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フミのミクラマ二『一二三解読・太陽の検証・文(ふみ)の御蔵』

フミのミクラマ二

一二三神示

「天」太陽の投稿記事

『終末と太陽の検証』

<最近、惑星Xが再度話題になってきたようですが・・・!テュケーは惑星Xか?、NASAさん、あれこれと隠すの止めて少しずつお知らせしているみたいね!?その2>
天空編11817~11819

http://slicer93.real-sound.net/0-hl-space-11817.html
(2011/03/08)
太陽(ミロク)のメール

<最近、惑星Xが再度話題になってきたようですが・・・!テュケーは惑星Xか?、NASAさん、あれこれと隠すの止めて少しずつお知らせしているみたいね!?その2>

コメント=====1~5=======

「NASAさん、あれこれと隠すの止めて少しずつお知らせしているみたいね!?」とあるが、公開される情報の全てが何らかの正確な情報とは限らないし、臭わせるが誤解するような情報も多数あると考えなければならない。
その対策として、基本的な態度・方針について再確認しておかなければならない。
惑星Xについて幾つもの説が語られているし、公式の機関からも関連する内容が公開されている。
そこで、注意しなければならないのは その確認・検証である。
それを「科学的に検証可能なように公開しているか」である。
殆どは 不明瞭になるようにしてある。
二三の話題について纏めてみた。


例1:低温の褐色矮星1個は 何処にいるのか?
例えば、先に案内したNASAのQ&Aでは次の通りである。
これをみて、貴方は 確認検証できるでしょうか?
言われぱなしでどなたも出来ないでしょう。
なぜなら、低温の褐色矮星1個の軌道要素が明示されていないのですから、全天空の何処にいるのか?
それでなくても「核融合反応を起こさない暗い星」・ステルス星ですから天空の何処にいて、どれくらいの速度で、どの方角に移動しているのか!説明しなければ何もわかりせん。
ただ、このQ&Aより以前に、5項<表面温度が数百度しかない、もっとも低温の褐色矮星の発見>にあるように、

「・・・・・スピッツァーが発見した14個の天体は、地球から数百光年の距離に位置しており、地上に設置された望遠鏡で分光観測をするには、あまりに遠い。
しかし、スピッツァーによる発見は、太陽から25光年の範囲内にまだ100個以上も同様の天体が存在することを示唆している。 ・・・・」


多数観測分析して発見していると示唆しているのである。
何故に、数光年以上の距離の先の14個の低温の褐色矮星を発見しているのに、1個の低温の褐色矮星が別扱いとされているのでしょうか!?
●低温の褐色矮星1個、質量が小さいため核融合反応を起こさない暗い星。
●彗星20個、
●地球近傍天体(NEO:注5:「地球近傍天体」 地球の公転軌道から4,500km以内まで接近する軌道を持つ彗星や小惑星。 )134個
●小惑星帯天体約3万3,000個を発見した。


例2:<超巨大UFO3機が地球に接近中!?>このUFOの軌道と今どこにいるのか?
http://www51.tok2.com/home/slicer93190/10-6400.html
http://www.weeklyworldnews.jp/?p=1588
超巨大UFO3機「直径200マイル(約3200Km)以上、190マイル(約3000Km)」と突然言われても、私の過去の説明を聞いていた方たちにとっては このサイズのUFOの製造方法を承知しているはずですから特別に驚く内容でもありせん。
このサイズについては 太陽の周辺に地球クラスのサイズのUFOと思わしきものの映像が多数映し出されている情報もありましたが、同様に、皆さんにとってはこの宇宙の常識的な知識ですから特別に驚く内容でもありせん。
「ふ~ん、現れたの!程度のことでしょう」
問題は みんな揃ってのこれらの情報の確認検証出来るか?なのです。
下記の情報から分かるのは 次の情報ですが、方向・速度などが分かっているのであれば、何方でも確認できるように正確に明示して皆さんに検証できるようにすれば良いのです。
何故、天文学的な軌道などの表示がないのでしょう。
● 現時点で、(2011年02月頃か?)UFOはちょうど木星の軌道を通過
● 火星の軌道に着く3月頃(2011年か?)
● 地球に到達するのは2011年の前半、6月あたり
地球に到達とあるが、このサイズのUFOが地球に接近して衝突でもするのでしょうか?

{・・・・・・ WWNは1979年以来全人類に、エイリアンの到来警告を発し続けていました。
そして先週、ついにSETI(地球外知的生物探査計画)の科学者達が、重大発表を行ったのです。
「3機の超巨大な宇宙船が、地球に向かって飛んできています。
その内、最も大きなものは、直径200マイル(約3200Km)以上あります!
2つの他は、一回り小さいサイズですが、それでも190マイル(約3000Km)はあります。
これらに比べれば、映画ID4に登場した巨大UFO母船なんて鼻くそほどの大きさに過ぎません。
現実は、我々の想像を遥かに越えていたということです…。
現時点で、UFOはちょうど木星の軌道を通過しています。
彼らの速度から考えると、地球に到達するのは2011年の前半、6月あたりでしょう」と、ジョン・マレー(SETIの主任研究員)は言っています。
この人類観測史上最大の超巨大UFOは、最初アラスカに拠点を置くHAARP外宇宙探索システムによって見つけられました。
SETI研究者によると、UFOは、明らかに地球外の知的生命体の作った宇宙船だということです。
ちなみに、この超巨大UFOは、あまりに巨大なため、火星の軌道に着く3月ころには、市販の光学望遠鏡望遠鏡でも見えるそうです 。 ・・・・・・}



