■ 第08章第084編
 ■ 第08章第084編

■原書■

Paterne aura de la Sicile crie,
Tous les aprests due Goulphre de Trieste,
Qui s'entendra jusques a la Trinacria,
De tant de voiies,fuy,fuy,l'horrible peste.


■原書置換■

Paterne aura de la Sicile crier,
Tous les aprete due Goule de Trieste,
Qui s'entendr jusque a la Trin_a_cri,
De tant de voiies,fuy,fuy,l'horrible peste.


■原書直訳■

父の様にシチリア島は大声で叫ぶ。
トリエステからゴールは辛らつさを増す。
三味一体のきしむ音はシチリア島でさえも聞こえる。
それほど多量に船は飛ぶ、飛ぶ、恐ろしい疫病。


■直訳を意訳■

父の様にシチリア島は大声で叫ぶ。(大変に怖い大きな声で人々は叫んでいる。)
トリエステ(イタリア北東部の都市でアドリア海の北端の町である。)からゴール(近東伝説の墓地で死肉を食う悪魔の意味です。「堕落天使サタン」の製作した「ノアの大洪水」の大津波は人々を飲み込み皆殺しする。)は辛らつさを増す。
三味一体(殺戮、都市の破壊、船を跳ね上げ破壊する。)のきしむ音はシチリア島でさえも聞こえる。
それほど多量に船は飛ぶ(「ノアの大洪水」の大津波に依り全ての船は2000mから3000mの空中に放り投げられる。船があたかも空中を飛んでいる様に見える事の例えです。)、飛ぶ、恐ろしい疫病(大津波に依る破壊と殺戮の伝播がある。)


■平易意訳■

シチリア島の人々は大変な怖いで大きな声で叫んでいる。
イタリア北東部の都市でアドリア海の北端の町トリエステから「堕落天使サタン」の製作した「ノアの大洪水」の大津波は時間が過ぎるに従い大きくなり人々を飲み込み皆殺しする。
ゴールは近東伝説の墓地で死肉を食う悪魔の意味です。
人々の殺戮、都市の破壊、船を跳ね上げ破壊する三味一体の軋む音はシチリア島でさえも聞こえる。
それほど多量に船は「ノアの大洪水」の大津波に依り2000mから3000mの空中に放り投げられる。
船はあたかも空中を飛んでいる様に見える。
恐ろしい大津波に依る破壊と殺戮の伝播がある。


■解説と補足説明■

この予言詩はアドリア海での「ノアの大洪水」の大津波に依る破壊と殺戮の説明である。
第08章第083編と関連して説明を解読する必要がある。
アドリア海は細長い海である。
その為、「地球の極の滑り回転」に依って海水は反対の流れ発生する。
海水は反流の盛り上がりとなり海水が反り返る。
この大津波は海岸一体を破壊し削り取る。
これらの過程が理解しやすい詩である。
そして、この時アドリア海にある船が空中に放り投げられ破壊されている様子をシチリア島までその破壊音が聞こえると例えて説明している。
注意すべき点は「極の滑り回転」の初期は引き潮となる。
その為に、シチリア島地域は引き潮となり被害が少ないのである。
アドリア海の状況の特徴である。
ただ、ピレネー山脈を経由してくる大津波でシチリア島もこの後直ぐに襲われる。
津波の進行の時間関係が良く分かる予言詩である。