月光の巻 第27帖 (814)
祓(はら)いは結構ですが、厄はらいのみでは結構とはなりません。
それは丁度、悪をなくすれば善のみの地上天国が来ると思って、悪をなくすることに努力した結果が、今日の大混乱を招いたのと同じであるのです。
よく考えて下さいよ。
善というのも悪と云うのも、皆悉く大神の肚の中での働きであるのです。
大神が許し給えばこそ存在しているのです。
この道理をよく会得しなさい。
「はらう」というのは無くすることではないのです。
調和することなのです。
和して弥栄することなのです。
年月日
- 昭和三十四年一月三日
- 旧十一月二十四日(1959年)