例3:「太陽系近くの空間の歪みから侵入してくる。 」とWebBotは 説明している。

{・・・・・・・ ところで、UFOではない人工的な飛行物体が目撃される。
この飛行物体は、これまで知られているものではまったくない。
それはいわゆるエイリアンによって操作されているのではないが、何かによって知的にコントロールされている。
この飛行物体は巨大で、一つの町すべてを飲み込むほどの大きさだ。
・ この飛行物体は太陽系近くの空間の歪みから侵入してくる。
この歪みの存在が発見されるが、それは影の支配勢力を恐怖させる。
この恐怖感のため、影の支配勢力は、宇宙の歪みの存在となぞの飛行物体に関する事実を人々に知られる前に消し去ろうとする。 ・・・・・・}

この内容については 昔に説明してあるので、皆さんにとっては特別な情報ではない。
ただ、この空間の歪みが、太陽の中にあるのか?太陽の近傍にあるのか?などの具体的な情報が問題となる。
私は この歪みは  ワ-プする場合の特徴で、太陽にワ-プ・ロック・オンをして、その表面近くの空間を歪ませワ-プ空間と接続して実体化して現れる と説明している。
SOHOの太陽の画像に、地球以上のサイズのUFOの画像が公開されているが、それかもしれない。
これらのUFOは 画像的には 突然現れて、突然画像から消えることである。
このことは 十有余年前に奴ら影の支配勢力には教えているから、WebBotのように「この歪みの存在が発見されるが、それは影の支配勢力を恐怖させる。 」と言われても何を今更と思っている。
もっとも、当時、にわかに説明されても本当かどうか分からず、その気になって調べたのではないかとおもうし、あれから随分過ぎたが、やっと確認したということなら納得がいくが・・・・。
過日、ノルウエ-の渦巻きの画像が話題になったが、ハッブル宇宙望遠鏡が宇宙空間の渦巻きを近赤外線で下記のように観測したそうである。
もしかしたら、これが「空間の歪み」かもしれませんね。

http://www.dailygalaxy.com/my_weblog/2011/03/image-of-the-day-mysterious-glowing-spiral-sighted-in-a-remote-star-system.html
March 04, 2011<今日のイメージ:遠いスターシステムで発見される不可解な熱烈な螺旋>

None of the world's experts no what the strange spiral structure on the left is. Why the spiral glows is itself a mystery, with a leading hypothesis being illumination by light reflected from nearby stars.

NASA astronomers think it is related to a star in a binary star system entering the planetary nebula phase, when its outer atmosphere is ejected.

The huge spiral spans about a third of a light year across and, winding four or five complete turns, has a regularity that has never been observed before.

Given the expansion rate of the spiral gas, a new layer must appear about every 800 years, a close match to the time it takes for the two stars to orbit each other.

The star system that created it is known as LL Pegasi.

The image was taken in near-infrared light by the Hubble Space Telescope.

決して世界の専門家なしの、見知らぬ渦巻線が左に組み立てるものは、そうではありません。

光による照明であることが近くの星から反射したという主要な仮説で、螺旋が輝く理由は、それ自身でミステリーです。

NASA天文学者はそれが惑星状星雲段階に入っているバイナリのスターシステムで星に関連があると思います。

そのとき、その外の空気は排出されます。

巨大な螺旋は直径およそ3分の1光年にわたって、4つまたは5つの完全な曲がり目を席捲して、それがこれまで観察されなかった規則性を持ちます。

螺旋ガスの拡大率があれば、新しい層は、800年(2つの星が互いを軌道に乗って回るためにかかる時間の近い相手)ごとについて現れなければなりません。

それをつくったスターシステムは、LL Pegasiとして知られています。

画像は、ハッブル宇宙望遠鏡で近赤外線において撮られました。

Image credit: ESA, Hubble, R. Sahai (JPL), NASA



例4:
http://slicer93.real-sound.net/0-hl-space-11812.html
<最近、惑星Xが再度話題になってきたようですが・・・!テュケーは惑星Xか?、NASAさん、隠すの止めて少しずつお知らせしているみたいね!?その1>NO1~NO4

{・・・・「データにとらえられているかどうかはっきりするまでは2年以上かかる。 」=事実を知らせないために2年以上画像を公開しない。
(それなのに、低温の褐色矮星1個、彗星20個、地球近傍天体彗星や小惑星134個、小惑星帯天体約3万3,000個を発見。
何だ分析が終わっているじゃん~)

・・・・・・・・略・・・・・・・・・

「・・・・低温の褐色矮星(注4:「褐色矮星」 質量が小さいため核融合反応を起こさない暗い星。
)1個、彗星20個、地球近傍天体(NEO:注5:「地球近傍天体」 地球の公転軌道から4,500km以内まで接近する軌道を持つ彗星や小惑星。)134個と小惑星帯天体約3万3,000個を発見している・・・」

