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フミのミクラマ二『一二三解読・太陽の検証・文(ふみ)の御蔵』

フミのミクラマ二

一二三神示

「天」太陽の投稿記事

『終末と太陽の検証』

その他の予言情報 NO 440034


MFコメント 2007/10/12

ルース・モントゴメリー女史の事を含め詳しくチェックする必要性を感じたので現状は この「来るべき世界」の翻訳本を手に入れようとしていたが、ようやく手に入れることができた。
分析は 後ほど実施するとして、翻訳本の原本の記述をファイル化しているので、{翻訳本「来るべき世界」の第十三章 ラザロの再生}を案内する。

ルース・モントゴメリー女史の云うシフトとは 我々が云う「ノアの大洪水」という現在の人類劇場の終章を飾る、大緞帳(だいどんちょう=芝居が終わるときに降りる幕)が下りることを意味しています。
この大緞帳が降りるとき、ある者は 宇宙へ連れ出され、あるものは 大洪水の凄みを体験しながらこの世を去ることになります。
いずれの場合でも、片方は 宇宙船の中から、片方は 霊魂となり地上を離れて、地上を離れたその瞬間から、その大スペクタクルをかいま見るということになります。
この章の最後に唐突に下記のような記載があります・・・・

{さて、シフトを恐れる理由があるでしょうか?
地球は急速に安定し、シフトに関わる人々はエキサイティングな冒険を体験するでしょう。
肉体の死を迎えて霊になった人々は、地球上の盛大なショーを観る最前列の席に座ることになるでしょう。}

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第十三章 ラザロの再生

シフトと死を恐れている人々みなにとって、新約聖書のなかでもっとも元気づけられるのはおそらく、死んだと思われて三日間墓に入れられ、その後イエスによって生き返らされたラザロの話でしょう。
このラザロの話は、聖書のなかでもっとも不思議な話の一つでもあります。
三日間、ラザロはどこにいたのでしょう?
ジュリア・イングラム(オレゴン州出身の著名なセラピストで、かつてニック・ビュニックを、聖パウロとしての彼の過去生に催眠退行させた)がネープルズにくる予定だという知らせが届いた時、わたしはジョセフ.スパーノ医師に、催眠術を受け、ラザロとして生きていたとされる過去生にさかのぼれるか試してみては、と提案しました。
彼は同意しました。
そしてその冒険がはじまると、彼は自分が一三歳の少年で、ボロボロのズボンのようなものとあか抜けしないシャツ、サンダルという姿で柳の木々の下を流れる小川に沿って歩いている、と話しだしました。
「一人ですか」とジュリアに尋ねられた彼はこう答えました。

遠くで家族がまさに再会を果たしているのが見える。
堅く団結した家族(男性陣)の多くは『若い子供たちの将来はどうであるべきか、つまり学校に送るべきか、それとも家においておくべきか』を議論している。
問われた僕(ラザロ)は、家にとどまり、農場で雑用する方が良いと答えている


僕は大地が大好きなんだ

と彼は説明しました。
「大地の上を歩いて地面の感触を楽しみ、周りの美しい景色を見るのが大好きなんだ」
どこに住んでいるのか尋ねられると彼は、「エルサレムの近く、ベタニヤの小さな村。
たぶん住んでいるのは一五家族

と答えました。
何が起こっているのが見えるかと問われた彼の答はこうでした。

えーと、男たちが時々ひどく興奮して激しくしゃべっている。
でも敵意のある様子じゃない。
誰でも自由に違った意見を述べられる雰囲気だ。
男たちは年長の子供たちの将来をどうすべきか、すなわち、子供たちの適性と素質を基に、誰が選ばれどこにいく
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のかを議論している。
ここでは男女の差別が強く根づいている。
男たちは自分が支配者だという錯覚ともいうべきものを創り出している。
一方、女たちは自分の望みをものやわらかに表現し、男たちを思いどおりに動かすことができている

