係がはっきりする可能性があるということです
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(訳者注) 今回はここまでです
この翻訳は次回でおわりとなりそうですが、インタビューの最後では、質問者が「氷河期について」などを質問しています
関係ないですが、ご紹介したいキレイめの写真があったので貼っておきます
ネブラスカの「虹色の空」
やはり太陽の話題で、スペースウェザーの11月12日の記事にこんな写真が出ていました
米国ネブラスカ州で 11月10日に撮影された空の様子だそうです
日本でいえば、いわゆる「彩雲」というようなものにあたるようですが、オマハという町の空が広範囲でこんな感じにレインボーの空となったのだそう
実際に見るとキレイだっただろうなあと思います
アメリカは先月も、全土の多くの空がオーロラで真っ赤に染まるということもあったり、太陽絡みで空の色がどんどん変わっているようです
▲ 10月24日の「アメリカの赤い夜」
これはミズーリ州
「地上で目に見える変化を伴いながら」、太陽活動も実際に変化していっているということなのかもしれないです
そういえば、このシリーズの最初の記事の冒頭でご紹介した、近年最大の太陽黒点群 1339
この黒点群からの巨大な太陽フレア発生の懸念が NOAA などから出されていましたが、黒点1339はこの1週間、ほぼ何の活動もせずに太陽の裏側に姿を消していこうとしています
今まで通りの太陽への観測予測では対処しにくくなっているようです
あるいは「起きたことを見るしかない」のかもしれません



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あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(5) 地球の天候への太陽の影響:2011年11月14日