この内容をみれば、分かるように、移動している天体を観測し分析していることが分かる。
もっと、重要なことは 移動している「低温の褐色矮星(注4:「褐色矮星」 質量が小さいため核融合反応を起こさない暗い星。 )1個」と言う内容である。 ・・・・・}

以上の内容から明らかに、太陽系内または近傍の天体にを真っ先に観測して分析していることが容易に理解出きると思う。
それも、二度以上の観測により、特別に移動・計時的に変化している太陽系内と近傍に存在する天体を最優先に観測していることである。
勿論、低温の褐色矮星(注4:「褐色矮星」 質量が小さいため核融合反応を起こさない暗い星。 )が地球の近傍にいないのであれば、高々半年間のインタ-バル程度では二度の画像を比較しても動いたと言う画像とはならない。
地球にもっと近い恒星は 2光年の距離にあるが、これに付づいする低温の褐色矮星が半年二回の観測では 動いたように見ることはむずかしい。
従って、この低温の褐色矮星は 地球から何光年も離れた存在でなくて、極めて地球に近い存在であることが容易に分かる。
この発表された内容の注目すべきところは 地球の太陽系に周辺に存在する星々を分析したことであり、低温の褐色矮星とは その範疇の太陽系に存在することを指摘していることである。


例5:<もう一つ注目すべきは 名称の付け方である。 >
そのQ&A次の通りである。

{・・・ Q:他の惑星はローマ神話から名付けられている(注6)のに、なぜギリシャ神話由来の「テュケー」なの?

1980年代、約2600万年周期の楕円軌道を持つ太陽の伴星の存在が唱えられており、テュケーと同じくギリシア神話の女神である「ネメシス(Nemesis)」の名が与えられていた。

注 6: 「惑星の名前」 水星(英語でMercury)は商業神メルクリウス、金星(Venus)は女神ヴィーナス、火星(Mars)は軍神マルス、木星(Jupiter)はローマ神話でのゼウスの呼び名ユピテル、土星(Saturn)は農耕の神サトゥルヌス、天王星(Uranus)は天空神ウラヌス、海王星(Neptune)は海の神ネプトゥヌスに由来する。 ・・・・}

以上のQ&Aを読まれれば感の良い方はすぐに気が付くと思う。
他の惑星はローマ神話→黄道面を公転している惑星群「注 6:参照」
ギリシャ神話→黄道面を公転していない別のグル-プ、公転軌道が黄道面に対して垂直
ギリシャ神話由来の「テュケー」は ギリシア神話の女神である「ネメシス(Nemesis)」の名称が与えられていた。
このであるから、「ネメシス(Nemesis)」とは 惑星Xの別称である。
今までの検討を整理整頓してみよう。
黄道面を公転する惑星群と異なる軌道を取る低温の褐色矮星の存在を追跡確認する為に、巨費を投じて遠赤外線探査用の天文衛星「WISE」を打ち上げた。
そして、130万枚の二回の全天走査観測と特別の空域の10万枚の観測を実施した。
それらのデ-タに基づき、二回の観測デ-タの比較から、太陽系内と近傍の空間を移動している天体の分析を実施した。
その結果、移動している天体を次の通り発見した。
●低温の褐色矮星1個、質量が小さいため核融合反応を起こさない暗い星。
●彗星20個、
●地球近傍天体(NEO:注5:「地球近傍天体」 地球の公転軌道から4,500km以内まで接●近する軌道を持つ彗星や小惑星。 )134個
●小惑星帯天体約3万3,000個を発見した。
ここで、監視対象となる低温の褐色矮星1個には、黄道面を公転している惑星をローマ神話から銘々しているのに対して、その軌道が黄道面から外れている為に、惑星X→「ネメシス(Nemesis)→「テュケー」とギリシャ神話から銘々した。
何のことはない、「テュケー」とは 惑星Xの事を分からないようにニックネ-ムしているに他ならない。
、 低温の褐色矮星1個の軌道などの天文的な仕様は 分からないが、惑星Xについて情報公開していることがわかるとともに、予言などから推算しているが、何とかして具体的な天文的な仕様を確認確保しなければならないと考えている。
皆さんが何か情報を得られたら連絡されることを願っています。
噂によれば、ロシア政府は 2012年目標に5000の核シェルタ-を製作しているそうです。
結論として、噂の惑星Xの諸仕様こそ分からないが、NASAのQ&Aの分析から、その実在を否定することは困難となってきた。
(つづく)
http://slicer93.real-sound.net/0-hl-space-11818.html
補足:
全天を走査して観測した内容についての公開は 2012年04まで掛かると説明してある。
が、既に下記のようにNASAは 発表して公開している。
既に、「・・・発見した14個の天体は、地球から数百光年の距離に位置しており・・・」とあるように、分析は終わっていて、地球から数百光年の距離に位置している低温の褐色矮星を距離と方角にかんして分析が終わっているということである。
これは当然で、こんなに膨大な画像デ-タの照合を目視でいちいちやっていたら、何年かかるかわからない。
その為に、画像比較のソフトで瞬時に分析しているということである。
この情報では 何故か?もつとも近い低温の褐色矮星については説明していない。
そして、最新のQ&Aにおいて、唯一「一個の低温の褐色矮星」の太陽系の彗星や小惑星などと一緒に指摘がある。
であるが故に、この「一個の低温の褐色矮星」が惑星Xと高い可能性で指摘出来るのである。
が、問題は 我々が確認検証できるような具体的な情報を公開しないことである。