ジュリアの質問の答として、ジョーは(ラザロとして)自分の姉妹についてこう述べました。

マルタは非常に率直な女の子で、自分の考えをずばりと口にし、とてもてきぱきとしている。
彼女にはあいまいさがない。
彼女は非常に明確だ。
知っての通り、マルタは何にでもやかましい。
僕にいばることはないが、いつも僕に何かを教えてくれる。
マルタは僕たちの他界した母親の代理をつとめている。
彼女にはするべき雑用が山のようにあるが、彼女はそれを自分に〈託された〉仕事ではなく自分がやりたい仕事として受け止めている。
マリアと一緒にいると、物事がみなすらすら進むのがわかる。
彼女は思慮深く、物事をよく考え、常に知識を吸収しようとしている。
非常に物静かで、時々自分の殻に閉じこもることがある。
いとしい大事な存在だ

ジュリアは彼の一番上の姉、ルースについて尋ねました。
ラザロの答は、ルースはもう一緒に住んでいないのでよく知らない、というものでした(おそらくわたしは当時ヨナタンと結婚し、エリコに住んでいたと思われます)。

父はラビで、女性がどうあるべきかについて、はっきりとした考えを持っている。ルースはとても頭が切れ、快活で知的だったけれど、父の気にくわない事柄を探求することを望んだ。
それらは神秘的な事柄だった。
ルースは古代の神秘に非常に精通していると聞いたことがある。
ルースのことを巫女のようだと呼ぶ人もいる。
その事実はエジプトの寺院、もしかするとイシスと何か関係があるらしい。
女性のなかにはそうした情報、たとえば、我々の祖先が永い間エジプトに住んだことがあることなどを好んで信じる人もいる。
遠方に住んでいる人々もみな、そうしたことを信じている。
このミステリーはエジプトと我々に共通の何か、ルースとイエスに共通した何かだ。
もしかするとルースは、イエスに教えたことすらあるのかもしれない

ジュリアはジョーに、彼の友人のイエスと最後に会った時のことを思い出すよう促しました。
彼はこういいました。

イエスは我々の再会に関係している。
イエスと僕はこの辺りを散歩し、足下に土を感じ、川を歩いて渡ることが大好きだ。
僕たちは川に小石を投げて、それ
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が水面を何度も跳ねていくのを見たりする。
彼は不思議ですばらしい人物だ。
イエスには人より抜きんでて目立たせる何かがある。
君たちにも感じられるはずだ。
しかし彼はものすごく思いやりがあって、誰にとっても彼は親愛な友人であり、君の知り合いの誰もが頼りにできる人物だ。
さらには、イエスと僕には大きな共通点、地球を愛する気持ちがある。
彼にとってはただ景色を眺めるだけのことが大きな喜びだ。
彼と一緒に走ると彼は僕を大きく引きはなしてしまう

再会の際、男たちによってイエスの将来について議論されたか尋ねられると、ジョー(ラザロ)はこう答えました。

うん、議論された。
彼には、男たちが〈年の割に成熟した知恵〉と呼ぶものがあるらしい。
そこで、彼について決めるべきことは、彼を〈特別な〉学校に行かせるかどうかだ。
そうした学校がこの近くに一つある。
その学校については、いつも声をひそめてうやうやしい調子で話される。
僕たちの家族はその学校を良く知っている。
家族以外の人々のなかには、時々その学校と生徒について思ったこと、たとえば〈風変わりな人たちがいて気味が悪い〉などとあまり良いものではないことをいったりする。
その学校はエッセネ派に属している。
の学校に行くことは責任重大で、在学中はあまり家族に会えない。
さらには勉強が難しく、集中的に教え込まれる。
すでに僕は、自分がその学校に適していないとわかっている。
僕は今やっていることをすごく気に入っている。
だけどイエスは学校に行きたがっている。
イエスはその学校に行かなければならないことを自覚している。
彼の将来についてイエスと話していると、彼がその学校に行くことが非常に重要なことの一つであることが僕にもわかるんだ


