玄米食はなぜミネラル不足になるのか
玄米には胚芽の部分にミネラルがたくさん含んでいるのに何故ミネラル不足になるのか?という質問をよく受けます。
それは玄米の胚芽や表皮にフィチン酸という強力な排泄作用を持つ物質が多くあり、毒素を出して病気を治していく作用がありますが同時にミネラルも出していくのです。
体内毒素とミネラルは別々の所に存在しているのではなく、毒素とミネラルはいっしょに存在しているのです。
玄米食で体内毒素を出す時にミネラルも出ていくのです。
毒素が出ていけば病気の症状は消えていき、玄米を食べたから病気が治ったと確信し、これからもずっと続けていこうと思う人が多いのです。
玄米を長く続けて体がおかしくなった人や短命になった人をたくさん見てきました。
フィチン酸の排出作用は強力なものです。
だから病気の症状が消え、ガンさえ治るのです。
玄米にミネラルが多いから病気が治るのではないのです。
玄米のアクが毒素を引っ張って出すのです。
本来、玄米の胚芽の部分は次の新しい生命の芽を出すための栄養として存在しているのです。
胚芽がないと芽が出ません。
小鳥などに種籾を食べ過ぎられないように強いアクを持っているのです。
小鳥達は決して食べ過ぎません。
アクの強さ、分量を本能的によく知っているからです。
雀がたくさん飛んできても稲を食べ尽くすことはありません。
雀は害虫も食べてくれ、分を心得て共存しているのです。
雀は籾を何粒かしか食べないのに人間はアクの強い玄米を茶碗一杯も食べるのです。
玄米に含まれるフィチン酸は殆ど消化されず、体内の毒素とミネラルをたくさん引っ張り出していきます。
病気の時には短期間で効果がでますが、せいぜい数ヶ月から半年くらいで止めるのが理想です。
甘い物を全く食べない玄米菜食に徹底している人や子供に虫歯になる人が多いのも玄米のフィチン酸のミネラル排出作用によってカルシウムも奪われるからでしょう。
玄米、自然食の運動は病気治しを目的とした食養者達から始まりました。
玄米、自然塩で短期間で病気が治ったのは事実ですがこれこそ正しい正食だとずっと続けさせたのが間違いだったのです。
玄米のアクの強さで短命になることまで気づかなかったのだと思います。
結論を申し上げますと玄米より白米の方が人間の主食として適しているということです。
5分搗き、8分搗き、胚芽米でもアク作用でミネラルを排出していきます。
元禄時代より白米にし始めたというのはアクを処理する先人の知恵だったのだと思います。
フィチン酸の塊のような胚芽そのものの粉末やそれを発酵させた玄米胚芽加工食品がいかに効果があるか、又、いかに害があるか理解できることと思います。
病気が治ったから、効果があったから健康に良い物と決め付けて自然のものを摂り続けるとそのアクの強力な排出作用で体がダメになっていくことをよく理解して頂きたいと思います。
玄米の件について、国際自然医学会会長の森下敬一博士の著書の中でこのように書いておられます。
農薬を使った白米と玄米の比較です。
通常、表皮や胚芽の部分に農薬が多く残留し、白米よりも玄米の方が体内での残留が多いという現代栄養学者の玄米反対説に対しての反論学説です。
白米食と玄米食の体内農薬残留を調査した結果、玄米を食べた人より白米を食べた人の方が農薬が多く残っていたというデーターです。
だから玄米の農薬は気にする必要なく、白米よりも玄米の方が安全でミネラルが多く理想の主食だという学説です。
この学説でたくさんの玄米党が増加したのは事実です。
しかし、この学説では体内の農薬残留量は玄米が少なかったと言っていますがミネラル残量は調査しておりません。
農薬が多く排出されたということは同時に存在するミネラルも排出されたという事実を見落としています。
でも玄米にミネラルが多いからそれで帳消しになるのではないか。
いや玄米のミネラルが残るのではないかと玄米の効果を信じて続けてきた人が多いのではないのでしょうか。
現実は違います。
たくさんの治療師や東洋医学の先生方が玄米を食べ続けるのはよくないと主張してきています。
私自身も整体道場をやっている時に体内毒素を出す目的で玄米菜食を徹底して指導してきました。
そして玄米を10年以上食べ続けてきました。
その時、甘い物一切食べないのに虫歯になる事がありました。
どうしてか理解できませんでした。
通院していた歯科医の先生も玄米を食べると虫歯になるよ!と言っていました。
玄米のフィチン酸の強力な排泄作用がカルシウムを奪うのだと思います。
その他、玄米を食べ続けて体調が悪くなった人をたくさん見てきました。
玄米で数多くのガンや難病、生活習慣病が治り、どれだけの人が命を救われたことでしょう。
その実績は誰もが知るところです。
症状が消え、痛みが消え体調が良くなり、その効果は驚くべきものです。
しかし、効果があったからずっと続けて良いと判断するのは間違いです。
それを食べ続けて健康で長寿になるかという判定をしなければなりません。
ではどのようにして判定するのでしょうか。
それは体に聞くのです。
Oリングテストで玄米を40年、白米を40年同じ条件で食べ続けた場合どちらが長く生きることが出来るか判定するのです。
今、東洋医学の治療家の先生方がOリングテストで病気の場所の判定や薬の種類、量などを測定しています。
Oリングテストは今、世界中で医学分野で使われています。
食品などを測定する場合、それを食べる量と期間を入れて測定しなければ全く意味がありません。
この期間と量を入れて測定をした場合、白米より玄米の方が必ず短命になるのです。
何度、測定しても玄米の方が短命になります。
昔に、玄米でも長く生きたお坊さんなどいることはありましたが、その人の生き方や持って生まれた長寿の運のせいだと思います。
白米だったらもっと長く生きられたと思います。
玄米を食べていた昔の平均的日本人は相当、寿命が短かったことは事実です。
玄米よりもニガリの自然塩の害による短命化の方がはるかに大きかったのですが。
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