{・・・・・・・・さらにKirkpatrick氏は、「2600万年周期で太陽に接近する仮想の特異天体が『Nemesis(ネメシス)』と呼ばれていますが、それに対して、理論上存在が予測されているこの褐色矮星をわたしたちは、『Tyche(テュケー)』と呼んでいます。
しかし、まだその存在につながる証拠はひじょうに限られています。
WISEは、その存在の有無に答えを出してくれるでしょう」と話している。
なお、スピッツァーが発見した14個の天体は、地球から数百光年の距離に位置しており、地上に設置された望遠鏡で分光観測をするには、あまりに遠い。
しかし、スピッツァーによる発見は、太陽から25光年の範囲内にまだ100個以上も同様の天体が存在することを示唆している。
そのような距離ならば、分光観測による確認も可能だ。
今後の観測によって、わたしたちが描く太陽系周辺の光景が一変するのかもしれない。 ・・・・・・}



幾つかの例を上げたが、いずれも貴方自身が望遠鏡などで確認の観測が出来る肝心のデ-タが無いことが共通している。
もっとも、それでも「群盲象をなでる」で、バラバラの情報も丁寧に接続して検討すれば、その全体像は或程度検討出来るが・・・・・。

---- 参考資料 --------

===1============
<テュケー>: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

テュケ、ティケ、Tycheは、この項目に転送されています。

小惑星については「ティケ (小惑星)」を、仮説上の惑星については「惑星X」をご覧下さい。

ゴルディアヌス3世のコインの裏に刻まれたテュケー。

アンティオキアのテュケー、バチカン美術館燭台のギャラリー。

ウィキメディア・コモンズには、テュケーに関連するマルチメディアがあります。

ギリシャ神話においてテュケー(Τ?χη Tyche)は都市の財産と繁栄、そしてその運命を司る中心的な女神であった。

その名はギリシャ語で「幸運」を意味し、ローマ神話のフォルトゥナに対応する。

ヘレニズム時代、次第に各々の都市はそれぞれの城壁を模した城壁冠を被ったテュケーを祭るようになった。

文学における彼女の家系も様々で、ヘルメースとアプロディーテーの娘とされたり、オーケアニデス(オーケアノスとテーテュースの娘)の一人とされた。

更に、ネメシスとアガトス・ダイモーン(善き霊)と結び付けられた。

ヘレニズム時代、キリスト教化までの3世紀間の硬貨にはテュケーが刻まれたものが多く見られ、エーゲ海の都市で顕著である。

中世美術では彼女はコルヌコピアや舵を持ち、運命の輪と共に描かれ、運命の輪の全てを統括していた。

また、ガンダーラのギリシャ仏教芸術ではハーリティー(鬼子母神)と密接に関連する。







===2=============
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/
2662082/4877955?blog=jugem

<2012年地球滅亡説は「でっち上げ」、NASAが異例の声明発表>

2009年11月10日 15:26 発信地:ワシントンD.C./米国

クリッピングする拡大写真を見る写真をブログに利用する映画『2012』のワールドプレミアが行われた米ロサンゼルス(Los Angeles)の会場(2009年11月3日撮影)。

(c)AFP/Getty Images/David Livingston

スライドショーを見る【11月10日 AFP】地球は2012年12月21日になっても滅亡しない――。

米航空宇宙局(NASA)は9日、インターネットや新作映画の公開で高まる地球滅亡説を沈静化すべく、異例の声明を出した。

製作費2億ドル(約180億円)をかけたSF超大作『2012』が米国で13日から、日本では21日から公開されるが、これはマヤ暦に基づいた地球最後の日をテーマにしている。

地球最後の日というストーリーは、ニビル(Nibiru)と呼ばれる正体不明の惑星X(Planet X)が地球に向かって来ている、または地球と衝突して地球は滅亡するという話が主軸になっている。

疑似科学者や超常現象マニア、そしてインターネット上での記述によれば、ニビルはシュメール人が発見したと言われている。

■「地球はあと40億年は滅亡しない」

動きを予測できないこの惑星の存在を隠しているとしてNASAを責めるサイトまであるが、NASAはそういったストーリーは「インターネットで横行するでっち上げだ」と非難した。

「そういった主張を裏付ける事実は何もない」ホームページのQ&Aコーナーにこのように掲載したNASAは、衝突の話が事実なら天文学者が少なくとも10年前からその惑星を追跡しているだろうし、現在では肉眼でも確認できるほどになっているはずだと主張。

「明らかに、そんな惑星は存在しない」と断言している。

「世界の信頼できる科学者は誰も、2012年に関する脅威などないと分かっている」

NASAによれば、地球はあと40億年は滅亡しないという。

■前回の「危機」には何も起こらず

うわさされる惑星はもうひとつある。

エリス(Eris)と呼ばれるこの惑星は冥王星と似た準惑星で、太陽系の外側に位置し、地球に64億キロ以下まで接近することはないという。

2012年地球滅亡説に関しては、「Apocalypse 2012(世界の終末:2012)」や「How to Survive 2012(2012年に生き延びる方法)」といった書籍まで出版され、インターネットでもさまざまなサイトが存在する。