http://oka-jp.seesaa.net/article/235167898.html

・あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(1)
・あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(2)
  鎖国と富士山大噴火を生み出した前回マウンダー極小期
・あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(3)
  強い太陽活動は 1800年代に終わっていた可能性
・あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(4)
  太陽活動極小期は何をもたらすのか?
・あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(5)
  地球の天候への太陽の影響
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(訳者注) この「あらかじめ予測されていた小氷河期の到来」も、今回の投稿でラストになります
ところで、先日、バチカンの希望の砦は「宇宙人という神」の登場(3) という記事の冒頭で、「パキスタンで広範囲に渡って放射性物質が測定された」という報道にふれたことがありましたが、また「放射能」に関してのニュースがあったので、ご紹介しておきます
IAEA (国際原子力機関)のプレスリリースです
世界各地で検出され続けるヨウ素131
これは11月11日に出ていたもので、タイトルは「ヨーロッパで低レベルのヨウ素131が検出」というものでした
短いニュースですので、ご紹介しておきます
検出された場所は、チェコを中心した広い範囲とのことです
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Low Levels of Iodine Detected in Europe
IAEA (国際原子力機関) プレスリリース 2011.11.11
ヨーロッパで検出された微量のヨウ素131
非常に低いレベルのヨウ素131がこの数日間、チェコ共和国の上空で検出されたという情報をチェコ原子力安全委員会から受けた
IAEA の調査によれば、ヨーロッパの他の地域でも同様の測定がなされている
しかし、検出されたヨウ素131の濃度は人体に影響のあるものではない
また、このヨウ素131の検出に関しては、日本の福島原発の事故と関係するものではないと IAEA では考えている
現在、このヨーロッパでのヨウ素131の検出の原因をIAEAで調査している
結果がわかり次第、ウェブサイトを通して発表する
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上の記事に出てくる「ヨウ素131」は原発の事故や核爆発などで放出されるもので、そういう例では多量に検出されるそうです
ちなみに、近代史で、「最も長期間にわたって」大量のヨウ素131を浴び続けたのは1950年代のアメリカの人たちかもしれません
ネバダ核実験場の核実験での10年に渡る約 100回の実験で、毎回のように米国全域にヨウ素131が振りまかれていたはずです
▲ アメリカのネバダ核実験場で 1951年から 1962年に行われた核実験の爆発によって拡散した、ヨウ素131の甲状腺への被曝ラド数
出典は、アメリカ国立癌研究所、「ネバダ核実験のI-131の甲状腺被曝推定」1997年からです
上の地図の「★」のところが、ネバダ核実験場実験場です
少し前、「わたしの神話はずっと続いている」というようなタイトルの記事で、こんな地図を載せたことがあります
この時に載せたこの偏西風の分布と照らし合わせるとおわかりのように、「実験場そのものより、偏西風の進む方向に向かって影響(被爆状況)が大きくなっている」ことがおわかりかと思います
ヨウ素131の半減期(物質として崩壊するまで)は8日間程度と短いようなので、上の地図でゼロ地点より西や南(左とか下)はほとんど影響を受けていないのは、ヨウ素131の半減期の短さと関係があるのかもしれません
個人的には「いったん地球上の大気に入ったものは、半減期まで(物質が崩壊するまで)地球を回り続ける」と思っています
なので、個人的にはこの世の「有害」と言われるものをあまり気にしたことがないですが(『地球上は一蓮托生』の意味で)、放射能のジャンルは何も知らない分野ですので、今回は IAEA の記事をご紹介するにとどめます
さて、それでは、太陽物理学者デイビッド・ハザウェイ博士の「太陽の今後」についての続きで、今回がラストです
ちなみに、下の記事に出てくる言葉の中で、
> 空気そのものが地球の気候を作り出している
という部分には、何だかよくわからないですが、何だか少し感動しました
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Will Solar Cycle 24 Maximum Be Weakest in 100 Years and Go Into Grand Minimum without Sunspots?
Earthfiles 2011.10.31
太陽活動「サイクル24」は過去 100年で最も弱い太陽活動なのか?
そして、それは太陽活動の極小期へと布石へとなるのか?
▲ NASA マーシャル宇宙飛行センターの太陽物理学者、デイビッド・ハザウェイ博士
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サイクル25の始まりを知ることはできるのか?[記者からの質問]
もし、太陽活動がサイクル25から極小期に入るとすると、ヨーロッパの気候は氷河期に戻ってしまうのでしょうか?そうではないと私たちは考えます
もちろん、その問題に関しては不確実な点が多いですが、「氷河期」についての質問を私たちはよく受けます
しかし、その質問に対しては、「太陽が気候にどのくらい影響するものなのか」ということがはっきりとしていなければ答えられないのです
たとえば、太陽が気候に影響する度合いは 10パーセント程度なのか、それとも、 50パーセント以上影響するのか
それは現在でもまだわかっていないのです
[記者からの質問]
太陽は太陽系の中で唯一、熱を与えているものなので、地球の気候にも大きな影響を及ぼすのではないのでしょうか?
仮にそうだとしても、その割合を誰も知りません
確かに、太陽は光と熱を地球に与え、よりよい環境を与えてくれています
しかし、地球には温室効果に起因するといわれる温度変化もあります
温室効果という言い方より何より、地球にこの大気があり、それが熱を閉じ込めていてくれるからこそ、私たちは地球の上で生きていることができるのです
もし「温室効果」がなければ、私たち人類は地球では生きられません
なので、地球の気候というのは「空気そのものが作り出している部分」もあるのです
いわゆる地球温暖化と太陽の関係というものも含めて、今後、全力で研究されること思います
それと、現在わかっていることは、地球が受ける太陽のエネルギーの変化というのは、少なくとも、光度、温度については、1パーセントの10分の1程度しか受けていないということがあります
このようなこともあり、現在では、地球上に与える影響として他さまざまな要素を考えることが多くなっています
たとえば、宇宙線や高層大気の化学的変化などです
現在では、雲の生成が宇宙線と関係している可能性が出てきており、「雲の存在」は地球の気候に大きく関係します
太陽からの紫外線などのエネルギーがどれだけ変化しても、雲などの影響のほうが地球に天候に大きな影響を与える可能性があるということです
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(訳者注) このあと、ごく簡単に「氷河期とミランコビッチ・サイクル」というものにふれていますが、割愛しました
最初にタイトルに「氷河期」とつけてしまったので、そのまま来てしまいましたが、結論としては、ハザウェイ博士の言っていた要旨は次のような感じのようです
・ データから見ると太陽活動が縮小していく可能性はある
・ しかし、それはサイクル24の最大期(2013年中頃)にならないとわからない
・ 太陽活動の極小期になっても「氷河期」のような気候になるとは言えない
・ その理由は、地球の天候を左右するのは太陽よりも他の要素が大きいと最近は考えられいているから
・ ミランコビッチ・サイクルから見ると、少なくともいわゆる「氷河期」は来ないだろう
大げさに書いてきたわりには、「太陽活動の変化だけでは、それほど地球上の天候の大きな影響はないのでは」という話かもしれません