家族は、イエスはいわば選ばれた者なんだといっている。
だけど彼が信仰していることに、家族は完全には同意していない。
たとえばイエスは、我々の今の信仰には人が作った規則があまりに多く、過剰に規制されている、といっている。
規則はあまりにも非宗教的になり、我々みなの祖先による基本的、根本的な教えを守っていない。
イエスがいうには、我々は神と地球を崇拝する基本的な方法にたち戻る必要がある。
なぜなら我々は根本的に地球に結びついた存在だからだ。
シナゴーグ(訳注一ユダヤ教会堂)のなかに固定化された儀式があまりにも多すぎる。
シナゴーグは、町を離れて村に住む人々と直接に接しなくなっている。
村に
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住む僕たちは、家と動物たちと一緒の質素な暮らしに大きな幸せを感じている

ジュリアは催眠術でジョーの記憶を六年先(一九歳)に進ませ、まだイエスを見ることがあるか、尋ねました。
彼はこう答えました。

イエスがエッセネ派のコミュニティを後にしてから、僕たちはベタニヤのここでたまに会っている。
二人の暖かい思いやりと友情はとても深かったけれど、僕には、彼があっという間に僕を超えて成長したことがわかった。
そこで僕たちはもっぱら、共通の思い出にふけった。
でも僕たちが一緒にたくさんのことを学んだことは確かだ

イエスが主に学校で過ごしていたのかと尋ねられると、彼はこう答えました。

彼が僕に教えてくれたところによると、彼はエジプトに戻り、そこで古代の叡智を学ぶことに没頭したらしい。
でも彼がいうには、ほんの再教育講座にすぎなかったらしい。
つまりエジプトで見聞きしたことの多くは、彼がすでに知っていると感じることだった。
つまり、エジプトで見知ったことはすべて、同じ知識の一部分であり、単にうわべや教える方法が異なっていただけで、神聖な対象を示すための方法の一つにすぎなかった

ラザロは親友のイエスを、威厳のある、やせた、筋骨たくましい、常に前進している人物だと描写しました。

イエスについて言葉で表現するのはとても難しい。
誰であろうと、イエスとつながりを持つことができる。
イエスと接する方法がいくつかある。
彼は自分を目立たせる光のようなものを放ち、さらに君たち独自の本質と正確に結びつく。
彼は人と会ってその人のエネルギーに通じることができる、といったらいいかな。
君たちにも、もっとも筋骨たくましい魅力的な男性になること、格闘家や剣闘士になることが可能だ。
その条件を満たす者こそが並外れた男であると、ローマ人兵士たちでさえ、その真価を認めている。
彼らはイエスのなかに、強さ、健康、そして生命力を感じることができる。
〈この人をあがめよ〉は、ほぼぴったりの言葉だ

ラザロの話では父はすでに亡くなり、彼自身は変わりなく、家の手入れをして二人の妹の世話をするという
生活を楽しんでいる、とのことでした。
彼はまた、近所の若い女性たちの家を訪ねたりもしていました。
その過去生での二年後、非常に困難な時を迎えたとラザロは述べました。
というのも、彼はレスという名の女性と恋をし、「心が引き裂かれる思い」をし
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ているからでした。
なぜその恋に障害があるのか尋ねられた彼はこういいました。

僕は父に、妹たちの面倒をみると約束したんだ。
でも妹たちは僕に、うちよりも階級の高い名家のダビド一族に婿入りして欲しいと願っている。
レスの家族はもっと質素な人々で、それが僕にとっては何かそそられるところがあるんだ。
レスとその家族はとても誠実だが、まだ今では同じ階級の者同士が結婚するべきだという圧力がある

そこで彼は恋人をあきらめたといい、彼自身は自由を放棄したいとは思っていないと述べました。
いまジュリアは、未だ家にいる二人の妹たちが結婚していない理由を知りたがりました。

僕が思うに、マルタには親分風を吹かせるくせがあって、それが多くの求婚者に嫌気を起こさせている。
一方マリアには求婚者が何人もいるが、マリアは大事な妹なので、まだ結婚を許していない

と、ラザロは答えました。
どうやって家族をやしなっているのか尋ねると、彼はこういいました。

農地がいくつかあって、そこから収入を得ている。
家畜を育ててもいる。
また、父が遺してくれた金がいくらかあるんだ。
僕たちは多くを望まない。
遠く広くを旅したいとも思わない。
だから僕たちはこのままで満足だし、居心地がいいんだ

ジュリアは彼の退行年齢を三一歳にまで進め、その時点でイエスが何をしているかを尋ねました。
ラザロはこう報告しました。

彼は説教をはじめ、名をあげはじめている

ジュリアニ人々は何といっていますか?