当初、2003年の5月に滅亡するとされていたが何も起こらなかったため、その日付はマヤ暦最後の日に合わせた2012年の冬至へと先延ばしされた。

NASAは、マヤ暦は2012年12月21日に終わるのではなく、直後に新たな周期が始まっていると主張。

さらに今後数十年間は惑星が直列する天体配列になることはないと論じている。

一部の人が予測するように、たとえ直列になったとしても、地球への影響は「ごくわずか」だという。

(c)AFP






===3============
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%83%91%E6%98%9FX

<惑星X>: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

惑星X(わくせいエックス、Planet X)とは、海王星よりも遠い軌道を公転していると仮定される惑星サイズの天体である。

X はローマ数字の10を表すのではなく、「未確認」を意味するアルファベットのエックスである。



目次

1 概要


2 天王星・海王星の軌道を説明するための惑星X

2.1 冥王星の発見

2.2 さらなる惑星Xの探索

2.3 惑星Xへの反証


3 外縁天体の分布を説明するための惑星X


4 長周期彗星の起源を説明するための惑星X


5 フィクションとの関連


6 脚注


7 関連項目


8 外部リンク



概要

惑星Xが存在するという説は、ガス惑星、特に天王星と海王星の軌道運動に理論との矛盾が見られたことから、最初は9番目の惑星として、1930年の冥王星発見以降は第10惑星として主張されてきた。

この矛盾の多くは後の観測ではほぼ解消したが、20世紀末以降に発見された多数の太陽系外縁天体の分布や、長周期彗星の起源などを説明する根拠として再び惑星Xの存在を仮定する説が唱えられている。

冥王星は惑星Xの探索の過程で発見された天体であったが、研究者が捜し求めていた惑星Xではなかった。

2006年8月24日、IAU(国際天文学連合)総会において太陽系の惑星の定義が決定され、太陽系の惑星は海王星までの8つとされた。

今後惑星サイズの天体が発見されたとしても、IAUの定義に照らして惑星と認められるかどうかは不明である。

大衆文化においては、惑星Xは未発見の太陽系天体や第10惑星(冥王星の準惑星への再定義後は第9惑星)を指す一般的な代名詞となっている。

天王星・海王星の軌道を説明するための惑星X [編集]19世紀の終わり頃、多くの天文学者は海王星の外側に惑星が存在すると推測していた。

海王星は、天王星や土星、木星の軌道運動の観測結果と理論計算との間にあった矛盾を説明するものとして、ジョン・クーチ・アダムズやユルバン・ルヴェリエといった数学者の計算に基づいて発見された。