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我々は今、小氷河期の中にいる:2010年12月06日

http://oka-jp.seesaa.net/article/172022428.html

(訳者注) 今回記事に出てくる地球温暖化に関して、温暖化議論に対しての絶望から米国物理学会に辞表を提出したカリフォルニア大学名誉教授ハロルド・ルイス氏の辞表の訳を 10月10日に紹介させていただいたことがありますので、よろしければ合わせてお読みいただければと思います
・ 地球温暖化と米国物理学会のありかたを非難して学会を脱退した科学者の辞表の全内容(2010年10月10日)
なお、今回のは英国の記事ですが、この英国の雪のカオスは深刻になってきていて、輸送網の影響もあり、燃料に続いて食料の配達にも遅延が出ており、スーパーに食べ物が何もない状態の写真などがよく掲載されています
パニック買いが発生している地域も多いようです
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Author claims we're in the grip of a mini ice age
Subday Sun (英国) 2010.12.05
私たちはミニ氷河期で苦しんでいる
この2週間、イギリスで続いているシベリア並みの氷点下の気温と降雪の中で、ふと昔の「地球温暖化」という悪い冗談を思い出す
世界の気温は上昇し続けて氷河が溶けていくだろうという地球温暖化の予測の果ての結果は、この未曾有の大寒波だった
これに関しては良いニュースと悪いニュースがある
良いニュースは、少なくとも冬が永遠に続くことはないだろうということだ
では、悪いニュースは何かというと、どうやら、現在の我々は、次の 30年続くと思われる「ミニ氷河期」の中に突入しているかもしれないということだ
そう言うのは、著書「凍結する英国( Frozen Britain )」の著者ギャビン・クーク氏だ
クーク氏は 2008年にこの本を書き始め、本は昨年 2009年10月に出版された
その頃、イギリスでは予想外に厳しく冷え込む冬を迎えており、気象の専門家たちがその寒波の原因をつかめずに行き詰まっていた頃だった
気象の専門家たちは、昨年の激しい降雪と寒波に対して、それは2009年一度きりの例外的な出来事だと言っていた
しかしその翌年
つまり、現在の 12月の冬の寒さは、氷点下の記録だけ見ても昨年より厳しく見える
どうやら、気象の専門家たちよりも、凍結する英国を予想したクーク氏が正しかったようだ
クーク氏は予想が当たり、さぞ喜んでいるかと思いきや、雪で困っている私たちと同じように落胆している
なぜだろうか
「私自身、温暖化議論にはうんざりしているんだ」と彼は言う
クーク氏が本を書き始めた2008年頃は、米国の前副大統領アル・ゴアが地球温暖化について賞賛した様子を描いた「不都合な真実」の記憶がまだ人々の間に根強く残っていた
その概念では、炭素等の排出が地球を温暖化させ、極地の氷冠を溶かしていくということが詳述されていた
クーク氏も、ゴアのように気候変動に関心があり、そのためにエネルギーと環境の問題をもう一度勉強し直そうと、ニューキャッスルの専門学校に戻り、そこで研究をした
クーク氏は言う
「研究すればするほど、私は気象の虜になっていった」
クーク氏は、気候変動に人生を費やした他の気象学者のような科学的背景を持っていなかったが、その先入観のなさがむしろ彼の理解を早めた
彼はこの気候変動というテーマに対し、並々ならぬ情熱を持って臨んだ
これまで専門家たちがおこなった議論をことごとく追跡し、そして、大量に存在する情報を整理して理解することに努めた
彼の理論は単純ではないが、その基礎をひとつ書けば、太陽黒点活動の影響と、その欠如の問題だ
太陽黒点は太陽表面の暗く見えている部分で、これは、サイクルで増減を繰り返している
17世紀( 1645〜1715年)に太陽黒点の数が著しく減少した期間があり、これは研究者マウンダーの名にちなみ、マウンダー極小期と呼ばれている
太陽活動の強弱と気候の変動には関連があることが過去述べられており、17世紀のマウンダー極小期には、いわゆる小氷河時代と時期が重なる
1790〜1830年の間にも太陽活動はやや弱くなった(ダルトン極小期)
その時にも地球は多少寒冷化している
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参考資料:
・ マウンダー極小期
  「マウンダー極小期を語る」より
17世紀中期から18世紀初頭にかけて、太陽黒点が顕著に少ない時期があった
この時期がマウンダー極小期だ
およそ70年間に黒点数は50個程度が出現したのみだった
マウンダー極小期の間、地球の気候は寒冷化していた



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====参考文献終わり====






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