ラザロスイエスが何者かを正確に知らない人々は混乱している。
彼のもたらすメッセージに大きく心を奪われる人々もいれば、当惑している人々もいる。
現行のユダヤ法を守ることにひたむきな人々は、かなり目に見えて困惑している。
そうした人々は現状のままを望み、大衆を容易に刺激することをいっているが、それは彼らの観点だ。
僕が聞いたイエスの言葉は常に美しく、人々を大いに鼓舞するものだ。
イエスの言葉は論議の的になっているが、村々にいる人々は大きな町に住む人々よりもずっと快くイエスの言葉を受け入れている。
信仰において、より高い地位にある人たちの体験は別として、我々のあまりにも多くが絶望した生活を送ったことがあるので、イエスの言葉は意味深長だ。
なぜなら、僕たちは究極的に地球に調和しているからだ。
彼のメッセージは簡単で、しかも感銘を与える叡智の一部だ

ラザロは、説教者がきている時にはたまにエッセネ派のコミュニティを訪れることがある、
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といいました。
特に強い感銘を受けたのは中国人の占星術師の言葉で、星々から伝えられる叡智についての話でした。
そして「その占星術師がもたらした知識や情報は、チベット人を含む学者たちのすべての情報とぴったり一致した」と述べました。
ジュリアは彼に、同じ知識がいかにしてそのように広められたかについて推測できるか尋ね、ラザロはこう答えましガイドた。

僕が思うに、僕たちに聞く耳さえあれば僕たちと意志の疎通ができる天使や霊的教導者がいるんだ。
学者たちはこういっている。
『深く内省すれば知恵は得られる。人はその知恵の源泉から必要なものを引き出せる。とにかく、異次元には我々に教え、我々の言葉を聞いてくれる教師たちがいるのだ』

次にジュリアは、ラザロが重い病にかかって亡くなったとされる時のことに話を向け、それが事実か尋ねました。
ラザロ:
「その通り、僕は重病にかかって熱におかされ、悪寒に襲われた。
何も食べられなくなった。
痛みを感じ、大量の汗をかいた。
僕はどんどん衰弱していき、やせ衰えた。
妹たちは冷たい亜麻布で僕の身体をふいて熱をさまそうとした。
さらに薬草療法をすべて試したが、僕の容態は悪くなる一方で、妹たちは気が狂わんばかりになった。
ところがとても奇妙なことが起こっている。
イエスが僕に、心配ないといっているんだ
」'
ジュリア:
「彼はそこにいるの?

ラザロ:
「イエスはここにいるが、物質的肉体を持ってはいない。
彼は僕を決して見放すことはない、と保証してくれていて、それを聞いた僕は何も怖がっていない。
〈育まれている〉という驚くべき感覚がある。
暗黒が幕のように降りるのが感じられ、僕には意識がない

ジュリア:
「身体に何が、魂には何が今起こっているの?」
ラザロ:

魂は僕の肉体から離れ、独立した何か、ずっと大きな何かと一つになろうとしている。
肉体は青白く、まったく動かない。
僕には肉体が見える

ジュリア:
「銀色のひもは見える?次に何が起こっているのか教えて」
ラザロ:

ひもは〈光の舌〉のような細いより糸だ。
妹たちが声を上げて嘆き悲しんでいる。
妹たちは、僕が死んだと信じたくないんだ。
イエスが何か助けてくれると考えていたマルタは狼狽している。
だが今僕は、非常に深いレベルで、イエスにとって僕の死を待つことがと
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ても重要だという事実を理解している。
僕の死は、イエスがその栄光を讃えられる場に進むために重大な意味を持つんだ