しかし海王星の発見後、これらの惑星の軌道になお僅かながら誤差が存在すること、また海王星自身の軌道にも誤差があることが明らかになった。

この事実は海王星の外側に別の惑星が存在するためであると考えられた。

火星の運河を観測したという主張で最も良く知られている天文学者のパーシヴァル・ローウェルは、この仮想的な惑星を「惑星X」と呼んだ。

当時は8個の惑星しか知られておらず、このXはローマ数字の10ではなく未確認 (unknown) の意味である。

ローウェルはまず1909年まで探索を行い、続いて新惑星の位置予測を修正して1913年から1915年まで再度探索したが、惑星を発見することはできなかった。

この後、ローウェルは自分が計算した惑星Xの軌道パラメータの仮説を発表した。

皮肉にもこの1915年に、ローウェル天文台では冥王星の暗い画像が2枚撮影されていたが、当時これらは惑星だとは認識されなかった。



冥王星の発見

1916年にローウェルは死去したが、1928年にローウェル天文台で別の探索が開始され、1930年にクライド・トンボーによって冥王星が発見されることとなった。

発見当初は冥王星こそ惑星Xであると考えられたが、冥王星の質量は海王星の軌道を説明するには小さすぎることが明らかになったため、探索はその後も続行された。

さらなる惑星Xの探索 [編集]冥王星の発見の後も、トンボーは別の遠方の惑星を求めて黄道上を探索し続けた。

彼は数多くの小惑星や変光星、彗星を発見したが、惑星は見つからなかった。

冥王星の後、長い間にわたって太陽系外縁天体は見つかっていなかったが、1992年に(15760) 1992 QB1が発見された。

これ以降、千個以上の外縁天体が発見されている。

これらの天体は現在ではその多くがエッジワース・カイパーベルトに属すると考えられている。

エッジワース・カイパーベルト天体 (EKBO) は海王星の外側の黄道面上を公転する氷に覆われた天体で、太陽系の形成時に取り残された天体だと考えられている。

現在では冥王星自身も、最も大きなEKBOの一つであるとされている。

このことから、冥王星を惑星と呼ぶべきどうかについて議論が起こり、2006年に定められた太陽系の惑星の定義により、冥王星は惑星から外れることとなった。

惑星Xへの反証 [編集]宇宙探査機パイオニア10号・11号、ボイジャー1号・2号によって、ローウェルが仮定した惑星Xの存在は二つの面から否定されている。

第一に、これらの探査機が外惑星の近くを通過した際に惑星から受けた重力による加速度の値から、これらの惑星の質量が高精度で求まった。

これによって、地上観測に基づく計算から得られていた外惑星の質量は最大約1%小さかったことが明らかになった。

この修正された質量に基づいて外惑星の軌道を決定することで矛盾は解消した。

第二に、これらの宇宙探査機の軌道からは、太陽系内にある未発見の大きな惑星の重力を考えなくてはならないような誤差は検出されなかった。

多くの天文学者はこの事実から、惑星X仮説は役割を終えたと考えた。

もっとも、天体の質量が小さい場合にはこの手法では検出できず、外惑星の軌道にも目に見えるような影響を与えないので、地球と同程度の質量を持つ天体が存在する可能性は依然として排除されていない。

(つづく)
http://slicer93.real-sound.net/0-hl-space-11819.html
外縁天体の分布を説明するための惑星X

比較的円に近い軌道を持つEKBOの分布は、太陽から55天文単位付近の距離で突然終わり、その外側には離心率や軌道傾斜角が大きな散乱円盤天体 (SDO) が存在することが知られており、これは55天文単位より外側に火星と地球の中間程度の質量を持つ天体が存在するためではないか、という推測がある。

厳密に言えば、これは昔から言われている惑星Xとは別の仮説に基づいているため、旧来の惑星Xとは別物である。

カリフォルニア工科大学の研究者によって2002年、2004年、2005年にそれぞれ発見(または軌道が確定)されたクワオアーやセドナ、エリスといった天体は、質量が小さすぎるためにこういった新しい惑星X仮説には当てはまらない。

セドナについては新しい惑星X仮説と比較して距離も遠すぎる。

2008年には神戸大学のパトリック・ソフィア・リカフィカ研究員(当時:現近畿大学助教)、向井正教授(当時:現名誉教授)らが惑星Xの予想軌道を算出した[1]。

この予想軌道は、天王星や海王星はもともと現在の位置より内側で誕生し、木星や土星の重力による摂動で外側へ移動(ミグレーション)したという仮説に基き、現在の海王星の軌道付近で誕生した天体が海王星に押し出されるように外側へ移動したと仮定してシミュレーションしたものである。

「惑星X」の質量は地球の0.3 - 0.7倍(冥王星やエリスの質量は地球の約0.002倍)、直径は地球よりやや小さい程度、軌道傾斜角は20 - 40度、軌道長半径は100 - 175天文単位(ケプラーの法則に基いて計算すると、公転周期は約1,000 - 2,300年)で近日点は80天文単位以遠、近日点付近での明るさは14 - 18等とされる。

この予想に基づき、2009年秋から東京大学木曾観測所とハワイ諸島のパンスターズ1による探査計画が始動しており、仮説が正しくかつ条件が整えば5年以内に「惑星X」が発見される見込みである[2][3]。

ただし、2006年のIAU総会で決議された太陽系の惑星の定義には「自らの軌道上から他の天体を一掃している」という項目があり、カイパーベルトの外側に惑星サイズの天体が発見されたとしても、上記の項目に該当していなければ惑星とは呼べないことになる。



長周期彗星の起源を説明するための惑星X

EKBOやSDOより更に外側には、大小無数の氷天体が太陽を半径1 光年前後の球殻状に取り巻くオールトの雲があり、それらの氷天体の軌道が何らかの理由で太陽系中枢部まで達する長楕円軌道(または放物線・双曲線軌道)に変わったものが長周期彗星(または非周期彗星)だと考えられている。

軌道が変わる原因として銀河系円盤や太陽系の近くを通過する恒星、あるいは太陽の伴星などの影響が想定されてきたが、2010年にアメリカ・ルイジアナ大学の John Matese と Daniel Whitmire がオールトの雲付近に木星質量の4倍程度の大きさのガス惑星が存在し、長周期彗星の少なくとも一部はそれによって軌道を変えられたという説を発表した。

二人はこの天体を「Tyche(テュケー)」と仮称しており、もし実在するならNASA(アメリカ航空宇宙局)が2009年12月に打ち上げたWISE(広域赤外線探査衛星)の全天サーベイ観測によって発見できるはずだという。

なお、太陽系には既に“Tyche”と正式に命名された天体が存在する。



フィクションとの関連

一部の書籍に於いて、古代シュメール人が「ニビル」と呼んだ、約3,600年周期で太陽系と垂直方向の楕円軌道で動いている巨大な惑星が太陽系の中心部へ向かっていることが報告されている、とされている[4]。

これらの書籍では、1992年にNASAが「天王星と海王星の軌道の説明不可能な逸脱ぶりは、太陽から112億キロメートル離れた太陽系外縁部に、大きく傾斜した軌道上を進む地球の質量の4-8倍の巨大な天体の存在を示している」と発表した[4]、とされているが、NASAは公式ウェブサイトでニビルの存在を明確に否定している[5][6]。



脚注

^ 太陽系外縁部に未知の惑星の存在を予測(アストロアーツ・2008年2月28日)

^ 太陽系「惑星X」発見するぞ…長野・ハワイの天文台、観測スタート、読売新聞、2009年10月5日

^ 「惑星X」を探せ 海王星軌道の彼方、神戸大が本格探査、産経新聞(ITmedia)、2010年7月5日

^ a b マーシャル・マスターズ、ジャニス・マニング、ヤッコ・ファン・デル・ウォルプ/著、宮本俊夫/訳『2012年に地球最接近! 惑星Xが戻ってくる―大変動サバイバルガイド』徳間書店、2009年

^ 2012年地球滅亡説は「でっち上げ」、NASAが異例の声明発表、AFP BBNews、2009年11月10日 ^ 2012: Beginning of the End or Why the World Won't End?、アメリカ航空宇宙局、2009年11月6日



関連項目

太陽系の形成と進化

惑星

冥王星

セドナ (小惑星)

エッジワース・カイパーベルト散乱円盤天体

オールトの雲

ネメシス (恒星)

バルカン (惑星)



架空の惑星一覧

仮説上の天体

日本惑星科学会

外部リンク

SEDS on Planet X

Planet X: No Dynamical Evidence in the Optical Observations - ジェット推進研究所の E. Myles Standish, Jr. による1993年の論文。

修正された惑星質量を用いると軌道の摂動はなくなることを示した。

神戸大学大学院理学科 惑星科学研究センター プレスリリース太陽系近くに「未知の巨大天体」が存在?(「WIRED VISION」2010年12月1日)

新たな「第9惑星」発見はいつ? NASAが疑問に答える(「アストロアーツ」2011年2月21日)







===4============
http://wiredvision.jp/news/201012/2010120123.html

<太陽系近くに「未知の巨大天体」が存在?>

2010年12月1日

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http://www.ncn.ac

Lisa Grossman

対数目盛を用いて表わした、太陽系の天体配置モデル。

右側の白いもやのような部分がオールトの雲。

Image credit: NASA

過去100年分に及ぶ彗星のデータを分析したところ、太陽系の最外縁部に「木星サイズの質量を持つ天体」が存在し、それが地球へ向けて彗星を飛ばしていることを示唆する結果が得られた。

ルイジアナ大学の惑星科学者、John Matese氏と同僚のDaniel Whitmire氏は1999年、太陽には未発見の伴星があり、それがオールトの雲(太陽系の外縁部に球状に広がるとされる仮説的な小天体群)にある氷の塊を内太陽系に向けて飛ばしているものが、彗星として観測されているのだとする説を唱えた。

この説は、ギリシア神話の恐ろしい女神の名にちなんで『ネメシス』と呼ばれる暗い褐色矮星または赤色矮星が、約3000万年ごとに地球に彗星の雨を降らせ、生物の大量絶滅を引き起こしているという説に対応するものだった。

しかしその後の研究では、地球における大量絶滅の周期はネメシスに関する予測と一致しないことが示唆され、現在では研究者の多くが、ネメシスの存在には懐疑的だ(日本語版記事)。

Matese氏とWhitmire氏は今回、1898年までさかのぼる観測データを新たに分析した結果、当初からの説を一部裏付ける証拠を得た。

それは、地球から観測できる彗星の約20%が、遠方にある未知の1つの天体によって送り込まれていることを示すものだという。

つまり、地球に害をなす死の星ではなく、より小規模で穏やかな天体が、オールトの雲から地球に向けて彗星を送り込んでいる可能性が浮上したのだ。

彼らはこの天体を『テュケー』と呼んでいる。

ギリシア神話の幸運の女神で、ネメシスと結び付けられる存在であるテュケーにちなんでのことだ。

地球にやって来る彗星は通常、オールトの雲の中に存在しているものが、何らかの力が外から加えられることによって軌道がそれたものと考えられている。

その場合のシナリオとしては、 1) 天の川銀河の円盤の引力が、彗星を氷だらけの生まれ故郷から引っ張り出して内太陽系に向かわせているか、

2) 恒星が高速でそばを通過する際に、オールトの雲から彗星をはじき出しているか、あるいは、

3) ネメシスやテュケーのような大きな伴星が、彗星を引っ張り出しているかのいずれかが考えられる。

研究チームは、小惑星センター(MPC)のデータベースに収められている彗星100個あまりの軌道を調べた結果、オールトの雲で誕生した彗星の80%は、銀河の引力によって押し出されたという結論に達した。

しかし残りの20%は、木星の約1.4倍の質量を持つ遠方の天体によってはじき出されたという計算になった。

しかし、1つ問題がある。

彼らの見出したパターンは、球状に広がるオールトの雲のうち外縁部に存在していた彗星にしか当てはまらないのだ。

オールトの雲は、太陽から約0.3?0.8光年の距離に広がっていると想定されている。

オールトの雲の内側の、より平坦なドーナツ型をした部分では、それと同じ明確なパターンは発生しない。

[オールトの雲は、太陽系を球殻状に取り巻いていると考えられる仮想的な天体群。

オランダの天文学者ヤン・オールトが、長周期彗星や非周期彗星の起源として提唱したのでこの名がある。

概ね太陽から1万天文単位、もしくは太陽の重力が他の恒星や銀河系の重力と同程度になる10万天文単位(1.58光年)の間に球殻状に広がっているとされる。

その存在は、彗星の軌道長半径と軌道傾斜角の分布の統計に基づく状況証拠のみであり、想定される領域に天体が直接観測されたわけではないので仮説の域を出ないが、仮説を否定する証拠も現在のところ無い。