ジュリア:
「ではあなたはそのことに同意したの?」
ラザロ:

そうだ、時の初めから、二人が意識の底でコミュニケーションをとって同意したことだ。
今、友人と家族が僕の死を確認した

ジュリア:
「イエスが実際にあなたのところに着くまでどれくらい時間がかかるの?」
ラザロ:
さて、僕はすでに墓に移され、今日が四日目のはずだ。
僕の身体は高価な油を塗られ、亜麻布で包まれてから墓に運ばれ、封印された。
今になって、家族や友人たちに心配するなといっておけば良かったと思っている。
だが僕に起こったことはすべて〈大いなる計画〉の一部に思える。
三日間、あるのは暗闇だけだった。
自分がどんどん下に降りていくような感覚に襲われた。
まるで地球の中心に向かっていくような感覚だ。
この時点ですべての秘密が明らかになり、不純なものすべてが浄化された

何が明らかになったのかを尋ねられると、ラザロは「僕にはいえない」と、含みのある答をした。
そこでジュリアは時をイエスの到着にまで進ませ、ラザロは次のように続けました。

僕はまさに今、暗闇の外に出て光のなかに入っていくところだ。
その瞬間、その光が僕を照らし、僕は少しばかり混乱した。
まるで真っ暗な部屋のなかに一緒にいた誰かが灯りをつけたかのようだ。
それから、僕はイエスの声を聞いた。自分がこれから〈戻る〉だろうと、すでに完全に理解していた。
もちろんいくぶん気が進まない思いもあったが、これは驚くべきこと、暗闇から光のなかに出されたことなんだ。
そこは居心地が良かったが、自分が戻らなければならないことを自覚していた

ジュリア:
「ではあなたはイエスの声を聞いたのね?」
ラザロ:
「確かに、僕は彼の声を聞いた。
墓が開かれ、彼が入ってきた。
再び稲妻のような光が射し、彼の姿は光そのものだった。
彼は自分の光の手で僕の肉体にふれた。
うまくいえないが、僕は自分がその肉体のなかに入るのだと知っていた。
それから彼は、僕の肉体に生命力をそそぎ込んだんだ

ジュリア:

わかったわ。
今、この部屋にいるあなたの周りをたくさんの光がとり巻いている
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のよ。信じられないほどすばらしい光だわ

ラザロ:
「それはまるで、彼と僕とが一つになったかのようだった。
それから突如、自分が再び肉体を持った存在になったんだ。
それから僕が墓の外に出た時、僕たちは亜麻布を脱いだ。
僕は再び自分の肉体に衝撃を覚えた。
僕の身体は僕の存在そのものを包む殻に過ぎなかったんだ。
でも僕は生きている。
僕はもっとも完壁な浄化を経験したんだ!
この出来事はとても重要なことだった。
これはとってもとっても驚くべきことだった。
というのも、イエスが僕を生き返らせた事実を人々が目のあたりにしたからだ。
人々は、イエスが足萎えを歩かせ、ライ病患者を清めたところを見た。
だが二日かそこらで人々はそのことを忘れてしまった。
真に感銘を受けたのは、いかに人間が死から生き返らせられるかだ。
したがってそれは非常に重要なことだ。
僕のすばらしい先祖の一人、イザヤもこの出来事に関係していると思うが、何といってもイエスの偉業は奇跡のなかの奇跡だ。
今、この出来事のうわさは野火のように広まり、僕は不本意ながら有名人だ。
僕はただ以前の暮らしに戻りたいのだが、人々は僕に関わりたがっている。
人々は、まるで僕が何らかの〈神聖な本質〉を身につけたかのように感じている。
この奇跡を起こしたのがキリストであることを、彼らに思い出させなければならない
」'
ジュリア:
「あなたの身体がさらに内側から光を発しているのが見えるわ」
ラザロ:

そうだろう、僕は今までと大きく違った自分を感じている。
疑う人もいるだろうが、それでも今、自分はイエスが示したことすべてを事実と確信している。
まったく疑ってはいない。
自分が生きているという事実を人々が目のあたりにし、それが、イエスがキリストであることを立証したことに満足している。
だが今、人々から、『パリサイ人があなたの死を望んでいる』といわれている。
というのも、パリサイ人はキリストが死人を生き返らせたことの重大さに気づき、その事実をもみ消すために僕をすぐに殺したいと考えているからだ

命を脅かされていることに関してどう対処したのか尋ねるとラザロは、「自分の味方」だけに会うようにし、その人々と、エルサレムに行くべきでないことで意見が一致した、といいました。
なぜなら、「そこで敵が待ちかまえているからだ。パリサイ人が実際にイエスに死を迎えさせようとしているため、イエスが今、死ぬ運命にあること、自分の宿命と死に向かっ
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て進まなければならないことは確かだ。
彼らはイエスを厄介払いしたがっている。
このエピソードはイエスの死と復活の準備となるはずだ。
イエスは今、数え切れない人数の信徒を集めており、シナゴーグは肝を冷やしている。
なぜなら、大昔のヘロデ大王の話、〈ユダヤ人のいま王〉の古いうわさが未だ広まっているからだ。
現状を維持するために彼は行かねばならず、それは彼にとって忍耐の限界を超えさせる最後の試練だ」ということでした。
ジュリア:
「あなたの体力が回復して体重がもとに戻るまで、どれくらいかかったの?」
ラザロ:

非常に長い時問がかかった。
実際には、完全な健康をとり戻すことはできなかった。魂の力は強いが、肉体は同じではない。また、僕は急速に年をとった。
だがすでに、必要なことはすべて成しとげたとわかっている

次に起こったことを尋ねると、彼はこう答えました。

イエスがベタニヤの僕たちの家に戻ってきた。
すばらしい再会だ。
僕たちはイエスと、イエスのもっとも親しい信徒たちのために食事を料理した。
すぎこし過越の祭り、みながエルサレムに行く時が間近だったが、イエスの助言者たちは、今年は彼が行くべき年ではない、といっていた。
しかしイエスは、自分が行かなければならないことをすでに知っている。
彼がエルサレムに行くことは、演ぜられるべきドラマの一部なのだ

ジュリアが彼に、アリマタヤのヨセフを良く知っているか尋ねると、彼はこういいました。

ああ知っているよ。
彼は事業に大成功したすばらしい男で、イエスを含め、多くの人々に資金を与えた人物だ。
彼は僕たちにも金銭的援助をすると申し出てくれたが、僕たちは援助なしで大丈夫だ。
僕たちには大した入り用はないからね。
ヨセフはイエスにエルサレムに行くべきでないと意見をいいにきた一人だった。
しかしジュリア、君にも壁に手書きで書かれたものが見えるだろう。
イエスは過越の祭りのためにエルサレムに行かなければならない理由があった。
その理由とは、彼が今では〈偉大なラビ〉と呼ばれていること、行かなければ、彼がすでに成しとげたことを否定することになる、というものだ

次にジュリアはラザロに、今はイエスの死についての苦しい思い出に浸る代わりに、それをはしょってキリストの復活について教えて欲しいといいました。
ラザロ:

わかった。
礫刑は、誰が経験しても、愛する者にとってそれを目のあたりにするの
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はもっとも残酷なことだ。
その礫刑を、イエスは受けたのだ。
断言できることは、実際に〈それ〉が起こったこと、そして埋葬後、イエスもまた古聖所(訳注一地獄と天国の中間にあって、キリスト降誕以前に死んだ善人や洗礼を受けていない幼児の霊魂が住むとされている場所)へ降下した。
理解できないのは、なぜ三日目になるまで誰も〈降下〉と呼ばれるものから免除されないか、だ。
それはまるで、死者すべてに敬意を表さなければならないかのようなもので、それはいいようのない結びつ
きだ。
だが必然性がないともいえないし、ある意味では自分の内面が豊かになったように感じられるだろう。
それはほとんど、先祖伝来の教えを実感するようなものでもある

イエスの死後、再び彼を見たかと尋ねられると、彼はこう答えました。

知っている限りでは、イエスを見た者もいれば、見ていない者もいる。
僕が再び彼を見たのは僕が死んだ後だ。
だが自分の周りに、目には見えないがそこにいるイエスの存在を感じ、圧倒されている。
家族全員が同じ感覚に襲われている。
まるでイエスに手でふれられそうな感覚だ。
君は『イエスの礫刑の後、あなたはどのくらい生きたのか』と問うだろう。
僕の感覚では四、五年だ

ジュリアは、イエスの復活の後のラザロの生活について知りたがりました。
ラザロはこういいました。

単に僕を見たがる人々に関してあれこれ考える必要がなくなった。
というのも、さらにずっと偉大な物語、イエスの復活が起こったからだ。
僕の意図は、死海のエッセネ派のコ?ニティに旅している人々に再会すること、そして数々の聖地とエルサレ
ムを訪れることだ。
イエスの復活後の僕の生活はむしろ穏やかなものだった。
イエスの信徒や使徒たちにとっては忙しい生活となった。だが僕の生活は再びとても静かなものとなった

催眠術で退行している過去生での、彼の二回目の死にまで時を進めるよう指示されたラザロはこう語りました。

今回の死は非常に楽で、あっという間のものだった。
僕は死への準備ができていたし、死は苦痛ではなく、ただひたすら非常に優しく楽なものだった

二回目の死の後何が起こったかを話すよう促されると、彼はこういいました。

脈動する光に満ちている。
それは愛そのものだ。
僕が感じるのはそれがすべてだ

彼を意識の変性状態から引き戻した後、ジュリアはスパーノ医師にこういいました。

おかえりなさい。
さっきまでこの部屋とあなたの身体は表現できないくらい明るく輝いていたの
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よ。
わたしにはそれを見て感じることができたわ。
驚くべき体験だったわ。
光を感じ、その光がどのようにしてあなたのなかに入っていったか..…。
うっとりしたわー

ジョー・スパーノ医師が催眠状態にあった間、わたしはその場にいませんでしたが、その記録を見て当惑し
ました彼の死とラザ・として戻ってきたことは、大多数の人々(臨死体験をし・その体験のなか震ンネルを誉、その後に愛する人たちと喜ばしい再会を経験した人々)が語った出来事と、まった違って聞こえたからです。
彼の話にもっとも近いのは、「使徒信条」のなかのイエスの死についての記述、「死して葬られ、古聖所に降りて三日目に死者のうちよりよみがえり:・…」です。
わたしはガイドたちに説明を求め、ガイドたちはこう答えました。

彼らは単独で古聖所への降下を体験してはいないが、催眠術で意識が変性していた間のジョーはおそらく、ラザとしての過去生で物理的にこったことをはっきりと思い出すことができたものの、大昔の過去生における死による、超自然的な状態の意識に入ることができなかったのだろう。
それゆえ彼は、歴史上重大な出来事に関する記憶を引き出せなかったのだ

その後もわたしのせっつくような質問の数々に忍耐強く答え、ガイドたちはこう書きました。

我々は〈三日問の降下〉についてはよく知らず、知っている限りでは自ら体験した者もいない。
ラザロはその後、イエスが正しき人々を救い出し、復活する前にイエスが墓のなかで過.こした時間を体験したのかもしれない。
ラザロを生き返らせた目的は、死など存在しないことを立証することだった。
我々は肉体のなかであるにせよ、そうでないにせよ、
生きていることに変わりはない。
したがって、シフトを恐れるべきではない。
シフトの長所の一つは、シフト後も肉体内で生きている者たちの態度を変えさせ、古き憎しみがすべて消えた時に一人ひとりに変容を体験させることだ。
人々の精神は浄化され、誰もが生き残りとして『自分たちは同胞ー一つの本質を共有する者だ』ということに気づくだろう

さて、シフトを恐れる理由があるでしょうか?
地球は急速に安定し、シフトに関わる人々はエキサイティングな冒険を体験するでしょう。
肉体の死を迎えて霊になった人々は、地球上の盛大なショーを観る最前列の席に座ることになるでしょう。



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