10の12乗というオーダーの数の天体が含まれると推測されており、水・一酸化炭素・二酸化炭素・メタンなどの氷が主成分と考えられている]

テュケーのような天体が存在していた場合、米航空宇宙局(NASA)の広域赤外線探査衛星『WISE』等によって直接観測される可能性があるとして期待されている。

[WISEは2009年12月14日に打ち上げられた探査衛星で、地球から525kmの太陽同期軌道をほぼ円を描いて進み、10ヶ月のミッションで11秒ごとに150万枚の画像を撮影。

全天を観測する。

WISEでは、例えば「太陽系にもっとも近い恒星であるプロキシマケンタウリ(約4.2光年)よりも近い距離に褐色矮星が発見される」かもしれないと期待されている]

オールトの雲から来た彗星『Siding Spring』。

2010年1月に『WISE』が撮影。

Image credit:

NASA/JPL-Caltech/UCLA

[日本語版:ガリレオ-高橋朋子/合原弘子]







===5===============
http://www.astroarts.co.jp/news/2010/06/30coolest-dwarfs/index-j.shtml

<表面温度が数百度しかない、もっとも低温の褐色矮星の発見>

【2010年6月30日 JPL】

これまで知られている中でもっとも低温と思われる星が発見された。

見つかったのは、表面温度が摂氏180~330度ほどしかない褐色矮星だ。

太陽系周辺に同種の天体は数百個存在している可能性が示唆されており、今後の観測次第では、わたしたちの描く太陽系周辺の光景が一変するかもしれない。



スピッツァーによる、これまででもっとも低温と思われる褐色矮星の1つ「SDWFS J143524.44+335334.6」(画像中央の赤い点)。

クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech)


太陽系周辺における褐色矮星の分布をシミュレーションした画像(白・赤・黄:太陽をはじめとする恒星、暗い赤:存在が予想された数百個の褐色矮星、緑;スピッツァーが今回観測した領域)。

クリックで拡大(提供:AMNH/UCB/NASA/JPL-Caltech) NASAの赤外線天文衛星スピッツァーが、表面温度が摂氏約180~330度ほどの褐色矮星14個を発見した。

似たような低温の天体は、これまで片手で数えられるほどしか見つかっていない。

その温度は、むしろ恒星のまわりを回る惑星の温度に近いが、これまでに知られているもっとも質量の小さな褐色矮星は、木星の5~10倍ほどもある。

NASAジェット推進研究所のDaniel Stern氏は、「褐色矮星は、ある意味で惑星に似ていますが別のものです。

それこそが興味深い点なのです。

惑星ほどの質量の天体を研究するにはもっとも適しています」と話している。

褐色矮星は、質量が小さいために核融合反応を起こして自ら光り輝くことがないので、長年その観測が難しかった。

しかし、昨年末に打ち上げられ、現在赤外線による全天サーベイを行っているNASAの赤外線天文衛星「WISE」が、今後同様の天体を数多く発見してくれるのではないかと期待されている。

NASAジェット推進研究所でWISE計画にたずさわる科学者Peter Eisenhardt氏は「WISEは、あらゆる領域をくまなく見ています。

もっとも低温の褐色矮星も次々に発見されるでしょう。

太陽系にもっとも近い恒星であるプロキシマケンタウリ(約4.2光年)よりも近い距離に褐色矮星が発見されるかも知れません」と話している。

スピッツァーが発見した複数の低温天体は、スペクトル型がT型(表面温度が摂氏1200度以下)に属すると考えられている。

T型よりさらに低温のY型も存在が予測されており、いまだ発見されていないのだが、今回スピッツァーが発見した14個のうちの1つがY型かもしれない。

褐色矮星の研究で世界的に知られるDavy Kirkpatrick氏は、Y型の褐色矮星が本当に存在していれば、WISEによる発見は可能だとしている。

同氏によると、WISEは、太陽系の果てに存在する氷に覆われた海王星サイズの天体を発見する能力を備えているという。

そのような領域に発見される褐色矮星は、太陽の伴星であるかもしれないとの推測もある。

さらにKirkpatrick氏は、「2600万年周期で太陽に接近する仮想の特異天体が『Nemesis(ネメシス)』と呼ばれていますが、それに対して、理論上存在が予測されているこの褐色矮星をわたしたちは、『Tyche(テュケー)』と呼んでいます。

しかし、まだその存在につながる証拠はひじょうに限られています。

WISEは、その存在の有無に答えを出してくれるでしょう」と話している。

なお、スピッツァーが発見した14個の天体は、地球から数百光年の距離に位置しており、地上に設置された望遠鏡で分光観測をするには、あまりに遠い。

しかし、スピッツァーによる発見は、太陽から25光年の範囲内にまだ100個以上も同様の天体が存在することを示唆している。

そのような距離ならば、分光観測による確認も可能だ。

今後の観測によって、わたしたちが描く太陽系周辺の光景が一変するのかもしれない。

(ももいちたろう)




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